Linuxカーネルのリソースノードのリライトに対する、たった1つの修正がことの発端だった。Linus Torvalds氏は、その修正を見れば見るほど当惑していった。なぜなら、その修正は「実際には何も修正していなかった」からだ。
同氏は「この無意味なコミットの理由を説明してくれることを期待して、『Link:』引数を確認した。しかし、いつものように、そのリンクはすでに存在するくだらない情報を指し示しているだけで、ただ時間を無駄にした」という。
その後、Torvalds氏は「もうこのゴミはやめろ」と語り、Linux Kernel Mailing List(LKML)での議論において、当惑から瞬く間に怒りへと変わった。同氏はさらにこう続ける。「私の最初の反応が間違っている理由を説明してくれるような、何か不具合報告などを指し示していることを期待していた」が、結局は期待外れに終わった。
Torvalds氏は「人の時間を無駄にする無意味なLink引数を追加するのはやめてくれ。“追加”の情報がある場合にのみリンクを追加してほしい」と宣言した。また、「この無意味なリンクは本当に嫌いだ。“役に立つ”リンクは大好きだが、実際に見るリンクの99%は、ただの愚かで役に立たないゴミを指しているだけで、私の時間をただただ無駄にしている。今回もだ!」といら立ちをあらわにした。
要するに、同氏は「もし私にプルすることを本当に期待しているなら、役に立たないリンクではなく、ちゃんとした説明が欲しい」と語っている。さらに、「そうだ、私は機嫌が悪い。私の主な仕事、いや、本当に唯一の仕事はプルリクエストを理解することだと感じており、だからこそ、自動的に追加され、私の仕事をより困難にするだけのこうしたものが、心底嫌いなのだ」と心情を吐露した。
他の人々もTorvalds氏の意見に同意している。あるRedditの投稿者は、「Linusの言うことは一理ある。あの元のパッチはAIが書いた要約のように見えたし、問題の説明へのリンクも同じ要約だった」と述べている。