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「仕事を辞めて“専業彼女”になりたい!」男女平等先進国のスウェーデンでZ世代の若者に広がる新しい価値観...

スウェーデンは、長らく世界が注目してきた「北欧モデル」の中心にあった。高い税負担と引き換えに、充実した社会保障や平等な教育・雇用の機会を提供するほか、育児とキャリアの両立を支援する制度を充実させ、男女ともに高い労働参加率を実現してきた。労働の尊厳と社会貢献を重んじる文化が根付いてきたのだ。

ただ内実を露骨に言うと、男女問わず国民に稼いでもらわないとスウェーデンという国は成立しない。高負担を担う各家庭では、共稼ぎをしないと食っていけないというのが実情である。

女性たちは何世紀にもわたってこの風潮に乗せられ、それが美徳であると信じ、仕事も子育てもギリギリと頑張ってきた。

しかし今、女性たちはふと足を止めたようだ。現在、スウェーデンで進行する静かなる変革が「ソフトガール現象」である。

しかし今、女性たちはふと足を止めたようだ。現在、スウェーデンで進行する静かなる変革が「ソフトガール現象」である。

これはTikTokから生まれた流行で、キャリアを追求するよりも、ゆったりと生活する「スローダウン」「セルフケア」、そして健康で充実した「ウェルビーイング」を重視する精神性を指している。

このトレンドは、具体的には「女性が仕事を辞め、男性パートナーに経済的に依存するライフスタイル」として広がりつつある。これが今、単なるSNS上のトレンドでは片付けられないほどのムーブメントとなり、現代社会での働き方、消費行動、そして個人の価値観に深い問いを投げかけている。

これまでのように、キャリアの追求や経済的な成功を、絶対的な価値とせず、自分の幸福を追求する潮流は、Z世代を中心に世界で共感を呼んでいる。その波紋は、手厚い社会保障と高い労働参加率を誇るスウェーデンでも、社会全体を巻き込む潮流へ発展している。

MEMO: