つまり「リスクを負わぬ者、意思決定にかかわるべからず」である。
「身銭を切れ」には、そうしたいくつかの実践的な見解が述べられている。
・袋叩きに加担しながら善人面をする連中は悪
・アドバイスを聞くなら〝考え〟ではなく、アドバイザーが実際にやっていること教えてもらえ
・身銭を切ると、退屈な物事が急に退屈でなくなる(航空機の乗員にとっての安全点検など)
・自分の意見に従ってリスクを冒さない人間は、何の価値もない。
確かにこれは「ペテン師」と「本物」を見分ける非常に良い方法で、「リスクを取っている度合い」によって、その人の主張の信頼性が問われるのは、古来から同じである。
彼に言わせれば、人間関係の原則は
まずは誰にでも優しく接しろ。でも、相手が力を振りかざそうとしてきたら、こっちもやり返せ。
である。
悪人、口だけの干渉屋、いじめに加担する人物、言行不一致、手を動かさない怠け者たち。
つまり「他者から奪うだけ」の人物を排除することで、人付き合いは改善するのである。