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日本共産党というアホみたいに勘違いされている政党

以前からぼんやり思っていたが、

日本では共産主義という思想に対して冷戦時や学生運動時のイメージを抱いている人が多く、

それに伴って日本共産党へのイメージも実態からかけ離れた印象を抱いている人が多い。

なので共産主義、日本共産党というものについて一旦話してみたいと思う。

■ 日本共産党は中国共産党の走狗なのか?

→明確に違う。基本仲が悪い。

これが最も分かりづらいところ。

同じ共産主義という名前なのに仲が悪い。

何故かと言えば、

「共産主義者は同じ共産主義を理想にしているわけではない」

というところだ。

これは共産主義という思想がまだまだ”理想”でしかなく、実像が殆ど無いという事に起因する。

つまり、どんな共産主義者でも実際の共産主義がどんなもんなのかを知っている人間は一人もいないのだ。

中国も共産主義国家ではなく、その理想を実現するための手段である社会主義国家でしかない。

そんな中で日本共産党は中国共産党のやり方を「覇権主義で抑圧的」と蛇蝎のごとく嫌っている。

根本的に仲が悪い。

天安門事件、香港台湾ウイグルについても日本共産党は中国共産党のやり方をずっと否定している。

つまり後ろ盾という後ろ盾が全く無い、イメージよりもか弱い組織になる。

一方中国共産党から日本共産党はどのように見られているか。

完全な無視である。

所詮資本主義国家の実績のない雑魚政党ぐらいにしか認識しておらず、

気にもとめていないというのが現実になる。

そもそも相手にされてないから指示があるとかどうとかそういうレベルじゃない。

■ 日本共産党の目指す政権は一党独裁制になる。

→ならない。今の日本の体制のまま支持を取り続ける事を目標にしているから。

これは立場上、中国共産党もソ連的社会主義も否定しているので立場上一党独裁を嫌悪していることはわかる。

ただ、党内の意見があまり変わらなかったりトップが殆ど変わらなかったりと硬直的な姿勢があり、

政権を取ったら結局は社会変革のために不正に手を染める可能性は十二分にある。

数十年単位での目標のためなら瑣末事だと統制をし始める可能性はゼロではない。

暴力で物事を変えようとしてるんじゃないのか?

→もう止めてる。

まだ共産主義がソ連中国日本で連携してた時代はソ連中国に「もっと武力闘争しろよ」と言われて従っていたが、

その過程で国民からクソほど嫌われてしまったので「もう駄目だこの方向性は」となって撤退をしている。

そして中国とも袂を分かっているので、中国からの指示に従う道理も無いというのが現状だ。

■ 日本共産党が力を持ったらすぐに社会主義になるんじゃないのか?

→ならない。日本共産党のやり方はものすごく時間がかかる。

日本共産党はあくまで民主主義的なやり方の中で

「うーんじゃあそろそろ社会主義しよっか」

となったら移行して、そこからまた

「うーんじゃあそろそろ共産主義しよっか」

となって初めて共産主義というスタンスなので、

基本的に今までと同じスタイルから初めて、そこから数十年かけて徐々に社会主義に移行していくという感じだ。

マジでじっくり時間をかけるつもりらしい。

ただ、経済政策は大きい政府気味で、デンマークのような社会民主主義的な感じになるのではないかと思う。

税をしっかり取ってガッツリ再配布するスタイルになるだろう。

消費税をなくそうとするだろうが、たぶん金が足りなすぎて無くすの止めると思う。

他にも日本共産党は在日米軍の撤退や原発からの脱却も掲げているが、実は全て「段階的に」という文言がついている。

そんなことをすぐにやってしまったら日本が終わることくらい知っているので、「大丈夫になってからやる」というスタンスになっている。

■ 共産主義になったらどうなる?

→ならない

共産主義者から激ギレされそうだが、共産主義というのは全く現実的ではない。

何故なら共産主義の要件に「資本主義がグローバル化して極限まで成長すること」があるのだが、

そもそもグローバル化が極限まで進み、人類の殆どが労働者階級になってしまった世界でたった一つの国が共産主義になったところで意味がないからである。

じゃあ世界中が一斉に共産主義になれば良いわけだが、よく考えてほしい。

そんなのありえなさすぎる。

だから中国はグローバル資本の中で一位を取ってほかを駆逐し、共産主義革命を起こすことを目指しているわけだがそれすらもかなりの夢物語であると感じざるを得ない。

つまり、共産主義は成立する余地がほとんどない。

これは当人たちもうっすら気づいており、最近は資本主義の改善との二軸で追求されている。

■ 日本共産党が政党になったら悪い事がないわけじゃないよね?

→うん。それはいっぱいある。

まず中国、アメリカとの仲が悪化する。

日本共産党は孤軍奮闘共産主義で仲が良い国が一個もないのでマジで外交が大変になる。

特にアメリカは国民皆保険のような社会保障ですらアカいといって嫌うように、反共に関しては正直キチガイの領域に到達しているのでかなり悪化するだろう。

中国は上記の通り。

韓国もキリスト教が強くてわりかし反共なので感情はそこそこ悪化するだろう。

ロシア?国がキチガイすぎて仲良くするとかそういう次元にある国じゃない。

このように外交上の問題はかなり発生するものと思われる。

ここまで読んだらなんとなくわかると思うけど、俺は共産主義を全く支持していない。

マルクスの資本主義批判はすごいとは思うが共産主義という解決手段に関してはバカなんじゃないのと思っていて、それに拘る意味が全くわからないからだ。

それでも無知による変な批判は見る度にムカつくから書いた。

俺の認識も正しいものではないはずだけど、そういう反共すぎて調べてすらいないような批判よりはマシだろうからって感じ。

MEMO: