今回私たちが光触媒として用いたSrTiO3(Alドープ)は、ひとつの粒子がほぼ単結晶のドメインからなり、いくつかの異なる結晶面が露出しています。そして、ある特定の異なる結晶面に励起電子と正孔がそれぞれ選択的に移動する現象が知られていました。私たちは、この粒子表面に助触媒を担持して水素形成と酸素形成を促進しました。ここで助触媒は水の電気分解における電極触媒と同じ役割を果たします。
光電着法によって助触媒を担持すると、光励起電子が表面に移動して金属イオンを還元することにより金属を析出し、正孔が移動してきた表面では金属イオンを酸化して金属酸化物が析出し、それぞれが還元と酸化反応を促進する助触媒として機能します。この光電着法に異方的な電荷移動という性質が加わると、水素を形成する助触媒と酸素を形成する助触媒を異なる結晶面に選択的に析出させることができます。さらに、励起電子は水素生成助触媒、正孔は酸素生成助触媒へと選択的に移動するという都合の良いことだけが起こるという結果になります。
水素生成助触媒となるのがRhで、その表面を含水のCr2O3層で被覆することにより水素生成だけを促進し、逆反応となる酸素還元反応を完全にブロックします。そして酸素生成助触媒となるCoOOHも水の酸化反応のみを促進します。
従来の含浸法を用いた場合は助触媒粒子がランダムに半導体表面に分散しますが、その場合と比べて2倍程度水分解活性が向上し、量子収率は350~360 nmの範囲で100%に近い値となりました。つまり吸収した光のほぼすべてを水分解反応に利用できることがわかりました。量子収率の上限である100%に近い値で水分解を達成できたのは初めての例です。
よくわからんがしゅごい
この『さらば、神よ』はリチャード・ドーキンスによる無神論者になるためのビギナーズガイドである。原題は「Outgrowing God A Beginner's Guide」で「outgrowing」は成長する、卒業する程度の意味を持っているので、ニュアンス的には神からの卒業、といった感じか。尾崎豊か。ドーキンスはもともと『神は妄想である』の中でかなり攻撃的に宗教や神概念を攻撃していた、筋金入りの無神論者だ。
『神は妄想である』を読んだときは「言いたいこたわかるけどそんなに攻撃的に言ったって聞き入れられないでしょ」と思っていた。だが、本書はさすがにかなりの年月も経って、ドーキンスもそんな姿勢じゃ伝わらないと反省したのか、「あのね、聖書とかに書いてあること、よく読めばわかると思うけど、ほとんど嘘だからね……」と懇切丁寧に説明してみせる。その態度の変わりようがあまりにも劇的で、じっくりとその理路を、科学の意味を説いていくので、(態度の軟化に)若干の感動すらある。
いずれ読みたい
米カリフォルニア工科大学で環境細菌学を専攻するジャレッド・リードベター教授は、ある実験のため粉末状になった金属元素のマンガンを使用した。実験の後、同教授はマンガンにまみれたガラス容器を水道水で満たし、研究室のシンク内に放置。そのまま学外での活動に出かけて数カ月戻らなかった。
数カ月ぶりに研究室に戻ったリードベター教授は、ガラス容器が黒ずんだ物質に覆われているのに気が付いた。最初はそれが何なのか見当もつかなかったが、かねてから探し求めていた細菌によるものかもしれないと思い、系統立ったテストをして確かめることにしたという。
その結果、容器を覆った黒ずんだものは酸化マンガンで、新たに見つかった細菌によって作り出されていたことが分かった。この細菌は、現地の帯水層からくみ上げた水道水の中にいた公算が大きいという。
研究者らはこの細菌について、14日刊行のネイチャー誌の中で、マンガンをエネルギー源として利用することが確認された初めての細菌だと説明。自然界の細菌はたとえ金属のような物質であってもこれを新陳代謝させ、細胞に必要なエネルギーを引き出すことができるとの見解を示した。
マンガンを代謝する細菌か
今回発見された新物質は、「スカンジウム置換型ラムダ5酸化3チタン(λ-ScxTi3−xO5)」と呼ばれるものです。
研究では新物質の元の状態をλ(ラムダ)相、圧力で相転移した状態をβ(ベータ)相と呼んでいます。
このβ相は、加熱していくと67℃付近で吸熱のピークを迎えて再びλ相へ戻ります。
これはどちらも固体ではありますが、β相の方がλ相よりエネルギー状態が低いので、水などに置き換えるならばβ相は氷で、λ相は水のような状態とイメージすることができます。
しかし、λ相は極低温まで温度を下げても、温度変化でβ相へ戻ることがありませんでした。
これはβ相とλ相の間に、エネルギー障壁があるためです。
本来氷(β相)になるはずの水(λ相)が、温度を下げても相転移しないとなると、これは相転移によって本来放出される熱エネルギーが保持されている状態になります。
これが開放される条件は最初の圧力を掛けたときだけです。
圧力を掛けるとλ相は熱エネルギーを放出して、エネルギー状態の低い相であるβ相へ移行します。このβ相は加熱されると再びλ相に戻りますが、λ相は温度変化でβ相に戻りません。
これを繰り返すことで、この新物質は熱エネルギーを圧力が加わるまで延々と保存し続けることができるのです。
実験ではこの新物質は、熱エネルギーを蓄えたλ相の状態を8カ月から1年もの間、完全に維持することができたといいます。
実用的なエネルギーを取り出すことができるならエネルギー革命起きるのでは...?
あるいはエアコンの室外機や発電所の排熱を吸収して回収できるだけでもメリットは大きい気がする。
宇宙で最大規模の構造の1つを、天文学者らが発見した。複数の銀河の間に広がる、銀河の「壁」だ。少なくとも140万光年にわたる長さがあり、地球からの近さを考えれば、今まで観測されなかったことは驚くべきことだ。
科学者らによる国際研究チームが7月10日、学術誌アストロフィジカル・ジャーナル(Astrophysical Journal)に発表した論文で、「サウス・ポール・ウォール(South Pole Wall)」の発見を報告した。この構造は、(地球から見て)宇宙の南端に広がるカーテンのようなもので、何千という数の銀河と、大量のガスと塵からできている。
今回の発見が特別なのは、地球から極めて近いところにあるからだ。サウス・ポール・ウォールは、地球からたったの5億光年しか離れていない。実はこの距離の近さが、これまで発見が困難だった原因でもある。サウス・ポール・ウォールは、天の川銀河のすぐ背後にある「銀河掩蔽(えんぺい)ゾーン(Zone of Galactic Obscuration)」と呼ばれる場所に位置している。天の川銀河の明るさによって、壁の存在が間近にありながら覆い隠されてきた。
電子を食べ、電子を排出する電気生命体とも言うべき細菌(電気バクテリア)を、鉄電極を使って人工的に育成することに成功しました。
そして今回「M.ferrooxydans PV-1」と呼ばれる電気バクテリアを、一切他の栄養源を必要とせず、鉄電極から放出される電子のみで生育させることに成功したそうです。
実験に使われた装置は、上の図のように対になる電極とバクテリアが浮かぶ培地からなっています。
この培地には一切の栄養素は含まれていませんでした。
実験の結果は、電気バクテリアを生かすだけならば、砂糖や他の種類の栄養素は必要なく、電子だけで十分であることを示しました。
えぇ・・・(困惑)
ブラックホールには一度入ったが最後、光さえも脱出できないほど強い重力がかかる領域の境界「事象の地平面」があるといわれている。しかし、理化学研究所はこのほど「ブラックホールは事象の地平面を持たない高密度な物体である」とする、これまでの通説とは異なる研究結果を発表した。
従来の理論では、光も脱出できない内側の領域をブラックホール、その境界を事象の地平面といい、ブラックホールの質量によって決まる事象の地平面の半径を「シュワルツシルト半径」と呼ぶ。また、従来の理論に量子効果を加えたときに考えられる熱的な放射「ホーキング放射」によって、ブラックホールは最終的には蒸発してしまうと考えられている。
しかしこれまでは、物質がブラックホールに落ちた後、その物質が持っていた「情報」がどうなるのかをうまく説明できていなかった。ブラックホール理論研究の第一人者だった物理学者故スティーブン・ホーキング氏は「情報は永遠に失われる」という立場を当初取っていたが、晩年には「量子理論ではエネルギーと情報はブラックホールから脱出できる」(情報は保存される)と意見を変えた。しかし、依然として情報がどこに行き、どのように戻ってくるかは分かっていない。
研究チームの理論では、重力でつぶれていく球状物質をたくさんの層の集まりと見なす。各層は粒子からなり、ある層の粒子を中心へ引き寄せる重力はその層より内側にある物質のエネルギーによって決まる。そのエネルギーから計算できるシュワルツシルト半径は、ホーキング放射によってエネルギーが減っていくため時間とともに小さくなる。
このとき、落下してきた粒子がシュワルツシルト半径の近くまでやってくると、落下と蒸発の効果が釣り合うために、蒸発が先に生じている分だけシュワルツシルト半径の内側に届かないという。
この現象が球状物質のあらゆる所で起きるため、物質全体が収縮し、中身の詰まった高密度な物体ができる。特に一番外側の層はシュワルツシルト半径の外側にあるため、ブラックホールは「通常の星のように表面を持ち、事象の地平面を持たない高密度な物体」だと研究チームは指摘する。また、この理論解析の解には「特異点」(エネルギー密度や時空の曲がりが無限大となるブラックホールの中心)も現れなかったという。
なるほどわからん
クモ糸タンパク質を他の生き物に生産させようとする場合、炭素源(C)に加えて窒素源(N)を含んだ栄養を持続的に供給する必要があります。
また、海に生息する海洋性の紅色光合成細菌は、光合成による二酸化炭素吸収能力に加えて、水中の窒素を取り込んで栄養にする能力がありました。
そこで研究者はジョロウグモの細胞からクモ糸を作る遺伝子を切り出して、紅色光合成細菌に組み込み、光合成能力を生かしてクモ糸を生産してもらうアイディアを思いついたのです。
クモの遺伝子を組み込んだ紅色光合成細菌は、上の図のような培養槽の中で、人工海水・二酸化炭素・窒素を与えられ、LEDの光(730nmの近赤外線)を受けながら生育されました。
結果、紅色光合成細菌は栄養豊富な培地で培養した場合の7.5%に相当するクモ糸タンパク質を生産できました。
また研究者は抽出したタンパク質を有機溶媒に溶かして伸ばすことにより、上の図のようなクモ糸の繊維構造を再現することにも成功しました。
このことから、地球に無尽蔵に存在する二酸化炭素と窒素、そして同じく無尽蔵に降り注ぐ光を使って、クモ糸タンパク質を手軽かつ持続的に生産できる可能性が示唆されました。
歩行ロボットの股関節部分って難しいよね
ふと、人工知能が「人間にとって、人間の身体よりもエロい何か」の絵を描き出したら、シンギュラリティ突破を認めてもいいのではないかと思う。
そうだろうか?
今回の発見は学術誌「Alcheringa: An Australasian Journal of Palaeontology(アルチェリンガ:オーストラレーシアの古生物学誌)」で発表された。研究チームは、全長6メートルを超える捕食性魚類の化石を、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの約1400キロ南方に位置するコルウエ・ウアピ(Colhue Huapial)湖の近くで発見。この巨大魚は「白亜紀末期に現在のパタゴニア海域を泳いでいた。そのあたりは当時、気温が今よりはるかに温暖だった」という。
今回の化石は、地球史に存在した中で最も大型の捕食性魚類のグループ、シファクティヌス属に分類された。研究チームは巨大魚の外見について、「胴体は顕著に細く、その先に巨大な頭部がある。顎は大きく、針のように鋭い、長さ数センチの歯が生えている」と説明している。
かっこいい...
今回、研究グループは、炭素原子からなる五角形(五員環)の辺を共有させ、極めて対称性の高い3次元の炭素共有結合ネットワークが構築可能であることを幾何学的な考察から予言し、ペンタダイヤモンドと命名した。ペンタダイヤモンドは極めて強靭な炭素結晶で、ヤング率(一軸方向への変形のしにくさ)と剪断弾性係数(歪みにくさ)は、ダイヤモンドを遥かに凌駕する極めて強靭な炭素同素体であると判明。また、ペンタダイヤモンドは負のポアソン比(非常にひずみにくい性質)を示し、外力に対して通常の物質とは反対の構造応答特性を示す可能性があることも分かった。
量子的ゆらぎとは、物体の位置が確率的にしか存在できない状態を意味し、これまでは微視的な世界でのみ確認されてきました。
しかし7月1日に「Nature」に発表された論文によれば、200キロワットのレーザービームを40キログラムの鏡に照射することで、鏡全体を10 -20メートルの幅で量子的ゆらぎ状態にすることができたとのこと。
40キログラムといえば、小柄な女性の体重に匹敵します。
ゆらぎの幅は非常に小さいものの(水素原子の大きさは10 -10メートル程度)人間サイズの巨視的な物体に量子効果が確認されたのは、はじめてとなります。
よくわからんけどしゅごい
「富嶽」のニュースをきっかけに事業仕分けが再び思い起こされているが、あれはやっちゃいけないことだった。
「『2位ではだめですか』との質問に理路整然と答えればよかっただけ」との指摘もある。自分もかつて少しそう思っていたが、実際に取材して考えが変わった。
正確に言うと自分が取材したのは自民への政権交代後の後継企画である「事業レビュー」だが、本質は同じだろう。 対面には口の立つ政治家と予算カットを狙う官僚、周囲には殺気立つマスコミが押し合いへし合い。こんな環境下で弁舌さわやかに自らの研究の重要性を語れる学者は少数派だろう
逆に言えば、大して重要でない研究も学者の弁が立つなら予算を確保できるし、どんな重要な研究も口下手ならハイおしまい。 ノーベル賞受賞者の顔を浮かべてほしい。全て弁舌さわやかだったろうか。むしろ口下手の方が多いと思う。そういう人たちをスポイルしかねないのが事業仕分けだった。
確かにビッグサイエンスに限らず公的資金を使う研究は一定の説明責任が研究者に要求されるものではあるけれど。
それはああいう公開処刑のような見世物でやる必要性・必然性は存在しないし、一発勝負で決めるようなことでもない。
あれはただの民主党の自己満足だったし、あの記憶がある限り、旧民主党系の野党に国政を任せることはない。
研究チームは直径わずか1.5nmのリン酸カルシウムイオンクラスターを、トリエチルアミンという化学物質を含むエタノールで安定化し、凝集を防いだゲル状の溶液を開発。リン酸カルシウムの結晶はエナメル質を構成する主要な無機質成分として知られています。
実験用に提供された人間の歯に対して溶液を塗ると、超小型のイオンクラスターがエナメル質の魚鱗状構造に上手く融合し、天然と人工の境界が識別不可能な人工エナメル質を作り出しました。溶液が作り出した人工エナメル質は、人間の歯が持つエナメル質よりも数百倍薄いとのことですが、研究チームは繰り返し溶液を塗ることにより、人工エナメル質を効果的に厚くすることができると主張しています。
しゅごい
C2分子が極めて不安定であるということは、裏を返せば反応性が非常に高いということです。これをうまく活かせれば、今までにない化学反応を起こせる可能性が拓けてきます。あの化合物と混ぜればこんな炭素材料ができないか、あの金属元素とはどう反応するだろうか、アレと混ぜて金づちで200回叩くとどうなるだろう――などなど、筆者程度の者でも思いつくことがいくつかあります。おそらく多くの研究者が、自分の研究にC2が応用できないか考えているはずです。
しゅごい
東北大学の研究グループは、超高純度鉄は表面処理を施さずに、各種の哺乳類培養細胞を接着、増殖させる基質となることを明らかにした。新たな医療資材、細胞培養基質としての利用が期待される。
研究グループは、知られている鉄の性質は多種多量に含まれる不純物元素でマスクされた性質だと気付き、30年を掛け革新的超高純度化技術を開発。鉄本来の性質を追求し、純度99.9996%±0.0003%の超高純度鉄(ABIKO-iron)を精錬し予想を超える可塑性や耐食性など新奇の特性を証明してきた。
今回、AbikoIronの金属表面での様々な哺乳類培養細胞の細胞接着性と増殖活性、細胞分化能の3つの観点から生体適合性を調査。その結果、Abiko-Ironは、細胞接着性に優れ、金属表面での細胞増殖、さらに、分化誘導培地に培養液を代えるとそれぞれ筋芽細胞から筋管細胞へ、間葉系幹細胞から骨芽細胞への分化も誘導できた。
また、各種遺伝子発現の解析でも、生体毒性や重金属ストレス応答などネガティブな遺伝子発現を誘導しなかった。これにより、高い安全性と生体適合性を有した革新的なインプラント材、プレートやボルト材、ステント材等への新たな医療資材としての利用が期待できるとしている。
純鉄が身体に害を及ぼさないなら、現在チタンやセラミックを使ってるところを置き換えることができるかもしれないなぁ
ただ、鉄の場合は酸化が心配だけど。
北海道大学の香内 晃氏らは、星の材料である星間分子雲のチリに着目し、チリ中の有機物を加熱すると水が生じることを発見しました。
この結果から、地球における水の起源は、隕石中の水を含む鉱物や、彗星の核に並び、有機物である可能性が示唆されたとのこと。
102℃ではほぼ有機物だけだった容器内に200〜400℃と温度が上昇するとともに、水が生成しています(写真中の泡のような球体が水)。
また、400℃では水とともに黒い液体が生成していますが、化学分析の結果、地球上で算出する石油と同じ成分だったようです。
以上の実験から、模擬星間有機物を加熱すると水と石油が生成されることが確認されました。彗星や鉱物がなくても、有機物があれば地球の水の起源を説明できる可能性がでてきました。
水もそうだけど、石油の起源が生物の死骸などの有機物由来ではなく宇宙のチリを起源とするという意味になるような
地球から1000光年離れた連星系「HR 6819」の中に、観測史上もっとも地球に近いブラックホールが発見されました。
もともと太陽を2つ持つような二重連星系と考えられていた「HR 6819」ですが、どうやら3つ目の見えない天体の影響があることが発覚。それがブラックホールであると明らかにされたのです。
環境保護イベントのアースデイ創設者のデニス・ヘイズは2015年のイベントの会場で、太陽光エネルギーのみでコンサートが運営されていると宣言する。しかし、ギブスがステージの裏側にまわり、マイクを向けたスタッフは「会場の電力はディーゼル発電で生み出されている」と話す。
映画では、未来のエネルギーとして期待されるバイオマス燃料の残念な真実についてもふれている。一部の科学者は、バイオマスやバイオ燃料がブラジルやマレーシアの熱帯雨林を破壊すると述べている。環境に優しいとされるエネルギーが実際は、石油や石炭よりもずっと多くの二酸化炭素を排出するのだ。
バイオ燃料の最大の問題の1つは、必要となる土地の面積があまりにも巨大なことだ。最も効率的なバイオ燃料の原料となる大豆の栽培には、石油油田の450倍から750倍の面積の農地が必要になる。ブラジルで最も効率的なバイオ燃料として普及が進む、さとうきび由来のエタノールの産出にも、石油の産出に必要な土地の400倍の農地が必要となる。
さらに、太陽光パネルの製造には膨大な種類の素材が必要になる。ソーラーパネルの製造には原子力発電プラントの16倍にも及ぶ、セメントやガラス、コンクリートや鉄が必要で、排出されるゴミの量は300倍にも達するという。
知ってた速報
低気圧の頭痛対策については、「そもそも本当に気圧で頭痛が起きるのか、低気圧で頭痛を訴える人が皆そうなのか」について減圧室を使って二重盲検するところからスタートして欲しいんだが、誰か研究してる人いない?
自分は雨が上がって晴れ上がったタイミングでとんでもない頭痛に見舞われるから個体差はあるんだろうなとは思うけど
今回の研究では、マウスの脳細胞の活動パターンを直接観察することで、マウスの感情のコード化に成功しました。
ここで最も注目すべきは、コード化された信号送信によって、強制的な感情の再生に成功した点にあります。
研究者たちは得られた「感情コード」を電気刺激でマウスの脳に与えることで、マウスの表情を強制的に笑わせたり、怖がらせたりすることに成功したのです。
しゅごい
関係者によりますと、松沢特別教授らは愛知県などにある京都大学霊長類研究所とその関連施設で平成26年度までの4年間に行われたチンパンジーのおりの工事などの28件で、架空取り引きなど総額5億円余りの不正な支出をしていたということです。
このほか、入札前に予算を業者に伝えたり、入札すべき工事を随意契約にしたりするなどの不適切な事例も確認されたということです。
こうした不正は、取り引きを通して業者に発生した赤字を補填(ほてん)するために行ったと説明しているということで、私的な流用はなかったとしています。
これは...
そういった未だ培養できてきない微生物は「微生物ダークマター」とも呼ばれ、多くの研究者から注目を集めています。
分離培養できたことでわかったことが、他にもいろいろあります。たとえば、C. calidusは、Fe(III)の代わりにチオ硫酸や元素硫黄も還元できることがわかりました。全ゲノム解析の結果、C. calidusのゲノムには、硫黄還元に関わる遺伝子がいくつか含まれていることも明らかになりました。興味深いことに、それらの遺伝子は、温泉に生息するクレンアーキオータ門の好熱菌から水平伝搬で獲得されたものであることが、系統解析によって示されました。温泉水には鉄の他にも硫黄が豊富にふくまれますので、C. calidusは硫黄も利用できるように進化して、他の微生物との生存競争に負けないようになったのではないかと推定されます。
しかし、新技術の分子メモリは量子現象をコントロールすることで、超磁性限界を超えて情報密度を高めることを可能にしたのです。
分子メモリの最大の特性は「小さなスペースにより多くの情報を詰め込めること」です。情報を詰め込む領域を小さくすることで情報量が増えるのなら、最小レベルの「分子」にしてしまえばこれ以上ないほどの情報が扱えるようになるという理屈です。
ただし“1つの分子に情報を記録する”と言っても“1つの分子”のサイズは統一されているわけではありません。小さな分子もあれば大きな分子もあります。特定の結合パターンが繰り返されて分子が構成される高分子にもなると、まったく別の物資のように見えてきます。
ふーむ
「温かい感覚を感じるニューロンはない」そんな衝撃的な論文が出ました(Neuron)
ざっくり結論を述べると、今まではずっと「温かい刺激により発火するニューロンが感覚を伝える」と信じられ、研究が進んでいましたが、実はそれが間違いだったらしく、
実は、ひんやりした刺激を感じるニューロンが、温かい刺激に伴って活動を抑えられ(発火が減り)、その結果、温かい刺激を感じることができる、ということがわかりました。
今までの温度感覚研究界隈的には衝撃的な発見で、本当に虚を突かれた、と思っている人も多そうな気がします。
へぇ
植物が思ったよりアクティブな生命体だと分かってきた昨今、ヴィーガンなピープルは己の思想とどのように折り合いを付けるのか
新しいゴム製エアロゲルは非常に多くのメリットを有しています。
高い耐久性
ほとんどのエアロゲルが脆くて砕けやすいのに対して、ゴム状エアロゲルは高い柔軟性を有しており、圧縮後に元の形状に戻ることができます。
費用対効果が高い
1平方メートル、厚さ1センチのゴム製エアロゲルのシートを作るのにかかる費用は1000円未満です。
優れた断熱性
高い耐熱性を備えており、厚さ2.54センチのゴム製エアロゲルは、25枚の標準窓ガラスに相当する断熱性を誇ります。
高い吸収性
油を除去するための吸収材となります。ポリプロピレンマットのような従来の吸収材の2倍の吸収性を持っています。
優れた吸音性
同じ厚さの市販吸音材よりも27%効果的に音を吸収できます。
軽量
市販の材料と比べて非常に軽く、発泡スチロールよりも硬いです。
開発されたゴム製エアロゲルは、今後、多方面への活用が期待され
イーター計画は日米欧などが国際協力で進めている巨大プロジェクト。総事業費は約2兆4400億円で、うち日本は約2900億円を負担。2025年にも実験炉の運転を開始し、約17万キロワットの発電量に相当する熱を取り出すことを目指している。
完成する超電導コイルは三菱重工が中心となって製造し、2月に船でフランスへ運ばれる。アルファベットの「D」に似た形で、高さ16・5メートル、横幅9メートル、厚さ1メートル、重さ310トン。全長7キロに及ぶ電線を巻き付け、周囲はステンレスで覆われている
本グループは、全固体リチウム電池の構造と動作メカニズムに注目し、情報を電圧として記憶する低消費エネルギーの電圧記録型メモリ素子を着想した。この素子は、電池における充電状態と放電状態をメモリの“0”と“1”に対応させるもので、電池容量が小さいほど消費エネルギーが小さくなり、優れたメモリ素子となる。
正極材料にニッケルを選び、全固体リチウムと類似した薄膜積層構造のメモリ素子を作製した。その結果、ニッケル電極上に極薄の酸化ニッケルが自発的に形成し、非常に容量が小さい全固体リチウム電池、すなわちメモリ素子として動作することが確認された。
メモリ動作に要した消費エネルギーは、現行のパソコンに使用されているDRAM(Dynamic Random Access Memor)の50分の1程度と算出され、超低消費エネルギー動作を達成した。また、このメモリは3つの異なる電圧状態(低電圧、中電圧、高電圧)を記憶できる3値記録メモリとしての動作を実現していることもわかった。これらは、酸化ニッケル膜とリチウムイオンの間で発生する多段階反応に起因することも確認した。
現在、宇宙の年齢やサイズ、進化の過程などにまつわる定説はいくつもありますが、それを構築する前提になっているのが、「宇宙は平面時空」と考え。しかし最新の論文では「人工衛星プランクが収集したデータは、宇宙がまるいと考えた方がつじつまが合う」と何度も繰り返されています。
(ちなみに、プランクは「宇宙マイクロ波背景放射」を観測する機能をもった衛星です。宇宙マイクロ波背景放射は微弱な放射線で、宇宙誕生時の名残と言われています)
MATDは、超音波を用いて3次元コンテンツを空中に提示可能なシステム。さまざまな形状・色合いのコンテンツを表示でき、位置を移動させることも可能。どの角度から見ても裸眼で目視できる。表示されているものに手を伸ばせば感触を得られる触覚フィードバックに加え、可聴域の音も生成。視覚、触覚、聴覚の3つを同時に刺激できる。
2台の「超音波フェーズドアレイ」が発する超音波で粒子を空中浮遊させ、3原色(RGB)の光を照射する。浮遊させる粒子は、直径2ミリ程度のポリスチレンビーズ(枕に入っているビーズのようなもの)を使用し、これらを3次元の音場で高速かつ自在に動かす。
しゅごい
一般のコンクリートは、原料となるセメントに水や砂、砂利石などを混ぜて作られます。セメントの主原料は石灰岩や粘土となっており、それ単体では使用されません。水と反応させることで、砂や砂利石を密着させるのです。
対して、新たなコンクリートは、セメントの40%をもみ殻の灰や粉砕した珪砂に変えました。
すると出来上がったコンクリートの厚板は、ゴムのような耐久性の高い柔軟さを実現。そのため、強い衝撃を受けても、エネルギーを吸収し、押し返すことで割れにくくなっています。
へぇー
「津波で非常用電源が失われ冷却不能に陥った格納容器内では、過熱した核燃料が溶け落ちて冷え固まりました。原子炉を解体するためには、その燃料デブリを取り除くことが必要です。しかし格納容器内は毎時8シーベルト近い高線量のため、人が調査に入れば死んでしまう(全身に浴びると1~2週間で死亡)。そのため自走式のロボットを使い、内部を撮影し調査を続けているんです」(全国紙記者)
東電では’17年から撮影した映像を公開。そこに映っていたモノは……。丸山教授によると、多数の生物らしき物体が確認できるというのだ。
「金属部分の表面に、緑やオレンジ色をした『バイオフィルム』と呼ばれる構造体のようなモノが見えます。河原の石などに付くぬめりと同じもので、菌などの微生物が集まって出来た物体です。水中を漂う白っぽい半透明の物体(掲載画像中央)は、恐らくこのバイオフィルムが剥がれたモノやプランクトンでしょう。原子炉内には、冷却するために注入された海水や地下水が混じっています。その中にいた微生物が、混入したのではないか。酸素がある環境なら、数百種類の生物が原子炉内で生き続けているかもしれません」
放射線によるDNA破壊に伴う死よりも世代交代の方が早ければ生命は存在できる。世代交代の早い微生物なら特にそうだ。
Point
■土星の衛星「エンケラドゥス」に、生命の構成要素であるアミノ酸の基礎分子が発見される
■衛星の地下海洋から地表に噴出したプルームの中に、窒素や酸素を含有する水蒸気や氷粒として確認
■窒素や酸素が化学反応を起こせば、アミノ酸が作られる
わお
3.1. Publonsとは
Publonsは2012年にニュージーランドでスタートした「査読登録サービス」である。そのミッションは「査読をより迅速で,効率的かつ効果的にすることで科学を加速化する」(13)(14)こととされている。研究者はPublonsを利用して、自身のこれまでの査読歴を管理・可視化することが可能になる。
仕組みとしては、空に向けたコールドサイド(低温側)の円盤で熱放射を行い、大気を高温側の熱源として、その温度差で発電するというもの。太陽熱が地球まで放射で届くのとは反対に、低温側円盤からの熱は放射熱伝達で宇宙に拡散することになるそうです。
宇宙に拡散...
英グラスゴー大学の研究チームが、量子もつれと呼ばれる物理現象の様子を画像に捉えることに成功しました。この画像では2つの光子が、わずかな時間ながら相互作用して物理的状態を共有している様子を示しています。われわれ一般人にはよくわからない話ではあるものの、量子もつれは2つの粒子が何の媒介もないにもかかわらず同期して振る舞う、非局所効果を産み出す現象で、これはアインシュタインの特殊相対性理論に反する現象とされます。
量子もつれは量子力学の柱となる部分で、2つの粒子がもつれの状態にある場合、それらがたとえ非常に遠く(極端に言えば何光年も)離れていたとしても、一方に何らかの変化が生じれば、同時にもう一方にも変化が生じるとされます。もしも局所的に何か別の粒子が2つの粒子間に媒介しているのであれば、その粒子は光の速度を超えていることになり、アインシュタインの特殊相対性理論に反しているように思えます。その様子を、アインシュタインは「不気味だ」と述べたといわれています。
しかし、物理学者ジョン・ベルはこの2つの粒子はなにかが媒介するのでなく、分け隔てられないひとつの系を成していると捉え、系の中でなにかが起これば、その系全体に瞬時に、非局所的に影響を及ぼすと考えました。
おぉー(感嘆)
ただ、常温超電導には超高圧が必要となると一般市民が日常で利用するのはとても難しくなりそうな気もする。
専用のインフラを備えた施設のみで実用化されるのだろうか。
この研究は鉄が多価イオンの電荷キャリアとして使用できることを証明した始めてのもの。2019年8月時点では鉄イオン電池は150サイクルの充電と放電に耐え、50サイクル後も容量維持率は54%と安定性を示したとのこと。一方でエネルギー密度は220キロワット時ですが、さらなる最適化とテストを繰り返すことでより高いエネルギー密度を実現できるものとみられています。
When fabricated under controlled conditions, the amount of energy that can be drawn from the iron ion battery is 220 Wh per kg, which is 55-60% of lithium ion battery’s performance. The energy density of lithium ion battery is around 350 Wh per kg.
制御された条件下で製造された場合、鉄イオン電池から引き出すことができるエネルギー量はkgあたり220 Whであり、これはリチウムイオン電池の性能の55〜60%です。リチウムイオン電池のエネルギー密度は、約350 Wh / kgです。
ふーむ
「ヴァーリンデの重力仮説」は、重力を基礎的な力と見なさず、エントロピーによって創発された力だと考える。ちょうど、熱が物質の運動に付随した現象であるように、重力も他の基礎的な物質の活動に付随している“現象”だというわけだ。
ヴァーリンデの重力仮説は2009年の発表当初はあまりにも大胆な仮説のため学会からは好意的に受け止められなかったが、2016年にオランダ・ライデン大学の研究チームが、同仮説が実証データでも一致することを裏付け、世界に衝撃が走った。
うーむ
そんな光遺伝学の研究において、マウスを使った実験で、レーザー光線を脳に照射することで存在していない線をマウスに見せることに成功したという報告が発表された。
光遺伝学の原理は、簡単に説明すると、神経細胞の中に特定の波長の光(青いや緑色)で活性化するタンパク質を発現させ、ピンポイントに光を照射することで神経活動を細胞単位に自由にオン、オフできるというものだ。しかもその応答速度はミリ秒単位だという。
微生物からヒトに至るまで多くの生物種には、光で活性化するタンパク質があることが知られており、これらのタンパク質は光の刺激によってイオンを発生させる。
細胞内でイオンが発生すると、細胞内外のイオン濃度の差によって電位が生じ、神経細胞が活性化するのだ。このタンパク質は逆に細胞内のイオンを汲み出す作用をするものもあり、この場合は神経細胞の活動を抑制させる方向に働く。
研究者のDeisseroth教授は、同様の手法を用いれば、匂いや感触、味など他の知覚を人工的に作り出すことも可能だと語っている。
さらに、この手法を発展させていけば、より複雑なニューロンの集合体を制御することも可能になるだろうという。それはこの手法を使って、記憶を取り扱うことも十分に可能な話しということだ。
「K/Pg境界のところに恐竜たちが大量死して、屍が累々としているような地層があるはずだから、それを見てみたいと思いますよね。でも、そういう地層ってこれまで全然見つからなかったんですね。たくさん死んだとしても、そこに化石になる条件が整っていなければ、化石ってできないわけですから。それがとうとう見つかったという話です」
「淡水魚や、場所によってはアンモナイトや部分的にはトリケラトプスなど恐竜の化石なんかも入っている地層です。隕石が衝突したユカタン半島からは3000キロくらい離れていて、隕石衝突後に岩石が溶けて巻き上げられたマイクロテクタイトが入っているのが見つかりました。一部の魚を見ると、エラのところにまで入り込んでいて、要するに窒息死させるぐらいの量だったのでしょう。でも、ここからはイリジウムは出ないんです。マイクロテクタイトが降ってくるのは、衝突の後、45分くらい。一方、イリジウムはもっとゆっくりと、10時間以上後に落ちてくるので」
もっと具体的に言うと、その地層はもともと淡水の内海だったところにできたもので、衝突から10分以内に地震波による水面振動「静振(津波ではないことに注意)」が発生し、さらに45分以内にガラス質の小球であるマイクロテクタイトが赤熱した状態で降り注いだ。それによって死んだ動物たちは、その後、静振によって巻き上げられていた土砂とマイクロテクタイトが混じった堆積物の中に巻き込まれて化石化した……。
しゅごい。。。
論文を書いたLoubeyre氏らはまずこれまでの研究を生かし、ダイヤモンドアンビルセル(ごく小さなダイヤモンドふたつの間にサンプルをはさんで超高圧をかける機械)で気体状の水素を310GPaで圧縮し、固体の水素を生成しました。そして彼らは圧力をさらに上げていき、粒子加速器のSOLEILシンクロトロンが出す赤外線に水素サンプルがどう反応するかを計測しました。
すると圧力425GPa前後、温度80ケルビン(摂氏マイナス193.15度)の状態で、サンプルが突然すべての赤外線を吸収し始めました。この状態は論文では「バンドギャップが埋まった」と書かれてるんですが、言い換えると、エネルギーを加えなくても水素サンプル上を電子が通れるようになったということです。
まとめると、彼らは水素ガスを超コンパクトに圧縮して量子閉じ込め効果を利用することで、水素に金属のような電気を流す性質を与えることができた、と言ってるわけです。
おぉー
次世代の半導体の材料などとして期待され、合成するのが難しいことから夢の物質とも呼ばれる炭素素材の「グラフェンナノリボン」を自在に製造する技術を開発したと名古屋大学のグループが発表し、コンピューターの小型化などに応用できる可能性があるとして注目を集めています。
「グラフェンナノリボン」という物質は、六角形の環状の炭素分子がつながった「ナノメートル」サイズの炭素素材で、大きさなどによって電気の通しやすさなどの性質が変化するため、次世代の半導体などへの応用が期待されていますが、効率よく合成する方法はなく、夢の物質とも呼ばれています。
ふえぇ
NASAの探査車「キュリオシティ」が、火星地表から高レベルなメタンの存在を検知したことを、New York Timesが報じた。6月19日のミッション中に発見され、NASA研究者によって観測されたこの発見は、微生物が火星地下に存在していたことを証明する可能性がある。
火星研究者にとって、測定可能な量のメタンの検知は注目に値する。なぜなら、メタンの測定値が正しいとすれば、それは最近生物によって生成された可能性が高いのだ。もしそうでなければ、比較的短時間で自然に分解されてしまう。一方で、地中に溜まっていたガスが小さな割れ目から噴出した場合など、メタンは生物がいなくても生成される。
おぉー
仮にその説が正しいとした場合、それでは地球はどのブラックホールの放射線を受けたのか?って話になるような
東芝らの開発品の狙いは深層学習ではない。同社が着目したのは人や動物の脳が持つ別の機能である。海馬と呼ばれる部位が担当する、空間の中で自分の位置を認識する能力だ。現在の自動運転車やロボットでは、いわゆるSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術で実現している部分である。SLAMの代わりに、海馬の動作を忠実に再現するハードウエアを使うことで、何桁も低い消費電力で同様な動作を実行可能になるとみる。
東芝の取り組みのユニークな点は、脳の機能自体の模倣を目指すことである。実物の神経細胞(ニューロン)に似た挙動をする半導体、いわゆるニューロモルフィック(neuromorphic)チップを使うことに加え、ニューロン間の接続や信号の制御なども脳のモデルに倣った。これまでにもニューロモルフィックチップの開発や応用の研究は多いが、主な狙いはニューロンの動作を真似ることで消費電力を大幅に削減するといった点だった。有名な例として米IBMが開発したニューロモルフィックチップ「TrueNorth」が知られているが、現実の脳とは異なる動作原理に基づくディープニューラルネットワーク(DNN)注1)を、数百mWと超低電力で実行できることをうたっている。
はえー
海底をおよそ2500メートル掘り下げた地下に、数十万年から数百万年にもわたって存在してきた可能性のある微生物を含む、広大な「生命体の森」が存在するという発見が米ワシントンで開かれた米国地球物理学連合(American Geophysical Union)の会議で発表された。
JAMSTECの地球深部探査船「ちきゅう(Chikyu)」を使って海底深部まで掘削し、採取された試料は、科学者らに深部地下生物に関する詳細な観察をもたらした。稲垣氏はAFPに対し、「これらの微生物は非常に長い間、ただそこに存在していた」と述べた。
こうした古代の炭層から採取され、研究室へ持ち帰られた微生物や細菌にグルコースを与えると、一部は目覚めたという。
科学者らは深度5000メートルを超える地下でも生命体を発見しており、稲垣氏によると生命体の限界となる境界の在りかはまだ突き止められていないという。
しゅごい
ほぼ30年前、「常温核融合」という見出しが世間をにぎわせたが、その当初から懐疑的な見方は広がっていた。簡単な卓上の装置からの安価でクリーンな核融合エネルギーという夢は出来過ぎており、本当とは思えなかった。そして、その証拠を徹底的に調べれば調べるほど、それが期待に沿うものではないことが明らかになった。その結果、一連の研究は、確証バイアスを受けやすく結局のところ避けた方が良い「病的科学」の一例として、現在はほぼ退けられている。しかし、より安価でクリーンなエネルギー源を求める社会のニーズは消え去ったわけではなく、これに後押しされてC Berlinguetteたちは最近、この常温核融合の物語を見直すことにした。今回彼らは、その広範な取り組みについて報告している。まず、悪い知らせは、2年に及ぶ徹底的な調査で、常温核融合を示す証拠が全く発見されなかったことである。今回の新しい実験は、常温核融合が(もし存在するとすれば)起こると推定される実験と材料の条件を実現するのがどれほど難しいかを浮き彫りにしている。こうした条件は今のところ実現できないように思われるが、重要なのはまだ排除されたわけではないことである。言い換えると、その手掛かりが全くないわけではないが、確実になくなりつつある。しかし、今回の結果は完全には否定的ではない。この取り組みから生まれた材料、ツール、新しい知見は、他の活発な科学研究分野にとっても明らかに有益であるため、こうした探究を、根底にある動機は非現実的であっても、あっさりと退ける必要はない。もちろん、実際に時間、努力、資源を費やす価値がこうした研究にあるかどうかはまた別の問題である。
実現可能性があるなら素晴らしい話なんだけどねぇ
コンクリートに混ぜたり、鉄筋の代わりにしたら建物の重量が軽減されたりしそう。
セルロースナノファイバー(CNF)を使って自動車部品の軽量化に貢献する──。旭化成が、CNFを強化材に採用した樹脂(CNF強化樹脂)を開発した。市販ではなく内製のCNFを使い、ポリアミド(PA)6と溶融・混合させた。熱と摩耗に強いため、車載部品に組み込む歯車をはじめ摺動部品の軽量化などへの適用を探る(図1)。
真鍮と比べたときの機械的強度はどんなもんなんだろ?
打ち上げではロケットに向け、地上のアンテナから電磁波のビームを照射する。ビームはロケット底部にあるリフレクターと呼ぶ鏡に反射し、焦点付近にエネルギーが集まる。強いエネルギーによって焦点付近の空気が電離してプラズマが発生し、爆発を引き起こす。この衝撃波をリフレクターが受け止め、ロケットの推進力になる。
燃料を積まないため、タンクやエンジンは不要だ。より多くの物資を運べ、簡素な構造で製造コストも下がる。その代わり、ビームを送る基地が必要になる。初期投資として基地を建設し、再使用型ロケットなら打ち上げコストは電気代などに限られる。宇宙に物資を大量輸送する手段になると期待される。
ジャイロトロンは核融合炉とともに技術開発が進む。実用レベルのロケット打ち上げには100メガ(メガは100万)ワット~100ギガ(ギガは10億)ワットの出力が必要とされ、非常に規模が大きい。多数のジャイロトロンを制御し、強力なビームを作る技術も必要だ。
化学ロケットより効率が良くなるとは思えないのが難点か。
とはいえ、莫大な化学物質を第一宇宙速度を発生させるためだけに使い捨てるよりはマシという判断もありうるか?
ハーバード大学とノースウェスタン大学の研究グループにより共同で発表された研究報告によると、彼らは従来のDNA保存よりもずっと安価にオリゴペプチドへ情報を保存することに成功したという。
そんなオリゴペプチドはアミノ酸の数や種類に応じて異なる質量になる。これを応用して今回の研究では、8つのオリゴペプチドの混合物で1バイトの情報を格納することに成功した。
さらに驚くべきことに、オリゴペプチドには回復力があり、論文によれば適切な条件下であれば、このオリゴペプチドのストレージには数百年から数千年もの期間安定的に情報を保存し続けることができるという。
なんかすぐ変質しそうなんだけど、本当なのかしら
日本電産は2019年4月12日、滋賀技術開発センター(滋賀県愛知郡)で説明会を開き、次世代高周波アンテナ技術について発表した。
プリント基板を用いる従来のパッチアンテナとは異なり、金型成形で製造した金属製の導波路を重ねて3次元で配置する。これにより導波路損失やアンテナ効率をパッチアンテナの性能から改善するとともに、性能安定性を高めることができるという。視野角と分解能も向上する。空間を3次元で検出することも可能になるとしている。
へぇー
コンクリートの破砕作業で生じる音は、多くの建設現場で悩みの種となる騒音の1つだ。特に、油圧ショベルのアタッチメントとして装着するブレーカーで構造物を解体する場合は、大型のノミを連続的に打ち付けるため、大きな音が続けて出る。近隣への配慮が欠かせない。
(中略)
同じブレーカーによる破砕でも、全く別のアプローチから効果的な騒音対策を実施したのが大林組だ。ブレーカーに後付けできる装置「バブルサイレンサー」から作られる泡で、破砕対象やノミの部分を覆って音を抑える。
都内のコンクリート解体工事に試験適用したところ、5デシベルの低減効果を確認。低騒音タイプのブレーカーに取り付けると、7デシベル小さくできる。
それでも5-7デシベルしか小さくならないのか
月の塵と大気を調査するために送り込まれたNASAの探査機LADEE(ラディ―)が、隕石が衝突する際に月面から放出される水を検出した。4月15日付けの学術誌「Nature Geoscience」に掲載された論文によると、微小な隕石が衝突する際の衝撃によって、年間最大220トンもの水が放出されているという。月面付近には、これまで考えられてきたよりもはるかに大量の水が存在することになる。(参考記事:「月食中の月に隕石が衝突、観測はおそらく初」)
「こうして放出され、失われる水の量は、太陽風によって運ばれてくる水素や、微小隕石自体によってもたらされる水では埋め合わせることができません」と、ベンナ氏は言う。「つまり、月の土壌にはこれら2つでは補充し切れないほどの水が存在することになります。これを説明するには、月には太古の昔から蓄えられてきた水があり、それが長い時間をかけて徐々に枯渇してきたと考えるしかありません」
電極を含めほぼ全てを樹脂で形成する「全樹脂電池」が量産に向かう。同電池を考案した慶応義塾大学の堀江英明氏が、低コストの大量生産技術を確立するための会社を設立。共同開発先の化学メーカーである三洋化成工業が子会社化し、同社自ら電池事業に取り組む。同電池は、容量密度を従来の2倍以上にできるのに加え、設備投資額を数十分の1に、材料コストは半減できるという。巨大な2次電池メーカーを駆逐する可能性を持つ。
しゅごい
イタリア国立宇宙物理学研究所(INAF)のマルコ・ジュランナ氏と研究チームは、火星で検知された「メタン」の出どころを「アイオリス卓状台地 (Aeolis Mensae)」にある永久凍土であると特定することに成功しました。
ジュランナ氏は「メタンを閉じ込めておくのに永久凍土は最適なため、その下に大量のメタンを隠している可能性は十分にある」と説明しています。しかしだからと言って、生命が必ず存在するとも限らないそう。
というのもメタンは、微生物が原因で生じる「生物学的プロセス」のほかに、水と岩の反応が原因で生じる「地質学的プロセス」からも生成されるからです。なので、メタンの格納庫が生物のサインであるとは言い切れないんだとか。
地球の地中深くに存在するアーキアみたいなのがいたら面白いんだがなぁ