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情報は“並べる”のではなく、“構造化”する─B‑H‑Dフレームが組織のリードタイムを短縮する。

B‑H‑D フレームとは何か

紹介する B‑H‑D フレームの要点は以下の三つである。

(1) Background(背景)

なぜこの問いを投げかけるのか、どんな文脈・経緯があるのか。まずは「依頼がどこから来て、どこへ向かっているのか」を明示する。

(2) Hypothesis(仮説)

送信者の考えや狙い、あるいは「こういう結果であれば A、そうでなければ B」といった想定を先に書く。「これを確認したい理由はきっと●●だからだ」「こういう数値が出れば▲▲が導ける」等を提示する。

(3) Decision(意思決定)

相手(読み手)に何をしてほしいのか。データの抽出だけでなく、それが 30% を超えれば新機能に Go したいのか、3日以内に回答してほしいのか――そうした「結果をどう扱うか」「いつまでに意思決定したいか」を明確にする。

この三つが先に提示されていれば、受け手は最初の段階で「ああ、そういうことを考えているのか。だったらこういう指標も必要かもしれないな」「締め切りは 3 日後だからこの形で進めよう」と段取りを整理できる。結果的に、無駄な追加質問を減らし、往復を最小化し、意思決定を加速できる。