2018年ノーベル物理学賞を受賞したフランス人のジェラール・ムールー氏は、特別なレーザー装置を使用することによって、核廃棄物の放射能の分解期間を数千年から数分に短縮することを提案している。ブルームバーグが報じた。
ムールー氏が提案するのは、核廃棄物を放射性ではない新たな原子に瞬間的に変換するという方法で、原子レベルでの廃棄物のこうした変換は高精度レーザーインパルスによって行われる。そのためにムールー氏は、米カリフォルニア大学のプラズマ物理学者、田島俊樹教授と共同で、極端な集中度を持つレーザー装置の開発に取り組んでいる。
フランスでは、ムールー氏の発表は歓迎された。有害廃棄物問題に対する包括的な解決策を持つ国は一つも存在しない。しかし、エネルギーの72%を原子力発電所が賄うフランスでは、核廃棄物量の問題は深刻で、年間の廃棄量は国民1人当たりで割った場合、ほかのどの国よりも多い2キログラムとなっている。ムールー氏がレーザー装置の開発に成功すれば、フランスだけでなく他の国々にとっても救いとなる。
核変換は膨大なエネルギーを投入すれば物理的には可能だから別に嘘ではないし、各国でも研究が進められているテーマではある。
電気ショック万能かよ
首都圏での工事実績が多い東急建設。住宅開発では、都市型の豪雨を調節するノウハウを蓄積してきた。今回は、これまで培ってきた雨水貯留技術による流出抑制と合わせて、循環させた貯留水を利用したビオトープの環境保全の効果を検証できる施設を造った。
具体的には、駐車場の舗装の一部を集水域として、そこに降った雨を雨水貯留槽に「ためる」。次に太陽光発電でポンプを動かして揚水し、ビオトープを創出するための水辺として「使う」。最後の「自然に還す」では、敷地内に砕石を敷いたり地中に中空のプラスチック層を設けたりして、自然な水の循環を促す。
興味深い
ペンシルベニア州立大学の研究チームによると、イカの吸盤に含まれるタンパク質を利用すれば、プラスチックの代替となる素材を作り出せる可能性があるという。
イカは触手などに付いている吸盤を使って獲物をとらえる。この吸盤には「角質環」と呼ばれる歯のようなトゲが付いているが、このトゲの成分のタンパク質は、絹のタンパク質とよく似ており、ここ数年、研究者の注目を集めてきた。
角質環タンパク質は、研究室で遺伝子組み替え細菌を使って生成できることから、イカを使う必要はない。生成には糖分と水、酸素を使った発酵を利用する。
角質環タンパク質でできた素材は弾力性や柔軟性があり、強度も高いという。さらには保温性や自己修復性、電気伝導性も備えており、新しい分野への応用も期待できるとしている。
現時点で合成角質環タンパク質の制作には最低でも1キロ当たり100ドルはかかる。研究チームはこのコストを10分の1にまで引き下げることを目指している。
東北大学 学際科学フロンティア研究所/電気通信研究所の松本伸之助教(兼JST戦略的創造研究推進事業 さきがけ研究者)、東京大学 大学院理学系研究科の道村唯太助教、国立天文台 重力波プロジェクト推進室の麻生洋一准教授、東北大学 電気通信研究所の枝松圭一教授らの研究グループは20日、石英の細線で懸架された7mgの鏡の振動を、1秒間で10-14m程度の分解能で読み取れる測定器を開発した。
今回、研究グループは重力波検出器と呼ばれる、懸架鏡(7mgの鏡を直径1μm、長さ1cmの石英の細線で吊るしたもの)を用いた変位測定装置の技術を応用している。この装置の原理は単純で、懸架鏡に重力源を近づけ、懸架鏡揺れによる反射光量を光共振器で検出することで重力を観測するというもの。
日経サイエンス3月号では「海綿都市」という名前で紹介されていた。
(1)AR(拡張現実)
(2)迷走神経刺激療法
(3)幹細胞から育てた食肉
(4)人と議論し、教えてくれるAI
(5)薬を作る細胞を移植
(6)AIで分子設計
(7)精密医療向けの先進診断技術
(8)安全な遺伝子ドライブ
(9)プラズモニクスで毒物検出
(10)漁師計算アルゴリズム
元ネタは These are the top 10 emerging technologies of 2018 | World Economic Forum
東北大学多元物質科学研究所とTOCキャパシタ株式会社らの研究グループは2月7日、単層カーボンナノチューブを上回る高温/高電耐性を持つ、グラフェンメソスポンジを用いた電気二重層キャパシタを開発したと発表した。
同研究グループでは、エッジの量がきわめて少ないグラフェンが3次元的に共有結合された構造を持つ「グラフェンメソスポンジ(GMS)」の自立シート電極を作成。直径5~7nmのアルミナ(Al2O3)ナノ粒子を化学気相蒸着(CVD)法でグラフェンで被膜したあとに、発生した大量のエッジを鋳造除去し、さらに1,800℃で熱処理することで、グラフェン同士が融合しエッジが消滅。高品質なグラフェンからなる多孔性カーボンが得られた。
今回開発された材料を用いた電気二重層キャパシタでは、60℃の高温で3.5Vの高電圧を700時間以上印加してもまったく劣化せず、室温で最大4.4Vまで昇圧できた。これにより、単層カーボンナノチューブを上回る耐性を得ることができ、製造コストの抑制も可能にな
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と横浜国立大学は、減速機の構成要素を最適化することで動力伝達効率を飛躍的に高め、従来不可能であった100:1を超える高い減速比の減速機でも、逆駆動が可能となるギヤを世界で初めて開発した。
近年、人とロボットが共存する社会が期待されているが、両者の意図しない接触で危険が生じるおそれがある。それはロボットの関節に使用する減速機が外力に対して柔軟に動く逆駆動性がなく、接触の衝撃を吸収できないため人の安全を十分に確保できないことだ。しかもロボットの中核部品である減速機の研究は数多く、大きな改善の余地はないと考えられていた。
今回、横浜国立大学は減速機の一つである「複合遊星歯車機構」の動力伝達効率を最大化するために歯車の歯数や転移係数などの構成要素を最適化し、動力伝達効率を飛躍的に高めることに成功。従来不可能であった100:1を超える高い減速比の減速機でも、柔軟に逆駆動できるギヤ(バイラテラル・ドライブ・ギヤ)を開発した。試作したギヤは、従来の減速機よりも逆駆動動力伝達効率は約30%向上し、増速起動トルク(逆駆動トルク)は約1/300に低減した。
おぉー
東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所の梶谷孝特任准教授、福島孝典教授らはキラル分子が単結晶のような規則構造をもつ液滴を自発的に形成、さらに構造秩序を崩さずに一方向に回転しながら流れる現象を発見した。側鎖にキラルエステル基を有するトリフェニレン誘導体を設計して相転移挙動と集合構造を調べたところ、この物質の中間相では、ヘリンボーン構造という特徴的な構造からなる二次元シートが積層し、あたかも単結晶のような三次元構造を形成していることが分かった。 分子の自発的な集合化によるナノメートル級の物質作製は可能だが、高性能な有機材料の開発に求められる、数ミリ〜数センチスケールの超長距離構造秩序を実現することは極めて困難だった。通常、単結晶は固い多面体の形状をもつが、この物質は液滴のような形状で、かつ流動性をもつという構造特性と運動性が相矛盾する性質を示した。さらに、この液滴状物質は重力下で構造秩序を維持しつつ、一方向に回転しながら流れ落ちた。精密な解析から、この一方向回転流動は分子のキラリティーによってもたらされていることを明らかにした。 この研究は高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 春木理恵研究員、理化学研究所創発物性科学研究センター 橋爪大輔チームリーダー、理化学研究所放射光科学研究センター 引間孝明研究員、東北大学 多元物質科学研究所 高田昌樹教授(理化学研究所放射光科学研究センターグループディレクター)、(株)JEOL Resonance 矢澤宏次主事、東京大学 物性研究所 柴山充弘教授らのグループと共同で行った。
しゅごい
傷つけたり、切断したりしても元に戻るゴムの新素材を、理化学研究所などのグループが開発しました。さまざまな環境下で使えるということで、自動車のタイヤや保護材、人工臓器からロケットまで幅広い分野で活用が期待できるということです。
このゴムの新素材は、理化学研究所の侯召民グループディレクターなどのグループが開発しました。
完全に切断しても切断面を軽く合わせるだけで数分後には元どおりにつながり、傷もほぼ消えるということです。このゴム素材で袋をつくると、穴があいても自然に塞がると言うことです。
元に戻る仕組みは、「分子間相互作用」という分子と分子が互いに引き合う物理現象を利用しています。
グループでは、特殊な触媒を使ってねらいどおりに引き合う作用をみせる分子の合成に成功、切断面の分子と分子を近づけると再びつながる素材を実現しました。
おぉー
「実効的魔法条件」なる心の中学生が反応する単語
アメリカや欧州などで現地時間の20日夜から21日未明にかけて皆既月食が観測されました。この皆既月食は赤く染まって見えるため「スーパーブラッドウルフムーン」と呼ばれて話題になりましたが、その最中にいん石が月にぶつかり、多くの人に観測されています。
光が瞬いたのはわずかな時間でしたが、これを発見した人が「月にいん石が衝突したのではないか?」と海外掲示板のredditにスレッドを立てます。そしてスペインにあるウエルバ大学の研究者・Jose M. Madiedo氏がこの現象をいん石の衝突であると確認したとのこと。Madiedo氏ら研究者は長年月食中のいん石衝突を観測したいと考えてきましたが、これまではその明るさから観測が難しかったそうです。2014年にも月面にいん石が衝突する様子は観測されていますが、月食中ではありませんでした。
地球や月に衝突する小惑星の数が、恐竜時代以降に2~3倍に増加しているとの研究結果が17日、発表された。恐竜は1個の巨大な隕石(いんせき)の衝突によって地球から永遠に姿を消した。
米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文によると、この衝突発生ペースの増大が始まったのは2億9000万年前頃で、火星と木星の公転軌道の間にある小惑星帯で何らかの大規模な天体衝突が起きた時期と重なる可能性が高いという。
この天体衝突で発生した残骸の一部が地球と月に向かって進んでいった結果、小惑星の衝突率が2億9000万年前より前の衝突率より2.6倍高くなった。
【1月18日 AFP】土星の輪はこれまで考えられていたよりも新しく、1000万から1億年前の間に形成されたとする研究論文が17日、発表された。米航空宇宙局(NASA)の無人探査機カッシーニ(Cassini)の観測結果に基づく研究だ。
意外とかなり最近に形成されたものだったんだな
漁獲量の減少は世界共通の悩みです。乱獲や海の環境の変化などが指摘されていますが、原因はわかっていません。
昭和43年のピーク時には国内で年間10万トン以上水揚げされていましたが、ここ数年は3万トン余りにまで落ち込んでいます。
タコの養殖は極めて難しく、国内の数多くの水産研究機関が昭和30年代から試行錯誤を繰り返してきましたが、安定した養殖技術を確立できなかったと言います。
それが、これまで「不可能」とも言われてきたタコの養殖を、大きく前進させることに成功したというのです。
山崎さんは「50年間越えられなかった壁を、今回越えられました。5、6年から遅くとも10年先には皆さんの食卓に養殖したタコを届けたいです」と意気込んでいました。
今後は、ふ化したタコを出荷できるサイズまで安定的に成長させることが目標です。
ウォーリック大学の研究によると、白色矮星と呼ばれる種類の星は、最終的に酸素と炭素の結晶でできた球体になることが分かりました。つまり、結晶化し終わっている白色矮星は、銀河系内だけでも数十億個と空を埋め尽くすほどに存在し、さらに太陽も最終的には白色矮星になるため、結晶化したきれいな球体になるというのです。研究は1月9日付けで「Nature」に掲載されています。
白色矮星は、温度が高く密度も高い恒星で、元は太陽の3倍以内の質量を持った恒星でした。核融合の燃料を使い果たして外への圧力がなくなったために重力によって押し固められたコアがその正体で、ガスは星雲として周りに飛び散っています。太陽ほどの質量を持ちますが、大きさは地球サイズで、数十億年掛けて冷えていきます。
恒星が寿命を迎えるとダイヤモンドでできた星になるみたいな話もあったな
Core crystallization and pile-up in the cooling sequence of evolving white dwarfs
検討の結果、脳の148領域のうち眼窩前頭皮質外側など16領域の皮質の厚み、11領域の皮質の面積にADHDの特徴が現れることが判明し、74~79%の精度でADHDの識別が可能であることを見出した。
さらに、これらの脳部位のうち眼窩前頭皮質では、ADHDの要因の1つで、実行機能(作業記憶の苦手さ)に影響しているCOMT遺伝子の多型と脳構造との関連も確認できた。また、国際的なデータベースで検証したところ、米国・中国のADHD児でも73%の精度で農部位の特徴が確認され、国際的にも応用できる可能性が示唆された。
受けてみたい
例外もあるけども、一般に学術雑誌出版にかかるキャッシュフローでは、研究者側は一方的に負担するばかりで、出版社のみに収入がある。
・原稿は研究者が無償で執筆する。
・査読は研究者が無償で行う。
・研究内容の編集は研究者が無償で行う。
・体裁整備などの編集は出版社が負担する。
・投稿あるいは掲載にあたっては、執筆者が出版社に支払う。
・購読するには(主として研究者である)読者が出版社に支払う。
労力負担は執筆も査読も編集も研究者側なのに加えて、金銭負担も研究者側は払うばかりで出版社の言い値で取引させられている。得られるモノは、キレイな出版物だけで、それは別に学術の価値とは無関係なものだ。
けれども、それでもこの状態は長らくそのままで、全然解決していない。その理由は、すでに構築されている出版システムがあまりに巨大であるがゆえに堅牢であること、さらに「正当性よりも正統性」というか、要するに先ほどと同じく「有名雑誌に掲載したい」という研究者側の「スケベ心」が完全に見透かされていて、出版社側に対して研究者側が一枚岩になって抗うことが出来ずにいるせいだ。
まぁ、業績評価の基準になるのだから仕方ないと言えば仕方ない。
和歌山市周辺に最近まで、変わったサルが生息していた。タイワンザルとニホンザルの交雑種。いずれも見た目は似ているが、しっぽの長さが異なる。「日本在来の霊長類は、人間とニホンザルだけ。世界的にも貴重な環境は維持しないといけない」。霊長類学者たちは強調する。今は、交雑種もタイワンザルも姿を消した。和歌山県が捕獲して安楽死処分したからだ。
人間の場合、海を越えて自由に行き交うことは「多様性」の実現とされる。しかし人の手を介して海を越えてきたサルや、その結果生まれた交雑種は、殺処分の対象となってしまう。そこに釈然としない思いが残りはしないか。
「外来種はとりあえず殺してもいい」という風潮を根付かせたことは本当に正しかったのだろうか。
自然は移り変わるものであるが、その変化を押し留める意義とは。
動物に対しては「純粋な血統」を重視しつつ、人間は多様性を尊ぶという二重規範の倫理性の綻びをどう解決していけるのか。
個人的には、無理では? と思っている。
・1. 台風マリア後のプエルトリコの死亡率
・2. ネットにおける本当のニュースとフェイクニュースの拡散
・3. 1995~2016年度版、195ヶ国のアルコール摂取と負担:2016年度疾病の世界的負担の研究のための系統的解析
・4. 人新世における地球システムの軌跡
・5. アメリカ人の運動とメンタルヘルスとの関係に関する横断的調査
・6. 食事による炭水化物の摂取と死亡率:コホート研究とメタ分析
・7. 太平洋ゴミベルトに急速にプラスチックが蓄積されている証拠
・8. 代替医療、従来型がん治療の拒絶、治療可能ながん患者の生存
・9. 地球温暖化によるサンゴのアサンブラージュ化
・10. 地球のバイオマス分布
ふむふむ
イギリスのアマチュア化学者が発明した素材「Starlite」は、軽量かつ丈夫で加工しやすい上に、1万度の超高温にまで耐えることができる夢の断熱素材として期待されました。しかし、StarliteはNASAや多くのテクノロジー企業から注目を集めたにも関わらず、その製法を明らかにしないまま発明者は他界したため、今では幻の超素材となっています。そんなStarliteを台所にあるようなものから再現して実証するムービーが公開されています。
Starliteを発明したイギリスのMaurice Ward氏がイギリス・BBCの取材を受けてこの実験を公開したところ、NASAや技術企業から一気に注目を集めました。しかし、十分な報酬を支払わずにWard氏から権利だけ奪おうとする企業がいくつも現れたことから、Ward氏はStarliteの合成レシピは誰にも渡さないことを決意。そのStarliteのレシピを明らかにしないまま、Ward氏は2011年に亡くなりました。Starliteは「もし合成レシピが公開されていれば、人類の歴史は塗り変わっていたかもしれない」とまでいわれる幻の新素材となりました。
そんなStarliteと同程度の断熱効果を持つ素材がキッチンにあるものから再現可能だという驚きの実験を、YouTuberで発明家のBen Cusick氏が実際にムービーで行い、Starliteっぽい素材の作り方も解説しています。
ほぇー...
東洋紡は12月17日、同社の中空糸型正浸透膜(FO膜)が、デンマークで9月から実証実験が行われている「浸透圧発電」のパイロットプラントに採用されたと発表した。2019年9月頃まで実証実験を行い、新たな再生可能エネルギーとして早期の実用化を目指す。
「浸透圧発電」とは、地下から汲み上げた地熱水(塩水)と淡水の塩分濃度の差を利用して発電する。塩分を通さずに水を通す性質を持つFO膜を隔てて塩水と淡水を接触させ、浸透圧差で発生する水流を利用してタービンを回して発電する仕組み。
そんなに水流が発生するものなのか
【12月12日 AFP】海底をおよそ2500メートル掘り下げた地下に、数十万年から数百万年にもわたって存在してきた可能性のある微生物を含む、広大な「生命体の森」が存在するという発見が米ワシントンで開かれた米国地球物理学連合(American Geophysical Union)の会議で発表された。
科学者らは深度5000メートルを超える地下でも生命体を発見しており、稲垣氏によると生命体の限界となる境界の在りかはまだ突き止められていないという。
スワロウテイル・シリーズを連想する。
ミノムシはミノガの幼虫。カイコやクモと同様、たんぱく質でできた糸を吐く。実験の結果、強度や丈夫さが優れているクモの糸に比べ、ミノムシの糸は、丈夫さでは約2・2倍、強度で約1・8倍など、すべての項目で上回った。そこで、自動車の外装にも使われる繊維強化プラスチック(FRP)にミノムシの糸を組み込んだところ、従来のFRPの数倍の強度になったという。他にも340度までの耐熱性があり、代表的なナイロン糸の5分の1の細さであるなど、さまざまな利点が見つかった。
さらにミノムシは、餌を与えれば繰り返し糸が取れる上、共食いをしないので大量飼育が可能だという。
大量飼育可能なのは大きいな
花粉症やぜんそくを予防する仕組みを、国立成育医療研究センターなどのチームが見つけた。すでにある薬を使い、動物実験では極めて有効だと確認された。もとになったのは、今年7月に亡くなった免疫学の世界的権威、石坂公成博士が30年以上前から温めていたアイデアだった。
チームはIgEが体内に増える前に、胎児や新生児の時期にだけ出現し、IgEを生産する特殊な免疫細胞「mIgE陽性B細胞」に着目。その表面に現れるIgEに、人工的に作った抗体を結合させ、自殺させた。体内のmIgE陽性B細胞を「異物」に見立て、その表面のIgEを目印にした。
mIgE陽性B細胞を除去しておけば、花粉や食べ物などの原因物質に触れても、アレルギーを引き起こすIgEがないため、アレルギー反応が起きない。
花粉症革命くるのかしら? 自分も重めの猫アレルギーだから解消されるならありがたいのだが。
しかし、免疫作用を低減させるということは、その治療を行った人は不衛生な環境では真っ先に死んでしまうのではなかろうか。可逆的に戻せたりするのかしら?
モロッコに分布するサボテンに似たある植物は、とてつもなく辛い。これは決して誇張ではない。この植物の活性成分であるレシニフェラトキシン(以下RTX)は、辛さの指標である「スコヴィル値」で160億もの値を示す。これは、世界一辛いトウガラシとして知られるキャロライナ・リーパー(「カロライナの死神」)の10,000倍、ハバネロの最も辛い品種の45,000倍、ハラペーニョの450万倍に相当する。
一方でRTXは有望な鎮痛剤として注目されている。RTXを関節痛の患部に注射すると、痛みを伝える神経末端が破壊されるのだ。この鎮痛剤は、米国で蔓延するオピオイド中毒[日本語版記事]から人々を救う、新たなツールになるかもしれない。
RTXはTRPV1に特異的であるため、ほかの感覚ニューロンに影響はない。「作用が限定的なのは、RTXがTRPV1にのみ作用すること。そしてTRPV1は痛みを伝達する一部の神経線維にしか存在しないためです」と、ヤクシュは説明する。「このため、例えば触覚や歩行能力を損なうことなく、痛みだけを選択的に除去できるのです」
虐殺器官の痛覚マスクみたいな事が可能になるわけか
℃「基準は水な。凍る温度が0、沸騰する温度を100とするわ」
ワイ「はえ^~ 美しい」
°F「めっちゃ寒かった日の家の外の温度が0、ワイ(ファーレンハイト)の体温を100とするわ」
ワイ「はえ^~ クソ」
これは確かにw
このほど発表された論文によると、地球は宇宙ハリケーンの直撃を受ける見通しだ。およそ100個の恒星が、大量の暗黒物質を伴って太陽系に接近している。それを食い止める術はない。
ただし、このハリケーンに危険はない。むしろ、まだ観測されたことのない暗黒物質を検出する絶好のチャンスになるかもしれない。
矮小銀河はとてつもない量の暗黒物質を伴うことがある。暗黒物質はまだ観測されていない仮説上の物質だが、宇宙の謎の多くを説く鍵になるとされ、宇宙全体で普通の恒星やガスや惑星の質量の5倍の量が存在していると考えられている。
論文を発表した研究チームは、現存する観測装置と提案されている観測装置を使って暗黒物質を発見できる可能性を計算した。暗黒物質のうち、質量の重い「WIMP」は質量の特定範囲を検出できる可能性があり、質量の軽い「アクシオン」を検出できる可能性はさらに大きいとしている。
結局、暗黒物質の正体って何なんですかね
廃棄されたバイオプラスチックの処理方法は3通りが考えられる。埋め立て処分にするか、石油由来プラスチックと同様にリサイクルするか、堆肥化処理(コンポスト化)するかのいずれかである。
多くのバイオプラスチックは生分解性をもつため、堆肥化が可能だ。ただし堆肥化には、バイオプラスチックを十分高温にして、微生物が分解できるようにする必要がある。十分に加熱せずに、土に埋めたり家庭用堆肥化容器に入れたりしても、短期間では分解されない。バイオプラスチックが海に流れ込んでも、結末は石油由来プラスチックと同じだ。分解に何十年もかかるため、細かく砕けマイクロプラスチックになり、海洋生物を危険にさらすことになる。(参考記事:「人体にマイクロプラスチック、初の報告」)
「PLAはバイオプラスチックですが、流出しても海では生分解が起きません」とジャムベック氏は話す。「石油由来プラスチックとなんら変わりません。処理場で堆肥化できますが、もし町に処理場がなければ、なんの意味もないのです」
青山学院大学の春山純志准教授(研究当時:東京大学物性研究所)と勝本信吾教授、カリフォルニア大学のRuqian Wu教授らの研究グループは、グラフェンをトポロジカル絶縁体に変化させることに成功した。
グラフェンは炭素のみで構成される原子一個の薄さしかないシート状の物質で、極めて丈夫かつ電気伝導性が良く、外部から加えた電圧で制御できるため、次世代電子デバイス材料として注目されている。一方、トポロジカル絶縁体は界面にだけ金属的な状態が現れる物質で、スピントロニクスへの応用が期待されている。
グラフェンは理論的に初めてトポロジカル絶縁体が予言されたモデル物質だが、現実には構成原子が軽いため、トポロジカル絶縁体に必要な強いスピン軌道相互作用を持たない。そこで本研究では、ビスマスとテルルという重い原子で構成された超微粒子をグラフェンの上に微量に分布させることで、スピン軌道相互作用の導入を試みた。微量な微粒子なのでグラフェン由来のバンド構造は残しているが、炭素格子と微粒子の間に量子トンネル効果を通してスピン軌道相互作用が導入され、外部から加える電圧を制御することで、トポロジカル絶縁体状態が発現するという。 これを、電気伝導測定、状態密度測定、さらに第一原理計算により検証した結果、グラフェン内でトポロジカル絶縁体状態が生じていることが初めて確認された。
太陽に最も近い単一の恒星を公転している「スーパーアース(Super Earth、巨大地球型惑星)」を発見したとする研究論文が14日、発表された。地球近傍の系外惑星の研究に光を当てる革新的な発見だという。
惑星は、太陽系からわずか6光年の距離にある赤色矮星(わいせい)のバーナード星(Barnard's Star)を公転しており、現在のところ「バーナードスターb」と呼ばれている。地球から2番目に近い太陽系外惑星で、主星の周りを233日で1周するという。
バーナード星と言えば、ダイダロス計画で目標とされたあれだろうか?
名古屋大学の伊丹健一郎教授、瀬川泰知特任准教授、ポビー・ギョム博士研究員らは、約60年前に理論的に提唱された筒状(ベルト状)の炭素分子「カーボンナノベルト」の合成に世界で初めて成功した。同じ筒状の炭素物質であるカーボンナノチューブ(CNT)より短い構造を持つ。このカーボンナノベルトを鋳型に使えば、所望の構造のCNTが得られるため、CNTの普及が一気に進む可能性がある。
カーボンナノベルトには歪みがあるため不安定で、これまで有効な合成手段がなかった。合成したカーボンナノベルトは直径約0・8ナノメートル(ナノは10億分の1)。各種分析により、このカーボンナノベルトがCNTに似た構造や性質を持つことが分かり、CNTの部分構造であることが示された。
プレスリリース
マイクロプラスチックに危険性があるとしたら、人間等の生物になんらかの害が発生するというよりは、自然環境に大量の微細なプラスチックが存在することでプラスチックを高速で分解する細菌が発生してきて『プラスチックは普通にすぐ腐るもの』になって利便性がガタ落ちする可能性ではないか。
実際プラスチックを分解する微生物は発見されており、「プラスチックが腐ってしまう」というリスクが現実化する可能性は高まりつつある
今月、英国の科学者スティーヴン・ホーキング博士の遺作が出版された。
『大いなる問いへの簡潔な答え(Brief Answers to the Big Questions)』と題されたこの本は、生前、博士がさまざまな場面で繰り返し聞かれた質問への答えをまとめたものだ。
今月出版?
ホーキング、最後に語る:多宇宙をめぐる博士のメッセージのことではないのか。
国際的な天文学者のチームがこのほど、誕生からわずか20億年後の宇宙に無数の銀河が集まった「超銀河団」と呼ばれる巨大な構造が存在していたことがわかったと発表した。
構造の形状を円筒に置き換えると、底面の円の直径がおよそ2億光年、高さがおよそ5億光年の距離と、とてつもない大きさになる。
大きさもさることながら、ハイペリオンで特筆するべきはその古さだ。宇宙の誕生はおよそ140億年前とされるが、ハイペリオンの形成はそれから20億年後。宇宙の時間軸では、ほんの一瞬が経過したに過ぎない。
地球外生命体がいる可能性めちゃくちゃ高いのでは???
海水にマイクロプラスチックが大量に含まれているなら、海水を原料とする食塩にもそりゃ当然含まれてるよなぁ...
とはいえ、食塩はつまるところ塩化ナトリウムの結晶。分別できそうな気もするが。
というか、製塩後に加熱すればプラスチックだけ溶けて蒸発するのでは。
紫外線をあてると緑色に光る「GFP」と呼ばれるたんぱく質をクラゲから分離することに世界で初めて成功し、ノーベル化学賞を受賞したア メリカのボストン大学名誉教授の下村脩さんが19日、老衰のため亡くなりました。90歳でした。
oh...
鹿児島県・奄美大島で、外来種のマングースの駆除が進んでいる。国の特別天然記念物で絶滅危惧種のアマミノクロウサギなど固有種の捕食が問題化。環境省奄美自然保護官事務所は、2000年の1万匹から50匹以下にまで減ったと推定しており、当初は「夢物語」(同事務所)とされてきた根絶が見えてきた。
人類の狩猟圧ってやっぱ凄いな
キノコがリグニンを分解する酵素を備えたために、もう二度と石炭紀はやってこない、という論文を昔みかけた。そういうキノコが生えない地 域では新規に(泥炭などが)作られるがそうでない場所では木が枯れたらすべて分解されてしまうようになってもう何億年か経つらしい。
つまり、石炭が枯渇するともう何億年待っても復活はしない、と...
化石燃料系が枯渇する前に核融合と別の惑星への進出を果たさなければならないな。
↓がその論文の模様。
リグニン分解酵素の進化が石炭紀の終焉を引き起こした-担子菌ゲノム解析コンソーシアムの共同研究成果がScience誌に掲載 | 東京大学大学院農学生命科学研究科
カリフォルニア工科大学の科学者たちが作った新しい装置は、10兆フレーム毎秒という度肝を抜く速さを実現した。これは光が進むところを捕獲できるという意味だ——しかも彼らはこれを100倍速くすることを計画している。
1秒に10兆個のデータキューブを1秒間記録できる速さのストレージアレイは存在しない。このため、今のところ連続して捕獲できるフレーム数は限られている——ここで見ることのできる実験では25フレームだ。
しゅごい
Twitterを見ていると,「研究はハイインパクトな論文に載せて世界最先端を目指して行うべきだ」みたいな意識の高い人が多いので,「やりたいことをやって,出た結果が結果的に世界から評価されたらそれでええやん」という意識低い系研究者を目指していきたい.
がんばってほしい
ある湾からクラゲがいなくなるほどの量のクラゲを捕まえてきては「なぜ光るか」を研究してる人がいて、何の役に立つのかと聞くと、興味深いからとしか答えない。ノーベル賞への投資が、そういう人にも研究費を出すことだとすると、「事前に価値のある研究を選択」は無理なんじゃないかなあ。
お偉い様方にはセレンディピティというものに一定の理解を示してほしいものであるな
環境省の公募事業「平成30年度熱を活用した次世代型蓄エネルギー技術実用化推進事業」の採択を受けて実施する。同社の公表資料によると、回転発熱機で電気を熱に変換し、溶融塩に高温で蓄熱しておき、必要に応じて溶融塩を熱源に蒸気を作り、タービン発電機を回す。
ふむ。熱を溶融塩に蓄熱というのは、溶融塩を常時加熱するイメージなのだろうか?
電力を熱にする変換する時点でかなりの損失が発生するけど、そもそも太陽光/風力発電は出力が不安定なので一度熱に変換して蓄えておいた方が安定した電力供給が可能になるということなのだな。
夜間や無風時などエネルギー供給がされない場合はどのぐらいの時間蓄熱が可能なのだろうか?
今後の超伝導物質探索は、研究者のカンと経験に依存して試料を絨毯爆撃のように合成するのではなく、データ科学を活用して候補物質を絞り込み、最小限の実験によって進める形態へと移行していくことが予想されます。
カブトムシがお亡くなりになったため、お墓を作ろうと娘が言い出したので、うっかり卵やらダニやらが本来いない場所にバラまかれかねないから、普通にゴミで燃やしてもらうのがいいらしい、と告げたら「レンチンしてからお墓に埋めればいいんじゃない!?」と、そうなんだけど心情的にムリな提案が来た
娘氏つよい
米航空宇宙局(NASA)は12日、無人太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」を打ち上げた。金星の力を借りて史上最も近い距離まで太陽に接近し、コロナに突入して大気の探査を目指す。
探査機は、これまでどの探査機も経験したことのない高熱と放射線に耐える必要がある。太陽についての理解が深まれば、地球に関する理解や太陽系の中の地球の位置についての理解も深まると研究者らは期待する。
太陽周辺では厚さ約11.4センチの炭素複合材でできた太陽熱シールドが、セ氏およそ1370度の高熱から探査機を守り、内部を計器が正常に動作できる温度に保つ。
探査機に搭載された「ソーラープローブカップ」と呼ばれるセンサーは、太陽熱シールドの外に張り出して太陽の大気のサンプルを採集することによって、実質的に太陽に「接触」する。
ミッション終了後の探査機は、いずれ推力を使い果たす。「10~20年以内には、炭素製の円盤が太陽周辺の軌道を浮遊する状態になり、太陽系が終わるまでそこにとどまり続けてほしい」。ジョンズ・ホプキンズ大学応用物理学研究所の専門家はそう解説している。
そんなテラヘルツ波を活用して、1個の分子がピコ秒単位で振動している様子を観測する手法を東京大学 生産技術研究所(東大 生研)の研究グループが開発した。同成果は、東大 生研 光物質ナノ科学研究センターの平川一彦 教授、物質・材料研究機構 エネルギ ー・環境材料研究拠点の濱田幾太郎 主任研究員(現 大阪大学 准教授)を中心とする研究グループによるもの。詳細は学術誌「Nature Photonics」に掲載された。
一部のゴキブリってメスが存在しない環境に長く置かれると一部のオスがメスの振りをし初め、禁欲状態のオス数匹にレイプされほとんどが内蔵損傷して死に至るって研究結果が出てるけどなにがしたいんだ君たち。
カブトムシも似たような行動をする(やはりメス役は死ぬ)。
今回、広島大学大学院理学研究科の西原禎文准教授、加藤智佐都博士らを中心とする研究チームは、本来強誘電性が出現しないとされていた単一分子で、強誘電体特有の自発分極と分極ヒステリシス(メモリ効果)を発見した。
今回の発見は、従来の強誘電理論に則った一般的な強誘電体とは発見機構が異なり、単一分子でメモリ効果があることを示す材料となった。研究グループによると、今回の物質をメモリとして実装できれば、既存の1Tbit/平方インチの1,000倍となる、1Pbit/平方インチの記録密度を実現できるとしており、HDDやフラッシュメモリの超小型化などを期待している。
1分子=1bitになるとしても現状の1000倍が限界なのか。磁気メディアの物理的限界は近そう。
・これまで実験的に観測が困難だった「ヒッグス粒子がボトムクォーク対へ崩壊した事象」を5σ(シグマ)以上の確度で観測しました。
・ヒッグス粒子と、ボトムクォーク(注2)の結合、トップクォーク(注3)の結合、タウ粒子(注4)の結合の3つが確定し、物質を構成する粒子の質量の起源が「ヒッグス粒子」であることが解明され、素粒子研究のマイルストーンと言える結果です。
・素粒子研究の大きな謎の一つである「世代(注5)の起源」が、ヒッグス粒子との結合の強さの違いで生じていることの示唆が得られました。
本成果によって、ヒッグス粒子がボトムクォークと結合する新しい相互作用(湯川結合)が存在することが実験的に初めて確認されたことは、物質を構成する素粒子であるフェルミ粒子の質量起源やヒッグス機構(注8)の全容解明への大きなマイルストーンと言えます。
しゅごい
理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター合成生物学研究チームの上田泰己チームリーダー(東京大学大学院医学系研究科機能生物学専攻システムズ薬理学教授)、丹羽康貴基礎科学特別研究員(研究当時)、神田元紀研究員、山田陸裕上級研究員らの国際共同研究グループ※は、レム睡眠に必須なニつの遺伝子を発見し、レム睡眠がほぼなくなっても生存するマウスの作製に初めて成功しました。
本研究成果は、レム睡眠の誘導や睡眠覚醒における神経伝達物質アセチルコリン[1]の役割の理解と、その異常により引き起こされる睡眠障害の病態解明や治療法の開発に貢献すると期待できます。
レム睡眠が無くても生物は生きていけるのか
井原辰彦・近大教授(無機材料化学)と大阪市のアルミ箔(はく)製造会社「東洋アルミニウム」などのチームは、直径5ナノメートル(ナノは10億分の1)以下の小さな穴が無数に開いたアルミ製フィルターを開発。トリチウム水を含んだ水蒸気をフィルターに通すと、トリチウム水だけが穴に残り、「条件によるが、ほぼ100%分離できた」(近大チーム)という。
完全除去は無理でも、多少でも除去できるなら言い訳としては上出来であるな
イカ、子供の頃見た図鑑では、祖先は立派な殻つけてたのに、いつの間にか無くなってて「一体どうしたんだ」と思ってたが、最近読んだ本によると、殻付きのイカは、鯨の祖先に超音波ソナーで狩り出され、殻ごと食われていたらしい。殻は音をよく反射するので、殻の無い方が安全という厳しいお話だった
クジラの祖先はその為に超音波ソナーをその身に実装したのかもしれんな
今回、東大の研究チームは、従来の研究とは異なり、カノニカル分布などの統計力学の概念を使うことなく、多体系の量子力学にもとづいて第二法則を導出。さらに、「ゆらぎの定理」と呼ばれる熱力学第二法則の一般化を、同様の設定で証明することにも成功した。
この成果は、量子力学だけにもとづいて、不可逆性の起源、つまりなぜ時間の矢が生まれるのかを理解する大きな足がかりとなるとしている。
なるほどわからん。
「論文に馴染みのない人が最初に読む科学論文として何が丁度良いだろう」と思って、ノーベル賞とかNatureとかざっくり眺めてみたんだけど、散々色々吟味したところ「イグノーベル賞の受賞論文が全体的にめっちゃ良い」という結論に到達したことをご報告します。ニョロ。
なるほど
プラナリアくんが切っても切っても再生するってのは最近結構有名な話ですが
こいつら
他のプラナリアを共食いすると
ソイツの記憶を
自分の記憶に取り込む事ができるっていう
アニメ顔負けの特殊能力がある事は
あまり知られていない
プラナリアさんヤバすぎでは
京都大学は、三重大学と共同で、白金(Pt)を極めて薄い膜にしたとき、シリコン(Si)などの半導体で実現されるトランジスタ特性(材料の抵抗を外部電圧で制御する特性)が現れることを発見したと発表した(ニュースリリース)。さらに、Ptがスピンを電流に変換する「スピン軌道相互作用」と呼ぶ機能を大幅に変調・制御できることも示した。これらの発見は、「金属材料を使ってトランジスタを作ることはできない」という従来の理解と、「スピン軌道相互作用は材料固有である」という固体物理学における理解を共に覆すものだとする。
湖は深さ1.5キロの地中に存在し、氷床下の厳しく極寒の環境にあり、泳いだり飲み水として利用したりはできないという。水温は純水が凍る温度よりも低いとみられるが、マグネシウムやカルシウム、ナトリウムの存在により液体の状態が保たれている。
生命が存在できるかは不明で、専門家の中には、水温が非常に低く塩分濃度も高いことや、水中に多くの鉱物が溶け込んでいることから、生命存在の可能性を疑問視する声もある。(c)AFP
超ミネラル水という感じだ
同小水力発電装置に採用されている「相反転方式」は発電機の磁石を回転させて発電する従来の技術と異なり、磁石の外側にあるコイルも同時に回転(磁石とは逆回転)させる機構となっている。
この機構を採用したことにより、モーター部の回転数を上げ、小落差でも効率良く発電することが可能となった。また、この機構は回転方向に発生する力が相殺される特性を持つため、強固な設置工事は不要で、簡易で短期間に設置できるという。
ほほぅ
これまでに知られている準結晶は複雑な合金だったが、今回の研究で実現した準結晶の材料は炭素のみだ。炭素の2次元物質(厚さが原子1個分の薄膜)であるグラフェンは、炭素原子が蜂の巣格子に並んだ結晶。今回特別な合成方法により、グラフェン2枚が互いに30度で重なった系を生成することで、12回対称を持つ準結晶を実現した。12回対称とは360度回転させる間に同じ絵が12回現れる構造をいう。グラフェンの電子は、相対論的ディラック粒子とよばれる、質量のない特殊な粒子として振る舞う。今回の研究でディラック粒子による準結晶という新しい物理系を実現した。
なんか凄そう
霧や空気中の水分を液体の水として取り出す装置を、マサチューセッツ工科大学とカルフォルニア大学バークレー校の研究者がそれぞれ発表した。
レンゴー株式会社(本社:大阪市北区、会長兼社長:大坪 清)は、セロファンの製造技術を応用した新しいセルロースナノファイバー「ザンテート化セルロースナノファイバー(XCNF®)」を開発いたしました。
セルロースナノファイバーは、木材のセルロース繊維を化学的あるいは機械的処理により、セルロースをナノレベル(※)にまで微細化した繊維状物質です。鋼鉄の5分の1の軽さで5倍の強度を持つといわれており、自動車等の軽量化などさまざまな用途に応用可能な次世代素材として、近年大きな注目を集めています。(※ 1ナノメートル=100万分の1ミリメートル=10億分の1メートル)
当社では、武生工場で生産しているセロファンの製造技術に着目し、その中間生成物であるザンテート化セルロースから、セルロースナノファイバーを製造する技術を独自に開発いたしました。XCNFは、セルロース分子内にザンテート基を有していますが、簡単な処理でこれを脱離させ、純粋なセルロースから成るセルロースナノファイバーに転換することも可能です。
対人関係の構築が苦手な自閉スペクトラム症の男性にオキシトシンというホルモンを鼻からスプレーで投与する臨床試験の結果、人とのコミュニケーションの障害を改善する効果は確認できなかったと、浜松医大の山末英典教授らのチームが29日、専門誌に発表した。
患者103人を2グループに分け、表情や声の調子を話し相手に合わせるといった振る舞いの改善度合いをオキシトシンと偽薬で比べたが、両者に差はなかった。一方、同じしぐさや言い回しの繰り返しが減るなど、一部の症状は改善した。
物凄い期待がかけられてたけどダメだったか
8日の地震で強い揺れに襲われた大阪大超高圧電子顕微鏡センター(大阪府茨木市)では、1台約23億円する電子顕微鏡2台が損傷し、復旧に1年以上かかる見通しだ。人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った世界初の心臓病治療を目指す阪大の研究も遅れが心配されるなど、世界トップクラスの研究が停滞する懸念が出ている。
悲しみ
近年、電子・光学デバイスの材料として2次元単原子層結晶が大きな注目を浴びている。中でも、炭素原子一層だけからなるグラフェンは、曲げやすくて壊れにくいだけでなく、見かけの質量がゼロであるディラック電子を有するため、世界中で研究が展開されている。ディラック電子は不純物や欠陥をものともせず「動き続ける」性質を持つことから、次世代デバイスの最有力候補として注目を浴びてきたが、信号のオン・オフ比を大きくすることが困難であり、実用化に大きな課題を残していた。
この問題点を解決するものとして、同グループはオン・オフ比が大きく出来、赤外域にバンドギャップを持つ「黒リン」に注目した。黒リンが適した素材かどうかを知るために、光吸収により生じた伝導電子を直接観察し、電子の「たたき上げの有無」と「たたき上げ状態の持続時間」を調べた。通常の金属では、照射した光は反射され、電子のたたき上げはなかなか起こらない。起こったとしても数ピコ秒の持続時間であると言われているが、本研究で、黒リンに近赤外光パルスを照射すると、電子がたたき上げられ、それがナノ秒に迫る長い持続時間を示すことを世界で初めて明らかにした。
超音波を脳に照射してアルツハイマー病の悪化を防ぐ新たな治療法の実用化に向け、今月中に臨床試験(治験)を始めると東北大の研究チームが19日、発表した。超音波を使った認知症の治験は世界初。軽度の患者が対象で、早ければ5年後の実用化を目指す。
使うのはチームが見いだした特殊な超音波で、脳を刺激する効果がある。照射すると脳内に新たな血管が生まれ、血流が改善。アルツハイマー病の原因物質の一つとされる「アミロイドベータ」というタンパク質の生成を抑制し、症状の進行を抑えるという。
アルツハイマー病を人工的に発症させたマウスの実験では、3カ月後でも健常なマウスとほぼ同等の認知機能を維持した。手法が安価で簡易なのも特徴だ。
ストレスや鬱病で脳が萎縮した人にも効果があるのでは?
ある人が仕事で過剰なストレスを抱えていたり、燃え尽き症候群になったりする恐れがあるかどうか、簡単な唾液テストですぐに判明するという論文がオンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に掲載された。
論文によると、ストレスホルモンのコルチゾールの分泌量を一日に何度か測定すれば、血液検査などの複雑な方法によりも正確にストレスレベルを判定することができるという。
それによると「仕事に関するストレスのレベルが高いとされた人は、日中も夜もコルチゾールの値が著しく高かった」という。また、「これらの数値を使って燃え尽き症候群になるリスクが高い人をあらかじめ特定することが可能」で、実験の結果はほぼ「100%正確」だったという。
ほぼ100%ってすごいな。
カナダのカーボン・エンジニアリング社は、低コストで大気から二酸化炭素を回収し、それを水素と合成して液体燃料を製造することに成功、エネルギー専門誌「Joule」に論文を発表した。
これは、2つの点で有意義な技術である。一つは大気中の二酸化炭素を回収できること、もう一つは回収した二酸化炭素を使ってガソリンや軽油、ジェット燃料を製造できることだ。大気で作った燃料なら、二酸化炭素を排出してもプラスマイナスゼロ、つまり「カーボン・ニュートラル」だ。
CERN(欧州原子核研究機構)の大型加速器「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」を使った実験で、最も重い2つの粒子であるトップクォークとヒッグス粒子が一つの陽子衝突から同時に誕生したことを示す発見がありました。これは世界で初めて観測されたもので、この宇宙に「質量」というものが存在する起源を理解する上で重要な発見となります。
ほぇー
今回開発した菌体内反応系は、常温常圧の温和な条件下で、ベンゼンを直接的、かつ選択的にフェノールに変換できることから、フェノールの新規合成法としての応用展開が期待できる。また、酵素を活性化する疑似基質を用いることにより、天然に存在する酵素をそのまま利用できるため、遺伝子操作で酵素自体を改変する必要がない。さらに、菌体の培養液に疑似基質を添加するだけで、ベンゼンを水酸化可能になる全く新しい概念の反応系を開発した。
この細菌が環境に漏出したら世の中のベンゼンがフェノールに変換されてしまう...
論文ナビは有志の研究者によって運営される論文紹介・解説記事投稿プラットフォームサービスです。是非皆さまの研究活動にご活用いただけますと幸いです。
ふむふむ
CNTは、炭素原子が6角形のハニカム状に配列したシートであるグラフェンから成る中空の繊維状物質(炭素の同素体)。導電性や熱伝導性、機械的強度に優れる。新しいCNTは、4~10層のグラフェンが同軸管状になっている。直径は2mm程度で、長さは最大で2mmまでのmmオーダーと長い。これに対し、リチウムイオン2次電池の導電助材などに使われている現行のCNTは長さが数十~100μm程度と短い。
フェルトみたいに布っぽくできるのかしら
AWCは今月、中部アリススプリングズ(Alice Springs)の北西約350キロにある同委員会が所有する土地に、外来の捕食動物が侵入できないよう、広さ94平方キロ、全長44キロにわたる電気柵を設置した。
AWCのアティウス・フレミング(Attius Fleming)代表はAFPに対し、オーストラリアでは効果的なネコ対策が実施されていないとして、「この国で特に絶滅が危惧されている動物たちを救うために私たちにできる唯一の方法は、保護柵を設置してネコが入ってこられない広大な区域を設けることだ」と話した。
人類はブラックバスを殺処分できても、猫を殺処分することには躊躇う生物である。
2018年は大学全体で5,000件分の論文が利用できますが、1件あたり2000円弱かかります。抄録等を必ず読んで本当に必要な論文のみを利用してください。
Nature商法の弊害が…
大学の予算云々以前に1件あたり2000円はやはり法外なのでは。
注意事項及び適正利用のお願い(まとめ)
本文を表示した段階で1ユニット消費されます。
24時間以内であれば無料で再ダウンロードできます。日を置いてアクセスすると更に1ユニットが消費されます。かならずPDFを手元のパソコンに保存してください。
360LinkのCitation LinkerでCOD対象のタイトルかどうかは確認できます。
360LinkのCitation Linkerは直接アクセスする他、Web of Science、PubMed、Google Scholarなどの各種2次情報データベースからも利用できます。
抄録を良く読んで本文の要・不要の判断をお願いします。
しかも罠が多くて使いづらそう。
20世紀ごろに,雷放電に関した電磁波が電話線に混信して口笛のように聞こえることが分かった。口笛に似ていることから,これを「ホイスラー波」と呼ぶようになった。
口笛の振動数はだいたい4000Hzなので,この電磁波はVLFに分類される。
この波はプラズマ中では減衰してしまうが,地球には南から北に向かって地磁気が存在するので,地磁気にそってこの電磁波は伝播することができる。
つまり,南半球で起こった雷による電磁波が北半球で観測されるのだ!
ふむふむ
ホイスラー波とは、自然界では電離層で見られる、稲妻によって生み出される電磁パルスのことで、南半球で起こった稲妻が、北半球で口笛のような雑音として捕らえられる現象として知られています。
このホイスラー波がトカマク型核融合炉のプラズマの中で発見され、“Physical Review Letters”誌で発表されました。ホイスラー波は高速になった電子を拡散・妨害できるので、トカマク型原子炉内から逃げ出した電子によって炉がダメージを受けるのを防ぐ新たな方法を生み出すことができるはずです。
ネッシーの写真を持ち込んだおっさんが死ぬ直前に捏造だと自白して死んだのが前世紀の話なんだが、まだやってるのか...
研究チームによると、陽子の中心部では外側に向かって1035Paの超高圧力が働いており、超高密度天体である中性子星の中心部よりも高い圧力になっている。その一方で、陽子の周縁部にはもっと弱い圧力が内側に向かって働いているという。陽子内部におけるこのような圧力分布は、3個のクォークを結合している強い力によって決まると考えられている。
コーネル大学の研究チームは、超急速充電が可能な新構造の二次電池を提唱している。ブロック共重合体の自己組織化現象を利用して電極構造をナノスケールまで微細化するというものであり、実現すればほぼ一瞬で充電が完了するという。研究論文は、英国王立化学会発行「Energy and Environmental Science」に掲載された。
通常の二次電池は、正極と負極をセパレータが隔てる構造になっており、両極間でのイオンの移動を利用して充放電を行う。一方、今回提唱されている新構造の二次電池では、こうした電池の構成要素を結合して三次元らせん構造を自己組織化的に形成する。
ケーララ州保健部の発表によると、アラビア海に面する港町コーリコードや周辺のマラプランでは、今月19日、ニパウイルスに感染して3人が死亡。これまでに患者の治療にあたっていた31歳の看護師を含む計6人の死亡が確認されている。
致死率はマレーシアの40%より高く、60〜74%で、ヒトからヒトへの感染の可能性もあるとみられている。
治療は日本脳炎に準ずるが、ワクチンなどによる予防法はなく、日本国内では診断した医師はただちに最寄りの保健所に報告しなければならない「4類感染症」に指定されている。
oh...
再生医療に使えるヒトのES細胞(胚〈はい〉性幹細胞)をつくることに成功し、全国の研究機関に提供する準備が整ったと、京都大が22日、発表した。ES細胞は、iPS細胞と同様に体のあらゆる組織に変化できる「万能細胞」。再生医療の研究に使ってもらい、様々な病気の原因解明や治療法の開発につなげていくねらいがある。こうした取り組みは全国で初めて。
おぉー
米航空宇宙局(NASA)が太陽系の外にある地球型惑星を探すために4月に打ち上げた新しい宇宙望遠鏡「TESS」が約20万個の星をとらえた画像を地上に送ってきた。NASAが19日発表した。
TESSは生命存在の可能性がある「第2の地球」を探すために4月18日に米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた。5月17日には月の重力を使って軌道を変える「フライバイ」を成功させた。4台の高性能カメラを搭載し、ケプラー宇宙望遠鏡などによるこれまでの観測領域の400倍以上となる天空のほぼ全域を観測できる。観測領域が最大になる軌道に入るための最終軌道修正を5月30日に行い、6月中旬には本格的な観測を始める。
画像、しゅごい...
論文の中では研究者チームは「地球外ウイルスが地球生物の進化において何らかの役割を果たしたことを示すエビデンスが、頭足類の遺伝子とトランスクリプトームのシークエンスの中に暗示的に存在しています」と述べ、何らかの外からの影響が遺伝子に及んでいることを述べています。
暗示的なのか...
頭足類には、他の同等の生物に比べて大きな脳と洗練された神経系が存在することや、ピンホールカメラのような仕組みを持つ眼、柔軟性の高い身体構造や体の表面の模様を周囲に合わせて変えることができる能力など、他の生物とは大きく異なる性質が備わっています。これらの特徴は進化の歴史の中で突如として出現したという特異性を持っており、通常の進化でこのような変化がもたらされるとは考えにくいものとされるとのこと。
そこで論文では、この変化の起源を、何億年も昔に地球にやって来た氷の隕石の中に閉じ込められていたウイルスに見いだそうとしています。氷漬けになった地球外ウイルスが海に落ち、海水に溶け出した後にすでに生息していた生物の体に何らかの形で入り込むことで、遺伝子に何らかの影響を与えた可能性が指摘されています。
ふーむ。
Q.熱音響現象はどんな現象?
熱音響自励振動は古くから知られていた現象であり,気柱管の一端を加熱することで自然に発生する気柱振動を指す.一方,音波により多孔体の軸方向に温度差が生じる熱音響冷却現象が明らかになったのは比較的最近のことである.当初は流体力学の問題として研究がスタートしたが,1980年代後半からはもっぱら熱機関の観点から,定在波音波に関連する熱音響現象の基礎と応用研究が世界中で行われている.進行波音波に関わる研究は21世紀になってようやく始まったばかりであるが,新しいエネルギー技術として注目されている.
Q.熱音響デバイスとは?
熱音響自励振動を利用すると動力を音波の形で発生する音波エンジンが可能になる.音波を動力源とする音波クーラーも実現している.どちらも部品点数が著しく少なく,組み立て,維持管理も容易である.低コスト化も可能.廃熱利用,宇宙,砂漠,海洋での利用が期待される技術である.
Q.他との共通点、相違点は?
スターリングエンジンは圧力振動を伴う流体の振動運動を利用する点で熱音響デバイスと類似の熱機関である.スターリングエンジンは高い熱効率が特色の熱機関である.進行波音波を用いた熱音響デバイスは,スターリングエンジンの対向ピストンの代わりに音波を利用する点が異なる.
「ドラキュラ」の論文はまだ発表されていないが、ドイツのアルトミュールタール恐竜博物館には、復元した実物大の骨格標本がすでに展示されている。それによると、地上からの高さは3.5メートル、翼開長は12メートル弱となっている。しかも、肩や翼などの骨の形からすると、この巨大な動物は飛べなかった可能性があるという。
「島というのは、変わった生き物を生み出すことがよく知られています。ハツェグからは不思議な恐竜がたくさん見つかっていますが、飛び抜けて大きな肉食動物は見当たらないため、翼竜がティラノサウルスのような地位にあったのだと思います」
東北大学は、同大の研究グループが、人間の視覚系が無意識に周りの環境を学習し脳内にモデルをつくることで、直接見ることができない頭の後ろの情報も処理をしていることを明らかにしたことを発表した。
今回の研究を通じて、同グループは、繰り返し見る環境に対しては、周囲の環境に対する脳内モデルが無意識的にできあがることを示した。実際に見えている正面の情報から自身の周囲全体を知覚可能になり、視野の外側にある背後のものも「見える」視覚処理が実現していると締めくくった。
眼というよりは脳の機能では。
西暦紀元には以下の問題点があることが指摘されている。
- 西暦紀元は基点となる年をイエス・キリストの出生年に置いているとされていたが、現在の研究により、その年は出生年ではないとされている。
イエス・キリストの出生年は、完新世の始まりに比べて自然科学的な意義が薄い。
紀元前は数値が大きくなるほど古くなり、また西暦紀元0年が存在しないため紀元前後にまたがる年代の比較や計算がしにくい。しかも、紀元前後にまたがる出来事は決して少なくない。
これらの問題を解決するため、人類紀元はその基点を紀元前10000年に置いている。この年は完新世の始まりに近く、人間の文明の始まりにも近い。したがって歴史上に記録された年はすべて正の数となり、年代の比較や計算が容易である。また現在4桁の西暦紀元の冒頭に1を加えて5桁にするだけでよいため、西暦紀元から人類紀元への年数換算も容易である。
なるほど
自動車のタイヤを分解し、天然ゴムを効率よく取り出すのに利用できる可能性があるキノコを公立鳥取環境大の研究チームが見つけた。リサイクルが進んでいない古タイヤの再資源化に役立つと期待される。
研究チームは鳥取県内のキノコを調査。枯れ木などに生えるシハイタケとシロカイメンタケから、硫黄の結合を選択的に分解する能力を持つものを見つけた。
天然ゴムを分解する微生物は確か存在したはずだから、組み合わせれば古タイヤの山を消滅させることができそう