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「何が当たるか分からない」から科学技術研究に政府は介入するなという議論が最近とても駄目である話

  • 少子化になり、大学に進学する理系の子どもの数自体が減ってしまい、国の成長戦略に沿って必要な分野に進学してくれないとそもそも産業分野が成り立たない場合が増えた
  • 親や子どもの「医学部信仰」が日本では極端に強く、優秀な学生ほど国公立医学部を志向してしまい、よほど「これがやりたい」と思う子と理解のある親とがセットにならない限り大事だが不人気理系学部が閑古鳥に
  • 情報系の学部が乱立しすぎて、そもそも教鞭をとれるまともな情報人材が大学におらず、ゴミみたいな教員と非常に駄目な学部が偏差値40から55ぐらいの中堅理系人材を中途半端に育てて生産性がとても低い
  • ちゃんと研究をやろうとすると単に科学研究費を各大学に積み増すだけでは駄目で、アドミンなど教育補助や長時間かけて償却する研究設備に投資が進まない
  • 研究開発に資することのできるまともな理系人材は、学部卒ではあまり使い物にならず、きちんとした教員とちゃんとした設備がある大学院進学がマストとなっているが、ここの社会的地位が低いのでまともな研究者の卵ほどみんな海外に出てしまう
  • 優秀な学生を優秀な順番に採用してそのまま資金をつけて育成するべきところ、なぜか女性科学者を育てろなどの本来科学技術とは無関係のジェンダーバランスを志向する大学が増えて、実質的に逆差別も同然の状態となり特に偏差値55前後の男子学生が入学できずスポイルされる
  • 大学ランキングや論文数などKPIが微妙に間違っていて、確かに日本の大学は低迷しているが「本来日本として目指すべき科学技術研究のあり方」がイマイチはっきりしないこともあって日本にとって不利なところで国際的に戦わされている面がある
  • 偏差値の低い「一芸の理系人材」への評価が低く、大学入学時点でスポイルされると一生研究領域から弾かれてしまって二度と研究者に戻る・なることができない