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効率を求めるせいで「中級者」までしか興味を持てない

ゲームでも勉強でも何でもいいんだけど、私はどんな物事でも「効率良く上達する」ということに興味がある。

取り組もうとしていることの全体像を認識し、そこにはどんな知識や技術が存在するのかを把握、そしてそれを重要度によって分類する。

ここで言う重要度は例えば「必要となる頻度」と「結果への影響度」の2軸で考えることが出来て、その両方が高い技術が最優先、その次に「頻度は低いが結果への影響度は大きい」と「結果への影響度は大きくないが頻度が高い」の2つを覚える。

もちろん各要素は必ずしも独立とは言えなくて、ある技術を身に付けないと別の技術は活かしようがないというような関係性な場合もある。そういったことも含めて分析して、どういう順で学んでいけばよいのかを考える。

こうすることでどんな物事でも効率よく初心者を抜け出して中級者になることができる。その中級者になるまでの最短経路を探すということ自体を私は楽しんでいる。

ただそういう思考だと、中級者までは行けてもそこから先には中々進めない。

私のやり方の場合、身に付くのはあくまで「典型的なケースにおける正解を身に付けて、パターン認識によって対応する」という能力だ。これで80%の状況には正しく対応できるし、それ以外のケースでもそんなに大外しはしないよね、という所を目指すことになる。

でも上級者になりたいならば、どんな世界でも非典型的な状況に対する精度を上げていかなければならないものだ。

そして大抵、80%の状況への対応までは下手の横好きで行けても、残り20%は人生を賭けても到達できないぐらい深遠な世界だったりする。

さらにそこにはもう分かりやすくまとめられたテキストなんて無いことが多い。各自が気が遠くなるほどの時間をかけて試行錯誤を繰り返して、その結果偶然上手く行ったものを一つ一つ拾い上げて積み上げていく世界になる。

つまり、もうそこからは「効率的な上達方法」なんて無いのだ。

だから私の興味関心は、大抵そこで終わる。

中級者になったあたりで上級者の世界を見た時に「ここから先は私が立ち入る領域じゃないな」と気が付いてしまう。

そうやって中級者レベルで終えてきた物事が結構多い。というより何一つとして上級者ですと胸を張れるようなものが無い。仕事だって勉強だって趣味だって、結構色々やってきたけど全部中途半端。

まぁこうやって自己分析しているぐらいだから私はそういう人間だと理解しているし、私にとって美味しい部分だけ頂いてやりたくないことはやらないという面ではある意味幸せな生き方なのかもしれないとは思う。

でもそれでもたまにふと、効率とか関係なく好きになったモノに延々と熱心に打ち込んで上級者の世界に行っている人たちって良いな、羨ましいなと思うのだ。

MEMO: