ソフトウェア開発技術者のコミュニティには、スライドシェアの文化*1がある。具体的には勉強会やイベント登壇の発表資料をプレゼンテーションツールで作成して、発表したあとにスライド共有サービスやコミュニティのウェブサイトなどに掲載するもの。スライドが共有されるので発表を見た人はメモ取りで慌てることなく発表を聞くことに集中できるし、発表を見れなかった人もスライドを見て雰囲気を楽しむことができる。
記憶の限りだと、翔泳社デベロッパーズサミット(デブサミ)の2006年くらいからはSlideshareというサービスを使った資料の共有が始まっていた。このイベントは平日開催だったので参加できない自分は職場でスライドだけを見ていたものだ。クラウドサービス登場以前の時代だったため、インターネットで情報を共有するのには金も手間もかかる時代に、無料でスライド共有可能なサービスが出てきたので、これは大変に流行ったと記憶している。
そしてこの文化は現在も(たぶん)引き継がれていて、常に大量の良質な発表が繰り返され、スライドが共有され続けている。
だけれども、それはどんどんと埋もれてしまっているように思うのだ。