しかし、新技術の分子メモリは量子現象をコントロールすることで、超磁性限界を超えて情報密度を高めることを可能にしたのです。
分子メモリの最大の特性は「小さなスペースにより多くの情報を詰め込めること」です。情報を詰め込む領域を小さくすることで情報量が増えるのなら、最小レベルの「分子」にしてしまえばこれ以上ないほどの情報が扱えるようになるという理屈です。
ただし“1つの分子に情報を記録する”と言っても“1つの分子”のサイズは統一されているわけではありません。小さな分子もあれば大きな分子もあります。特定の結合パターンが繰り返されて分子が構成される高分子にもなると、まったく別の物資のように見えてきます。
ふーむ
「温かい感覚を感じるニューロンはない」そんな衝撃的な論文が出ました(Neuron)
ざっくり結論を述べると、今まではずっと「温かい刺激により発火するニューロンが感覚を伝える」と信じられ、研究が進んでいましたが、実はそれが間違いだったらしく、
実は、ひんやりした刺激を感じるニューロンが、温かい刺激に伴って活動を抑えられ(発火が減り)、その結果、温かい刺激を感じることができる、ということがわかりました。
今までの温度感覚研究界隈的には衝撃的な発見で、本当に虚を突かれた、と思っている人も多そうな気がします。
へぇ
植物が思ったよりアクティブな生命体だと分かってきた昨今、ヴィーガンなピープルは己の思想とどのように折り合いを付けるのか
新しいゴム製エアロゲルは非常に多くのメリットを有しています。
高い耐久性
ほとんどのエアロゲルが脆くて砕けやすいのに対して、ゴム状エアロゲルは高い柔軟性を有しており、圧縮後に元の形状に戻ることができます。
費用対効果が高い
1平方メートル、厚さ1センチのゴム製エアロゲルのシートを作るのにかかる費用は1000円未満です。
優れた断熱性
高い耐熱性を備えており、厚さ2.54センチのゴム製エアロゲルは、25枚の標準窓ガラスに相当する断熱性を誇ります。
高い吸収性
油を除去するための吸収材となります。ポリプロピレンマットのような従来の吸収材の2倍の吸収性を持っています。
優れた吸音性
同じ厚さの市販吸音材よりも27%効果的に音を吸収できます。
軽量
市販の材料と比べて非常に軽く、発泡スチロールよりも硬いです。
開発されたゴム製エアロゲルは、今後、多方面への活用が期待され
イーター計画は日米欧などが国際協力で進めている巨大プロジェクト。総事業費は約2兆4400億円で、うち日本は約2900億円を負担。2025年にも実験炉の運転を開始し、約17万キロワットの発電量に相当する熱を取り出すことを目指している。
完成する超電導コイルは三菱重工が中心となって製造し、2月に船でフランスへ運ばれる。アルファベットの「D」に似た形で、高さ16・5メートル、横幅9メートル、厚さ1メートル、重さ310トン。全長7キロに及ぶ電線を巻き付け、周囲はステンレスで覆われている
本グループは、全固体リチウム電池の構造と動作メカニズムに注目し、情報を電圧として記憶する低消費エネルギーの電圧記録型メモリ素子を着想した。この素子は、電池における充電状態と放電状態をメモリの“0”と“1”に対応させるもので、電池容量が小さいほど消費エネルギーが小さくなり、優れたメモリ素子となる。
正極材料にニッケルを選び、全固体リチウムと類似した薄膜積層構造のメモリ素子を作製した。その結果、ニッケル電極上に極薄の酸化ニッケルが自発的に形成し、非常に容量が小さい全固体リチウム電池、すなわちメモリ素子として動作することが確認された。
メモリ動作に要した消費エネルギーは、現行のパソコンに使用されているDRAM(Dynamic Random Access Memor)の50分の1程度と算出され、超低消費エネルギー動作を達成した。また、このメモリは3つの異なる電圧状態(低電圧、中電圧、高電圧)を記憶できる3値記録メモリとしての動作を実現していることもわかった。これらは、酸化ニッケル膜とリチウムイオンの間で発生する多段階反応に起因することも確認した。
現在、宇宙の年齢やサイズ、進化の過程などにまつわる定説はいくつもありますが、それを構築する前提になっているのが、「宇宙は平面時空」と考え。しかし最新の論文では「人工衛星プランクが収集したデータは、宇宙がまるいと考えた方がつじつまが合う」と何度も繰り返されています。
(ちなみに、プランクは「宇宙マイクロ波背景放射」を観測する機能をもった衛星です。宇宙マイクロ波背景放射は微弱な放射線で、宇宙誕生時の名残と言われています)
MATDは、超音波を用いて3次元コンテンツを空中に提示可能なシステム。さまざまな形状・色合いのコンテンツを表示でき、位置を移動させることも可能。どの角度から見ても裸眼で目視できる。表示されているものに手を伸ばせば感触を得られる触覚フィードバックに加え、可聴域の音も生成。視覚、触覚、聴覚の3つを同時に刺激できる。
2台の「超音波フェーズドアレイ」が発する超音波で粒子を空中浮遊させ、3原色(RGB)の光を照射する。浮遊させる粒子は、直径2ミリ程度のポリスチレンビーズ(枕に入っているビーズのようなもの)を使用し、これらを3次元の音場で高速かつ自在に動かす。
しゅごい
一般のコンクリートは、原料となるセメントに水や砂、砂利石などを混ぜて作られます。セメントの主原料は石灰岩や粘土となっており、それ単体では使用されません。水と反応させることで、砂や砂利石を密着させるのです。
対して、新たなコンクリートは、セメントの40%をもみ殻の灰や粉砕した珪砂に変えました。
すると出来上がったコンクリートの厚板は、ゴムのような耐久性の高い柔軟さを実現。そのため、強い衝撃を受けても、エネルギーを吸収し、押し返すことで割れにくくなっています。
へぇー
「津波で非常用電源が失われ冷却不能に陥った格納容器内では、過熱した核燃料が溶け落ちて冷え固まりました。原子炉を解体するためには、その燃料デブリを取り除くことが必要です。しかし格納容器内は毎時8シーベルト近い高線量のため、人が調査に入れば死んでしまう(全身に浴びると1~2週間で死亡)。そのため自走式のロボットを使い、内部を撮影し調査を続けているんです」(全国紙記者)
東電では’17年から撮影した映像を公開。そこに映っていたモノは……。丸山教授によると、多数の生物らしき物体が確認できるというのだ。
「金属部分の表面に、緑やオレンジ色をした『バイオフィルム』と呼ばれる構造体のようなモノが見えます。河原の石などに付くぬめりと同じもので、菌などの微生物が集まって出来た物体です。水中を漂う白っぽい半透明の物体(掲載画像中央)は、恐らくこのバイオフィルムが剥がれたモノやプランクトンでしょう。原子炉内には、冷却するために注入された海水や地下水が混じっています。その中にいた微生物が、混入したのではないか。酸素がある環境なら、数百種類の生物が原子炉内で生き続けているかもしれません」
放射線によるDNA破壊に伴う死よりも世代交代の方が早ければ生命は存在できる。世代交代の早い微生物なら特にそうだ。
Point
■土星の衛星「エンケラドゥス」に、生命の構成要素であるアミノ酸の基礎分子が発見される
■衛星の地下海洋から地表に噴出したプルームの中に、窒素や酸素を含有する水蒸気や氷粒として確認
■窒素や酸素が化学反応を起こせば、アミノ酸が作られる
わお
3.1. Publonsとは
Publonsは2012年にニュージーランドでスタートした「査読登録サービス」である。そのミッションは「査読をより迅速で,効率的かつ効果的にすることで科学を加速化する」(13)(14)こととされている。研究者はPublonsを利用して、自身のこれまでの査読歴を管理・可視化することが可能になる。
仕組みとしては、空に向けたコールドサイド(低温側)の円盤で熱放射を行い、大気を高温側の熱源として、その温度差で発電するというもの。太陽熱が地球まで放射で届くのとは反対に、低温側円盤からの熱は放射熱伝達で宇宙に拡散することになるそうです。
宇宙に拡散...
英グラスゴー大学の研究チームが、量子もつれと呼ばれる物理現象の様子を画像に捉えることに成功しました。この画像では2つの光子が、わずかな時間ながら相互作用して物理的状態を共有している様子を示しています。われわれ一般人にはよくわからない話ではあるものの、量子もつれは2つの粒子が何の媒介もないにもかかわらず同期して振る舞う、非局所効果を産み出す現象で、これはアインシュタインの特殊相対性理論に反する現象とされます。
量子もつれは量子力学の柱となる部分で、2つの粒子がもつれの状態にある場合、それらがたとえ非常に遠く(極端に言えば何光年も)離れていたとしても、一方に何らかの変化が生じれば、同時にもう一方にも変化が生じるとされます。もしも局所的に何か別の粒子が2つの粒子間に媒介しているのであれば、その粒子は光の速度を超えていることになり、アインシュタインの特殊相対性理論に反しているように思えます。その様子を、アインシュタインは「不気味だ」と述べたといわれています。
しかし、物理学者ジョン・ベルはこの2つの粒子はなにかが媒介するのでなく、分け隔てられないひとつの系を成していると捉え、系の中でなにかが起これば、その系全体に瞬時に、非局所的に影響を及ぼすと考えました。
おぉー(感嘆)
ただ、常温超電導には超高圧が必要となると一般市民が日常で利用するのはとても難しくなりそうな気もする。
専用のインフラを備えた施設のみで実用化されるのだろうか。
この研究は鉄が多価イオンの電荷キャリアとして使用できることを証明した始めてのもの。2019年8月時点では鉄イオン電池は150サイクルの充電と放電に耐え、50サイクル後も容量維持率は54%と安定性を示したとのこと。一方でエネルギー密度は220キロワット時ですが、さらなる最適化とテストを繰り返すことでより高いエネルギー密度を実現できるものとみられています。
When fabricated under controlled conditions, the amount of energy that can be drawn from the iron ion battery is 220 Wh per kg, which is 55-60% of lithium ion battery’s performance. The energy density of lithium ion battery is around 350 Wh per kg.
制御された条件下で製造された場合、鉄イオン電池から引き出すことができるエネルギー量はkgあたり220 Whであり、これはリチウムイオン電池の性能の55〜60%です。リチウムイオン電池のエネルギー密度は、約350 Wh / kgです。
ふーむ
「ヴァーリンデの重力仮説」は、重力を基礎的な力と見なさず、エントロピーによって創発された力だと考える。ちょうど、熱が物質の運動に付随した現象であるように、重力も他の基礎的な物質の活動に付随している“現象”だというわけだ。
ヴァーリンデの重力仮説は2009年の発表当初はあまりにも大胆な仮説のため学会からは好意的に受け止められなかったが、2016年にオランダ・ライデン大学の研究チームが、同仮説が実証データでも一致することを裏付け、世界に衝撃が走った。
うーむ
そんな光遺伝学の研究において、マウスを使った実験で、レーザー光線を脳に照射することで存在していない線をマウスに見せることに成功したという報告が発表された。
光遺伝学の原理は、簡単に説明すると、神経細胞の中に特定の波長の光(青いや緑色)で活性化するタンパク質を発現させ、ピンポイントに光を照射することで神経活動を細胞単位に自由にオン、オフできるというものだ。しかもその応答速度はミリ秒単位だという。
微生物からヒトに至るまで多くの生物種には、光で活性化するタンパク質があることが知られており、これらのタンパク質は光の刺激によってイオンを発生させる。
細胞内でイオンが発生すると、細胞内外のイオン濃度の差によって電位が生じ、神経細胞が活性化するのだ。このタンパク質は逆に細胞内のイオンを汲み出す作用をするものもあり、この場合は神経細胞の活動を抑制させる方向に働く。
研究者のDeisseroth教授は、同様の手法を用いれば、匂いや感触、味など他の知覚を人工的に作り出すことも可能だと語っている。
さらに、この手法を発展させていけば、より複雑なニューロンの集合体を制御することも可能になるだろうという。それはこの手法を使って、記憶を取り扱うことも十分に可能な話しということだ。
「K/Pg境界のところに恐竜たちが大量死して、屍が累々としているような地層があるはずだから、それを見てみたいと思いますよね。でも、そういう地層ってこれまで全然見つからなかったんですね。たくさん死んだとしても、そこに化石になる条件が整っていなければ、化石ってできないわけですから。それがとうとう見つかったという話です」
「淡水魚や、場所によってはアンモナイトや部分的にはトリケラトプスなど恐竜の化石なんかも入っている地層です。隕石が衝突したユカタン半島からは3000キロくらい離れていて、隕石衝突後に岩石が溶けて巻き上げられたマイクロテクタイトが入っているのが見つかりました。一部の魚を見ると、エラのところにまで入り込んでいて、要するに窒息死させるぐらいの量だったのでしょう。でも、ここからはイリジウムは出ないんです。マイクロテクタイトが降ってくるのは、衝突の後、45分くらい。一方、イリジウムはもっとゆっくりと、10時間以上後に落ちてくるので」
もっと具体的に言うと、その地層はもともと淡水の内海だったところにできたもので、衝突から10分以内に地震波による水面振動「静振(津波ではないことに注意)」が発生し、さらに45分以内にガラス質の小球であるマイクロテクタイトが赤熱した状態で降り注いだ。それによって死んだ動物たちは、その後、静振によって巻き上げられていた土砂とマイクロテクタイトが混じった堆積物の中に巻き込まれて化石化した……。
しゅごい。。。
論文を書いたLoubeyre氏らはまずこれまでの研究を生かし、ダイヤモンドアンビルセル(ごく小さなダイヤモンドふたつの間にサンプルをはさんで超高圧をかける機械)で気体状の水素を310GPaで圧縮し、固体の水素を生成しました。そして彼らは圧力をさらに上げていき、粒子加速器のSOLEILシンクロトロンが出す赤外線に水素サンプルがどう反応するかを計測しました。
すると圧力425GPa前後、温度80ケルビン(摂氏マイナス193.15度)の状態で、サンプルが突然すべての赤外線を吸収し始めました。この状態は論文では「バンドギャップが埋まった」と書かれてるんですが、言い換えると、エネルギーを加えなくても水素サンプル上を電子が通れるようになったということです。
まとめると、彼らは水素ガスを超コンパクトに圧縮して量子閉じ込め効果を利用することで、水素に金属のような電気を流す性質を与えることができた、と言ってるわけです。
おぉー
次世代の半導体の材料などとして期待され、合成するのが難しいことから夢の物質とも呼ばれる炭素素材の「グラフェンナノリボン」を自在に製造する技術を開発したと名古屋大学のグループが発表し、コンピューターの小型化などに応用できる可能性があるとして注目を集めています。
「グラフェンナノリボン」という物質は、六角形の環状の炭素分子がつながった「ナノメートル」サイズの炭素素材で、大きさなどによって電気の通しやすさなどの性質が変化するため、次世代の半導体などへの応用が期待されていますが、効率よく合成する方法はなく、夢の物質とも呼ばれています。
ふえぇ
NASAの探査車「キュリオシティ」が、火星地表から高レベルなメタンの存在を検知したことを、New York Timesが報じた。6月19日のミッション中に発見され、NASA研究者によって観測されたこの発見は、微生物が火星地下に存在していたことを証明する可能性がある。
火星研究者にとって、測定可能な量のメタンの検知は注目に値する。なぜなら、メタンの測定値が正しいとすれば、それは最近生物によって生成された可能性が高いのだ。もしそうでなければ、比較的短時間で自然に分解されてしまう。一方で、地中に溜まっていたガスが小さな割れ目から噴出した場合など、メタンは生物がいなくても生成される。
おぉー
仮にその説が正しいとした場合、それでは地球はどのブラックホールの放射線を受けたのか?って話になるような
東芝らの開発品の狙いは深層学習ではない。同社が着目したのは人や動物の脳が持つ別の機能である。海馬と呼ばれる部位が担当する、空間の中で自分の位置を認識する能力だ。現在の自動運転車やロボットでは、いわゆるSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術で実現している部分である。SLAMの代わりに、海馬の動作を忠実に再現するハードウエアを使うことで、何桁も低い消費電力で同様な動作を実行可能になるとみる。
東芝の取り組みのユニークな点は、脳の機能自体の模倣を目指すことである。実物の神経細胞(ニューロン)に似た挙動をする半導体、いわゆるニューロモルフィック(neuromorphic)チップを使うことに加え、ニューロン間の接続や信号の制御なども脳のモデルに倣った。これまでにもニューロモルフィックチップの開発や応用の研究は多いが、主な狙いはニューロンの動作を真似ることで消費電力を大幅に削減するといった点だった。有名な例として米IBMが開発したニューロモルフィックチップ「TrueNorth」が知られているが、現実の脳とは異なる動作原理に基づくディープニューラルネットワーク(DNN)注1)を、数百mWと超低電力で実行できることをうたっている。
はえー
海底をおよそ2500メートル掘り下げた地下に、数十万年から数百万年にもわたって存在してきた可能性のある微生物を含む、広大な「生命体の森」が存在するという発見が米ワシントンで開かれた米国地球物理学連合(American Geophysical Union)の会議で発表された。
JAMSTECの地球深部探査船「ちきゅう(Chikyu)」を使って海底深部まで掘削し、採取された試料は、科学者らに深部地下生物に関する詳細な観察をもたらした。稲垣氏はAFPに対し、「これらの微生物は非常に長い間、ただそこに存在していた」と述べた。
こうした古代の炭層から採取され、研究室へ持ち帰られた微生物や細菌にグルコースを与えると、一部は目覚めたという。
科学者らは深度5000メートルを超える地下でも生命体を発見しており、稲垣氏によると生命体の限界となる境界の在りかはまだ突き止められていないという。
しゅごい
ほぼ30年前、「常温核融合」という見出しが世間をにぎわせたが、その当初から懐疑的な見方は広がっていた。簡単な卓上の装置からの安価でクリーンな核融合エネルギーという夢は出来過ぎており、本当とは思えなかった。そして、その証拠を徹底的に調べれば調べるほど、それが期待に沿うものではないことが明らかになった。その結果、一連の研究は、確証バイアスを受けやすく結局のところ避けた方が良い「病的科学」の一例として、現在はほぼ退けられている。しかし、より安価でクリーンなエネルギー源を求める社会のニーズは消え去ったわけではなく、これに後押しされてC Berlinguetteたちは最近、この常温核融合の物語を見直すことにした。今回彼らは、その広範な取り組みについて報告している。まず、悪い知らせは、2年に及ぶ徹底的な調査で、常温核融合を示す証拠が全く発見されなかったことである。今回の新しい実験は、常温核融合が(もし存在するとすれば)起こると推定される実験と材料の条件を実現するのがどれほど難しいかを浮き彫りにしている。こうした条件は今のところ実現できないように思われるが、重要なのはまだ排除されたわけではないことである。言い換えると、その手掛かりが全くないわけではないが、確実になくなりつつある。しかし、今回の結果は完全には否定的ではない。この取り組みから生まれた材料、ツール、新しい知見は、他の活発な科学研究分野にとっても明らかに有益であるため、こうした探究を、根底にある動機は非現実的であっても、あっさりと退ける必要はない。もちろん、実際に時間、努力、資源を費やす価値がこうした研究にあるかどうかはまた別の問題である。
実現可能性があるなら素晴らしい話なんだけどねぇ
コンクリートに混ぜたり、鉄筋の代わりにしたら建物の重量が軽減されたりしそう。
セルロースナノファイバー(CNF)を使って自動車部品の軽量化に貢献する──。旭化成が、CNFを強化材に採用した樹脂(CNF強化樹脂)を開発した。市販ではなく内製のCNFを使い、ポリアミド(PA)6と溶融・混合させた。熱と摩耗に強いため、車載部品に組み込む歯車をはじめ摺動部品の軽量化などへの適用を探る(図1)。
真鍮と比べたときの機械的強度はどんなもんなんだろ?
打ち上げではロケットに向け、地上のアンテナから電磁波のビームを照射する。ビームはロケット底部にあるリフレクターと呼ぶ鏡に反射し、焦点付近にエネルギーが集まる。強いエネルギーによって焦点付近の空気が電離してプラズマが発生し、爆発を引き起こす。この衝撃波をリフレクターが受け止め、ロケットの推進力になる。
燃料を積まないため、タンクやエンジンは不要だ。より多くの物資を運べ、簡素な構造で製造コストも下がる。その代わり、ビームを送る基地が必要になる。初期投資として基地を建設し、再使用型ロケットなら打ち上げコストは電気代などに限られる。宇宙に物資を大量輸送する手段になると期待される。
ジャイロトロンは核融合炉とともに技術開発が進む。実用レベルのロケット打ち上げには100メガ(メガは100万)ワット~100ギガ(ギガは10億)ワットの出力が必要とされ、非常に規模が大きい。多数のジャイロトロンを制御し、強力なビームを作る技術も必要だ。
化学ロケットより効率が良くなるとは思えないのが難点か。
とはいえ、莫大な化学物質を第一宇宙速度を発生させるためだけに使い捨てるよりはマシという判断もありうるか?
ハーバード大学とノースウェスタン大学の研究グループにより共同で発表された研究報告によると、彼らは従来のDNA保存よりもずっと安価にオリゴペプチドへ情報を保存することに成功したという。
そんなオリゴペプチドはアミノ酸の数や種類に応じて異なる質量になる。これを応用して今回の研究では、8つのオリゴペプチドの混合物で1バイトの情報を格納することに成功した。
さらに驚くべきことに、オリゴペプチドには回復力があり、論文によれば適切な条件下であれば、このオリゴペプチドのストレージには数百年から数千年もの期間安定的に情報を保存し続けることができるという。
なんかすぐ変質しそうなんだけど、本当なのかしら
日本電産は2019年4月12日、滋賀技術開発センター(滋賀県愛知郡)で説明会を開き、次世代高周波アンテナ技術について発表した。
プリント基板を用いる従来のパッチアンテナとは異なり、金型成形で製造した金属製の導波路を重ねて3次元で配置する。これにより導波路損失やアンテナ効率をパッチアンテナの性能から改善するとともに、性能安定性を高めることができるという。視野角と分解能も向上する。空間を3次元で検出することも可能になるとしている。
へぇー
コンクリートの破砕作業で生じる音は、多くの建設現場で悩みの種となる騒音の1つだ。特に、油圧ショベルのアタッチメントとして装着するブレーカーで構造物を解体する場合は、大型のノミを連続的に打ち付けるため、大きな音が続けて出る。近隣への配慮が欠かせない。
(中略)
同じブレーカーによる破砕でも、全く別のアプローチから効果的な騒音対策を実施したのが大林組だ。ブレーカーに後付けできる装置「バブルサイレンサー」から作られる泡で、破砕対象やノミの部分を覆って音を抑える。
都内のコンクリート解体工事に試験適用したところ、5デシベルの低減効果を確認。低騒音タイプのブレーカーに取り付けると、7デシベル小さくできる。
それでも5-7デシベルしか小さくならないのか
月の塵と大気を調査するために送り込まれたNASAの探査機LADEE(ラディ―)が、隕石が衝突する際に月面から放出される水を検出した。4月15日付けの学術誌「Nature Geoscience」に掲載された論文によると、微小な隕石が衝突する際の衝撃によって、年間最大220トンもの水が放出されているという。月面付近には、これまで考えられてきたよりもはるかに大量の水が存在することになる。(参考記事:「月食中の月に隕石が衝突、観測はおそらく初」)
「こうして放出され、失われる水の量は、太陽風によって運ばれてくる水素や、微小隕石自体によってもたらされる水では埋め合わせることができません」と、ベンナ氏は言う。「つまり、月の土壌にはこれら2つでは補充し切れないほどの水が存在することになります。これを説明するには、月には太古の昔から蓄えられてきた水があり、それが長い時間をかけて徐々に枯渇してきたと考えるしかありません」
電極を含めほぼ全てを樹脂で形成する「全樹脂電池」が量産に向かう。同電池を考案した慶応義塾大学の堀江英明氏が、低コストの大量生産技術を確立するための会社を設立。共同開発先の化学メーカーである三洋化成工業が子会社化し、同社自ら電池事業に取り組む。同電池は、容量密度を従来の2倍以上にできるのに加え、設備投資額を数十分の1に、材料コストは半減できるという。巨大な2次電池メーカーを駆逐する可能性を持つ。
しゅごい
イタリア国立宇宙物理学研究所(INAF)のマルコ・ジュランナ氏と研究チームは、火星で検知された「メタン」の出どころを「アイオリス卓状台地 (Aeolis Mensae)」にある永久凍土であると特定することに成功しました。
ジュランナ氏は「メタンを閉じ込めておくのに永久凍土は最適なため、その下に大量のメタンを隠している可能性は十分にある」と説明しています。しかしだからと言って、生命が必ず存在するとも限らないそう。
というのもメタンは、微生物が原因で生じる「生物学的プロセス」のほかに、水と岩の反応が原因で生じる「地質学的プロセス」からも生成されるからです。なので、メタンの格納庫が生物のサインであるとは言い切れないんだとか。
地球の地中深くに存在するアーキアみたいなのがいたら面白いんだがなぁ
2018年ノーベル物理学賞を受賞したフランス人のジェラール・ムールー氏は、特別なレーザー装置を使用することによって、核廃棄物の放射能の分解期間を数千年から数分に短縮することを提案している。ブルームバーグが報じた。
ムールー氏が提案するのは、核廃棄物を放射性ではない新たな原子に瞬間的に変換するという方法で、原子レベルでの廃棄物のこうした変換は高精度レーザーインパルスによって行われる。そのためにムールー氏は、米カリフォルニア大学のプラズマ物理学者、田島俊樹教授と共同で、極端な集中度を持つレーザー装置の開発に取り組んでいる。
フランスでは、ムールー氏の発表は歓迎された。有害廃棄物問題に対する包括的な解決策を持つ国は一つも存在しない。しかし、エネルギーの72%を原子力発電所が賄うフランスでは、核廃棄物量の問題は深刻で、年間の廃棄量は国民1人当たりで割った場合、ほかのどの国よりも多い2キログラムとなっている。ムールー氏がレーザー装置の開発に成功すれば、フランスだけでなく他の国々にとっても救いとなる。
核変換は膨大なエネルギーを投入すれば物理的には可能だから別に嘘ではないし、各国でも研究が進められているテーマではある。
電気ショック万能かよ
首都圏での工事実績が多い東急建設。住宅開発では、都市型の豪雨を調節するノウハウを蓄積してきた。今回は、これまで培ってきた雨水貯留技術による流出抑制と合わせて、循環させた貯留水を利用したビオトープの環境保全の効果を検証できる施設を造った。
具体的には、駐車場の舗装の一部を集水域として、そこに降った雨を雨水貯留槽に「ためる」。次に太陽光発電でポンプを動かして揚水し、ビオトープを創出するための水辺として「使う」。最後の「自然に還す」では、敷地内に砕石を敷いたり地中に中空のプラスチック層を設けたりして、自然な水の循環を促す。
興味深い
ペンシルベニア州立大学の研究チームによると、イカの吸盤に含まれるタンパク質を利用すれば、プラスチックの代替となる素材を作り出せる可能性があるという。
イカは触手などに付いている吸盤を使って獲物をとらえる。この吸盤には「角質環」と呼ばれる歯のようなトゲが付いているが、このトゲの成分のタンパク質は、絹のタンパク質とよく似ており、ここ数年、研究者の注目を集めてきた。
角質環タンパク質は、研究室で遺伝子組み替え細菌を使って生成できることから、イカを使う必要はない。生成には糖分と水、酸素を使った発酵を利用する。
角質環タンパク質でできた素材は弾力性や柔軟性があり、強度も高いという。さらには保温性や自己修復性、電気伝導性も備えており、新しい分野への応用も期待できるとしている。
現時点で合成角質環タンパク質の制作には最低でも1キロ当たり100ドルはかかる。研究チームはこのコストを10分の1にまで引き下げることを目指している。
東北大学 学際科学フロンティア研究所/電気通信研究所の松本伸之助教(兼JST戦略的創造研究推進事業 さきがけ研究者)、東京大学 大学院理学系研究科の道村唯太助教、国立天文台 重力波プロジェクト推進室の麻生洋一准教授、東北大学 電気通信研究所の枝松圭一教授らの研究グループは20日、石英の細線で懸架された7mgの鏡の振動を、1秒間で10-14m程度の分解能で読み取れる測定器を開発した。
今回、研究グループは重力波検出器と呼ばれる、懸架鏡(7mgの鏡を直径1μm、長さ1cmの石英の細線で吊るしたもの)を用いた変位測定装置の技術を応用している。この装置の原理は単純で、懸架鏡に重力源を近づけ、懸架鏡揺れによる反射光量を光共振器で検出することで重力を観測するというもの。
日経サイエンス3月号では「海綿都市」という名前で紹介されていた。
(1)AR(拡張現実)
(2)迷走神経刺激療法
(3)幹細胞から育てた食肉
(4)人と議論し、教えてくれるAI
(5)薬を作る細胞を移植
(6)AIで分子設計
(7)精密医療向けの先進診断技術
(8)安全な遺伝子ドライブ
(9)プラズモニクスで毒物検出
(10)漁師計算アルゴリズム
元ネタは These are the top 10 emerging technologies of 2018 | World Economic Forum
東北大学多元物質科学研究所とTOCキャパシタ株式会社らの研究グループは2月7日、単層カーボンナノチューブを上回る高温/高電耐性を持つ、グラフェンメソスポンジを用いた電気二重層キャパシタを開発したと発表した。
同研究グループでは、エッジの量がきわめて少ないグラフェンが3次元的に共有結合された構造を持つ「グラフェンメソスポンジ(GMS)」の自立シート電極を作成。直径5~7nmのアルミナ(Al2O3)ナノ粒子を化学気相蒸着(CVD)法でグラフェンで被膜したあとに、発生した大量のエッジを鋳造除去し、さらに1,800℃で熱処理することで、グラフェン同士が融合しエッジが消滅。高品質なグラフェンからなる多孔性カーボンが得られた。
今回開発された材料を用いた電気二重層キャパシタでは、60℃の高温で3.5Vの高電圧を700時間以上印加してもまったく劣化せず、室温で最大4.4Vまで昇圧できた。これにより、単層カーボンナノチューブを上回る耐性を得ることができ、製造コストの抑制も可能にな
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と横浜国立大学は、減速機の構成要素を最適化することで動力伝達効率を飛躍的に高め、従来不可能であった100:1を超える高い減速比の減速機でも、逆駆動が可能となるギヤを世界で初めて開発した。
近年、人とロボットが共存する社会が期待されているが、両者の意図しない接触で危険が生じるおそれがある。それはロボットの関節に使用する減速機が外力に対して柔軟に動く逆駆動性がなく、接触の衝撃を吸収できないため人の安全を十分に確保できないことだ。しかもロボットの中核部品である減速機の研究は数多く、大きな改善の余地はないと考えられていた。
今回、横浜国立大学は減速機の一つである「複合遊星歯車機構」の動力伝達効率を最大化するために歯車の歯数や転移係数などの構成要素を最適化し、動力伝達効率を飛躍的に高めることに成功。従来不可能であった100:1を超える高い減速比の減速機でも、柔軟に逆駆動できるギヤ(バイラテラル・ドライブ・ギヤ)を開発した。試作したギヤは、従来の減速機よりも逆駆動動力伝達効率は約30%向上し、増速起動トルク(逆駆動トルク)は約1/300に低減した。
おぉー
東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の梶谷孝特任准教授、福島孝典教授らはキラル分子が単結晶のような規則構造をもつ液滴を自発的に形成、さらに構造秩序を崩さずに一方向に回転しながら流れる現象を発見した。側鎖にキラルエステル基を有するトリフェニレン誘導体を設計して相転移挙動と集合構造を調べたところ、この物質の中間相では、ヘリンボーン構造という特徴的な構造からなる二次元シートが積層し、あたかも単結晶のような三次元構造を形成していることが分かった。 分子の自発的な集合化によるナノメートル級の物質作製は可能だが、高性能な有機材料の開発に求められる、数ミリ〜数センチスケールの超長距離構造秩序を実現することは極めて困難だった。通常、単結晶は固い多面体の形状をもつが、この物質は液滴のような形状で、かつ流動性をもつという構造特性と運動性が相矛盾する性質を示した。さらに、この液滴状物質は重力下で構造秩序を維持しつつ、一方向に回転しながら流れ落ちた。精密な解析から、この一方向回転流動は分子のキラリティーによってもたらされていることを明らかにした。 この研究は高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 春木理恵研究員、理化学研究所創発物性科学研究センター 橋爪大輔チームリーダー、理化学研究所放射光科学研究センター 引間孝明研究員、東北大学 多元物質科学研究所 高田昌樹教授(理化学研究所放射光科学研究センターグループディレクター)、(株)JEOL Resonance 矢澤宏次主事、東京大学 物性研究所 柴山充弘教授らのグループと共同で行った。
しゅごい
傷つけたり、切断したりしても元に戻るゴムの新素材を、理化学研究所などのグループが開発しました。さまざまな環境下で使えるということで、自動車のタイヤや保護材、人工臓器からロケットまで幅広い分野で活用が期待できるということです。
このゴムの新素材は、理化学研究所の侯召民グループディレクターなどのグループが開発しました。
完全に切断しても切断面を軽く合わせるだけで数分後には元どおりにつながり、傷もほぼ消えるということです。このゴム素材で袋をつくると、穴があいても自然に塞がると言うことです。
元に戻る仕組みは、「分子間相互作用」という分子と分子が互いに引き合う物理現象を利用しています。
グループでは、特殊な触媒を使ってねらいどおりに引き合う作用をみせる分子の合成に成功、切断面の分子と分子を近づけると再びつながる素材を実現しました。
おぉー
「実効的魔法条件」なる心の中学生が反応する単語
アメリカや欧州などで現地時間の20日夜から21日未明にかけて皆既月食が観測されました。この皆既月食は赤く染まって見えるため「スーパーブラッドウルフムーン」と呼ばれて話題になりましたが、その最中にいん石が月にぶつかり、多くの人に観測されています。
光が瞬いたのはわずかな時間でしたが、これを発見した人が「月にいん石が衝突したのではないか?」と海外掲示板のredditにスレッドを立てます。そしてスペインにあるウエルバ大学の研究者・Jose M. Madiedo氏がこの現象をいん石の衝突であると確認したとのこと。Madiedo氏ら研究者は長年月食中のいん石衝突を観測したいと考えてきましたが、これまではその明るさから観測が難しかったそうです。2014年にも月面にいん石が衝突する様子は観測されていますが、月食中ではありませんでした。
地球や月に衝突する小惑星の数が、恐竜時代以降に2~3倍に増加しているとの研究結果が17日、発表された。恐竜は1個の巨大な隕石(いんせき)の衝突によって地球から永遠に姿を消した。
米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文によると、この衝突発生ペースの増大が始まったのは2億9000万年前頃で、火星と木星の公転軌道の間にある小惑星帯で何らかの大規模な天体衝突が起きた時期と重なる可能性が高いという。
この天体衝突で発生した残骸の一部が地球と月に向かって進んでいった結果、小惑星の衝突率が2億9000万年前より前の衝突率より2.6倍高くなった。
【1月18日 AFP】土星の輪はこれまで考えられていたよりも新しく、1000万から1億年前の間に形成されたとする研究論文が17日、発表された。米航空宇宙局(NASA)の無人探査機カッシーニ(Cassini)の観測結果に基づく研究だ。
意外とかなり最近に形成されたものだったんだな
漁獲量の減少は世界共通の悩みです。乱獲や海の環境の変化などが指摘されていますが、原因はわかっていません。
昭和43年のピーク時には国内で年間10万トン以上水揚げされていましたが、ここ数年は3万トン余りにまで落ち込んでいます。
タコの養殖は極めて難しく、国内の数多くの水産研究機関が昭和30年代から試行錯誤を繰り返してきましたが、安定した養殖技術を確立できなかったと言います。
それが、これまで「不可能」とも言われてきたタコの養殖を、大きく前進させることに成功したというのです。
山崎さんは「50年間越えられなかった壁を、今回越えられました。5、6年から遅くとも10年先には皆さんの食卓に養殖したタコを届けたいです」と意気込んでいました。
今後は、ふ化したタコを出荷できるサイズまで安定的に成長させることが目標です。
ウォーリック大学の研究によると、白色矮星と呼ばれる種類の星は、最終的に酸素と炭素の結晶でできた球体になることが分かりました。つまり、結晶化し終わっている白色矮星は、銀河系内だけでも数十億個と空を埋め尽くすほどに存在し、さらに太陽も最終的には白色矮星になるため、結晶化したきれいな球体になるというのです。研究は1月9日付けで「Nature」に掲載されています。
白色矮星は、温度が高く密度も高い恒星で、元は太陽の3倍以内の質量を持った恒星でした。核融合の燃料を使い果たして外への圧力がなくなったために重力によって押し固められたコアがその正体で、ガスは星雲として周りに飛び散っています。太陽ほどの質量を持ちますが、大きさは地球サイズで、数十億年掛けて冷えていきます。
恒星が寿命を迎えるとダイヤモンドでできた星になるみたいな話もあったな
Core crystallization and pile-up in the cooling sequence of evolving white dwarfs
検討の結果、脳の148領域のうち眼窩前頭皮質外側など16領域の皮質の厚み、11領域の皮質の面積にADHDの特徴が現れることが判明し、74~79%の精度でADHDの識別が可能であることを見出した。
さらに、これらの脳部位のうち眼窩前頭皮質では、ADHDの要因の1つで、実行機能(作業記憶の苦手さ)に影響しているCOMT遺伝子の多型と脳構造との関連も確認できた。また、国際的なデータベースで検証したところ、米国・中国のADHD児でも73%の精度で農部位の特徴が確認され、国際的にも応用できる可能性が示唆された。
受けてみたい
例外もあるけども、一般に学術雑誌出版にかかるキャッシュフローでは、研究者側は一方的に負担するばかりで、出版社のみに収入がある。
・原稿は研究者が無償で執筆する。
・査読は研究者が無償で行う。
・研究内容の編集は研究者が無償で行う。
・体裁整備などの編集は出版社が負担する。
・投稿あるいは掲載にあたっては、執筆者が出版社に支払う。
・購読するには(主として研究者である)読者が出版社に支払う。
労力負担は執筆も査読も編集も研究者側なのに加えて、金銭負担も研究者側は払うばかりで出版社の言い値で取引させられている。得られるモノは、キレイな出版物だけで、それは別に学術の価値とは無関係なものだ。
けれども、それでもこの状態は長らくそのままで、全然解決していない。その理由は、すでに構築されている出版システムがあまりに巨大であるがゆえに堅牢であること、さらに「正当性よりも正統性」というか、要するに先ほどと同じく「有名雑誌に掲載したい」という研究者側の「スケベ心」が完全に見透かされていて、出版社側に対して研究者側が一枚岩になって抗うことが出来ずにいるせいだ。
まぁ、業績評価の基準になるのだから仕方ないと言えば仕方ない。
和歌山市周辺に最近まで、変わったサルが生息していた。タイワンザルとニホンザルの交雑種。いずれも見た目は似ているが、しっぽの長さが異なる。「日本在来の霊長類は、人間とニホンザルだけ。世界的にも貴重な環境は維持しないといけない」。霊長類学者たちは強調する。今は、交雑種もタイワンザルも姿を消した。和歌山県が捕獲して安楽死処分したからだ。
人間の場合、海を越えて自由に行き交うことは「多様性」の実現とされる。しかし人の手を介して海を越えてきたサルや、その結果生まれた交雑種は、殺処分の対象となってしまう。そこに釈然としない思いが残りはしないか。
「外来種はとりあえず殺してもいい」という風潮を根付かせたことは本当に正しかったのだろうか。
自然は移り変わるものであるが、その変化を押し留める意義とは。
動物に対しては「純粋な血統」を重視しつつ、人間は多様性を尊ぶという二重規範の倫理性の綻びをどう解決していけるのか。
個人的には、無理では? と思っている。
・1. 台風マリア後のプエルトリコの死亡率
・2. ネットにおける本当のニュースとフェイクニュースの拡散
・3. 1995~2016年度版、195ヶ国のアルコール摂取と負担:2016年度疾病の世界的負担の研究のための系統的解析
・4. 人新世における地球システムの軌跡
・5. アメリカ人の運動とメンタルヘルスとの関係に関する横断的調査
・6. 食事による炭水化物の摂取と死亡率:コホート研究とメタ分析
・7. 太平洋ゴミベルトに急速にプラスチックが蓄積されている証拠
・8. 代替医療、従来型がん治療の拒絶、治療可能ながん患者の生存
・9. 地球温暖化によるサンゴのアサンブラージュ化
・10. 地球のバイオマス分布
ふむふむ
イギリスのアマチュア化学者が発明した素材「Starlite」は、軽量かつ丈夫で加工しやすい上に、1万度の超高温にまで耐えることができる夢の断熱素材として期待されました。しかし、StarliteはNASAや多くのテクノロジー企業から注目を集めたにも関わらず、その製法を明らかにしないまま発明者は他界したため、今では幻の超素材となっています。そんなStarliteを台所にあるようなものから再現して実証するムービーが公開されています。
Starliteを発明したイギリスのMaurice Ward氏がイギリス・BBCの取材を受けてこの実験を公開したところ、NASAや技術企業から一気に注目を集めました。しかし、十分な報酬を支払わずにWard氏から権利だけ奪おうとする企業がいくつも現れたことから、Ward氏はStarliteの合成レシピは誰にも渡さないことを決意。そのStarliteのレシピを明らかにしないまま、Ward氏は2011年に亡くなりました。Starliteは「もし合成レシピが公開されていれば、人類の歴史は塗り変わっていたかもしれない」とまでいわれる幻の新素材となりました。
そんなStarliteと同程度の断熱効果を持つ素材がキッチンにあるものから再現可能だという驚きの実験を、YouTuberで発明家のBen Cusick氏が実際にムービーで行い、Starliteっぽい素材の作り方も解説しています。
ほぇー...
東洋紡は12月17日、同社の中空糸型正浸透膜(FO膜)が、デンマークで9月から実証実験が行われている「浸透圧発電」のパイロットプラントに採用されたと発表した。2019年9月頃まで実証実験を行い、新たな再生可能エネルギーとして早期の実用化を目指す。
「浸透圧発電」とは、地下から汲み上げた地熱水(塩水)と淡水の塩分濃度の差を利用して発電する。塩分を通さずに水を通す性質を持つFO膜を隔てて塩水と淡水を接触させ、浸透圧差で発生する水流を利用してタービンを回して発電する仕組み。
そんなに水流が発生するものなのか
【12月12日 AFP】海底をおよそ2500メートル掘り下げた地下に、数十万年から数百万年にもわたって存在してきた可能性のある微生物を含む、広大な「生命体の森」が存在するという発見が米ワシントンで開かれた米国地球物理学連合(American Geophysical Union)の会議で発表された。
科学者らは深度5000メートルを超える地下でも生命体を発見しており、稲垣氏によると生命体の限界となる境界の在りかはまだ突き止められていないという。
スワロウテイル・シリーズを連想する。
ミノムシはミノガの幼虫。カイコやクモと同様、たんぱく質でできた糸を吐く。実験の結果、強度や丈夫さが優れているクモの糸に比べ、ミノムシの糸は、丈夫さでは約2・2倍、強度で約1・8倍など、すべての項目で上回った。そこで、自動車の外装にも使われる繊維強化プラスチック(FRP)にミノムシの糸を組み込んだところ、従来のFRPの数倍の強度になったという。他にも340度までの耐熱性があり、代表的なナイロン糸の5分の1の細さであるなど、さまざまな利点が見つかった。
さらにミノムシは、餌を与えれば繰り返し糸が取れる上、共食いをしないので大量飼育が可能だという。
大量飼育可能なのは大きいな
花粉症やぜんそくを予防する仕組みを、国立成育医療研究センターなどのチームが見つけた。すでにある薬を使い、動物実験では極めて有効だと確認された。もとになったのは、今年7月に亡くなった免疫学の世界的権威、石坂公成博士が30年以上前から温めていたアイデアだった。
チームはIgEが体内に増える前に、胎児や新生児の時期にだけ出現し、IgEを生産する特殊な免疫細胞「mIgE陽性B細胞」に着目。その表面に現れるIgEに、人工的に作った抗体を結合させ、自殺させた。体内のmIgE陽性B細胞を「異物」に見立て、その表面のIgEを目印にした。
mIgE陽性B細胞を除去しておけば、花粉や食べ物などの原因物質に触れても、アレルギーを引き起こすIgEがないため、アレルギー反応が起きない。
花粉症革命くるのかしら? 自分も重めの猫アレルギーだから解消されるならありがたいのだが。
しかし、免疫作用を低減させるということは、その治療を行った人は不衛生な環境では真っ先に死んでしまうのではなかろうか。可逆的に戻せたりするのかしら?
モロッコに分布するサボテンに似たある植物は、とてつもなく辛い。これは決して誇張ではない。この植物の活性成分であるレシニフェラトキシン(以下RTX)は、辛さの指標である「スコヴィル値」で160億もの値を示す。これは、世界一辛いトウガラシとして知られるキャロライナ・リーパー(「カロライナの死神」)の10,000倍、ハバネロの最も辛い品種の45,000倍、ハラペーニョの450万倍に相当する。
一方でRTXは有望な鎮痛剤として注目されている。RTXを関節痛の患部に注射すると、痛みを伝える神経末端が破壊されるのだ。この鎮痛剤は、米国で蔓延するオピオイド中毒[日本語版記事]から人々を救う、新たなツールになるかもしれない。
RTXはTRPV1に特異的であるため、ほかの感覚ニューロンに影響はない。「作用が限定的なのは、RTXがTRPV1にのみ作用すること。そしてTRPV1は痛みを伝達する一部の神経線維にしか存在しないためです」と、ヤクシュは説明する。「このため、例えば触覚や歩行能力を損なうことなく、痛みだけを選択的に除去できるのです」
虐殺器官の痛覚マスクみたいな事が可能になるわけか