リクエストにお応えします。
ひろゆき氏の発言は、ときどき素人が知ったかぶりしているように聞こえますが、「人手不足は嘘」というのは事実です。私自身、ITのフリーランスエンジニアですが、ここ数年開店休業状態です。最新流行を追いかけてはいませんが、組み込みからLinuxカーネルのデバイスドライバーや、ビジネスシステムまで何でもできるので、スキルの問題ではないと思っています。
大企業に行けば経験しますが、まともな仕事していません。みんな手を抜いてダラダラ仕事しています。たまに有能な人物が配属されると、一致団結して追い出してしまいます。外資系でもそうです。
私の年代だと、ベンチャー企業に常駐しても、上司は年下です。この年下上司がクセモノで、実力も実績もないくせにやたら威張ります。「管理職とは指示を出す役割のことで、人間性が上であるわけじゃない」ということが分かっていません。「俺様は偉いんだ」と、ユング心理学で言うところの『自我の拡大』を起こしています。
経営者や管理職がまずい判断をした時、「これは私が20年前にCSKで経験したパターンだが、このやり方はまずい」とかアドバイスしても、「老害が何を言うのか」と話を聞きません。指摘どおりに失敗パターンを踏襲して、「お前が余計なこと言うから失敗したじゃないか」みたいな負け惜しみを言います。
日本企業は、まともな人材配置をして、まともな経営者、管理職を揃えるだけで、今の10倍は生産性を上げられます。あぶれている人を採用する余裕も生まれます。それをしないで、ゆでガエルになるのをただ待っているのが、現代日本企業です。
追記
介護職や路線バスの運転手など、募集をかけても集まらない職があります。人が少ないから集まらないのではなく、報酬が低いのに重労働だから集まらないのだと思います。バブルの頃のような好景気が来てみんな給与が高くなれば、「経営者の言う人手不足」はすぐに解消します。