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かなり前に東京地裁部総括による裁判官的に読みやすい準備書面のメモが出てきた

かなり前に東京地裁部総括による裁判官的に読みやすい準備書面のメモが出てきた

①まずは要件事実が前提なので、要件事実を全く無視した書面を読むのは苦痛。

②事件の流れが分かるように時系列をしっかりと認識した書面を書いてもらいたい。時間軸が行ったり来たりする書面は分からない。

@noooooooorth

③鳥の目(全体を俯瞰する目、マクロの目)と虫の目(特定部位に集中する目、ミクロの目)を両方持ってもらいたい。ただ、裁判官は鳥の目を重視しがちなので、ミクロの部分は全体の中でどう重要なのかを意識してもらいたい。

④手当たり次第主張している書面は、自信がないのかな?という推定をもつ。

@noooooooorth

枝葉末節よりも幹の部分を論じて欲しい。枝葉末節に妙にこだわる弁護士もいるが、裁判所としては苦痛。

⑤弁護士は代理人なので本人が熱くなっても冷静でいてもらいたい。たまに本人以上に熱くなっている弁護士がいるが、書面は抑え気味に記載した方が理解が進む。

@noooooooorth

⑥下級審判例と最高裁判例は全く違う。下級審は良い論理があったら参考にする程度。また、ちゃんと判決の原典に当たっていない準備書面が多く、実際に原典に当たってみると全然違う事案についての裁判例であることがままある。

⑦文献については、ポピュラーなもの(注釈民法等)はともかく、引用元の

@noooooooorth

表示とコピーを提出してもらいたい。

⑧口頭弁論期日及び弁論準備手続期日において、口頭で準備書面の内容を補足し、プレゼンテーションしてもらうことは大歓迎。別途プレゼン用の資料を交付してもらっても良い。裁判官としては、口頭主義を基本としているつもりとのことでした。

@noooooooorth

全ての裁判官がそうなのかは不明ですが、参考になります。あと、口頭での説明は歓迎されているんですね。ちょっと意外でした。これはこの裁判官の好みかもしれません。

@noooooooorth