■ 1. 田村委員長の発言と炎上
- 落選の原因を選挙介入と説明:
- 共産党の田村智子委員長は沖縄県知事選での玉城デニー氏落選の原因を官邸と自民党の選挙介入に求めた
- 玉城県政を転覆するためにはどんな手でも使うという姿勢だと高市早苗首相を強く批判した
- 「選挙介入」という言葉の重さ:
- 大半の人はアメリカ大統領選でロシアが行ったような大規模なサイバー攻撃を思い浮かべる
- SNS上の反発:
- 高市政権が知事選に介入したという明確な証拠が示されていないという投稿が相次いだ
- 陰謀論の一種ではないかと首を傾げる意見も目立った
- 説明責任をめぐる反論:
- 辺野古沖転覆事故で玉城前知事は説明責任を果たさなかったのではないかという記者の質問に対し、説明責任があるという考え方が違うと反論した
- この発言も批判的な文脈でネット上に拡散した
■ 2. 筆坂秀世氏の経歴
- 1966年に18歳で共産党に入党し、1995年の参議院選挙で初当選、2003年に議員を辞職した
- 約40年の党員歴を持ち、離党後も共産党の動向を注視してきた
■ 3. 「オール沖縄」の虚偽性
- 知事選結果が示したもの:
- 「オール沖縄」という言葉が嘘だったことが明白になった点が注目に値する
- 言葉の由来:
- 2012年ごろ、当時那覇市長だった翁長雄志氏が提唱した
- 翁長氏は自民党沖縄県連の幹事長を務めた経歴を持つ
- 保守と革新を超えた沖縄を合言葉に、辺野古移設反対を支援する枠組を示した
- 翁長氏は2014年の県知事選で勝利したが、筆坂氏は当初から懐疑的だった
- 有権者の実像との乖離:
- 全国各地と同じように沖縄にも多種多様な考えを持つ有権者がいる
- 辺野古移設に反対の有権者もいれば、賛成の有権者もいる
- それを無視して「オール」と表現するのは有権者の実像とかけ離れた一種の虚偽である
■ 4. 言葉の陳腐化
- 14年間の放置:
- 2012年なら新鮮に響いた言葉も2026年の現在では14年が経過し、陳腐化が進んだ
- この14年間、オール沖縄という言葉は一度も見直しされなかった
- 連呼に終始した選挙戦:
- 共産党を筆頭とする革新陣営は今回の知事選でもオール沖縄を連呼するだけだった
- これでは有権者の心を掴むことはできない
- 保守色の消失:
- 最近のオール沖縄は保守色が薄まり、共産党など革新陣営の集合体になった
- あまりに「オール」が連呼された結果、沖縄の保守系有権者は共産党を応援していないのに何がオールだと反発した
■ 5. 共産党が招いた分断
- 共産党は「オール」を標榜するあまり、かえって沖縄で保守系有権者と革新系有権者の分断を招いた
■ 6. 「自分たちは常に正しい」という自己認識
- 「オール」による自縄自縛:
- 田村委員長は沖縄の有権者は誰もが辺野古移設に反対していると心から信じ切っている
- 予想に反して玉城氏が落選したため、何か異常な事態が発生したに違いないと考えてしまう
- ここから高市政権が選挙に介入したという発想が生まれた
- 都合の悪い事実を想定しない姿勢:
- 共産党は辺野古移設に賛成している沖縄の有権者も相当な数に達しているとは考えない
- 反省なき総括:
- 自分たちの主張は常に正しいというのが共産党の自己認識である
- 基地問題の論戦についても有権者の支持を得られなかったと反省することはない
- 知事選における論争は次につながるという極めて楽観的な総括になる
■ 7. 責任の矮小化
- 逆ギレのような回答:
- 転覆事故に関する前知事の説明責任を問われた田村委員長は逆ギレのような回答を返した
- 知事や共産党が直接の原因で船が転覆したわけではないと、責任をできる限り矮小化したい意図がある
- 有権者の受け止めとのずれ:
- 沖縄の有権者が玉城知事や共産党のせいで抗議船が転覆したと考えていないのは当たり前である
■ 8. 県民が求めた説明責任
- 冷淡な姿勢への疑問:
- 県民が疑問視したのは、事故を防ぐため県ができることには限りがあったという冷淡とも思える姿勢である
- 知事は共産党を批判できないのかという、奥歯に物が挟まったような言動への違和感もある
- それを前提に、もっと説明責任を果たしてほしいという不満が生じた
- 現場への責任転嫁:
- 知事や自分たちに責任はないという考えを推し進めると、死亡した船長だけが悪いと現場に責任を一方的に押し付けることになる
- デマ拡散との関係:
- 玉城氏や共産党が県民の素朴な実感が求める説明責任を充分に果たしていれば、デマの拡散が抑えられた可能性も否定できない
■ 9. 共産党の無責任体質
- 結果責任という論点:
- 説明責任だけでなく、選挙における結果責任の問題も重要である
- 委員長の長期政権:
- 初代の宮本顕治氏は1970年から1982年まで委員長の座に就いた
- 5代目の志位和夫氏は2000年から2024年まで委員長の座に就いた
- 敗北の責任を取らない歴史:
- 共産党は様々な選挙で勝ったり負けたりし、特に最近は負け続けている
- 選挙で敗れた責任を取って辞めた幹部は誰もいない
- 日本の政党の中でも共産党はかなりの無責任政党であるという歴史を持つ
- 田村委員長への批判:
- 知事選の結果を謙虚に受け止め、党員など支援者に頭を下げ、次につなげるよう敗因を分析する姿勢がない
- 自分には責任がないことを念押しするかのように、高市政権が選挙に介入した、基地問題における自分たちの主張は正しかったと総括している
■ 1. 田村委員長の応援演説
- 官邸と自民党の知事選介入:
- 9月4日、東京・有楽町の市民連合による街宣で、共産党の田村智子委員長が玉城デニー氏への応援演説を実施
- なぜ異常なまでに官邸・自民党本部が知事選に介入し、デニー知事をひきずり降ろそうとするのかと聴衆に問いかけ
- 辺野古新基地建設にブレずに反対を貫く知事が邪魔だからだと説明
- 高市政権への批判:
- 高市政権は南西諸島に次々と自衛隊基地を造り、長射程ミサイルも配備し、「戦争国家」の最前線にすることを目指している
- 平和を壊す政治を進めていると強く批判し、辺野古新基地の建設停止を改めて要求
- 普天間返還への道筋:
- 「普天間返せ」の実現には辺野古新基地断念が最も早い道
- これ以上、沖縄に米軍基地の負担を押しつけるわけにいかない
- 辺野古新基地は造らせず、普天間は閉鎖・撤去し、南西諸島を戦争の最前線基地、軍事要塞にさせない
■ 2. 知事選の結果
- 古謝玄太氏が過去最多得票:
- 9月13日投票の県知事選で、自民党などが推薦した前那覇市副市長の古謝玄太氏が42万3124票を獲得し初当選
- 玉城氏は27万6060票にとどまり、14万票もの差が付いた
■ 3. 敗因を選挙介入とする主張
- 敗因は高市政権の選挙介入:
- 報道機関からコメントを求められ、玉城デニー県政を転覆するためにはどんな手でも使うという姿勢で官邸と自民党が選挙に介入したと強く批判
- ネット上で噴出した疑問:
- 介入の明確な証拠はないとの声が相次いだ
- SNSでデマ情報が拡散したのは事実だが、官邸の選挙介入で民意が歪められたとの主張は沖縄の有権者をバカにしているのではないかとの指摘
- 選挙介入という言葉の重さ:
- 多くの人が思い浮かべるのは、ロシアがアメリカ大統領選で行ったような大規模なサイバー攻撃
- 相当数の人が、田村委員長の主張は大げさではないのかと首を傾げたのは間違いない
- 有権者の不同意という分析:
- 知事選の結果から、辺野古新基地や普天間基地返還を巡る共産党の主張に沖縄の有権者は同意しなかったと分析することも可能
- 反省なき自画自賛:
- 自分たちの訴えは有権者に届かなかったと反省することはなかった
- 知事選で起きた論戦は今後につながると自画自賛するだけだった
■ 4. 辺野古沖転覆事故と説明責任
- 説明責任の全面否定:
- 9月14日の記者会見で、玉城前知事は辺野古沖転覆事故の説明責任を果たさなかったのではないかと記者が質問
- 説明責任があるという考え方が違うと真正面から反論
- 反論の論拠:
- 知事選では事故を巡って玉城氏に対するデマが拡散し、攻撃が繰り広げられたと指摘
- 事故は事故として解明されるべきで、玉城氏は知事として辺野古新基地に反対していたに過ぎない
- その主張と事故が結びつけられたことが問題だと強い懸念を表明
- 動画による拡散:
- 田村委員長の回答は動画で拡散しており、いずれも批判的な文脈で投稿されている
■ 5. 共産党の無責任体質
- 逆ギレ批判の殺到:
- 抗議船の運行に共産党の地方団体が関わっていたことを踏まえれば、玉城氏はもちろん田村委員長にも説明責任があるとの投稿が続出
- 田村委員長の回答は逆ギレと批判されても仕方ないとの投稿が相次いだ
- 責任を取らない伝統:
- たとえ選挙に敗北しても幹部は常に責任を取らないという、共産党の伝統的な無責任体質が存在する
そろそろ口にしてよいと思うのだけれど、辺野古事故遺族についてるコンサルは何者なんだろう。大企業の広報担当以上のメディアコントロール力(出すべき媒体を見極め、マスコミやネットが欲しい情報だけを出し、ヘタに出せば叩かれる情報を出さずと言うテクを完璧にやってる)。絶対に只者じゃない
例の犠牲者の子、デニーや辺野古のワードに群がるインプレ養分のネット民とは明らかに社会階層が異なる上級国民の子だし、情報の出し方ミスれば逆に被害者が叩かれていたはず(ネットで騒ぐ連中は、正義よりも正義のふりをしたいだけなので)
よくあれだけ上手に誘導したなあと、ちょい怖い
■ 1. 沖縄県知事選の結果
- 古謝玄太の初当選:
- 自民、維新、国民民主、参政党などが推薦する新人の古謝玄太が現職の玉城デニーを約14万票差で破った
- 42歳で沖縄県政史上最年少、本土復帰の1972年以降に生まれた初めての知事となる
- 獲得した42万票は沖縄県知事選で過去最多得票となる
- 返還期日の明確化要求:
- 古謝は当選翌日、普天間基地の返還期日の明確化を政府に求める姿勢を示した
- 辺野古の工事完了から引っ越しまでは1年から2年で終わるという見通しを示した
- 政府側の反応:
- 木原官房長官は、完成後の部隊の移転プロセスなどを考慮した上で返還時期が決定されると説明した
- 木原官房長官は普天間飛行場の1日も早い全面返還に引き続き全力で取り組むと強調した
- 高市総理は経済成長を求める沖縄県民の意思が反映された選挙だったと評価した
- 争点の重心:
- JNNの出口調査では経済の活性化が約50%、米軍基地問題は約21%となった
- 辺野古移設への賛成は50.2%、反対は43.8%となった
- 玉城の総括:
- 古謝陣営の発言を踏まえると基地問題は目に見えて進むと予測される
- 政府は古謝をはじめとする多くの県民の思いと声に誠実に対応すべきである
■ 2. SNSの偽情報とファクトチェックの否定
- 大量の偽情報:
- 北京在住の沖縄県民とカチャーシーを踊る映像に中国にべったりという文章を付けた投稿が拡散した
- 玉城が知事になると沖縄が中国の領土になるという主張の映像が流布した
- 3月の辺野古の転覆事故で玉城が遺族をないがしろにしているように見せた投稿が出回り、700万回再生に達したものもある
- 県外からの投稿:
- 沖縄県知事選などのキーワードを含むXの投稿とリポスト131万6000件のうち、86.2%が沖縄県外からの投稿である
- 内容は圧倒的に玉城への批判が拡散された
- ファクトチェックのファクトチェック:
- 既存メディアが行ったファクトチェックに対する反論や再検証が非常に多かった
- 古謝陣営の支持者は、ファクトチェックを否定し、独自に再検証し、実施したメディアを批判した数が玉城陣営より突出して多い
- 検証で白黒を確定できる事象には限りがあり、グレーを黒く見せる検証だという批判の余地が生まれる
- 既存メディアへの不信:
- 在沖縄メディアがファクトチェックの対象をどの手続きで選んでいるかが不透明である
- 公共の利益に資する活動が公平に行われているかどうかの説明不足が今回の反応の背景にある
- 堤の評価:
- 国政選挙に限らず地方の首長選挙でもデマやフェイクがSNSで飛び交う状況が見られる
- 宮城県知事選では河北新報が丁寧なファクトチェックを行い有権者の参考になった
- 今回はファクトチェックそのものを否定する段階まで進み、選挙におけるSNSの影響はフェーズが変わった
■ 3. 世代間の投票行動と沖縄の本土化
- 野添の分析:
- 10代から50代の復帰後世代と、60代から80代の復帰前世代で投票行動が大きく異なる
- 復帰後世代は生まれた時から基地があり、日本国民としての意識が強く、身近な経済問題に関心を持つ傾向がある
- 復帰前世代は沖縄戦や米軍統治を経験し、米軍基地に反対して苦難の歴史を繰り返させない意識が強い
- 諦めの反映:
- 若い世代には、これ以上政府と対立しても辺野古の工事は進むという諦めがある
- 積極的な受け入れではなく、反対しても意味がないという心情が賛成に含まれる
- 賛否の実態:
- 別の世論調査では賛成か反対かよりも分からないという回答が非常に大きい
- 賛成と反対の差は大きくなく、きっ抗した状態が続いている
- 辺野古の工事は今後も続くため、再び論点になる可能性が大いにある
- 知事像の変化:
- 歴代の沖縄県知事は保守も革新も、いざという時は政府に対峙し、経済振興のためには妥協するという葛藤を抱えてきた
- 古謝は沖縄を前に、誰のせいにもしない沖縄を掲げ、沖縄の不条理な歴史に対する意識が薄い可能性がある
- 復帰後生まれの古謝がどう基地問題と向き合い政府と対峙するかが注目点となる
■ 4. オール沖縄の崩壊と選挙構図
- 保守の結束:
- 推薦4党に加え公明党、下地も加わり保守が結束した
- 沖縄を前にというキーワードで基地や安全保障ではなく経済問題を前面に掲げた
- 商工会の会長である金城が全体の取りまとめ役を務め、経済界が中心となってまとめた
- 県民意識の変化:
- 12年前に翁長がオール沖縄として辺野古移設に徹底的に反対し、国の計画を違法として複数回訴訟を起こした
- 国が訴訟に勝ち続けた間に、県民の基地移転と安全保障に対する理解が進んだ
- 中国の影響も県民意識の変化の一因である可能性がある
- 争点による勝敗の法則:
- 基地が争点になれば革新陣営が勝ち、経済が争点になれば保守が勝つという繰り返しである
- 今回は経済が主流となり、基地問題で玉城側に示せるカードがなくなった
- 14回の裁判のうち4件は和解、10件は国側の勝訴で終わり、返還を実現する具体論が欠けていた
- 保守政治家の変質:
- 梶山、野中、小渕のように沖縄への後ろめたさや償いの意識を持つ政治家がいなくなった
- 感情の余地が入らない経済一色の選挙が進んだ
- オール沖縄の崩壊:
- 11の市長選で自民党が全勝し、衆議院選でも全議席を獲得した
- オール沖縄には3議席しか残っていない
- 翁長が自民党県連幹事長も務め保守を巻き込んだ構想だったが、翁長の死去後は保革激突の構図となった
- むき出しの革新と経済界も含めた保守の対決では数で叶わず、玉城は負けるべくして負けた
- 地方組織と県議会:
- 北部の1つの町以外は古謝がほとんど勝ち、その町も50票差である
- 県議会は辺野古の事故や警備員が車に轢かれた件を追及したが玉城知事は反応せず責任を取らなかった
- 県の姿勢に比べ国への信頼が深まった面がある
■ 5. 辺野古の事故が与えた影響
- 責任論の対立:
- 反基地の運動で危険な活動をさせていた点について県には安全上の監督責任がある
- 玉城自身が活動をさせていたわけではないという反論も示された
- 大義の毀損:
- これ以上の基地負担は許せないという反対運動の正義が今回の事故で傷ついた
- 反対運動と関係する形で1人の死者を出したことが反対を続ける正当性を損なった
- 女性票への影響:
- 出口調査では女性票でも古謝が有利となった
- 女性が1人亡くなったことで女性票が玉城を応援しづらくなった可能性がある
■ 6. 普天間返還と代替滑走路の条件
- 返還の8条件:
- 普天間飛行場の返還は1996年に橋本政権で合意された
- 2013年に辺野古への移転や、滑走路の短さから緊急時に民間施設を軍が使用できるようにすることなど8つの条件が示された
- 普天間は代替施設が完全な運用能力を達成した時に返還される
- 完全な運用能力の意味:
- 完全な運用能力の達成とは滑走路の長さを指す
- アメリカ政府監査院は2017年、辺野古の滑走路では短すぎて任務要件を満たせないと指摘した
- アメリカ国防省は昨年、代替滑走路の選定は日本政府の責任であり、選定まで普天間は返還されないとの方針を示した
- 滑走路の長さの比較:
- 辺野古の2本の滑走路はそれぞれ1800mである
- 普天間の滑走路は2700m、那覇空港は3000mと2700mの2本である
- 下地島空港は普天間より長い約3000mである
- 日本政府の説明:
- 小泉防衛大臣は特定公共施設利用法など必要な法的枠組みは整っており事態に応じた調整が可能だと説明した
- 辺野古への移設完了後に普天間が返還されないことは全くあり得ない
- ただし具体的にどの空港を使うかは明らかにしていない
- 緊急時の定義:
- 1996年の日米普天間移設作業部会のアメリカ側文書には那覇空港の緊急時使用が記載されている
- 日本語の緊急時は英語のエマージェンシーと同じ意味ではなく、普通とは異なることなら何でもという意味である
- 那覇空港の使用にはアメリカ政府、日本政府、沖縄県の公式な合意が必要とアメリカ側は説明している
- 後出しじゃんけんという不信:
- 日本政府から沖縄県に那覇空港という具体名が示されたことはない
- 緊急時の使用が何を意味するかの具体的な説明もない
- 辺野古新基地建設が普天間返還の条件と説明してきた中での条件追加が不信感を高めている
- 訓練使用の可能性:
- 緊急時は戦争自体に限らず、戦争のための訓練や機体トラブルの際の使用も想定されている
- 那覇空港での使用は経済的に重要な空港であるため沖縄経済に大きな混乱を引き起こす
- 使用条件について沖縄県、日本政府、アメリカ政府の間で協議する必要がある
- 沖縄の非協力という主張:
- 沖縄が全く協力しなかったため代替滑走路の協議ができなかった
- 特定公共施設利用法の整備が完了すれば調整が可能となる
- 普天間移設の議論開始から30年が経過している
- 下地島空港の活用:
- 下地島空港は3000mの滑走路をほとんど使っておらず、条件も整っている
- 県営空港であり、軍事用途に使わないという県議会の決議と取り決めが存在する
- 県議会で過半数を占め知事も交代したため協議が一気に進む可能性がある
- 緊急用の空港は自衛隊にとっても必要であり、防衛大臣経験者として那覇よりも下地島の方が戦略的に望ましい
■ 7. 民間空港の軍事利用と兵力分散
- 米軍側の要求:
- 通常の基地に限らず民間の飛行場を利用することに慣れる必要がある
- 民間使用には長年厳しい制約があり、警告灯の点灯で最寄りの飛行場に着陸させるだけでも政治問題になってきた
- アメリカ軍と自衛隊の共同活動能力を高めるには沖縄県全体、日本全国でそうした考え方が必要である
- グアムでは遠いという判断:
- 危機的状況や紛争中に前方へ移動させるのは難しく、最初から沖縄に置く方がはるかに簡単である
- 海兵隊の一部のグアム移転計画が進む中でも、中国が強大になった今はアメリカ軍が沖縄にいなければならない
- 機動展開構想ACE:
- アメリカ空軍が主導するACEは主要基地という拠点への依存を減らす考え方である
- 1つの大規模な基地に頼らず、緊急時には多くの異なる場所から運用を分散できるようにする必要がある
- 沖縄県内には13の航空施設があり、より長い滑走路を本島以外の県内に持つ可能性がある
- 要求の変化:
- 96年には那覇空港が想定されていたが、当時は長い滑走路の必要性は強調されていなかった
- 近年の中国のミサイル能力増強を受け、飛行場が攻撃された時に備えて長い滑走路を確保したい思いが米軍に高まっている
- 民間空港も使いたいという要求が広がり、その意味が曖昧なことが県民の不信を高めている
- 分散の対象範囲:
- 沖縄の基地の分散は県内のみならず全国的に検討された時期がある
- 県内にも使えるところがあり、地元自治体と沖縄県との調整が必要である
- 中国の軍拡と第一列島線を越える艦艇の増加を踏まえ、自衛隊と米軍の機能強化には使える空港が必要である
- 民間空港が標的となる懸念:
- 民間空港は経済上の役割に加え、有事の国民保護のためにも必要となる
- 軍民分離の原則により、軍事的に使われれば軍事的標的になっても仕方がないという考え方になる
- 中東で民間空港も攻撃された事態を踏まえると、県民には民間空港の軍事利用は受け入れがたい
■ 8. 辺野古移設の限界と工事の実情
- 普天間が返らない懸念:
- 民間空港の軍事利用が受け入れられないなら、普天間を返さずに使い続けるという帰結になりかねないという声がある
- 返還合意当時は普天間がそっくり辺野古へ移動することが共通認識だった
- 面積の不整合:
- 普天間は500ヘクタール、辺野古は150ヘクタールである
- キャパシティとして無理があり、南西シフトも進むため辺野古で全てを賄えないことは以前から判明していた
- 工事継続の本音:
- 米側との約束があるため工事に一旦けりをつけなければならないという政府関係者の説明がある
- 一旦完成したことにならないと次の交渉に入れないことが本音である
- 費用と軸の不在:
- 国際環境の変化で辺野古の位置づけが動き、軸が定まらないまま工事が進んでいる
- 資材費が上昇している
- 最も費用がかかり成果が物にならないのは警備であり、道路と海側の両方を守る必要がある
- けりをつけるだけの工事であり、普天間の代替にはならないのが現状である
- 防衛戦略からの反論:
- 日米で安保の戦略見直しが進み、抑止力の観点から日本の防衛力強化が必要である
- 周辺国の軍拡を踏まえ、基地の共同使用については日米で毎年常に協議している
- 住民の避難も含めて基地の使用環境を整備していく必要がある
■ 9. 沖縄が政府に求めるもの
- 有事回避の努力:
- 有事になることを避けるような努力を政府が行うべきである
- 基地負担の軽減:
- 普天間に限らず沖縄の基地全体を通して基地負担の軽減を進めるべきである
- 基地負担を放置すれば県民の反発を招き、中国のミサイル攻撃や影響工作という形で日本の安全保障を脅かす
- 沖縄の基地負担軽減こそが日本の安全保障を強化するという考え方が必要である
- 協議が止まっていた経緯への疑問:
- 返還の話が始まった96年以降ずっとオール沖縄だったわけではなく、仲井眞知事の時には協議が可能だった
- 沖縄側の負担問題が強調され選挙に響くことを恐れて政府が問題を避けてきた面がある
- 移設案の変遷:
- 普天間の移設案は当初のキャンプ・シュワブ沖から埋め立て案へと変わってきた
- 埋め立ての実施後に長い滑走路が必要という要求が追加された
- 沖縄県が100%阻止の姿勢だったため協議ができず、ようやく話し合いの環境が整った
■ 10. 自民党役員人事と内閣改造
- 高市の人事方針:
- 実力主義と政策本位で決めると説明し、当選2回以上の議員全員にアンケートを実施した
- 麻生副総裁と先週2日連続で会談した
- 役員人事は16日、内閣改造は17日に行われる見通しである
- 決定済みの人事:
- 国会対策委員長に閣僚経験のない村井英樹元官房副長官を起用する抜擢人事となる
- 日本維新の会から中司宏幹事長を入閣させる方向で調整に入った
- 小林政調会長、小泉防衛大臣、茂木外務大臣の留任は内定している
- 総裁ファーストの布陣:
- 高市の狙いは1年後の自民党総裁選での再選であり、国会運営は念頭にない
- 小林、小泉、茂木という対立候補になり得る面々を閣内や現ポストに封じ込める
- 他に冒険をしない布陣である
- 中司起用の理由:
- 高市の個人的な指名である
- 維新には野党時代から腕力の強い国会議員が多いが、中司は非常に温厚で御しやすい
- 他に名前が挙がった維新の議員は思い切った発言をする人が多い
- 林芳正の処遇:
- 森山前幹事長はTBS CSの国会トークフロントラインで、林は総理大臣として十分務められる能力を持つと発言した
- 林はアンケート調査を提出しておらず、官邸側から早期提出の要請が来ている
- 総裁を目指す立場の議員にもアンケートを求める手法であり、岸田の回答が官房長官に漏らされ揉めた例がある
- 内申書をばらすような手法が高市の人事のやり方である
- 非高市系の結集:
- 森山は消費税減税に反対し、日中友好議員連盟会長も務め、非高市系をまとめられるのは林しかいないと考えている
- 林が声を上げれば来年の総裁選挙は前倒しで始まる
- 林が閣内にとどまれば封じ込められ、その時点で来年の総裁選挙は終わる
- 森山は林に閣僚を受けずに出馬してほしいが、政治家としてAかBかの決断は求めず、期待する人が多いと伝える程度にとどめる
- 参議院人事の焦点:
- 高市は石井準一幹事長を変えたいが、参議院はある面聖域であり手が届かない
- 石井はいわゆる石井カレンダーを握り、与野党のパイプが非常に強い
- 人事権を持つ松山政司参議院議員会長に圧力をかけ、石井の交代で動かす構想がある
- 後任に有村総務会長を充てる案が官邸から聞こえるが、麻生派に近い有村では少数与党の参議院を仕切れないと麻生が否定している
- 最終的には高市と麻生の直接会談で決まる見込みであり、林の処遇も高市との直接のやり取りで決まる
- 人事評価への疑問:
- 来年の総裁選のための人事であれば、実力を発揮させる人事ではなく自分の利益に基づく人事である
- 世論調査では高市支持が各社50%以上と高いが、国旗損壊罪や皇室典範などの個別政策への支持は高くない
- 総裁ファーストで内閣を継続することが国民の期待に沿うかは相当疑問符をつけるべきである
- 中谷の林評:
- 林は非常に能力があり何でもできる人物である
- 将来的に総理の器のある人物である
■ 11. ICCへの制裁と日本の対応
- 制裁と日本政府の反応:
- ICC=国際刑事裁判所の赤根所長がトランプ政権により制裁対象に指定された
- 高市総理の反応は大変残念というものにとどまった
- 発言から5日後、人権外交を超党派で考える議員連盟が制裁を非難する声明を取りまとめた
- ICCの意義:
- ICCは東京裁判の反省を踏まえ、世界中の法律家が集まってつくった日本にとって大事な機関である
- ジェノサイド、捕虜の扱い、平和に対する罪などについて個人の罪を問う
- 設立から20年程度が経過している
- 支援の要望:
- アメリカがICCの解体や赤根所長の処分を一方的に主張しており、おかしいと言うべきである
- 日本はICCと赤根所長をしっかり支えるべきであり、政府はすでに行動している
- 国連総会での演説や各国との協議を通じ、さらに声を大にして行動するよう明日木原官房長官に要請する
- 対応の遅れ:
- 批判すればかえって赤根所長の立場が厳しくなるとの配慮から発言を抑えた
- 1週間後に日本の立場と相容れないと軌道修正したが、その理由も含めて早く言うべきである
- ICCの存在についての説明が不足しており、アメリカに対してもきちんと説明する必要がある
- 拠出金倍増の提案:
- 日本は現在もICC拠出金でトップだが、倍増を申し入れるべきである
- その結果を高市総理からトランプ大統領に伝える程度のことは日本がやってもよい
■ 12. 内閣広報室の予算72億円
- 予算の規模:
- 来年度予算の概算要求で内閣広報室の予算が今年度の10倍以上、約72億円に膨らんだ
- 日本成長戦略の重要政策の実現には戦略的かつ効果的な広報が不可欠との理由である
- 目的にAIの利活用、ネットの動向の適時把握、多彩な動画発信などを挙げている
- 使途への疑念:
- かつて官邸が独自に使える機密費のような予算が存在した
- 成長という言葉を魔法の言葉のようにして10倍要求が通る事態になりかねない
- 福岡県の県議員の資金使途が問題になっている状況であり、内容を開示して国民の了解を得る必要がある
- 国会にもかかるため、しっかり説明して理解を得なければならない
- 人員強化という見方:
- この規模の予算は人的なものに使う金である
- 官邸と内閣広報室に人を抱え込み、高市のTwitter戦略やネットの動向把握を補強する狙いがある
- 高市のTwitterは公文書ではないという主張と矛盾している
- 人とAIを含めて高市の周りを強化するのが72億円の狙いである
- 一方通行の広報:
- ぶら下がり会見で質問を受け付けない一方でSNS発信は積極的である
- 一方通行の道路だけが広がり対面はやらない姿勢が予算からも表れている
- 情報機能との関連:
- 情報力の強化、特にAIには費用がかかる
- 内閣情報局の新設に伴い、情報を入手するために必要な経費である可能性がある
■ 13. 国連総会と高市外交
- トランプとの接触模索:
- 高市総理がトランプ大統領との接触を模索しており、対話の形式にはこだわらないと報じられている
- アメリカに行って電話で済ませるのではないかという憶測が出ている
- 日米会談の必要性:
- 第2次政権の発足後は外交から入るのが順序である
- トランプは米中や北朝鮮との対話を志向しており、日本と韓国には事前のすり合わせが必要である
- 日米の会談はしっかり行うべきであり、会談のセットは外務省の腕にかかっている
- この機会にICCの問題を含め日本の立場をきちんと伝えるべきである
- 22日という日程:
- 国連総会の首脳演説は元首から始まり総理大臣はその後のため、高市の登壇は本来24日頃である
- 外務省が相当のエネルギーを使って22日に割り込んだ可能性がある
- トランプとの接触タイミングを模索した結果であり、会うだけの挨拶では外交ではない
- 高市外交の弱さ:
- 11月のAPECまで含め、高市は外交の世界で完全に蚊帳の外に置かれている
- 高市のブレーンも意地と感情では外交はできないと指摘している
- 外交はピクチャーとカリキュレーションであり、全体の構図を描き、国益の損得を判断しなければならない
- 立ち話や電話で済ませず、着席してトランプ大統領と話すべきである
■ 1. 自民党役員人事の実施
- 党人事と閣僚人事の日程:
- 高市総理は16日に自民党の役員人事、17日に閣僚人事を行う
- 15日の党役員会で、政府・自民党の総力を挙げて政策を強力に実行するためと説明した
- 骨格維持の人事:
- 麻生副総裁や鈴木幹事長ら多くの役員が留任する見通し
- 党人事・内閣改造ともに現在の骨格を維持したものとなる
- 交代ポストに表れる問題意識:
- 留任中心の人事の中で、交代となるポストから総理の問題意識が透けて見える
■ 2. 石井参院幹事長の交代
- 石井準一参院幹事長の再任見送り:
- 松山参院会長から再任しない考えを伝えられた
- 参院のドンとしての存在感:
- 石井氏は4月、自民党参院議員の約半数が所属する『参議院クラブ』を立ち上げた
- このグループを背景に参院のドンとして存在感を強めている
- 後任人事:
- 後任には石破政権で官房副長官を務めた青木参院議運委員長を充てる方針
■ 3. 高市総理と石井氏の溝
- 予算審議の遅れ:
- 衆議院の突然の解散・総選挙により、2026年度予算審議は例年より1カ月遅れで始まった
- 高市総理は年度内成立を目指すとしていた
- 参議院での停滞:
- 政府・与党は年度内成立にこだわり衆議院での審議を急いだ
- 野党が多数を占める参議院では同様に進まなかった
- 石井氏の日程調整:
- 石井氏は野党の意向を聞きながら謙虚かつ丁寧に、熟議の参議院らしい質疑を含め与野党協議を進めるよう求めた
- 野党にも顔が広い石井氏が日程を調整した結果、成立は4月にずれ込んだ
■ 4. 官邸側の不信感
- 総理周辺の声:
- 今年に入って、総理は石井幹事長を良く思っていないという声が何度も聞こえていた
- 年度内成立断念への不信:
- 3月に予算の年度内成立がかなわなかった際、なぜできないのかと参院を切り盛りする石井幹事長に不信感を抱いた
- 確執の起点:
- もともと総理が1月に解散・総選挙に打って出た時点で年度内成立は無理筋だった
- 側近の1人は、その時から総理と石井幹事長の確執は深刻だったと振り返る
- グループ結成への不快感:
- 4月に石井幹事長がグループを立ち上げた際、官邸からは反高市ではないかと不快感が漏れた
■ 5. 臨時国会への影響
- 石井氏側の反発:
- 『参議院クラブ』所属議員から、やれるものならやってみろ、全面戦争だとの言葉が漏れている
- 少数与党の参院運営への懸念:
- 高市総理に近い議員は、ただでさえ少数与党の参院に石井氏という野党ができた感覚だと懸念を示す
- 今後の見通し:
- 参院へのコントロールを強めることで高市総理が思い描く国会運営が実現するか
- かえって反発を招き、難しい少数与党の参院運営がさらに難しくなるか
- まもなく始まる臨時国会で答えが見えてくる
■ 1. 騒動の経緯とエラッタ
- 図1.3をめぐる指摘:
- 山口慎太郎氏に批判的な人が集まり、『子育て支援の経済学』(2021)が改めて読まれた
- 第1章の図1.3「家族関係社会支出が高い国ほど出生率も高い」に不整合が指摘された
- 注釈の説明に反して韓国とイスラエルが落ちている、という内容だった
- エラッタの妥当性:
- 著者・出版社側がデータ照合の誤りを認めエラッタを出した
- このエラッタの説明が妥当であることは、エラッタが出る前に私自身も確認している
- 欠陥の程度:
- このグラフ自体は結論を言うための根拠に使っていない
- 前後で撤回するような欠陥ではない
■ 2. 高所得国への限定というコンセプト
- 問題の図の設計:
- OECD加盟国のうち高所得にカウントされる国だけを選択してグラフが描かれている
- 隣接領域の知見:
- 人口学・家族経済学では、大局的には女性の教育水準が高いほど出生率が低いという関係が支配的
- 高所得の先進国に限った調査を行うとこの関係は弱まる
- 女性の教育水準が高いほど出生率が高いという正の関係がみられる報告例も増えている
- 背景メカニズムの候補:
- 宗教観の違い、労働集約と知的集約の違いを割り当てられる
- 社会の大多数が高等教育を受け天井効果が見えだすと、よりよい教育による所得階層向上の影響が出る
- ただしこれは階層間の違いであって社会全体といえない可能性には留意が必要
- 限定の正当性:
- 重要なのは高所得先進国に限るとそういう効果が見えるようになるということ
- 山口氏のイントロのグラフでも同じコンセプトで高所得国への限定が行われている
■ 3. イスラエル除外の含意
- 著者側の除外理由:
- イスラエルの合計特殊出生率は3.11(2017年)で、他の高所得国のおおむね1.0から1.9の範囲から大きく離れる
- 出生率の高さには宗教的・文化的な要因が強く働く
- 家族政策と出生率の関係を国際比較するうえで例外的な位置にあると判断された
- 除外という判断の性質:
- 宗教・文化的要因によって出生率が高い国を国際比較から例外として除外する判断そのものが問題
- 何を説明対象とし、何を説明対象外とするのかを決めている
■ 4. 宗教と出生率の関係
- アーミッシュという極端な例:
- 近年の大規模な人口研究では、アーミッシュ女性の合計特殊出生率は6.1と推計されている
- これは宗教だけを切り出した効果ではない
- 早婚、農村的な生活様式、避妊に対する規範、大家族を肯定する共同体文化などが複合した結果
- 周囲の北米社会が少子化する中で高出生率を維持している点は、宗教的規範と出生行動の関係を考える上で分かりやすい
- 一般的なアメリカ社会:
- Pew Research Centerによる大規模社会学調査のデータ分析がある
- 40〜59歳の成人が生涯にもうけた子供の平均は、キリスト教徒が2.2人、無宗教が1.8人だった
- 宗教的所属の違いだけでなく、宗教をどの程度重要視するかという「宗教性」の指標でも出生行動に差がみられる
- 因果関係についての留保:
- ここから直ちに宗教が出生率を上げるという因果関係が証明されるわけではない
- 宗教性は居住地、結婚年齢、所得、教育、家族観などとも結びついている
- ただし宗教規範の強さと出生率に何らかの相関があるというレベルなら、一般人口のデータから繰り返し確認されている
■ 5. 本当の疑義は研究の出発点
- 批判の核心についての私見:
- 「結論ありきの研究」という批判が問題にしている最大のポイントは個々の統計処理ではない
- むしろ研究の出発点に置かれた「高所得国に限る」という条件である
- 暗黙の前提:
- 人口学では高所得国だけに対象を限定し、女性の就業、育児支援、男女平等、住宅費などから出生率を説明する研究が多い
- そこには、先進社会で実現可能な出生率上昇策は現在の進歩的な社会規範と両立するものでなければならない、という暗黙の前提がある
- 前提がもたらす帰結:
- 宗教的規範、早婚、大家族規範、避妊に対する否定的態度などが議論の中心から外れやすい
- 実際に出生率を押し上げていたとしても、現代の高所得国では採用できない要因として扱われる
- 規範の是非とは別の問題:
- これは規範意識が出生率を上げるという主張とは別の問題
- そうした価値観を政治的に採用すべきか判断する前に、出生率にどの程度影響するのかという実証的な問いを分析対象から外してよいのかが重要
■ 6. 効果量の非対称性
- 先進国内の政策効果:
- 女性の就業支援、保育サービス、育児休業、ワーク・ライフ・バランスを充実させれば出生率が上昇するという研究は数多くある
- しかしこの政策を実行すれば出生率を人口置換水準まで戻せるといった規模の効果は示されていない
- 個々の政策の効果は比較的小さく、政策を自由に設計・実施できても出生率を0.05から0.1程度押し上げられれば御の字という程度のものが少なくない
- 規範・宗教性の効果:
- 同一社会の内部でも、アメリカの例では観察される集団差として0.4人というかなり大きな差がある
- ただし計測方法が全く違うので直接比較できるものではない
- 社会間の比較まで広げれば、人口置換水準を大きく上回る出生率を維持している社会も存在する
- これは先進国対象の政策研究ではたどり着けないと思われる
- 政策転用の限界:
- 結婚年齢、避妊行動、家族構成、居住形態、所得などと複雑に結びついており、政策への検討にそのまま使えるわけではない
- それでも到達できる出生率という点で、高所得国対象の政策研究だけでは捉えにくいほど大きい
- 現在の人口政策の歪み:
- 比較的小さな効果しか持たない政策については詳細に検討している
- 出生率に非常に大きな差を生み得る家族規範や宗教的価値観は、現代の先進国では政策的に採用できないという理由で最初から主要な政策選択肢として扱われていない
■ 7. 政策効果の時代依存性
- 無難な女性支援策:
- 現代の価値観のもとでは、女性が働きやすい環境を整える、男女の機会や所得を平等にする、といった政策を採用するのが自然
- リベラルな価値観と出生の相関:
- Pew Research CenterによるGSSの解析では、リベラルな価値観を持つ人ほど結婚しておらず子が少ないという相関が確認されている
- リベラルな人は都市部や高学歴層に多いなど、居住地、教育、所得、宗教性などの交絡要因が存在する
- 少なくとも、価値観をリベラルな方向へ変化させ女性の自立を促せば結婚や出生も自然に維持される、と単純に考えることはできない
■ 8. 男性側の反発と男女の分極
- 分極化の進行:
- 米国では若年層ほど男女の政治的分極が大きくなっていることが指摘されている
- ジェンダー平等やフェミニズムをめぐる認識にも男女差が生じている
- 日本でも女子枠などをめぐって若い男性ほど反発が強いという現象が見られる
- 因果関係への留保と時期の問題:
- これらが直ちに女性支援策によって男性が結婚しなくなるという因果関係を示すわけではない
- アメリカの研究ではミレニアル世代からZ世代で急激に乖離しており、多くの研究が対象としていない最近の時期に急速に進んでいる
■ 9. 母性保護論争と規範の非両立
- 問題の歴史性:
- 大正期の与謝野晶子と平塚らいてうによる母性保護論争も同じ対立だった
- 女性を男性と同じ一人の自立した個人として扱うべきか、母となった女性には特別な保護を与えるべきかという対立
- 現代における同時併存:
- 男女の所得や機会を平等にすべきだという規範と、男性はより多く稼いで女性や子供を養うべきだという規範が同時に女性の口から発せられる
- この二つは完全には両立しない
- 問題の所在:
- 現在問題になっているのは政策だけではなく、結婚した男女が互いに何を期待するのかという規範そのもの
- 引用された論点:
- 男女平等がインストールされた社会で、女性は普遍的「人間」というカードと「女性」というカードを時と場合に応じて切れるが、男性はできない
- このことが男性の中に、女性には様々な選択があり優遇されているという感触を喚起しているケースは多い
■ 10. 過去の知見を外挿できるのか
- 外挿の困難:
- これまで比較的「無難」と考えられてきた女性支援策の出生率への効果は、過去の経験から単純に外挿できない
- 男性側の退却インセンティブ:
- 女性の就業継続や経済的自立の支援自体は、男女平等という現在の規範から見て当然の政策
- 並行して男性側に結婚すれば経済的責任を負うべきだという伝統的規範だけが残る場合が問題
- 男性から見て結婚のコストと期待される役割が大きくなり、結婚から退却するインセンティブが生じる可能性がある
- この点はGoldinの少子化論の中心にもなっている
- 東アジアでの先行議論:
- 少子化が日本よりも格段に進んだ中国の都市部、韓国、台湾では、男女間の価値観の対立がすでに活発に議論されている
- 結婚・出産をめぐるジェンダー規範の変化も議論されている
- 結論:
- 少子化対策の効果が社会の価値観そのものの変化によって変わり得るなら、過去に相関が確認された政策を現在や将来に外挿できるのか一考する必要がある
- まして、それが研究の段階でもせいぜい出生率を0.05から0.1程度押し上げるくらいの効果であればなおさら
海上ヘリ基地建設反対・平和と名護市政民主化を求める協議会
2026年3月16日に発生した辺野古沖における小型船転覆事故から、本日で半年が経過いたしました。
この事故により尊い命を奪われた生徒様、そして筆舌に尽くしがたい深い悲しみのなかにおられるご遺族の皆様に対し、改めて深く、心よりお詫び申し上げます。また、怪我を負われた生徒様をはじめ、事故によって心身に深い傷を負われた生徒の皆様、保護者の皆様、ならびに関係者の皆様に対しても、心より深くお詫び申し上げます。
先般、学校の研修旅行に関わった教員の方が亡くなられた報に接し、当協議会一同、言葉を失うほどの衝撃と深い悲痛を覚えております。ご遺族様が公表された手記を拝読し、亡くなられた生徒様の無念や教員の方が抱えておられた苦悩の深さ、そして「事実から目をそらさず、全員で責任と向き合う」という重い問いかけを、私たちは胸に深く刻んでおります。
当協議会はこれまで、海上保安庁による事実調査等に対して全面的に協力を行ってまいりました。また、ご遺族様に対しては、代理人弁護士を通じて誠意あるお詫びと対応のあり方を模索し続けております。
今後の活動や再発防止に向けた取り組みにつきましては、船による海上行動の継続の可否を含め、これまでの活動の検証と見直しについて、現在、団体内において慎重かつ多角的な協議・検討を重ねている段階にございます。
失われた命の重さを一日たりとも忘れることなく、司法手続きおよび事実解明の場において誠実に事実と向き合い、団体としての責任を全うしていく所存です。
亡くなられた生徒様、教員の方に対し、尽きることのない悔恨とともに、心より深く哀悼の意を表します。
沖縄県名護市の辺野古沖で小型船が転覆し、研修旅行中の同志社国際高校(京都府)の女子生徒(17)ら2人が死亡した事故から半年となった16日、運航していた市民団体「ヘリ基地反対協議会」はホームページ上で謝罪声明を公表した。「失われた命の重さを忘れることなく、誠実に事実と向き合い、責任を全うする」とした。
声明では、研修旅行に関わった教員が死亡したことに触れ、「事実から目をそらさず、全員で責任と向き合う」と記した。
■ 1. 沖縄県知事選での惨敗
- 約15万票差の大敗:
- 玉城デニー沖縄県知事は古謝氏との事実上の一騎打ちとなった選挙戦で、約15万票の大差をつけられて惨敗した
- 敗因としての事故対応:
- 敗因の一つは、今年3月に名護市辺野古沖で発生した小型船転覆事故への対応である
■ 2. 選挙戦で飛び交ったデマ
- 異例の展開:
- 今回の選挙戦はSNS上にデマや誹謗中傷が飛び交う異例の展開を見せた
- 辺野古移設を巡る偽情報:
- 移設反対を掲げてきた玉城氏が辺野古移設を決めたとするフェイクニュースがXで拡散した
- 玉城氏を装った偽メール:
- 11日、投票者へ礼の品を渡す、「沖縄県」を「琉球県」に改称するといった内容の偽メールが県内各所へ一斉送信された
- 拡散の不可逆性:
- 陣営側がいくら反論や削除要請を行っても、拡散が止まることはなかった
■ 3. 転覆事故への冷淡な態度
- 劣勢を決定付けた要因:
- 玉城氏の劣勢を決定付けたのはデマや中傷ではなく、小型船2隻が辺野古沖で転覆した際に見せた冷淡な態度だったとの声は消えない
- 2人の死亡:
- 事故により、同志社国際高校2年生の武石知華さん(17)ら2人が死亡した
- 1カ月以上後の献花:
- 玉城氏はダンマリを決め込み、発生から1カ月以上たってからようやく現地へ献花に訪れた
■ 4. ダンマリの理由に関する釈明
- 捜査中を理由とする沈黙:
- 事故の原因は誰にあるのかという捜査中の段階であったため、なかなか発言できなかった場面があったのは事実だと玉城氏は釈明する
- それにより対応に不手際があったように受け取られた面はあったかもしれないと認める
- 県は直接の関係者ではないとの立場:
- そもそも沖縄県が直接この事故に関係しているわけではないと玉城氏は主張する
- 県として実施した対応:
- 人命が失われた重い事実に対し、遺族に悔やみを述べ、関係者に捜査への徹底協力を要請した
- 600余りの関係団体に文書を発出し、安全管理の問題について積極的に意見交換する姿勢を示してきた
■ 5. 遺族より先の校長面会
- 事故2日後の面会:
- 玉城氏は事故のわずか2日後、遺族よりも早く同志社国際高校の西田喜久夫校長と面会した
- 学校側の立ち寄りへの対応だとする説明:
- あくまで学校側が県に立ち寄るというので、協力できることがあれば言ってほしいと伝えただけだと玉城氏は説明する
- その場で何らかのすり合わせや学校側からの要望を伝えられた事実はないと否定する
■ 6. 週刊新潮での続報
- 9月17日発売の「週刊新潮」で、玉城氏が語った選挙戦の敗因や、虚偽投稿に対して刑事告訴の準備を進めている意図などと併せて詳しく報じる
■ 1. 社会学者が批判理論家を自任する現象
- シュヴァリエの下院議員候補指名:
- 民主党内には、共和党より少しだけ不人気な立ち位置に留まろうとするホメオスタシスのメカニズムが働いているように見える
- この選挙での敗北を求める衝動の最新の産物が、ダリアリザ・アビラ・シュヴァリエのニューヨーク州連邦下院議員候補への指名である
- シュヴァリエは端的に言って狂人であり、その政治信条はヨーロッパのほぼあらゆる左翼政党よりはるかに左側に位置する
- そのプロフィールで最も興味深いのは、現在の肩書が社会学専攻の大学院生であること
- イデオロギー的モノカルチャー:
- 社会学の現状を知る者なら、社会学の専攻が政治的過激主義を和らげたのではなくむしろ強めたのではないかと疑う
- 政治学、法学、哲学の学生ならば対立する見解に晒されるため、こうした極端な立場を維持するのはもっと難しかった
- 社会学はイデオロギー的モノカルチャーを形成しており、これがますます懸念の種であり、自己批判の対象にもなっている
- 本稿の主題:
- 社会学者がいかにして、社会学固有の探究様式を、より広範な批判実践への貢献ではなく自立した批判的探究の一形態と考えるに至ったかを説明する
- 気の利いたことを言うなら、シュヴァリエの政治信条は社会的逸脱に関するサブカルチャー理論を裏づけるものだとも言える
■ 2. 事実と価値の区別
- エビデンス・ベースドの政策研究:
- 過去数十年の政策研究を支配してきたのは、政策提言はエビデンス・ベースドであるべきだとの期待である
- ここには、社会科学的研究の主要な機能の1つが政策関連のエビデンスを生み出すことだとの含意がある
- 政策の規範的側面と、そこで生じる経験的問題との間には、依然として暗黙の区別が存在する
- 実証主義社会学の立場:
- 社会科学者は事実やメカニズムを突き止める経験的側面の研究に専念し、規範的問題は他の人々に任せるべきだとされる
- 事実と価値の分離への反論:
- 犯罪やステータス不平等、家庭内暴力を単なる好奇心から研究する者などおらず、区別を貫くことは実践的に不可能である
- さらに進んで概念的区別自体を拒否し、ある種の価値は事実を構成する要素であり、ある種の事実には規範的含意が伴うとする論者もいた
- 社会学者が受け入れた見解:
- 広く受け入れられたのは後者であり、社会の仕組みを理解すること自体に変容的な含意があると考えられるようになった
- 社会学に政治を持ち込んでいるのではなく、社会を研究することはそれ自体で政治的なのだという考え方である
- 既存の不平等や支配の構造は社会の仕組みに関する誤った認識に基づいており、正しい認識に置き換えれば崩されるとされた
- こうしてピーター・ベアーの言う「暴露スタイル」の研究が発展し、社会学的探究は一種のイデオロギー批判と見なされるようになった
- 3つの独立した潮流:
- この見方を生み出したものとして、相互にほぼ独立した3つの異なる思考の潮流が挙げられる
■ 3. 規範の発見
- 社会化が生む幻想:
- 人間の社会化における最大の仕掛けは、学習された行動形態を自発的で自然なものであるかのように経験させることである
- そのため、社会生活がどれほどルールに統制されているかを見落としてしまう
- 幻想を覚ます最大の経験は異文化との接触であり、社会学の発展は国際貿易の拡大と植民地主義の副産物でもあった
- デュルケムの社会規範概念:
- 19世紀のデュルケムの重要な洞察は、ある種の規則性が単に予期されているだけでなく実効化されているという点にあった
- 習慣とルールの違いは、ルールが人のふるまうべき仕方を指示し、従わなければサンクションが課される点にある
- サンクションされたふるまいの規則性を指す語として「社会規範」という用語が導入された
- 内面化による社会秩序:
- 社会的インタラクションが秩序だつのは、ポジティブ/ネガティブなサンクションが子ども時代を通じて内面化されるためである
- 人間は人生の最初の時点では外的動機なしに規範に従えないが、社会化を経てルールに従う内発的な動機を獲得する
- サンクションの不可視性:
- ルールに囲まれて育ち、ルールが要求する仕方で行為したいという欲求を持つため、制約された行動も自発的なものとして経験される
- 違反への罰は、しかめ面や辛辣な言葉、笑いものにするなど、さりげない合図によってなされることが多い
- これらの罰は内在的重要性を持たず、恥の感覚を呼び起こして内面化されたコントロールを活性化させているだけである
- そのことは、そうした罰が子どもには効かないという事実に見て取れる
- 違背実験:
- デュルケムの分析によれば、こうした規範も究極的にはプリミティブな報酬と罰によって支えられている
- ルールを破った上でさりげない罰も無視すれば、人々は反応をエスカレートさせ、より内在的重要性の大きい懲罰戦略へ移行する
- 1960年代から70年代にかけ、ガーフィンケルやミルグラムらが、学生に些細な社会規範を破らせ反応を無視させる違背実験を行った
- 事態はすぐにエスカレートし、学生を深刻な対立に巻き込んだため、現代の研究倫理規定の下では明確に禁止されるだろう
- ミルグラムは学生をニューヨークの地下鉄に送り座席の割り当てを巡る規範を無視させたが、ほとんどの学生は気後れと不安のためできなかった
- こうした実験は、礼節といううわべの下に物理的暴力の脅威が存在し続けていることを極めて効果的に明らかにした
- ザ・ヴァーヴのミュージックビデオは、歌手が歩道の真ん中を真っ直ぐ歩くだけの構図から緊張感を高め、この暗黙の気づきを示す
- ただ自分のことに集中して歩道を歩くという構図は、人生と、芸術的・道徳的な誠実さをあらわす便利な比喩である
- 構造的暴力という解釈:
- 違背実験は些細な社会規範すら究極的には暴力の脅威に支えられていると示し、システムの根底にある構造的暴力を明らかにしたとも解釈された
- この発見によれば、自由は従来理解されてきた意味での社会の中では実現不可能であり、求められるのは「社会からの自由」である
- 真に解放的な社会運動は、現に従っているルールの変更ではなく、ルール一般からの解放を目指すべきだとされた
- 世俗的反律法主義:
- 反律法主義はキリスト教の伝統に深く根差す傾向であり、キリストの新たな戒めが十戒を暗黙に失効させると解釈されてきた
- 旧約のルールに基づく道徳を、感情に基づき状況に根付いた愛の道徳で置き換える解釈が、中世の宗教法・道徳への反乱を繰り返し引き起こした
- 1960年代には世俗的な装いをまとって再出現し、性革命と「自由恋愛」の要求として最も目立った
- この運動は、人々が社会に暮らす中でいかに多くの制約を受けるかを明らかにした心理学や社会学の発展からも養分を得ていた
- フーコーの権力論:
- フーコーは、権力があらゆる社会的インタラクションに浸透していると主張した
- 社会学で常識化しつつあった指摘を、支配のシステムや抵抗の戦略といった道徳的意味合いを帯びた語で表現することに強くこだわった
- 問い詰められればフーコー自身はこの分析から規範的結論は導けないと認めただろうが、後続世代の理論家がその限界を認めることは稀である
- 文章が非常に上手かったため、多くの学生はデュルケムやパーソンズではなくフーコーを通じて社会秩序維持の洞察に初めて触れる
- 結果、その洞察は革命的な政治的含意を持つものであるかのように受け取られてしまう
- 発見に規範的含意はない:
- 社会生活が膨大な規範体系に統制され、それが複雑でさりげないサンクションの体系に支えられているという事実は重要な発見である
- だが、ルールの実効化はルールが良ければ良く、悪ければ悪いという当たり前の指摘を除き、この発見に規範的含意は存在しない
■ 4. 社会的構築
- 学習された行動の過小評価:
- 人々は自分の従う規範を意識していないことが多いため、人間の行動のうちどれほどが学習によるものかを過小評価しがちである
- 18世紀ヨーロッパでは上流階級の女性の間に「感受性のカルト」が実在し、失神や気絶を伴うほど感情的刺激に敏感になっていた
- 失神は生理的反応で自発的コントロールを超えるため学習行動ではあり得ないとされ、男女の身体的差異の反映と考えられた
- コルセットの締め過ぎを原因とする別の身体的説明も人気を博したが、今では概ね否定されている
- 比較文化的分析が示したのは、人間社会が社会的役割を制度化することで驚くほど多様な行動、気質、心理的反応を引き出せることである
- ジェンダー役割の構築:
- 自然な性差がどんなものであれ、社会はそれに付加する形で、男女それぞれに適切な行動を指定する規範を通じジェンダー役割を構築する
- 役割特殊的な行動は実際には自然でなくとも、その社会で育てられた人々には自然なものに感じられる
- そのため、役割特殊的な行動を要求するルールに異議が唱えられると、その行動を本当に変化させられるのかを巡る議論が起こる
- ウルストンクラフトの反論:
- フランス革命後、女性を政治制度から排除することへの異議はますます強く突き付けられるようになった
- 女性が悪いニュースのたびに気絶するなら政治的責任を伴う地位につけたくない、という指摘は多くの人にもっともらしく映った
- ウルストンクラフトら初期フェミニストは『女性の権利の擁護』などで、この種の行動は生育環境の産物であり平等な環境で育てば変化すると論じた
- この文脈における現代の古典はアイリス・マリオン・ヤングの論文「少女のように投げる」である
- 気絶に関しては、この主張が正しいことが明らかとなった
- 可変性は当為を導かない:
- ある社会行動を変化させるべきだと主張するには、その行動が実際に変化させられると示せなければならないという原理は明らかに正しい
- だが、変化させられると示すだけでは、それを変化させるべきだということまでは示せない
- 保守派があまりに多く不可能性を理由に社会変革へ反対してきたため、進歩派はその議論を打ち負かせば変革支持の十分な論拠になると誤解した
- この誤解は、社会をユートピアに変革することを妨げる唯一の要因が変革は不可能だという誤った思い込みだけだ、とのナイーブな想定と結びつく
- そしてその誤った信念は、世界の諸特徴を社会的構築物ではなく自然なものだと考える事実認識の誤りから生じるとされる
- 暴露としての構築主義:
- こうした議論は、変革を阻害する言説の嘘を暴くという点で、社会学が本質的に進歩主義的な学問であるとの印象を容易に生み出す
- 自明視されてきた世界の諸特徴を社会的構築物だと明らかにすることは、保守主義イデオロギーへの批判と見なされる
- 進歩派の学者が、人種は社会的構築物で生物学的特徴とは一切関係がないと強くこだわるのはこのためである
- そうは言っても、人種は明らかに祖先と結びついており、祖先は明らかに生物学的概念である
- その背景にあるのは、レイシストは人種本質主義にコミットしており、それを論駁すればレイシズムを打ち負かせるとの信念である
- バトラー的な議論の連鎖:
- 構築主義は社会秩序が本質的に強制を伴うとの主張と組み合わさり、構築性の暴露は支配のシステムの暴露でもあるという見解を生む
- バトラーの著作に規範的議論が存在するとすれば、それはこの種の議論である
- 自然と考えられているジェンダーやセックスは実のところ社会的役割に過ぎず、社会的役割は規範で構成され、あらゆる規範は実効化されている
- よってそれは自然なものではなく強制の産物であり、規範を侵犯することで抵抗すべきだと結論される
- 批判的社会科学の文献の多くも、一皮むけば普遍的な社会構築主義と世俗的反律法主義の混合物である
■ 5. 社会学的言い訳
- 責任の因果的理論:
- 中世には、人間の1つ1つの意思決定が因果の連鎖を開始させ、様々な結果を引き起こすと広く考えられていた
- その理由は込み入っており、アリストテレスの目的因を巡る議論と関わっている
- ある結果の責任を負う者は、その結果を生み出した因果連鎖を誰が開始させたかを突き止めればよいとされた
- これは、事故を引き起こした者がその事故について道徳的責任を負うべきだという常識的見解を反映していた
- 科学革命による動揺:
- 因果連鎖がひとりでに開始することなどなく、どんな因果連鎖も恣意的なほど遠い過去まで遡り得る
- 脳は物理的システムである以上、脳が下す意思決定も先立つ条件によって引き起こされ、連鎖はどこまでも続く
- 17世紀の懐疑論的危機:
- どんな意思決定についても、その原因を個人のコントロール下にない要因まで必ず遡れてしまう
- 本人はそうした条件を選んだわけではない以上、意思決定の責任を問われるべきでないと示唆される
- これはあらゆる意思決定に当てはまるため、どんなことに関しても責任を負う人間は存在しないという結論が導かれる
- 哲学者はこれを懐疑的な結論と正しく認識し、道徳的責任は因果連鎖に沿うべきだという根本的前提を拒否して対処するようになった
- 社会学の根本原因論:
- 社会学者の多くはこの知らせを受け取っておらず、原因の特定が誰に責任を負わせるかの問題に影響すると未だ信じ続けている
- 社会学は分野をあげて、諸現象の根本原因が個人の選択ではなく背景的な社会条件にあると示すことにコミットするようになった
- この見方では、保守派が犯罪、薬物乱用、10代の妊娠などで自己責任を問うのは、原因を個人の選択にあると誤認しているからだとされる
- 社会学的批判は、選択と相関する恵まれない生育環境などの背景条件を発見し、これこそが根本原因だと断定する
- そこから、人々は背景条件をコントロールできない以上、意思決定の責任を負わされるべきでないとの規範的含意が導かれると考える
- 法廷への持ち込み:
- この議論の犯罪者の間での人気ぶりは、1957年の「ウエスト・サイド・ストーリー」で風刺されたことで有名である
- 一部の社会学者は、裁判で精神科医の専門的証言の代わりに社会学者を呼び、被告人の来歴、幼少期、世界との関係を説明させるべきだと提案してきた
- そのような説明は、多くの場合、被告人を免責するからである
- 保守派が反駁できない理由:
- この議論の魅力の一部は保守派を激怒させることに成功した点にあり、保守派は同じ因果的責任理論を共有するため反駁に困難を覚える
- 基本的な論点が明らかに正しい場合もあり、一部の右翼は失業者に同情せず、職が見つからないのは当人の責任だと論じる
- 個人にコントロールできないマクロ経済的事象が失業率を上昇させたなら、もっと職探しに励めと言うのは無知であり冷酷でもある
- 事実の対立への誤った還元:
- 問題は、実証研究で失業の真の原因が分かればそこから当人が責任を負うかも分かる、と解釈されるときに生じる
- この見方では、保守派が個人を責めるのは失業が労働者の怠慢のせいだとの誤った信念を持つためとされる
- 進歩派が社会を責めるのは、マクロ経済的状況が失業を引き起こすと正しく認識しているためとされる
- このようにして、道徳的な問題が事実に関する意見の対立として誤解されてしまう
- 道徳的ニヒリズムへの帰結:
- 社会学的議論の問題は失業者の責任を免除できないことではなく、あらゆる物事に関して全員の責任を免除してしまうことである
- この議論が示しているのは、どんなことに関しても誰も責任を負わないということであり、要するに一種の道徳的懐疑論ないしニヒリズムである
- 保守派がこれに反駁できていないのは、懐疑論がそもそも反駁困難なことで悪名高いからである
- 哲学者と大抵の場合の司法は、責任に関する規範的理論を採用することで問題を回避しており、そこでは根本原因は責任の問題と無関係になる
- この点で最も影響力ある論文はピーター・ストローソンの「自由と怒り」である
- 社会学者にはこうした事情が伝わっておらず、とりわけフランスでは社会学的言い訳の位置づけを巡る異様に激しい非難が引き起こされている
- 自然主義的誤謬の助長:
- 因果メカニズムの発見を目指す経験的研究が、行動のコストを誰が負担すべきかといった問題に直接の規範的含意を持つと示唆される
- これもまた、社会学は本質的に政治的な企てであるとの誤った認識を強化する
■ 6. 犯罪学の混乱
- 3つの議論の合流:
- 規範的混乱によって最も壊滅的な状態となっている分野は、恐らく犯罪学である
- 法は社会的コントロールのシステムであり究極的には暴力の行使に依存するという指摘は正しい
- 犯罪は社会的構築物であり時代や地域によって全く異なるという指摘も正しい
- 犯罪を行う傾向が完全に個人のコントロール外にある背景条件と強く相関するという指摘も正しい
- 経験的条件から規範は導けない:
- 3つの論点全てにおいて、社会学的洞察の対象となってきた経験的条件は成立している
- 問題は、こうした考察だけではいかなる規範的結論も導かれないことである
- 社会学的洞察の規範的含意は数多く存在するが、その探究には明示的な正義の構想による補完が必要である
- 密輸入された想定:
- あまりに多くの犯罪学者が、ルールの実効化には必然的に誤った点があるという想定を密輸入してきた
- 脱構築は解放をもたらすという想定も同様に密輸入されてきた
- 行為の背景要因を発見すれば犯罪者は免責されるという想定も同様である
- こうして犯罪学の大部分は、賢い人々が自らを絶望的な混乱状態に追い込んでしまう経緯を示す事例研究と化した
■ 1. 問いの出発点
- 日米の若者の支持傾向の差:
- 衆院選や沖縄県知事選に絡み、アメリカではマムダニなど左派が若者に支持される一方、日本では若者ほど右寄りだという議論がある
- 堀新氏による既出の回答:
- リベラル派インフルエンサーの堀新氏がすでにこの問いへの答えを書いている
■ 2. マムダニの目玉政策は小池都政が実現済み
- 東京都との比較:
- 東京の都営住宅はすでに26万戸あり、URもあるため単純比較はできない
- マムダニが打ち出す保育無償化や建物の温暖化対策支援も、東京都はすでに実現させている
- 日米で同じものが支持されている:
- 有権者は公営住宅整備や保育無償化を望んでいる
- それを掲げたマムダニは支持されて当選し、それを実施した小池都政も支持されて続いている
- 日本の左派と若年層政策の断絶:
- 高齢者が主体の日本の左派は保育無料などの政策にあまり興味がない
- 高齢者福祉と財源が競合するため、潜在的に敵対する関係にある
- 「新しいリベラル」の数字:
- 橋本努らの議論では、潜在的にマムダニを支持するであろう「新しいリベラル」はシルバーデモクラシー意識が高い
- 高齢者のせいで政策がゆがめられていると考えている層であり、シノドス報告書の数字にも表れている
■ 3. 日本の左翼が最重要視する9条護憲
- 日本固有の最重要トピック:
- 日本の左翼にとって最重要のトピックは9条護憲である
- 野党共闘を訴えた市民連合は安保・護憲を主たるトピックとし、これこそが与党と野党を分ける境界線だと主張している
- アメリカに存在しない論点:
- 9条護憲という論点は日本固有であり、アメリカには存在しない
- 米国では日本なら争いにならない公共サービスや社会福祉が左右の争点になる
- 日米の左派や右派を単純に比較し、どちらの左派が人気かを論じるのは無理である
- 逆にアメリカ固有の論争:
- 銃規制、中絶、国民皆保険はアメリカでは政治の左右を分ける最重要トピックだが、日本には存在しない
■ 4. 両国で異なるウイングの限界
- 日本の左派の壁:
- 日米同盟を支持し、護憲派の反西側的態度が受け入れられないという人が8割5分程度を占める
- 反西側的態度とは、人権主義諸国である西側を嫌い、反人権的な中露イランなどを好む態度を指す
- 日本の右派の柔軟性:
- 右派と呼ばれる人でも保育園無償化などには抵抗が少ない
- この点は「世界一成功した社会主義」と揶揄されてきたところでもある
- アメリカの右派の壁:
- 歴史的な共産主義アレルギーがあり、右派は保育園無償化などの政策を「共産主義的」と言って嫌う人が多い
- 帰結としての両国の政治構造:
- 日本では左派側が護憲を壁として伸び切らず、左にウイングを伸ばす自民党が安定している
- アメリカでは右派側が共産主義アレルギーを壁として左にウイングを伸ばしきれず、マムダニが勝った
■ 5. 「左」「右」の1文字しか読めない人々
- ラベルの貼り替えという言葉のマジック:
- 米国のマムダニと日本の9条護憲的な人をどちらも「左派」と呼んだところで、何も得るところはない
- 文脈も前提も論点も全く違う現象に、たまたま同じ単語を割り付けているにすぎない
- 日本の左派が抱えるアレルゲン:
- 9条護憲、反西側、親中露イラン北朝鮮という、海外の左派が持たない要素を有している
- 保育園無償化などの政策を占有しておらず、自民や小池にお株を奪われている
- アメリカの右派が抱える制約:
- 中絶反対、銃規制反対、共産主義を連想する政策への反対という、日本の右派が持たない制約を有している
- 同一視の不可能性:
- これらをひとまとめにして同じ「左」「右」として扱うのは不可能であり、堀新氏の議論は妥当である
- 「日本の若者がアホ」という批判への反論:
- トランプ支持率も欧州極右政党の支持率も若いほど低く年代が上がるほど高い、という批判がある
- 政策まで見れば、アメリカの若者と日本の若者が必ずしも正反対のものを支持しているわけではない
- 保育、住宅、社会保障、公共サービスなど、若年層にとって重要な政策には共通する部分がある
- 違いは提示のされ方:
- それらの政策がアメリカでは「左派」の政策として提示され、日本では必ずしもそうではない形で提示されている
- 政策を見て投票する若者より、ラベルだけを見て政治を判断する人のほうがよほどアホに見える
■ 6. 追記: 欧州の状況
- ドイツの世代別政党分布:
- アダム・トゥーズのChartbook 356によれば、SPDとCDUが高齢者の党である
- LinkeとAfDがそれぞれ若年層の党であり、左右それぞれに高齢者の党と若者の党がある
- 若者の支持のブレ:
- 日本でも国民民主党、旧れいわ新選組、参政党などが入れ代わり立ち代わり若者票を取っている
- どこまで安定するかはまた見てみないと分からない
【 血塗られた最大の武器 】
♦︎ 辺野古は、玉城陣営にとって最強の選挙兵器だった
玉城デニーとオール沖縄が長年握ってきた最大の武器は、経済でも産業でも子育てでもなく、辺野古だった。
政府が工事を進めれば「沖縄の民意を踏みにじる」。
自衛隊を強化すれば「戦争への道」。
米軍基地を語れば「子どもたちの命と未来を守れ」。
相手を政府側へ押し込み、自分たちは平和と命を守る側へ立つ。
この構図に持ち込めば、少なくとも従来の沖縄政治では非常に強かった。
♦︎ ところが「命を守る」の足元で人命が失われた
2026年3月、辺野古での平和学習に参加していた県外の高校生らを乗せた船が転覆し、高校生と船長が死亡する。
しかも事故船は、普段から辺野古移設反対運動に使われていた船だった。
ここで辺野古という言葉の連想が変わった。
それまでは「基地」「政府」「米軍」「平和」だったものに、「転覆」「安全管理」「高校生死亡」が追加された。
長年磨き上げた聖剣を抜いたら、柄の部分から自らの手に血が流れてきた。
♦︎ 「子どもの未来を守れ」が、最も痛いブーメランになった
基地反対運動は、「次世代のため」「子どもたちを戦争から守る」という道徳的な高台を長く確保してきた。
ところが、その政治運動と接続した平和学習の現場で、県外から来た高校生が死亡した。
有権者の頭に残るのは、「子どもの命を守ると言っていた側の活動圏で、実際に子どもが死んだ」という強烈な矛盾。
理念の看板が大きければ大きいほど、現実との落差も大きくなる。
♦︎ 辺野古を振り回すほど、事故まで再生される
玉城側にとって最悪だったのは、辺野古を完全に捨てられないこと。
辺野古を捨てれば、オール沖縄がオール沖縄である理由まで消し飛ぶ。
しかし前面に出せば、転覆事故も一緒に語られる。
「辺野古反対」と叫ぶたびに、有権者の記憶には高校生死亡事故の字幕まで自動表示される状態。
必殺技のボタンを押すと、自分にもダメージが入るゲームになった。
♦︎ そこへ保守が「生活」と「子や孫」を持ち込んだ
古謝陣営は、この弱点をわざわざ辺野古で殴り返さなかった。
「最下位の未来を変えてください」
「子や孫の未来を、もう先送りできない」
そうやって所得、生活、子育て、次世代へ争点を移した。
これはかなり残酷な戦術だった。
玉城側が従来得意としてきた「子どもの未来」という言葉まで、保守側が生活政策の看板として回収したからだ。
玉城が「平和のための未来」を語る横で、保守は「その前に、この子の生活を良くしよう」で戦った。
しかも玉城は現職8年。
「これから良くする」と言えば、「では8年間何をしていた」と返される。
♦︎ 最大の武器が、最大の弱点へ反転した
玉城陣営は辺野古によって成長し、辺野古によって支持者を束ね、辺野古によって政府との対立軸を作ってきた。
ところが最後の選挙では、その辺野古が事故によって自由に使えなくなった。
生活を語れば8年間の成績表を出される。
辺野古を語れば死亡事故を思い出される。
中国や地域外交を語れば「県民の財布はどうなった」と聞かれる。
どの出口にも請求書が置いてある。
皮肉なのは、玉城陣営が長年「命」を最も強い言葉として使ってきたこと。
その最大の武器が、最後には本物の死者を背負って選挙戦へ戻ってきた。
辺野古は玉城を知事に押し上げた剣だった。
2026年、その剣は血塗られ、簡単には抜けない刀になった。
■ 1. ドパガキという造語
- ドパガキの定義:
- 「ドーパミン(脳内物質)中毒のガキ」を略した造語
- 一瞬の退屈にも耐えられず、音楽やショート動画、配信、SNSから常に強い刺激を求め続ける人を指すスラング
- 批判と自虐の両用法:
- 他者への批判として「ドパガキ向けの作品だな」と使われる
- 「私、ドパガキだからさ」と自虐的に用いられるケースも多い
- バズったイラスト「ドパガキの1日」:
- ドライヤー中に膝でスマホを挟んで動画視聴、入浴中は壁にスマホを固定してNetflix視聴
- トイレではSNSをスクロール、寝る前も動画を無限再生といった行動が描かれた
- 「まじでこれ」「そろそろやめたい」といった共感の声が寄せられた
- 子供に限らない現象:
- 大人でも思い当たる節がある
- 背景には、世の中全体がドパガキ仕様に動いているという現状がある
■ 2. ドパガキの行動様式
- SNSや動画から一時も離れない状態:
- 長い動画を見続ける集中力がないため、1本数秒のショート動画を好み、何時間も見続ける
- 長尺動画から面白い部分だけを抽出した「切り抜き」コンテンツが人気を集める理由も同じ
- アルゴリズムによる停止困難:
- ユーザーの好みを学習して的確な動画を提供し続けるため、やめどきが分からなくなる
- 脳を一瞬も暇にさせない並行行動:
- 親しい友人と会っているときでもSNSを開き、家族でテレビを見ながらショート動画をチェックする
- 複数の行動を同時に行うため、長時間利用の対策として推奨してきた「他のことに集中する」は決め手にならない可能性がある
■ 3. アプリ設計が生む構造
- SNSの終わらない更新:
- 多くのユーザーによって投稿が更新され、スクロールすればほぼ延々と新しいコンテンツを閲覧できる
- それほど面白くないと感じていても、次にもっと面白い投稿が出るかもしれないという期待から長時間眺めてしまう
- 長時間利用を促す設計:
- 次々と新しいコンテンツが表示される「無限スクロール」
- 動画が終わると自動で次が始まる「自動再生」
- アプリへの再訪を促す「プッシュ通知」
■ 4. SNS疲れの実態調査
- infoQの調査概要:
- 15〜29歳の962人を対象に2026年5月に実施
- SNS疲れの経験率:
- 使いすぎによる疲れやストレスを「頻繁に感じる」が12.8%、「たまに感じる」が44.8%
- 合わせて6割近くが何らかのSNS疲れを経験している
- 無限スクロールをやめられない理由:
- 1位は「頭を使わずぼーっと受動的に楽しめるから」が31.9%で、一瞬の退屈も我慢できないという定義と一致する
- 2位は「次々と好みのコンテンツが流れてくるから」が23.9%で、プラットフォームの設計に起因する
- 3位は「現実のストレスや勉強などから逃げたいから」が22.2%で、スマホへの逃避心理が表れている
- SNS疲れを感じる原因(複数選択):
- 1位は「知りたくない情報まで目に入ってしまう」が28.3%
- 2位は「なんとなく疲れる」が23.7%、3位は「情報量が多すぎて処理しきれない」が22.2%
- SNS疲れの本質的な変化:
- かつては「他人への嫉妬」や「いいね数への執着」など人間関係が主な要因だった
- 現在は無限スクロールや自動再生に翻弄されており、本質は大きく様変わりした
■ 5. 短尺化の他領域への拡大
- カラオケの「サビカラ」:
- 楽曲の盛り上がるサビだけを楽しめるサービスが人気を集めている
- 1曲あたり15〜50秒に短縮され、よく知っている箇所だけを手軽に歌える点が支持されている
- 楽曲構成そのものの変化:
- イントロを省略したり、開始数十秒でサビに到達させたり、唐突な転調で耳を引きつけ続ける構成が増加している
- SNSで話題を作り、音楽サブスクリプションでランキング入りを狙う現代のヒットの法則に沿った変化
■ 6. 脳の報酬系とドーパミン
- 報酬系という神経回路:
- 何かに期待したり快感を得たりした際に働く回路
- ドーパミンという神経伝達物質が中心的な役割を担う
- ギャンブルと同一の構造:
- ショート動画やSNSは報酬系を効率よく刺激するよう設計されている
- 次に何が表示されるか分からない状態でスワイプを続けると、そのたびに軽い期待とドーパミン分泌が繰り返される
- いつ当たりが出るか分からないギャンブルと全く同じ構造
- セロトニンとの対比:
- セロトニンは心身の落ち着きや満足感に関わる神経伝達物質
- ドパガキ現象は、ドーパミンによる刹那的な刺激を絶えず得ながら、セロトニンがもたらす本質的な満足感には至れていない状態と捉えられる
■ 7. タイパ主義とブレインロット
- タイパ主義の広がり:
- 若者を中心とした「タイパ(タイムパフォーマンス)主義」も無視できない背景
- 短時間で効率よく刺激を味わいたいという価値観が、報酬系を刺激するコンテンツと完全にマッチしている
- ブレインロット:
- 質の低いネットコンテンツの過剰摂取がもたらす精神的な影響を指す英語のネットスラング
- 「brain rot、脳の腐敗」を意味し、近年広がっている
- イタリアンブレインロット:
- 2025年3月ごろから世界的に流行したネットミーム
- AIで生成した動物や機械、食べ物などの奇妙な合成キャラクターに、イタリア語風のリズミカルな名前と読み上げ音声を組み合わせたもの
- 主に子供たちが夢中になり、「トゥントゥントゥンサフール」や「トララレロ・トラララ」といった名前を連呼し、派生楽曲を歌っていた
- AIコンテンツの増殖:
- AIによるショート動画を見かける機会が増えた
- 制作スピードと量産化により、今後も刺激的なコンテンツが増殖していく
■ 8. 子供への影響と各国の規制
- 子供への影響が最大の懸念:
- どの世代でもドパガキ状態に陥るリスクはある
- 中でも心身の発達段階にある子供たちへの影響が特に懸念される
- 欧州委員会の指摘:
- 無限スクロールや自動再生、プッシュ通知、高度なおすすめ機能を問題視している
- これらが子供を含む利用者の脳を「自動操縦状態」にし、「不健康な習慣や強迫的な利用につながっている」と指摘した
- EUの法整備検討:
- 欧州全域で13歳未満の子供のSNS利用を禁止する法整備を検討している
- 早ければ2026年秋にも法案を提出する可能性を表明している
- 各国への波及:
- オーストラリアの16歳未満へのSNS利用禁止に続き、スペインやギリシャでも同様の方針が打ち出された
- フランス、ノルウェー、英国でも未成年の利用制限が議論されている
- プラットフォームの「依存性のある設計」は、結果的にSNSそのものへのアクセス規制へと発展しつつある
■ 9. 日本の対応と結論
- 総務省の見解:
- 2026年6月公表の青少年保護に関する報告書案で「一律の年齢制限をかけることは望ましくない」との見解を示した
- プラットフォーム側の保護機能の充実や、発達段階に応じた対策を重視している
- 海外で広がる「禁止」路線とは一線を画すアプローチ
- 大人が見守る必要性:
- 電車を乗り過ごした、作業が遅れたといった程度なら笑い話で済む
- かつてない情報量の嵐に巻き込まれている子供たちには、大人が意識して適切に見守っていく必要がある
本田由紀先生の件、大学の先生たちがこれ以上触れたくない、テニュアどころかあの地位にある東大教授が開き直って報復まで暗示したらもう出来ることは何もないという気持ちは分かる。でもあの「解説」はあまりにもマズい。あれを読んだだけで2026年の日本の人文学が崩壊していた証明になるほどマズい。
■ 1. 中華圏から異常な関心を集めた沖縄県知事選
- 選挙結果:
- 9月13日の沖縄県知事選で古謝玄太が40万票以上を獲得
- 現職の玉城デニーを大差で破った
- 中国ルポライターとしての着眼点:
- 選挙結果そのものの分析ではなく、中国と台湾の反応をまず見る
- 「変な選挙」だった理由:
- 中華圏(欧米メディアの中国語版を含む)からの関心が異常に高かった
- 選挙後にこれだけ中国語の論評が出る日本の首長選は、都知事選でもまずない
■ 2. 中国『Global Times』の報道
- 媒体の位置づけ:
- 党中央機関紙『人民日報』傘下の対外プロパガンダ媒体
- 人民日報や新華社ほどの重みはないが、ほぼ当局見解に近い発信をおこなう
- 今回は中国語の元記事が存在せず英語版のみであり、海外に伝えたい内容である
- 記事の主張:
- 古謝勝利により日本政府による沖縄への防衛力配備が進みやすくなる
- 日本の「専守防衛」姿勢はさらに崩れ、西南諸島の軍備増強について周辺国は警戒すべきである
- 古謝勝利は沖縄県民による全面的な基地容認を意味せず、物価高・円安・所得などの経済問題が基地問題より優先された
- 「オール沖縄」の高齢化、若年層の保守化、勢力低下も玉城の敗因である
- 中国側の態度:
- 安全保障に関心を置いた分析であり、散々「友好」してきた玉城の敗戦に同情を示さない
- 世界に向けて結果を報じつつ、「軍国主義化する日本」(新型軍国主義)というナラティブを宣伝する
■ 3. 玉城デニーと中国側の関係
- 相次ぐ「ブッチ」:
- 2024年夏に福建省の要人が来訪した際、フジロックに行って歓迎レセプションを欠席した
- 中国大使が来た時も同様に欠席した
- 中国側の受け止め:
- 図らずも先方の顔を潰し続け、無駄な不信感を与えてきた
- 天然なのか高度な外交的嫌がらせなのか腹を読めず不気味であり、思い入れを持てる相手ではなかった
■ 4. 台湾側の反応: ドイチェ・ヴェレ中国語版
- 記事の出自:
- 一見ドイツ発の報道だが、執筆者は台湾の準国営通信社「中央社」特派員の周依恩
- 大陸政府見解に近い『Global Times』に対し、台湾の公的言論のメインストリートに近い立場の意見といえる
- 記事の主張:
- 玉城は「台湾有事=日本有事」に反対していた
- 古謝勝利により日本中央政府と沖縄県の対立が緩和し、高市政権の第一列島線での軍事建設がやりやすくなる
- 古謝知事なら沖縄県が所有・管理する空港や港湾が軍事利用指定を受け入れる可能性が高まる
- 高市政権による安保三文書改定・西南諸島防衛強化の文脈で見るべきである
- 台湾にとっての意味:
- 古謝知事のほうが自国が守られるという、生々しい安全保障文脈の話である
- 見出しの背景:
- 玉城は特に第2期で台湾に明確な塩対応を繰り返し、台湾からの評判が悪かった
- 「“台湾有事反対”候補」という刺激的な見出しは一種の意趣返しだった可能性がある
■ 5. 日台メディアに共通する単純化
- 台湾メディアの傾向:
- 日本や沖縄の選挙結果を「親中と親台のどちらが選ばれたか」で単純化しがちである
- 「親中派沖縄県知事連任失敗」といった見出しが出る
- 日本メディアも同様:
- 台湾の選挙を「親日反中の民進党が勝った、反日親中の国民党が負けた」という基準だけで論じるテレビや週刊誌の報道が多い
- お互い似たようなものである
- 実際の有権者:
- 現地の人々はトップが親中かどうかよりも経済や社会問題対応で選んでいる
■ 6. 台湾『Rti』による統一戦線工作批判
- 記事の性格:
- 台湾当局系媒体だが、寄稿者の鄭仲嵐は日本留学歴やnippon.com記者歴を持つ日本通である
- 沖縄の地域性や選挙の背景を丁寧に説明した優等生的な記事に見える
- 中盤以降の踏み込んだ指摘:
- 玉城県政下で進んだ「地域外交」が、北京の対沖縄統一戦線工作と客観的に一定の共鳴を形成したとする
- 2023年7月の玉城訪中と李強首相との会見、中国での「琉球国墓地」訪問を挙げる
- それらを前月の習近平の琉球発言や中国プロパガンダメディアの「琉球カード」報道と結びつける
- 沖縄を米中日の「平和の緩衝地帯」にしようとした地域外交は、中国による日米同盟分断の統戦工作に利用されやすいものだったと批判する
■ 7. 林泉忠による「中日琉球争奪戦」論
- 論者の位置づけ:
- 大陸生まれ香港育ちで、東大の高原ゼミを出て琉球大学での勤務歴を持つ
- 大陸や台湾の琉球研究界隈とも関係が深く、華人系の沖縄問題論者として最もハイブリッドで現場を知る識者である
- 台湾紙『自由時報』での評:
- 表面的には地方自治体の首長選挙にすぎないが、東アジア情勢に置けば意味は沖縄県政の範囲を超える
- 日本は南西諸島の防衛力を継続的に強化し、「台湾有事」を安全保障政策に組み込んでいる
- その一方で北京はしきりに「琉球カード」を切っている
- 中日両国の直接対決ではないものの、両国の地政学的なせめぎ合いが投影されることは避けられない
- ある意味での「中日による琉球争奪戦」と呼ぶことにも根拠がないわけではない
■ 8. 当事者の意識と外部の視線の乖離
- 候補者の自覚:
- 玉城のみならず古謝も、この地政学的構図への強い自覚はなさそうである
- 選挙の実態:
- 本土ネット民の大量介入によるネットバトル選挙という非対称戦は戦われた
- それでも彼らにとって県知事選は究極的には「地元の地方選」でしかなかった
- 結論:
- 中国も台湾も、まったく別の目で沖縄を見ている
県知事選の当日に書いている。
県内外を問わず注目を集めていて歴史的な選挙になりそうな気配である。SNSのデマ、辺野古沖の転覆事故、基地問題、県民所得といった話題が取り上げられているが、今回の知事選を歴史的なものにしているのはそのいずれでもない。
今回の選挙における最大のトピック、それは「1972年をまたいだ世代間で初めて知事選を戦うこと」である。
■ 本土復帰世代とそれ以後の世代の特殊事情
沖縄が本土に復帰したのは1972年、つまり復帰した年に生まれた人は54歳だ。古謝氏は42歳だからちょうど一回り下の世代ということになる。玉城氏はおおよそ復帰した年からだいたい一回り上の世代にあたる。この差は本土の人々が、(あるいは沖縄県民自身ですら)想像しきれないほどに大きい。本土復帰前の世代にとって、アメリカとその軍隊は抑圧的な統治者であり、自治を勝ち取るために打倒すべき存在だったはずだ。選挙期間中にデイリー新潮に野添氏が書いた記事を読んだ人もいるだろうか。あの記事に登場する瀬長亀治郎という人物は、反米を掲げて祖国復帰運動に従事し、復帰後は共産党に合流したという経歴を持つ。本土の人が見ると尊敬する人物として挙げるのは異質に映るかもしれないが、それだけ当時の人々にとって念願だったということであろう。一方で古謝氏の世代、復帰後の世代にとっては生まれた時から日本人なのだから、当然アメリカは最大の同盟国ということになる。基地の負担や米軍属者による犯罪等々の被害への不満は多々あるが、それでもアメリカ軍は日本を守る役割も負う軍隊であるという感覚も併せ持っているのだ。アメリカ軍を戦争で多大な被害をもたらした後も長年一方的に負担を強いる抑圧者とみるか、紆余曲折あれど沖縄や日本を守る役割を担う(厄介な面もあるが)隣人とみるか、という感覚の違いが、そのまま普天間基地をめぐるスタンスにも現れているように思う。
■ 地域間の特殊事情
普天間基地をめぐる問題はさらにややこしい。沖縄県の南部、中部、北部、そして離島地域でそれぞれまた異なる事情があるからだ。
普天間、そして嘉手納の最大の問題点は集落、市街のど真ん中にヘリや戦闘機が飛び交う基地が設置されていることにあるというのは本土の人でも知っているだろう。だがそれがどれほど生活に影響を与えているかというのは住んでいる人にしかわからない感覚なのではないかと思う。私は一度横須賀にも旅行で行ったことがあるが、基地が自然に街に溶け込んでいるように見えて、ずいぶん驚いた記憶がある。それに比べると普天間・嘉手納は明らかに異質で、基地周辺は交通量に比べて明らかに車線が広すぎるのに市街に入ると妙にくねった道や狭い車道が続き、渋滞が慢性化する。直線距離なら10分で行けるような距離を迂回して30分かけていかなくてはならない。耐えられなくはないがストレスのたまる生活である。
県の南部・中部に住む人たちの中には、「北部の人たちには悪いが基地を辺野古に厄介払いしてしまえばこんなストレスがなくなるのではないか」という思いがある。(もちろん口に出すことはほぼないが。)北部においても、辺野古は沖縄自動車道の終点・名護からもさらに車で数十分以上かかる土地である。そこに押し込めてしまえばさすがに犯罪する米軍が街中に毎日のように繰り出してくることは減るのではないか、という考え方である。離島の住民にとっては国防はさらに切実な問題で、もし台湾で有事が起ころうものなら、下手すると生まれ故郷を離れて県外へ避難しなくてはならないということにもなりかねないから、「生活が多少不便になってでも島を捨てることになるよりは米軍や自衛隊がいてくれたほうがマシ」という考え方もある。沖縄県のマスコミは「琉球新報」と「沖縄タイムス」が有名だが、離島の石垣島には「八重山日報」という新聞社があり、先の二誌とは全く逆の論調であることは意外と知られていない。
■ 沖縄差別をめぐる特殊事情
しばしば沖縄に対する差別が取り上げられることがあるが、この差別のとらえ方についても二つの側面がある。よくマスコミの記事などで取り上げられるのは基地反対活動に対する抗議への揶揄、誹謗中傷だが、一方で特に復帰後の世代にとっては、生まれた時から同じ日本人なのになぜ沖縄だけあれこれ言われなくてはいけないのか、という思いがある。安和桟橋の事故や辺野古沖の転覆事故に結びつけて県民の大半が極左的な考え方をもっているかのようにみなす意見が一部あるが、当然そんなことはない。玉城氏に投票した人たちの中にもあの人たちと一緒にしないでほしい、と思う人も多い。過激な活動を続ける勢力に対して玉城氏が強硬な態度をとっていないという指摘はまっとうであり、もし今回の選挙に敗れるとしたら、間違いなく敗因の一つになるだろう。ただ、かといって知事が変われば活動がなくなるかといえばおそらくそうはならないだろう。沖縄だって日本の法律が適用されるのだから普通に取り締まればいいと思われるかもしれないが、一歩間違えると表現の自由や意見を述べる権利への弾圧になりかねないわけだから、結局また別の問題がそのうち起きるだけではないかという嫌な予感をうっすら感じている。人の命にもかかわることであるから無責任と批判されることも承知のうえでいうならば、一県民としては反対派の活動に触れること自体への忌避感や徒労感を抱いているのも率直な思いである。
■ これからのことを巡る特殊事情
若い世代の立候補者が出てくると、よく「新しい時代」とか「変革の象徴」と言われたりするが、沖縄においてはそれが明るい方向に向かっていくことを示すとは限らない。
野添氏の記事の中では、古謝氏への印象として「沖縄の本土化」という表現がされていた。しかし、これから沖縄の本土化が進むとしたら何が起きるのだろうか。基地問題や米軍統治時代の特殊事情を取っ払ったときに残るのは、米や野菜の生産に向かない土壌や大きな魚の獲れない海、人を呼び込もうにも足を引っ張る本島内の交通の不便さ、中国・台湾に面する地理的リスク、そして全国最下位クラスの県民所得の低さである。こういうことを言うと「沖縄の人はやはりフユーナー(怠け者)だ」と思われてしまうかもしれないが、他県と競うとしても厳しい環境に立たされることは間違いなく言えるだろう。
とはいえ、今回の選挙でどちらの候補が勝ったとしても、いずれもっと若い候補が出てくるであろうし、本土化の流れは避けられないことは事実である。一県民の私にできることといえば、厳しい未来が待っていたとしてもそれを受け止めること、社会問題は誰かを排除したら簡単に解決するものではないし、自分たちだけのせいでもない、どうしたらよりよい沖縄になるかを時間をかけて探し続けるしかないのであろう。
言葉にしがたい苦しみの中で戦争を生き延びてきた世代が主要候補者として最後に知事選を戦ったのは2014年の仲井真氏が最後である。
もしかすると、本土復帰前を知らない世代同士で選挙を争う未来は思っていたよりもずっと近いのかもしれない。そしてその先には、戦争も本土復帰のことも、希望を込めて言うのであればあるいは私たちがいなくなるより先に、基地問題さえ教科書でしか知らない世代が生まれてくるのかもしれないのである。復帰後に生まれた県民が、コロナ禍や戦争が続く時代に生まれたさらに若い世代に何を伝えていくのか、今回の選挙はそれが問われる第一歩になるのかもしれないのである。
…なんて書くと「わけがわからない」と思う人も多いだろうが、割とマジである。
三十路にさしかかり、「若い女」特有の苦労もよほど少なくなった今、マトモな男が想像以上に多くて心底驚いているのだ。
女がアラサーあたりでフェミになるというのも納得する。
「若い頃の苦悩は何だったんだ!?」と思い、愕然とするのである。
「若い頃の苦悩」というのは、ヤリチン男に騙された!みたいな話ではない。
加齢に伴い、イケメン強者男性に見向きされなくなった結果、マトモでマジメな男の良さに気づき、今さら昔の話を蒸し返している、とかでもない。
しかし、たいていの男性はマトモなので、全体のおそらく1%〜5%にも満たないであろうヤバい個体の、生殖戦略における生態を知らないのではないか。
そのせいで、男女論で双方の主張が噛み合わないのではないか。
そう思って、この文章を書くことにした。
■ 無差別凸型のヤバ個体
この手のヤバ個体はたいていオッサンである。
ただ、よく聞いてくれ。
オッサンが必ずしもヤバいわけではない。
オッサンだって、本当はマトモな人が大多数だ。
その一方で、無差別凸型のヤバい個体はたいていオッサンである、というのも事実なのである。
「オッサンはキモいから何をしても加害なんだろ」?
いや、キモくて無害なオッサンもいて、そういう人は別にいい。
ヤバ個体というのは、たとえば、SNSで若い女を見かけるとDMでチン凸する・デフォルトアイコンのまま、FF外からデートに誘ってくる・ブロックにもめげずにしつこく複垢で粘着する、
リアルだと、たとえば、接客業(飲食店やレジ打ち等)の若い女に唐突にラブレターを渡す・レジでなぜかAVを見せてくる・下着売り場や生理用品売り場に「ずっと」いて、女性客をつけ回す。
……みたいな奴のことである。
若い人はそうでもない。
いや、正確には、若くてもそういう挙動をする人はいるのだが、若気の至りと区別がつかずまだマイルドである。
しかし、オッサンになってそれをしているというのが何を意味するかというと、年齢とともに学習して行動を改めるでもなく、周りに注意してくれる人がいるでもなく、50歳になっても60歳になっても、永遠にワンチャンを求めて10代〜20代の女性に凸し続けているエリートモンスターということなのである。
若気の至りだった層が、年齢を重ねるごとにそういう奇行から次々と離脱する一方で、もともとモンスターの素質のあった層は厳選され、どんどん先鋭化していく。
オッサンに恋愛をする資格がないというわけではない。ただ、この層は特殊で、やめてくれと言おうにも、コミュニケーション自体がまともに成立しない。思考回路からして分からない。
しかも、ひとつひとつの行動自体は「迷惑行為」とか、せいぜい「軽犯罪」の範疇なので、たいてい野放しである。
野放しになっている彼らは、被害者を量産する。
若い女性の、男性に対する異常な警戒心は、だいたいこのモンスターの行動によるものだ。
■ 逆恨み型のヤバ個体
世の中には、振られた腹いせとかで、女性に暴行やストーカーをはたらく男がいる。
この手の逆恨みによる暴行・ストーカーは、巷では「非モテチー牛の所業」などと言われていたりするが、実はあんまり関係ないと思う。
見た目が良くない人は振られがちで、振られたその瞬間にヤバさが顕在化するので、結果として、ヤバい奴はチー牛ばかりであるかのように見えているだけではないか。
しかしこの層は根本的に、女性が自分の思い通りに動かないことに対してキレるので、陽キャのイケメンならば付き合い始めてから豹変するだけの話である。
まあ、彼女がサンドバッグになっている間、ほかの女性は無事なので、フリーの期間が長いチー牛の所業が相対的に目立ってしまうというのはあるかもしれない。
なのでこれは「チー牛はヤバい」「陽キャはヤバい」みたいな話ではない。
チー牛も陽キャも、その大多数は常識的なのだが、ヤバい奴がごく僅かにいる(そしてそれが深刻)ということだ。
で、逆恨み型の場合は、振られるか交際に発展するかによってその後の挙動が変わるので、女性の「非モテ男からのアプローチが怖い」という心理は、正確には「そもそも男を振るのが怖い」といったところである。
結局非モテ男が悪いのではなく、振られたときに奇行に走る一部の男が悪いのだ。
とはいえ、たいていこういう男はモテないし、奇行に走るようなヤバい奴であればあるほど、懲りずにあちこちでトラブルを起こすので、女性の視点からすると、これまでの経験をもとに「非モテは怖い」に収束するのかもしれない。
■ 性犯罪者型のヤバ個体
まず、性犯罪者は性犯罪者であるという時点でヤバいのは前提としても、それどころの騒ぎではない輩がいる。
ためしに、性犯罪者の思考を頑張ってエミュレートしてみてほしい。
ここで「美人の同僚の酒に睡眠薬を混ぜ、家に連れ込んで意識がない間に…」とか考えた人は甘い。言っちゃ悪いが、それはだいぶ普通の性犯罪である。許されることではないが、所詮は想像できる程度の悪事だ。
でも、たとえば、診察と称してガッツリ手マンする医者とか、指導と称して教室でチンコを触らせる教師とかがいたらどうだろう?
多くの人は「いや、そうはならんやろ」と思うのではないか。
フィクションならともかく、現実でそんな大それたことをしようなんて、思いつくことすら難しい。
でも、稀にそういう「そうはならんやろ」を実行に移す者がいる。
結果どうなるかというと、あまりの意味不明さに、被害者すらも「自分の被害妄想では」と考えて誰にも言えなかったり、たとえ告発があっても、周囲は「勘違いじゃないの」と諌めてしまうのである。
このように「常識的に考えて、被害妄想や勘違い以外にありえないでしょ」みたいな性犯罪は実在するのだが、ありえなさすぎて誰もが信じないので、何年かして表沙汰になった頃には、これまた膨大な人数の被害者が発生しているということだ。
そして、この手の個体は、本当に医者や教師に多い。
ヤバ個体が何かの間違いで医者や教師になってしまうと、仕事柄、社会的に弱い立場の人をターゲットに加害し放題だからだ。
そのため発覚しづらく、被害者はおそらく社会が想定しているよりも大勢である。
病人や障害者や子どもの言うことは、たいてい真に受けてもらえないから、女性(ときに女児や男児)の被害経験と男性不信は蓄積する一方なのである。
それでいうと、例の乳腺外科医は気の毒だった。
判決や報道を見る限り、本当に何もしていなかったのだろうが、不幸なことに、あれは女性からすると「そういう医者がいても、まあ、おかしくないよね」の類型なのである。
マトモな男性には想像もつかないだろうけど。
女性は、実際にそれに近い被害経験があったり、周りの女性から聞いたり、これまで遭遇したほかのヤバ個体の挙動から類推したりと、人によって機序は違えど「ああ、あるよね」と納得してしまう。
あと、痴漢だって「何となくお尻をさわさわ」だと想像している人はかなり甘くて、現実にはスカートの中に手を入れたり、何なら膣内に指を挿入する奴までいる。
なんなら、人目も憚らずに堂々と胸を揉みしだいたりもする。
意外にも、誰も何も言わない。しかし考えてみれば当たり前である。あまりに堂々としていると、周囲は合意のうえでの迷惑行為だと認識するし、どんな人だって迷惑カップルとはあまり関わり合いになりたくないものだ。
そして被害者も何も言わない(というか言えない)。だって、こんな異常者、抵抗しようものなら何をされるか分からないから。
***
つい、長くなってしまった。
しかし、このように、世の中には想像を絶するヤバい男というのがいるのである。
そして、異性愛がマジョリティであるという都合上、この類のヤバさについて、一般男性が知る機会はほとんどないのではないか。
彼らはあまりに思考回路がヤバいので、本能の赴くままに10代〜20代女性を次々と魔の手にかけるし、あまりに行動原理がヤバいので、その被害申告は常識ではあり得ない内容になり、誰もまともに取り合わない。
しかも、この手の無茶苦茶な経験の数々は、早ければ12歳ごろから始まる。
苦痛極まりないが、子供の頃から日常の中に浸透しきっているので「そういうもの」として理解して適応してしまう。感覚が麻痺しており、「声を上げれば社会は変わる」とすら感じない。最初からそれが当たり前だと思い込んで諦めてしまう。
要するに、大人の男性という属性への認識が形成される最初期のうちに、異常なサンプルばかりがインストールされるのだ。
あと、同年代のマトモな男子・男性も、それはそれで年齢相応に未熟なので、まあまあ嫌な思いはする。もっとも、これは被害云々というより、人間関係のトラブルの範疇ではあるが。
これらのヤバい個体からの接触は、三十路にさしかかるとみるみるうちに消えていった。
おそらく、ヤバい個体はもともと個人としての女性などどうでもよくて、単に「若い女」という属性に興味があっただけだから、三十路にはもう用がないということなのだろう。
今では、私に声をかけてくる男性は、恋愛や性欲由来だろうが、単なる友情や親切心由来だろうが、軒並みマトモである。
そりゃあまあ、遠慮なく欲を言うなら、清潔感が〜とか甲斐性が〜みたいなのは無限に出てくるが、あの頃のような意味不明な経験の数々は、本当に消え去った。
「理想ドンピシャの男がいない」なんてもはや瑣末事。
人間扱いって、要するにこういうことだと思う。
それが分かってしまった以上、やはり「若いうちは嫌な思いばかりさせられた!」と言わざるを得ないのだ。
だって、こんなに穏やかで幸せな生活があるなんて、かつては想像もしていなかったのだから。
そして、せめてこれからの若い女の子が、かつての自分のような経験をしないで済むように、アラサーBBAはフェミ化する。そのやり方や言い方の良し悪しはあれど、モテなくなったことによる嫉妬ではなく、本心から加害者に対して怒り狂っているのだ。
そう、マトモな男性は加害しないし、異常者の思考回路も分からないし、かといって若い頃に女性と同じ経験をしてきたわけでもない。
そのせいか、女性の恨みつらみを、自分に向けられたものだと認識し、どんどん対立とすれ違いが深くなる。
さて、どれだけ「あの頃はひどかった」と訴えても信じず、勘違いで騒ぎすぎだと呆れ、嫉妬だろうと嘲笑し、俺は関係ないと切り捨ててしまう「マトモ」な男性の数々――戦いは第2ステージに突入。少子化は止まらない!
【2026-09-14 追記】
ありがたいことに多くの反応をいただいています。
いくつか気になった意見について追記します。
- 異常な女も同様にいるだろ
もちろん異常な女もいる。加害性があるだけでなく、その加害性の形式が意味不明な奴。
ただ、異常な女はたいてい、ひとりの男に年単位で永遠に粘着し続ける。被害者の男性はとても気の毒なのだが、被害が広まりにくいので、多くの男性は恐怖を体験していないんじゃないだろうか。不安に思うことはあるだろうけど。
こればかりは男女の性欲の非対称性の問題だと思う。
頂き女子や示談カツアゲなんかもいるが、奴らは性欲で行動しているわけではなく、ツールとして性欲を悪用しているだけの詐欺師である。ヤバい加害者であることに変わりはないが、目的はカネなので分かりやすい。
しかし性欲由来のヤバ人間は、何を考えているのかとか、何を求めているのかとか、どこまでエスカレートするのかとか、そういうのが一切不明なので、別種の恐怖がある。運が良ければ一時的な迷惑、運が悪ければストーカー殺人。まあ、ほとんどは前者なのだが、毎回ロシアンルーレットを引かされているようなものなので、実際の被害以上に疲弊する。
- 同じ男だからってヤバ個体を止めれるわけないだろ
それはそう。だから私は「ヤバ個体を排除しない男が悪い」まではいわない。そう主張するフェミニストも多いけど、あんなん止めれるわけないから。
ただ「気のせいじゃない?」「無視すればいいじゃん」「通報したら?」みたいなことを言うのはやめてほしいのだ。たいていは「気のせいかも」「無視しよう」「さすがに通報しよう」とかいろいろ試みた末に、限界になって声を上げている。
そして、できれば周りの女性に共感してほしい。露骨なヨシヨシでなくて「ヤバ、怖すぎ」とかで全然いい。
一応、SNSならブロックしたり、通勤時間を変えたり、客なら上司に相談したりするが、一件一件は解決しても次々と新しいモンスターが現れるのである。若い女はその状況自体に限界になっているので、もはやマトモな人からの共感以外に手立てはない。
女同士ではちょくちょく共感し合っているが、身近にいる男性からの理解は、別種の安心材料になる。というのも、恐怖でパニックになったときに「やっぱりあんな奴は、男性から見てもおかしいんだな」と再確認できるので。そうすると世界への不信感がだいぶマシになると思う。
- 一部の異常個体の話なら主語を「男」にするな
まさに正論。本当に、ほとんどの男性はこんなおかしな行動をしないのだ。そんな世の中であってたまるか。
理屈では分かっているので、とりあえず私はSNSで「男は〜」と言わないように気をつけている。「男が悪い」ばかり言っている人のことを批判したりもする。
でも、過激なフェミニストがなんであんな物言いをするのかという背景について、どうか知っておいてほしい。それこそ、アニメイラストを性的消費だと言って怒るのすらも、かつて少女だった自分が受けた被害を思い出して嫌になる、みたいな心理があったりするのではないか。というか、少なくとも私はたまにそうなるのだ。わざわざ騒ごうとは思わないけど。
PTSDの軽いやつみたいな感じかもしれない。
別に、過激な言動を肯定する必要はないが、かといって「BBAが美少女に嫉妬してるw」みたいな単純な話でもないと理解しておいてくれるだけでいい。
何か反論するなら、せめて「気持ちはよく分かるがその主張には賛同できない」と言ってほしい。中には看過できない発言もあるだろうが、「これだからフェミは自意識過剰で頭おかしいんだよ」とか引用するくらいなら、お願いなのでどうか、発言者をそっとブロックしてもらえないだろうか。
もしかしたら、それで少し対立が和らぐかもしれないので。
■ 1. ラスベガス地下のトンネル網
- 歓楽都市の地下:
- 入り口付近のホワイトボードには「歓楽都市の地下。望まれない者たち」と書かれている
- 賭博で成り立つきらびやかな都市で、観光客の目に入らない闇が広がる
- トンネルの規模:
- ホームレスが千人以上暮らすと言われる巨大な地下トンネル網
- カジノが入る人気ホテルが並ぶ大通りから西に約1キロの地点に入り口がある
- くぼ地に降りると高さ約2メートル、幅約3メートルのコンクリート製の横穴が六つ並ぶ
- 本来の用途:
- このトンネルは降雨時の排水用
- 大雨が降ると川のように水が流れるため退去が必要になる
- 過去には死者も出ている
■ 2. トンネル内部の様子
- 取材時の猛暑:
- 訪れたのは砂漠地帯のラスベガスが1年で最も暑くなる7月の昼間
- 持参した温度計は外気40度を示した
- トンネル内の気温は34度で外よりは低い
- 内部の環境:
- ほこりっぽく、ショッピングカートや自転車、ごみ箱などが雑然と置かれている
- 壁には落書きが目立ち、暗闇の中で頼りになるのは頭部のライトと懐中電灯の明かりのみ
- 暗さのせいで気付かなかった水たまりを踏み、スニーカーのかかとから水が入った
- トニーさんの住空間:
- 入り口から約100メートル歩いた先に、車のカバーのようなものがカーテンとして掛けられている
- その奥に拾ってきたマットレスとソファがあり、マットレスはむき出しで黒ずんでいる
- 奥の暗闇では猫とみられる動物が動き、トニーさんは自分よりも居住歴が長いと笑う
- 住人同士の共有:
- トニーさんはクーラーボックスから周囲の住民と共有する溶けかけのバニラアイスをすくっていた
■ 3. トニーさんがホームレスになった経緯
- 旅行中の出来事が発端:
- 約8年前、南部ミシシッピ州から西部カリフォルニア州へ車で旅行中にラスベガスへ立ち寄った
- 駐車違反で車をレッカー移動され、引き取る金がなくそのままホームレスになった
- 今もここにいるとは思わなかったと振り返る
- 屋外からトンネルへ:
- 当初は屋外で暮らしたが、寝ている間に物を盗まれる生活に疲れて嫌気が差した
- 約半年後、屋根があり拠点のような感覚を得られるトンネルに移り住んだ
- 移住により盗難を気にする必要はなくなった
- 水よりがれきの脅威:
- 水は大した問題ではなく、押し寄せるがれきこそが危険だと語る
■ 4. 収入と薬物
- 換金による稼ぎ:
- 缶のほか、アルミニウムや銅などを拾って換金している
- 1日の収入は20~150ドル、1ドル160円換算で3200~2万4000円になる
- 少なくない額を手にしている日がある
- 使い道:
- 収入は食べ物とドラッグに充てているとさらっと答えた
- メタンフェタミンの常用:
- 使用しているのは覚醒剤のメタンフェタミンで、頼るものがほしくて手を出した
- 路上の売人から買い、毎日使っている
- 使わないと力が湧かず、いらいらすると明かす
- 住人のコミュニティー:
- 六つの入り口の周辺にはそれぞれ人がすみ着いている
- トニーさんは周囲の住人と顔見知りで、コミュニティーのようなものがあると話す
- 住み始めた当初から一緒でルームメートと称した男性は、末期がんで2週間ほど前に亡くなった
■ 5. 無力感がにじむ言葉
- 星条旗と愛国心:
- 取材時にトニーさんが座っていたいすの隣にはアメリカの国旗があった
- ホームレスと国旗という組み合わせに意外性を感じた
- 意外に思ったのは、ホームレスは世の中に対して悲観的な見方をするという思い込みが私にあったからかもしれない
- 旗は自分のものだとし、私は国を愛していると説明してきた
- 支援を使わない理由:
- 国は十分に支援を提供しており、自分が利用していないだけだと言う
- 関心はあるが利用を先延ばししていると答える
- 社会復帰への停滞:
- 支援団体には関心があると伝えているが、実際には参加していない
- 参加する方法については千回くらい聞かれたが、考えても答えが出ないと述べる
- 社会復帰へ踏み出せない無気力さが強くにじんだ
■ 6. 支援団体が語るトンネルの実態
- 支援団体シャイン・ア・ライト:
- 地元のホームレス支援団体で、定期的にトンネル内を巡回している
- ホームレスに社会復帰プログラムへの参加を促している
- 幹部のロバート・バングハートさん(50)がトンネル網の実態を語る
- トンネル網の規模:
- 総延長は約965キロで入り口は多数ある
- 簡単に入れる場所もあれば、フェンスを越えはしごを使わないと入れない場所もある
- 住人の構成:
- 全部で1200~1500人が暮らしているとみている
- 物価高を背景に住人は増え続けており、大半が男性で中高年が多い
- ごみ漁りや万引、自身のフードスタンプの販売など、さまざまな方法で金を得ている
- 定職に就いている人もいるが非常に限られる
- 地下に住む理由:
- ホームレスは人目を避けようとするもので、地下に入れば誰にも見られない
- 夏には外の気温が50度近くに達する日があり、冬は冷たい風が吹く
- トンネルではこうした厳しい気候から多少守られる
- 薬物と武器:
- 精神的な問題を抱えたり、薬物に依存したりしている人が多い
- 最も広まっている薬物はメタンフェタミンである
- 身を守るために何らかの武器を持っていることが基本で、ナイフや斧、パイプがよくある
■ 7. バングハートさん自身のホームレス体験
- 転落の経緯:
- 元々は結婚して子どもがおり、仕事もあった
- かつて薬物を使っていたことがあり、あるとき再び手を出した
- 1カ月後に家族が離れ、家賃が払えなくなった
- ホームレス期間:
- 2013年から2018年をホームレスとして過ごした
- このうち後半の2年半をトンネルで暮らした
- 薬物依存とコミュニティーの規範:
- メタンフェタミンのほか、ヘロインも時々使う薬物依存症だった
- トンネル内の各コミュニティーにはルールのようなものがある
- 住んでいた場所では周囲がヘロインの使用を好まず、使う時は1、2日別の場所で過ごした
- 絶望の深さ:
- 最後の1年は朝に目覚めるたび、なぜ起きてしまったのかと怒っている自分がいた
- 全て終わってほしいと願っており、絶望した状態から回復するのは本当に難しい
■ 8. 社会復帰の壮絶なきっかけ
- 襲撃事件:
- 2018年のある日、ごみ収集箱を漁ると宝石類や電子機器の入ったスーツケースを見つけた
- 金や薬物と交換する業者の元を再訪した際、待ち伏せしていた男3人に襲われた
- 斧で頭蓋骨を割られ、脚をナイフで刺された後、線路に運ばれて放置された
- 一度目覚めたが再び気を失い、3日後に病院のベッドで目を覚ました
- 回復と使命:
- 路上生活に戻ったら死ぬと思い、薬物を断ちたかった
- 治療を受けた後にシャイン・ア・ライトでボランティアを始め、3年後に職員になった
- ここでの仕事はライフワークであり、助けが必要な人に奉仕しているとき神を近くに感じる
■ 9. 全米のホームレス問題と政策
- 全米の規模:
- ホームレスの問題はラスベガスに限らず、全米での数は近年高止まりしている
- 政府によると昨年1月時点で路上や車などで暮らすのは全米で推定約26万人
- トランプ大統領令:
- 昨年7月、ホームレスらを排除し路上での犯罪と混乱を終わらせるとする大統領令に署名した
- 違法薬物の使用や野宿、不法占拠を禁止する州や市に優先的に助成金を支給すると定める
- ホームレスの取り締まりに重点を置く内容である
- バングハートさんの批判:
- 1度ホームレスになってしまうと自力で抜け出すのはほぼ不可能だ
- そんな危機的な状況にあるホームレスを犯罪者扱いするトランプ氏は正気とは思えない
■ 10. 取材者について
- 井上浩志記者:
- 2011年に共同通信入社、現在はロサンゼルス支局長
- アメリカで初めてホームレス問題を取材したのは、赴任した2023年に訪れたサンフランシスコ
- きっかけは、路上で倒れて動かないホームレスとみられる男性の脈を警察官が測る場面を目撃したこと
■ 1. 本稿の仮説
- 若年層で左派が弱い理由:
- 「左派の高齢化」問題を、思想の左右ではなく組織能力の側面から説明する
- 護憲運動ばかりで労働運動をやらない「左派」から若者が離れたという以前の議論を下敷きとする
- 提示する仮説:
- 支持層的に、共産党や社民党の後継勢力が参政党である
- かつての共産党が持っていたドブ板の組織力を、参政党が継承した
- 両者に共通するキーマンは篠原常一郎である
- 沖縄県知事選の出口調査:
- 50代以下すべての世代で古謝氏が玉城氏を上回る
- 現役世代には7割以上が古謝氏に投票した世代もある
- 問題の核心:
- 左派ができなくなった名簿づくりなどの地味な仕事を、参政党がきっちりこなしている
- 左派が参政党に負け出したのは、事務能力や社会人経験で負けているからである
■ 2. 参政党と共産党・旧れいわの支持層の重なり
- 思想的には両極でも支持者は重なる:
- 参政党と共産党、旧れいわ新選組は右と左の両極に見えるが、支持者の一部に重なりがある
- 象徴的な争点としての反ワクチン:
- 東大の分析では、コロナ以前からの反ワクチン層はれいわ・共産などリベラル政党とのつながりが強い
- コロナ後に反ワクチン化した層は参政党へ急速に接近した
- 実際の票の移動:
- 2025年参院選の群馬選挙区では、れいわ支持層の57%が参政党候補に投票したとの出口調査分析がある
- 選挙取材では、れいわから参政党、参政党かられいわという双方向の支持移動も確認されている
- 両党の実像:
- 単純な「右派と左派」ではない
- 既成政治への不信や反エスタブリッシュメント意識を持つ浮動層を、左右それぞれの方向から取り合っている
- 現場の証言:
- 政治的な核を持たない層にとって思想は二の次であり、商品が同じなら新しい店で買うという感覚に近い
- 2024年衆院選あたりから、れいわか参政党かで迷ったと話す人が多かった
■ 3. 昭和の類例: 共産党と公明党
- 支持層のスイングには昭和期の類例がある:
- 共産党と公明党は表面的には大きく異なるが、戦後高度成長期には同じ社会層を基盤として競合した
- 両党が狙った層:
- 自民党の企業・農村組織にも、社会党の労組にも十分に組み込まれていなかった層である
- 具体的には都市部の未組織労働者や中小自営業者である
- 組織化の手法:
- 共産党は民商などの社会運動を通じてこの層を組織した
- 公明党は創価学会の地域組織と生活相談を通じてこの層を組織した
- 及川智洋の博士論文が示す構図:
- 社会党、民社党はいずれも中小企業の取り込みを掲げたが実際には成功していない
- 共産党系の民商は未組織労働者の吸収で成功をおさめ、それをしのいだのが創価学会である
- 未組織労働者を基盤とする点で両党は厳しい競合関係にあり、1968年7月の参院選前には共産党から政治活動の不当妨害との抗議を受けている
■ 4. 元共産党員が関与した参政党の組織モデル
- 篠原常一郎の経歴:
- 日本共産党の専従職員や国会議員秘書を務めた
- その後、民主党の国会議員秘書も経験した
- 2020年の参政党結党前から関与した
- 参政党が組織モデルとしたのは共産党と公明党:
- 篠原氏本人が、党の組織づくりや運営システムについて両党をモデルに助言したと語っている
- 末端で金を払い党を使って政治を変えたい人たちこそ主人公であるべきという発想から両党が浮かんだとする
- 公明党と共産党は党員に強いアイデンティティーがある点でよく似ている
- 共産党との相違点:
- 篠原氏は共産党時代の経験を踏まえ、上意下達の組織にならないシステムを構築したと説明している
- 政策の向け先:
- 参政党の政策は、労組による賃上げに縁遠い非正規や自営業の労働者、主婦など「真ん中」の人々に向けられている
■ 5. 地方選挙の強さに見る共産党との類似
- 国政の得票規模に比べ地方選挙に異様に強い:
- 2023年の統一地方選では全国で100議席を獲得した
- 結党からわずか3年ほどで全国に多数の地方議員を擁するに至った
- 2024年には全国275支部を設立したと党自身が説明している
- 参政党の選挙戦略:
- 国政や首長選挙で派手な勝負をする一方、全国各地の比較的小さな選挙に候補者を送り込む
- 地方議員を積み上げる戦略を取っている
- 他の新党との違い:
- 一発屋に近いNHK党やチームみらいのような、SNSでポピュリズムをやるタイプの新党とはかなり違う
- 日本共産党との共通性:
- 共産党は党員・地域組織を基盤に候補者を立ててきた
- ビラ配りや支持者への働きかけといった地味な活動の積み重ねにより、国政での得票以上の地方政治上の存在感を持ってきた
- 両党は思想的には正反対だが、党員を組織し地方選挙につなげる点で共通する
- 単なる類似ではない:
- かつて共産党で培われた、人を組織し地域に組織を作り選挙で動員する政治技術が、別の政治的メッセージのもとで参政党に流れ込んでいる
- 参政党を単純に「左派の対極」と見るのは不十分であり、組織論から見ればかつて左派が得意とした政治のオルタナティブである
■ 6. 左派が失った手弁当のバックオフィス
- かつての左派が持っていた機能:
- 労働組合や地域組織のなかに、名簿を管理し会費を集め会計をつける役割があった
- 会合を準備し候補者を地道に支えるという、目立たないが不可欠な「手弁当のバックオフィス」が存在した
- これは特殊な能力ではなく、市井の労働者やPTAの母親たちが普通にやってきた程度の組織実務である
- 現役世代の左派活動家の弱点:
- SNSで目立つことや大きな理念を掲げることには長けている
- 地味な組織実務を担い次の世代に引き継ぐ能力が弱くなっている
- その弱点を象徴する事例:
- オープンレターの名簿問題であり、作った本人が最後にキレている
- Colaboの会計問題であり、少なくとも多数の修正が必要だった点は誰もが合意できるレベルである
- いずれも個々の案件の是非とは別の水準で、組織実務の弱さを示す
■ 7. 参政党のメンバーシップと帰属意識
- 参政党の特徴は神谷宗幣ではなく組織づくりにある:
- 神谷宗幣という目立つ人物に目が行きがちである
- 実際の特徴は組織づくりの側にある
- メンバーシップ重視の設計:
- 党員に具体的な役割を与える
- 単なる集票要員ではなく、協働して組織を支えるコミュニティの一員として党員を扱う
- これによりボランティア中心の全国的な選挙運動を可能にしている
- 帰属意識の醸成:
- 強烈なリーダーがいる一方、支持者に自分も参加している、自分も役に立っているという感覚を持たせる仕組みがある
- 参政党の結束力の源は帰属意識であり、その醸成に成功している
- 現在の左派との対比:
- 左派は目立つ活動家個人の発信に依存している
- 目立つ人物ほど個人プレーに流れやすい
- 周囲の人間を継続的な組織活動へつなげる仕組みが弱くなっている
■ 8. 結論としての仮説
- 移動しているのは思想だけではない:
- かつて左派を支えていた、目立たないが組織を実際に動かす人材まで別の政治勢力に流れている可能性がある
- 現役世代で左派が伸びない理由:
- 「右傾化したから」だけでは説明できない
- 目立ちたい活動家ばかりが残り、名簿を管理し金を数え電話をかけ会場を押さえ候補者を支える地味な手弁当の人材がいなくなった
- そうした人材を組織化する能力を参政党のほうが持つようになった
- 結果として、現在の左派の構成員の事務能力や社会人経験が参政党以下になった
- 仮説としての位置づけ:
- これはまだ仮説である
- ただし両者の支持者の重なりまで含めて、一応筋が通った形で説明できる
- 過去の共産党にすら学べない21世紀の左派:
- スターリンが共産党を牛耳れるようになったのも、他の活動家気質の幹部と違って事務仕事を厭わなかったからである
■ 1. 動画の主題: 欧米リベラル vs ダチョウ
- 比較の趣旨:
- 欧米リベラル女性の脳内サーカスがひどすぎるという問題意識から出発する
- ダチョウと欧米リベラル女性の最近の行動や言動を比較し、どちらがより頭が悪いかを考察する
- ダチョウの生態:
- 世界一視力が良く5km先も見える、感染症にかからない免疫力を持つ
- 時速60kmで1時間走れる身体能力を持ち、傷や骨が出ても1ヶ月ほどで治る驚異の回復力を備える
- 記憶力は壊滅的で、14年一緒にいた研究者の顔も覚えられない
- 誰かが走り出すと発作的に走り出す
- 思考能力は皆無、身体能力に全振りして生きている生き物である
- YouTube上のダチョウ解説:
- ダチョウの頭の悪さを解説する動画が多数存在し、数万再生から500万再生超に達する
- オールマイティラボのダチョウ解説が特に優れている
■ 2. 欧米リベラル女性への着目のきっかけ
- チャーリー・カークの死への反応:
- 昨年9月に保守政治活動家チャーリー・カークがイベント中に銃撃され死亡した
- この死に大喜びする動画をTikTokやインスタに投稿していたのは、ほとんどが若い女性だった
- 人の死をここまで喜ぶメンタリティの出所への興味から、定期的に動画を作ってきた
- リンジー・クランシー裁判:
- 自分の子供を3人殺害したリンジー・クランシーは産後精神病のかわいそうな女性だったと主張するリベラル女性が大量に湧いた
- この事件を受け、自分の2歳の我が子を殺す類似殺人まで発生している
- アメリカでは彼女や妻にクランシー支持の有無を尋ね、イエスなら別れるという現象まで起きている
■ 3. ステラ・クリーシーとJ・K・ローリングの批判
- ローリングの投稿:
- 9月8日、労働党の政治家ステラ・クリーシーが男性しかいないイスラム教徒のパレードに参加し多様性をアピールした件を批判した
- この政治家を野生のインコと交代させた方が嘘つきがいなくなり労働党の好感度が上がるという趣旨である
- ダチョウ並みの扱いの辛辣なコメントである
- クリーシーの過去の言動:
- 2022年に女性にもペニスがあると主張し、保守系議員やローリングから頭がおかしいと批判された
- 今年7月に野生のインコを逃げたペットのオウムと誤認して投稿し、笑いの的となった
- インコとオウムの違いも男と女の違いも分からない議員である
- 論理的一貫性の欠如:
- ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで博士号を取得し、社会科学分野で世界5位級の大学出身である
- プラウド・フェミニストを自称しながら、女にはペニスがある、イスラム教の男女差別はOK、男女限定の秘密クラブにも女性を入れるべきと主張する
- 一方で女子バスケへの性自認男性の参入や、女装好きの男を看護師更衣室から締め出す要望など、普通の女性の困りごとには知らん顔をする
- 受けがいいことに賛成するだけの迷惑系インフルエンサーのような政治家である
■ 4. トランスジェンダー論争の整理
- 前提:
- トランスジェンダーとは体と自己認識の性が一致しない人を指し、本人の感覚自体は他人がとやかく言えるものではない
- 社会として受け入れる場合に軋轢が起こるのは当然であり、どうすり合わせるかが政治的問題である
- ダチョウレベルの欧米リベラル女性は乱暴な主張を社会に押し付け、周囲に迷惑を生じさせている
- 論争の見立て:
- 男性がなりたいという女性とは、生理も経験せず遺伝子も違う存在であり、本当に女性とは言えない
- トランスジェンダー女性は女性ではなく女性になりたい男でしかなく、女性側もそう感じている
- 現在の性とは違うと感じるノンバイナリーの方が社会的に正しい
- 第三の性としてトイレや更衣室を分けるべきであり、男女2つの性に押し込めるのは無理筋である
- 無理筋であるからこそ女子スポーツで混乱が起きている
- トランスジェンダーはハンディキャップではないため、別枠を設けて採用することは不公平を生み間違いである
- この整理はイカれた国イギリスの国会でも議論されている内容と重なる
■ 5. 比較1: 現実認識
- ダチョウの現実認識:
- 脳みそが40gしかなく世話をする人間の顔を忘れるが、自分の性別は疑わない
- 腹が減れば餌を探し、危機を察知すれば逃げる
- 周りが走り出せばわけも分からず走り出すが、時速60kmで1時間走れるため無駄がない
- 人間にとっての現実:
- 動物にとっての現実は五感で感じ取れる世界である
- 人間は社会の中で生きるため、他人の感じ方や自分の行動への他人の反応も現実に含まれる
- リベラルの現実認識:
- トランスジェンダー女性は女性だという主張は一般女性に受けが悪い
- 女性のふりをして盗撮などの犯罪を行う男性が入り込む余地があり、身の危険すらある
- それでも女子トイレや女子更衣室を使わせろと主張している
- イギリス国会での審議:
- 26年6月、女性用は生物学的な女性しか使えないとする内閣方針に真っ向から噛みついたのがクリーシーである
- 審議は男女共用トイレや障害者用トイレの利用というすり合わせを提案するものだった
- クリーシーは小さな個人店では無理だから女性用トイレそのものを撤去した方が良いと述べた
- これで女性が安全だと感じるわけがなく、脳内サーカスの結果として女性の迷惑を考えなくなっている
- 女の敵は女であり、現実認識ではダチョウが優る
■ 6. 比較2: 科学的思考
- ダチョウの思考力:
- 思考力を犠牲に免疫力と回復力を得ている
- 簡単な仕掛けを理解して餌を食べる実験では、同じく頭が小さいエミューが成功した一方でダチョウは失敗した
- 科学的思考は残念ながら最低に位置する
- リベラルの科学的思考:
- 男性でも自分は女性だと言えば女性と認めてしまう
- 主観や自己満足で終わるならよいが、社会に認めろと押し付けるため始末に負えない
- 性転換手術で性器を切りホルモン剤を投与しても遺伝子は変わらず子供も産めない
- 男がなりたいと言う女性像が本当に女性なのか、女性が受け入れるべき理由がどこにあるのかという議論をすっ飛ばしている
- 社会に押し付ける傲慢さと科学的思考を微塵も感じさせないアホさがあり、レベルはダチョウと互角である
- ダチョウは他人に迷惑をかけない分だけ若干マシである
■ 7. 比較3: 論理的一貫性
- ダチョウの一貫性:
- 論理的思考はできないが、身体能力に100%全振りする一貫した生存戦略を持つ
- その結果として世界に30万から90万頭が生息している
- 女子スポーツでの破綻:
- トランスジェンダーの権利を掲げて元男性の参加を認めた結果、表彰台がトランスジェンダー選手だらけになった
- 反発する者は差別だとして競技から追放するなど、やりたい放題だった
- WNBAでの露呈:
- 元NBA選手エネス・カンター・フリーダムが女性と性自認するので女子バスケに参加してよいはずだと表明し大騒ぎとなった
- コミッショナーのキャシー・エンゲルバートが今年末での退任を表明し逃げ出した
- トランスジェンダーのためのルールが穴だらけで論理的一貫性を欠いていたことの証拠である
- 評価:
- 嘘でも平気で主張を続け、都合が悪くなれば逃げ出す恥知らずで潔さのない欧米リベラルはダチョウの足元にも及ばない
■ 8. 比較4: 集団行動
- ダチョウの集団行動:
- 他の個体が走り出せばわけも分からず一緒に走り出す
- 脳みそが40gしかない動物にふさわしい挙動である
- リベラルの集団行動:
- SNSで繋がる誰かの発言をきっかけに無思考で同じ方向へ暴走する
- クランシーは産後精神病だという話に騙され、300人ほどの女性がピンク色の上着で裁判所に集まり無罪を主張した
- 同じことを男性がやったら無罪なのかという批判的思考は皆無である
- 子供を連れて子供殺しの無罪を主張する女性までおり、恐ろしすぎる
- 無思考に暴走するという意味でダチョウと互角である
■ 9. 比較5: 免疫力と回復力
- ダチョウの強靭さ:
- 驚異的な身体能力、免疫力、回復力でアフリカの過酷な環境を生き抜く
- 日本のダチョウ牧場でも1万頭ほど飼われ、北海道のニセコにも牧場があるため寒冷地でも生存できる
- リベラルのメンタル:
- 無思考に発狂する人たちはメンタル的にやばい
- 一方でステラ・クリーシーのような化け物級のメンタルお化けも存在する
- この種の政治家は再生回数稼ぎと評価しか頭にない迷惑系YouTuberと同じで、絶えぬ批判を物ともしない
- その面の皮の厚さはダチョウも真っ青であり、一部の人間はダチョウを超えている
■ 10. 頭の悪さの原因
- ダチョウの原因:
- 環境に適応した結果、体重は150から200kgまで進化した
- 一方で脳みその量は全く増えず現在も40gしかない
- 7年前のiPhone 11がアプリの高性能化でCPUがアチアチになるのと同じ構図である
- 200kgの体格を動かす情報処理量に対して脳が少なすぎ、思考に回す余裕がない
- リベラルの前提:
- 同じホモサピエンスとして1.3から1.4kgの脳みそを持つ
- 全く思考せず自分で判断せず他人の迷惑も考えないため、脳がまともな思考以外にフル回転する何かを背負っていると考えられる
- 原因1 感情:
- SNSは女性にとっての感情増幅装置になりやすい
- インスタが普及し始めた2012年頃から女性の精神疾患の割合が上昇している
- 共感コメント、反論が見えないアルゴリズム、反論をブロックできる仕組みにより同調意見だけで溢れる
- 悲しい時も楽しい時も共感されるため感情が増幅し制御が効かなくなる
- トランスジェンダーや移民、女性の権利はリベラルと保守が対立する題材であり、ぶち切れる材料に事欠かない
- 原因2 同調圧力:
- ソロス財団などのリベラル支援の富豪がNGOに多額の資金提供を行い、アメリカのNGO職員は24万人に達する
- 第一次トランプ政権発足前後にウーマンズ・マーチ、サンクチュアリー・キャンパス、ブラック・ライブズ・マター、#MeTooなどを組織的に展開した
- リベラルな一般人を巻き込んで自陣に組み入れ過激化させた
- 反論すれば仲間外れにされる恐怖が広がり、過激なポリコレ活動に参加せざるを得ない人が大量に生まれた
- この状況が2024年のバイデン政権まで7年から8年続き、何も考えないダチョウ化したリベラルが育った
- 原因3 フォロワー:
- 欧米のエリートは受験科目以外に課外活動やボランティアなど多様な項目で評価される
- 複雑な評価項目を勝ち抜いた結果、全ての行動が他人の作った価値基準になり、全てが点取りゲームと化す
- クリーシーは勇敢なフェミニストを自称しながら、トランスジェンダーやイスラム教徒など票になる層の受けしか考えない
- 普通の一般女性への共感がなく、女性の権利を守らないのにフェミニストを名乗るのは詐称である
- 登録者相手に再生回数を稼ぐ迷惑系YouTuberと同じであり、知的誠実さは微塵も求められていない
- むしろダチョウのようなはちゃめちゃなアホっぷりの方が受けると考えている節すらある
- SNSやネットで発言が拡散されるため、ダチョウな政治家の悪目立ちが増している
■ 11. 結論と今後の見通し
- 総括:
- ダチョウは体だけ大きくなった結果、脳みそを思考に回せず、驚異的な身体能力とアホな動物の代名詞という存在になった
- 欧米リベラルもSNSによる感情的結びつきと左翼NGOの対トランプ活動により同調圧力が強まった
- その結果、思考を放棄した壊れたラジオのような女性が増加している
- トランスジェンダー推進による一般女性への迷惑、女子スポーツのルール破綻、WNBAコミッショナーの逃亡が起きた
- 産後のメンタル悪化なら子殺しも無罪にしろという主張まで現れ、リベラルの知能がダチョウ並みであることがバレてきている
- リベラルは間違いを認めたくないためさらに過激化し、高学歴リベラルへの信頼感は失墜しダチョウ認定に至る
- 今後の展望:
- アメリカのトランプ政権や欧州の保守政党の躍進により、欧米リベラルは少しずつ肩身が狭くなっている
- 反省を知らないため今後もさらに過激化する
- 同じ人間として信じられないという怒りが湧くこともあるが、思考能力を失ったダチョウだと捉えれば幾分か冷静に受け止められる
- 獣を見るようなスタンスで、今後の欧米リベラルの行動や言動を追いかけていく
いじめっ子…とくに女子のいじめっ子は主観的な被害者意識をベースに持っていて、その上で「正当な戦い」のつもりで仲間を集めて集団攻撃することがけっこうあるんだけど、これフェミニズム界隈でもよく見られる構図だよな。
男子のいじめっ子が被害者意識を持っていることはあまりない。
■ 1. エコーチェンバー/フィルターバブル論の問題点
- 概念の一般化:
- エコーチェンバーやフィルターバブルという言葉は定着して久しく、現在では小学校の道徳の教科書でも解説されている
- インターネットで自分と同じような意見ばかりに取り囲まれる状況を指す言葉
- 実証研究による支持の薄さ:
- これらの概念は実証的な研究ではあまり支持されない
- ソーシャルメディアのフォロー/フォロワー関係は同じ価値観のユーザー間で起きることが多い
- しかしユーザーの情報接触をみると、思いのほか様々なメディアに接している
- 情報アクセスコストの低さ:
- 支持されない大きな要因は、インターネットの情報アクセスコストの低さ
- 朝日新聞の定期購読者が産経新聞を読むには駅かコンビニまで買いに行く必要があるが、ネットなら数クリックで済む
- アルゴリズムの寄与の小ささ:
- ソーシャルメディアのアルゴリズムはエコーチェンバーに大して寄与していない
- Xのアルゴリズムはむしろユーザーが嫌がるものをかえって表示させる傾向にあるという研究もある
■ 2. コミュニケーションへの信仰
- 論じたい前提:
- エコーチェンバーやフィルターバブルが問題だとされる前提は、意見の異なる他者とコミュニケーションをとるのは良いことだという発想
- その発想はもはや一種の信仰と言っていい
- 前提への懐疑:
- エコーチェンバー論を提起したキャス・サンスティーンには怒られそうだが、その前提にはかなり懐疑的
- いまソーシャルメディアが荒れているのは、意見の異なる他者とのコミュニケーションをしすぎていることが原因
- 書かれたものを読むだけという一方向的なものも、そのコミュニケーションに含まれる
■ 3. まともな話し合いに必要な条件
- 例外的な環境の必要性:
- 意見の異なる人びとがちゃんと話し合うためには、かなり例外的な環境が必要
- 三つの条件:
- お互いが対等な立場であること
- お互いが相手の話にちゃんと耳を傾けること
- お互いに譲り合う精神があること
- さらに付け加えるなら、お互いが目的を共有しているとなおよい
- ソーシャルメディアの欠如:
- 大部分のソーシャルメディアでのコミュニケーションにはそれらの要素が全部ない
- 一方が実名で他方が匿名だったり、相手の書いていることをろくに読もうとしていない
- それぞれ妥協の余地が一切なかったり、お互いが別の目的をもっているのが常
- それでまともな話し合いができると思うほうがどうかしている
■ 4. 質の悪いコミュニケーションの害
- やらないほうがマシ:
- 質の悪いコミュニケーションなら、はっきり言ってやらないほうがマシ
- 先鋭化を示す実験:
- 米国の共和党支持者と民主党支持者のタイムラインに対立党派の意見を意図的に流し込む実験がある
- 自分の党派が攻撃されているのをみて、被験者がかえって先鋭化したことを示す研究もある
- 攻撃性の増大:
- 異なる派閥がバチバチやりあっている空間にずっと身を置いていると、多くの人はしだいに感情的になり攻撃的になる
- 自身の体験:
- Xの「おすすめ」でムカつく投稿をみせられ、書き込みはしないものの罵詈雑言を口にすることが多い
- カッとしたまま文章を書き、一息ついて投稿せずにデリートすることも結構ある
- 書くという行為はそれだけでかなりスッキリする
- ついうっかり、やな感じの引用ポストをしてしまうこともある
- 居場所の選択:
- Xにいると攻撃性を抑えられなくなるため、最近は「リベラルのエコーチェンバー」ことBlueskyになるべく居るようにしている
■ 5. 理解の追求がもたらす関係の破綻
- 相互理解という目的の逆説:
- コミュニケーションの目的は相互理解だとされる
- しかし理解を追求しすぎると、人はかえって他者といられなくなってしまう
- 質問が続くコミュニケーション:
- 最近のはてなで「果てしなく質問が続くコミュニケーション」が話題になった
- 納得できる答えが返ってくるまで質問を続けた結果、関係が破綻してしまった
- 欠けている諦観:
- この問題は、つまるところ他者とは理解し合えないという諦観が欠けていること
- 話し合い自体が無意味だというわけではなく、先に挙げた条件を満たせるなら素晴らしい結果を生むことはある
- しかし別人格である以上、お互いが究極的に理解し合うのは不可能
- 奥村隆の指摘:
- 社会学者の奥村隆は『<他者>といる技法 コミュニケーションの社会学』のなかで次のように述べている
- 他者はわかるはずと思うといっしょにいられる領域は限定される
- わからないのが当然と考えるならば、ずっと多くの場合いっしょにいることができる
■ 6. トピックを選ぶという実践
- 父との関係:
- 亡くなった父とは政治的にまったく違う立場で、たまに政治の話をするとまるで意見が合わなかった
- そのため父とはなるべく政治の話をしないようにしていた
- 仕事の話、子どもの話、昔の話などをしていると楽しく時間を過ごすことができた
- 想定される批判への応答:
- こういう話をするとリベラルは異なる意見の持ち主と対話しようとしないと思われるかもしれない
- しかし、それの何が悪いのか
- 政治の話で限られた時間をいがみあって過ごすのではなく、トピックを選ぶことで父と一緒にいることができた
■ 7. 分かりあわずともいられる状態
- 公共空間との差異:
- 父との事例は家族の内輪の話であって、公共空間でのコミュニケーションとは異なる
- ソーシャルメディアの構図:
- ソーシャルメディアでは、もっとも意見の異なる人たちが、もっとも意見の合わないトピックで角を突き合わせている
- しかも営利目的で対立を煽り立てている人たちまでいる
- そのようなコミュニケーションは、対立する派閥への憎悪を深めるだけ
- 必要なものの転換:
- 必要なのはお互いにわかり合おうとする努力ではない
- 分かりあわずともいられる状態を模索していくこと
- 歴史的な裏づけ:
- マスコミュニケーションの効果研究の歴史が教えるように、ソーシャルメディアがない時代、人は似たような意見の人たちに取り囲まれて暮らすことが多かった
大学はちゃんとそっち系、裁判傍聴歴四半世紀くらいになるんだけど
ここ数年、不同意性交等罪の法律改正されてから、結構事件になってるのをよく見る
この事案だけで8件は裁判を傍聴したのだが、「いやこれガチで悪法じゃね?」ってくらい始めてみたくらいヤバイ点がいくつかあるので書きたい。
まぁ当然法曹界というか、検察・警察側でも問題にはなってそうではあるけども…
不同意性交等罪とは何か?から書くと6分割くらいになりそうなくらい長くなるので、そこは割愛する。自分たちでウィキでも見てくれ。
・構成要件の曖昧のわりに凄まじく重い量刑、特に「同意」の基準
まず犯罪証拠の立証には「明確性の原則」というものがある。
「刑法には処罰される行為が明確に定められていなければならない」というものだ。
ところがこの構成要件は「(8つの類型は定義されているとはいえ)同意しない意思を形成し、表明しもしくは全うすることが困難な状態」というとんでもなく客観性を欠いている。
なんせ内観(主観)を基にして類推で証拠を積み上げていかなければいけないからだ。
正直、これが軽犯罪法違反だとか、地域条例レベルのものなら、気軽に客観証拠レベルでも運用できるだろう、交通違反みたいなものだからだ。
しかしこの法律は「5年以上の有期拘禁刑」、つまり強盗罪や非住居への放火と同レベルの超重罪である。
一番の問題点で後述するが、こんな曖昧な類型で証拠証明しろなんて、それこそ冤罪の危険性が従来の比ではない位高いということだし、実際運用当初はかなり危ないところまでいった事件もいくつかニュースになってたりする。
この辺、実のところXでもここでも指摘してる人ら多いので、「おいおい真新しい事じゃねーじゃん」と思ってる人の方が多いのでここまでにしておく。一番のかなめは次の「運用体制」だからだ。
冤罪・誤認逮捕防止の対策を警察と検察の現場に丸投げしてる危うい運用体制。
少なくとも2026年9月現在、幸いな事に不同意性交等罪で致命的な冤罪や誤認逮捕で問題になった事案はない。
しかし、ネットレベルで検索しただけでも弁護士側からも「ここ数年は、逆恨みや美人局目的で女性がとりあえず被害届出して警察を動かしてやれ」という悪意あることをする件数は確かに増えている意見がちらほら出ている。
被害届を受理したら、警察官はまず事件性があるかどうかを捜査しなければならない。これが交通違反で切符切られる程度なら警察官が結構無理やりな事で切符切ってもムカツクなぁ、くらいで済むし、警察官もすみませんね、まあ運が悪かったと思って…といえば済む程度で終わる。
だが繰り返しかくが、気軽に出してくる被害届の罪状は、初犯で一発実刑確定の重罪である。物凄い慎重に精密捜査をしなければならなくなる。その時点で被害届を受理した所轄の警察の対応リソースは相当食われることになる。
誤認逮捕や、誤認取調べで書類送検なんてしちゃった日にはもう目も当てられない、冤罪被害者が一番つらいが、それ以上にほぼ確実に検察から不起訴で突っぱねられる。上司ごと怒られる。最悪出世に響く。誰も幸せにならないのである。
検察も同じだ、調書を揃えて裁判に臨んでも、裁判官が納得しない、というか実際、不同意性交等罪ではないが裁判で却下されて無罪なんてなった事例はそこそこある。
これで警察もだが、検察も「はい、次からは気を付けます、ごめんなさい」で済まないのだ。警察ならちゃんと起訴できる案件として送検して来いと1回くらいなら怒られるだけで済むだろうが、検察が裁判官に証拠却下されて無罪判決食らったなんて、恥で済むどころではない、
その検事はもう出世の見込みなんぞその瞬間なくなる。ヤメ検でもして食うくらいしかキャリアが残らない大失態である。いや、そんな経歴持ってる奴に刑事裁判の弁護頼もうなんて奴はいないから商売あがったりだ、それくらいの話である。
実際は検察も官僚組織である以上、終局処分には上司からの決裁もいるわけだから、その上司も致命的な被害を食らう。
なので物凄く捜査をする。たかがダメモトで通ったらいいな程度で気軽に虚偽申告をされるたびに、100%警察か検察でストップをかけなければならない手間が発生する。
でも警察官だって検事だって人間である以上、ミスはある。そのミスで冤罪が発生したら省庁巻き込んだ大問題に発展する。市民やマスコミや弁護士会からものすごい批判を受けるだろう。実際、冤罪事件の時の市民の怒りようと炎上度合いはSNSを見てれば半端ではない。
同じ量刑であれば、例えば強盗罪や非建造物への放火などがあるが、冤罪目的で狂言強盗をするとか、自ら家に火をつけて警察呼ぶなんていう狂人はいないことは当たり前の話である。どんな馬鹿でもやろうとするやつはいない。
絶対バレるし、何より強盗とか放火なんて物凄い悪事を現実行為として行う必要があるからだ。
しかし不同意性交等罪にはその手間がない、「不同意性交された」といって書類一枚書いて警察署に行けばいいだけなのだ。この気軽さも問題だが、これを実際に検事や警察官の現場で100%捜査で見抜いてストップをかけなければならない負担をこの法律を制定した連中は考えていない。
これがこの法律の最大の問題である。
不同意性交等罪が本来はどういうものか説明をしていないので、ネットの風聞や風説が止まらない結果、犯行度合いが年々凶悪化している。
検察や警察の一時対応の現場の努力でまだかろうじて運用が持ってはいるものの、本来法律の意図すべきところや、政府が考える恋愛や結婚の健全なありかたの法律のモデルを示さないせいで、
滅茶苦茶な風説がネットを飛び交っている。その結果「冤罪の危険になるかもしれないとか言われているのも全く恐れずに突っ込んでいく、本物の変質者や凶悪犯」が不同意性交等罪で逮捕され、裁判傍聴してるだけでもだんだんヤバイ犯行が増えてきている。
具体的に言えば、「一歩逮捕のタイミングが遅かったら、これ被害者殺害されてただろ」という様なレベルがかなり増えてきている。
正直、この辺の周知や発信が全くしない、冤罪防止や誤認逮捕や誤取調べ防止は、現場の努力でどうにかしろなんて丸投げしてる結果、まともな人間が恋愛を控えているだけならましな方で、
所謂「恋愛市場」に、一歩間違えれば殺人も辞さない本物の変質者・異常者みたいなのが入り込んできている。
これでは冤罪発生を誘発しているどころか、政府が能動的に美人局などの金目当ての反社や性犯罪殺人鬼を一般国民たちで構成される恋愛市場に呼び込んでいるようなものだ。
少子高齢化とか結婚率の低下以前に、凶悪犯罪の発生の心配をしないといけないレベルだ。
個人の自助努力や防犯対策でできることの限度を超えている。
これを個人でどうにかしてよ、と丸投げされるのはもはや責任と責務の放棄としか思えない。
少なくとも「不同意性交等罪が意図している正しい恋愛や結婚の在り方のモデルの提示」、「冤罪や誣告の頻発を防止し、検察や警察の現場をこれ以上疲弊させない方法」
最低でもこの二つは国がやってくれないと困る。
正直、こんな致命的な抜け穴のある法律、検察と警察現場の運用でカバーしてよという現行の状況は、狂っているとしか思えない。
20世紀リベラルの思想は、「まとも」とか「正気」とかいう概念は抑圧的で弱者を排除するのでやめましょうという方向で進んでいて、それはそれでけっこうだった(実際そういう点はあった)のだが、結果として当の本人たちが正気を失いまともじゃなくなっているのが現状。だから今起きている様々な事件は思想的な問題。
酒の席だったので話半分とはいえ、法事で顔合わすことになった法曹関係者だというオッチャンから色々面白い話を聞いたので、
実際ホントなんかなこれと思いつつも思い出しながら書いてみる。
まあ面白い話だなあと思ったが、そのオッチャンもニュースで報道されてるレベルの話ベースだったので、後で調べたらそういう面もあるんだな、って感じなので新鮮味はないかもだけど。
昨今、闇バイトの摘発件数が急増しているし、そういう関連事件が連日結構な頻度でニュースを賑わかせている。
しかもついに「再犯組」まで現れているというニュースまで珍しくなくなった
あんなに捕まりまくってるし、少子化のご時世なのに、それでもなお闇バイトに参加する若者が大量に増えているのは確かに不思議だった。
というか、原因なんかわかってんならそこらへんにメス入れればいいじゃん、と素人考えに思っていたが、法律の立て付けや行政間の問題でそう中々いかないらしい。
■結論から先に書けば「闇バイトの人材供給源のプールは、法律上超面倒くさい存在だから司法がメスを入れづらい」からだという。
今は状況がやや変わっているが、コロナ前よりこの手の闇バイトの実行犯の供給源はトー横などを筆頭とする「浮浪家出少年少女周辺の界隈」だという。
一番わかりやすいサンプリング・ケースとしてオッチャンはビール飲みながら語ってくれた。
概ねこういう盛り場に集まる連中は、
「県外から来ている」+「ネグレクト筆頭に家庭環境が終わっている連中揃い」なので、おまわりさんが補導したところで、そのおまわりさんやら所轄の警察署にかかる負担は半端ではない。
何せ、親元に帰したら今度はその親元が大問題だった、というケースばかりなのだ。その時点で面倒臭いし書かなければならない書類やら、所轄外+県外の児相などの別系統の行政への連絡や引継ぎなど含めて、手が腱鞘炎になるほどの書類かかなきゃいけない処理がのしかかってくる、という
しかもそれに何か不備があれば上司から怒られるし、その上司もさらに警察の偉い人たちに怒られて出世に響くのだ。おまわりさんからすれば溜まったものではない。
もはや非行少年少女を通り越して現場の警察官からすれば関わるだけで精神消耗しまくりの「天然破壊工作員」である。
ぶっちゃけ普通の非行少年少女を処理するより「超めんどくさい」のだそうだ。
だからいつまでたってもいなくならない、という。(後でネットで調べたら元警察官や、法曹関係者がまさにこの問題を提起してるインタビューニュースやnoteが結構見つかったので結構な問題の様だ)
しかも児相で保護したところですぐ脱走する。どんなクソ親であろうとも親権を盾に取られたらどうしようもない。
日本の親権の強さは半端ではないのだ。
根本的に「養育能力がないと法的に証明する」のは滅茶苦茶難しいという。親が薬やって捕まったとか、連れ込んだ養父が命に係わるレベルで暴行を日常的に加えているとか、そのレベルであるという。
そしてすぐ親連中は養育能力がないので逃げてトー横に戻ってくる。そのたびにおまわりさんはそいつらを補導して同じことの繰り返しだ。もはや拷問である。
警察官だって人間だ、こんな法律のバグの結果発生する存在に、解決策もないまま対処療法でいらん作業させられ続けたら仕事にならないし、他の仕事もあるから結局対応は後手になる。
問題視した「政府の偉い人たち」からケツ叩かれて、「警察の偉い人たち」から檄を飛ばされて、たま~に一斉補導はする、それでも元に戻る。誰も根本の責任は、行政とか法律のバグみたいな話なので、面倒くさいので放置されている。
警察が手出ししづらい上に、頭の悪い未成年層を、反社や裏社会の住人や「ワルイオトナ」達が悪用しないはずはない。結果闇バイトの実行犯としての人材供給源になる、という。
ここで少し警察を擁護するが、流石にガン無視放置はしていない、できる範囲で補導などもできる限りはやっている、という話はニュースでもたくさん出ている、警察自身も発表している。それでもいくら苦労してトー横から実家や保護施設へ叩き出しても、すぐ脱走して戻ってくるペースの方が遥かに早いからだ、もはや「人間蝗害」である。
挙句、根本的に福祉から自ら漏れ出てる上に、バカだから殺しでも火付けでも詐欺でも強盗でも、どんな重犯罪も何が悪いかわからずにやる人材、しかも未成年、医学的エビデンスでも認められたバカなので法律的に一般人やそこらの子供より保護される存在なんて、反社からすれば「宝の山」である。
法律的な強さで言えば、例えば「人間の言葉と価値観が多少わかって操縦できる山から下りてきた熊、しかも手を入れずともポンポン増えるくらいどこからか沸いてくる低コスト」なんてもんがいたら、理想のテロ兵器だと軍事関係者はみな口をそろえて言うだろう。法律のバグとはいえそれくらいの存在に近いと言えるのではなかろうか。
当然、警察だって頑張っている。この手の闇バイト関連の捜査・対策は年々強化されているし、現場の警察官たちの努力で検挙率も目覚ましい程に上がっている。それなのに根本問題の人材源は全く減らないしメスが入らないし、警察では入れられない。
となると、反社側は特攻形式でどんどん犯罪が凶悪化・残虐化するのも当たり前の話だ、という。100人の実行犯を突っ込ませて一人10万取れればいい方なんてことより、元手はゼロなのだから、99人捕まろうが1人が1000万でも取ってくれば元が取れる、という計算だという。
こうして闇バイトが加速度的に増えざるを得ない、という。
■というか言葉を濁さずに言えば、昨今の職業犯罪者が絡む犯罪の供給源は軽度知的障害などを持つ「グレーゾーン」が人材層となっている。という
トー横キッズの様な程よい層は、反社からすれば獲り合いになる。
犯罪者の世界も現実の経済と同じであるという。需要が供給を上回れば、他所から代替ルートを深耕したりする必要が出てくるというのだ。
そんなわけで、彼らはシノギのために他所から同じような人材を発掘せざるを得ない。
そこで使われるのがSNSだ、警察が追跡できないアプリの様な、昔のスパイ映画の道具みたいなものなんぞ昔のP2Pより簡単に探せてDLできる時代だ。
ニュースにもなっていたと思うが、信じられないことに、普段利用の携帯でアプリだけ入れて元締めの真似事してるようなミラクルバカタレが捕まっているなんて話もちらほらあるという。
誘導して馬鹿を選別するスキームを構築、そこを突破する「選りすぐりのアホ」を青田刈りなんて話は、実例だけでもXを見るだけでそんな怪しいアカウントは腐るほど出てくる。
それほどバカという「美味しいお魚さん」はそこら辺のネットの海を泳いでいるのが現状だという。
あとは少しの共感性のなさと、ゲーム感覚一つあれば「ほんの少しヤンチャな奴ら」が凶悪な「トクリュウ」に大変身だ。
闇バイトなんてリスクの高いこと以外でも、周辺犯罪も一時期は増えていたという。
例えば不同意性交をちらつかせた美人局などなら、わざわざバカのエリートを手間かけて探してくる必要もなく、パパ活やってる層が小遣い欲しさで幾らでも使える上に、
何回も同じことを同じ人間が繰り返すか、ビビッて自ら虚偽だったと捜査関係者の前で宣言するという、ありえない事でもしない限り、誣告(※やってもない犯罪を他人を陥れるためにでっちあげる事)罪なんて警察も検察も視野に入れないし立件のしようがないと
「悪い奴ら」に空気入れられて気軽にやらかすバカ共もそこそこいたというのが現実だ、という(※流石に法律制定当初の時代の話であって、今は流石に警察も被害者のいう事は嘘かどうかよく調べて聞いて判断するし、こんなん何回も問題になったら検察も警察も処罰食らって司法が機能停止するレベルなので、不同意性交で冤罪だとか不当拘束なんていうのは通常年末ジャンボ宝くじ一等賞レベルの確率で滅多におこらない、とのこと)
だからこの手のヤカラがゲリラ的に大量発生し、対策に当たるよう指示されたマル暴などの刑事は頭を抱えているという話を聞いた。実際、ニュース記事にもいっぱいなっている。
そりゃそうだ、昔ならこの手の犯罪の絵図をかけるほどになるには、中高から落ちこぼれて不良の盛り場にいって、そこで反社のパイセンと繋がってという、犯罪者としての下積みキャリアが必要だったのに、今ではそのレベルのことがタバコを排水溝にポイ捨てするレベルの手軽さでできる時代になったのだから。
寿司屋だろうがお花屋さんだろうが下積みは必要なのは、犯罪者の世界でも変わらない。駆け出しの不良少年少女にできることなど、コソコソ隠れてタバコ吹かすか酒飲むかくらいの悪事から始まるのが今までの常識だ。ところがツールの発達によって、いきなり数年下積み積んだ一本立ちした犯罪者がやるレベルの犯罪を、インスタントに出来てしまう時代になってしまったのだ。
昨日まで「ちょっと性格が悪い嫌な奴」が少しの元手で「プロの犯罪者」になれる時代なのだ、という。本来であれば生活安全課の仕事か、生活安全課と組織犯罪対策課が連携すべき事案なのだろうが、あまりに「トクリュウ」のバックボーンが多彩過ぎて、実態解明もしづらいのが現実だという。
それで大体捕まる実行犯は、捕まえて送致して検査したら軽度知的障害だらけだったというような話も結構あるというし、これもニュースで報道は出ていた。
当たり前である。「普通の人間なら」そんなことに引っかからないレベルの選別を超えてきた「アホのエリート」が、実行犯になるのだから、という話でしかないという。
これも根本的には「技術の進化によって、職業犯罪をやる上での起業コストが異様に低くなった」という面もあるそうで、そういう話も聞いたが、本筋ではないので割愛する。
さて、普通の人間なら実刑クラスの犯罪なんて執行猶予付き判決でも人生7割くらい終了レベルの大変なことである。
法律作る側の人たちも、それを執行する検察も警察も裁判官も、犯罪、それも刑事犯罪なんて「普通の頭か剽悍な奴が酒に酔って前後不覚になってるとか、切羽詰まってとか、狙って自信満々にやる」だろうという前提で、判決や執行の処理までノウハウやスキームが組み立てられている。
そこに「初犯かつ、検査してみたらグレーゾーンだった奴」みたいなのが大量に送り込まれてくるのだ。
大体初犯なのが一番の問題だという。
闇バイト強盗で人を殺して捕まっただとか、家に火つけて人ごと焼き殺して捕まっただとか、強姦しただとかみたいなレベルは論外だが、それ以外が大半であり、一発実刑でも最低下限、概ね執行猶予、ここまではいい。
これが普通の奴ならそのまま淡々と判決下して終わりだが、この手の闇バイトの実行犯層の場合は、さらに福祉と連携しなけりゃならぬ。ここでも無駄な書類仕事や行政間連絡などの、稼働が裁判所・検察・警察・福祉・精神医療・法曹界と大量に増える。
しかも警察・検察・法曹関係者と市民に降りかかる最悪の一番の問題が「冤罪」だ。
今でこそ流石に滅多におこらなくなったが、実際検索すればたまたま捕まった闇バイトのバカが、その場で思いだした何の関係もないクラスメイトやバイト同僚の名前を口走って共犯者だったなどとデマカセほざいたり、反社に空気吹きこまれてパパ活やってるアホ女や「みいちゃん」系の奴が、
不同意性交で誣告を気軽にかました結果、そもそも性行為もしてなければ、当日バイトや授業受けてた様なアリバイがあっても冤罪でしょっ引かれて、大問題になり弁護士会から名指しで検察や警察が批判を受ける、国が問題視するような事案になった、という話も実際ニュースに出ていた。(調べたら流石に裁判所から無罪判決が出たらしい、しかし1年以上拘束されていたという)
警察や検察をあえて擁護するが、バレたらタダではすまない誣告行為を、ウーバーイーツ頼むくらい気がるなノリでかますアホなんか従来の社会であれば考えづらいし、
まさか一発実刑レベルの犯罪かましたアホのいう「知り合い」だとか抜かす奴なんて、何の関係もない一般人ではありえないだろうから、多分同じようなヤカラや犯罪傾向のある人間なのだろう、と考えるのは致し方ないので、冤罪事件も多少発生してしまうのである(繰り返し言うがこの手の犯罪が問題になり始めた初期の話で、現在は流石にちゃんと調べるので滅多に冤罪や誤認逮捕なんて起こらない、警察や検察もそれを起こせば最悪クビだからである)
こんな問題おこしても対外的には「捜査には問題なかった」としか言いようがないから検察と警察への心証最悪であるし、コトはそれだけでは済まない。
こんな大問題が頻発した以上、キャリアが滅茶苦茶になった検事や警察官僚や警察官は両手両足の数では効かないだろう、という。もはやこれは「トクリュウ」による行政と司法と市民に対する無差別テロ作戦かなんかとしか言えないレベルである。
しかも裁判にかける実行犯は繰り返し言うが男も女も「医学的エビデンスで認められたきわめて科学的な根拠で証明できるアホ」である。いちいち検察や弁護士が「被告人は軽度知的障害があるから減刑を考慮に入れてほしい」「いや減刑なんかできるわけねーだろ、証拠はこれ」とやりとりしなければならないし、裁判官もいちいちそれを考慮に入れて判決を入れなければならない。裁判の稼働がさらにかかるのである。(実際、この問題を提起してる識者のニュース記事とか結構あったので司法や行政もかなり頭を悩ませてる問題らしい)
警察は冤罪や誤認逮捕防止のために口から出まかせほざく連中が誣告しないかを神経とがらせて精密捜査をしなければならないわけで、そりゃ警察官の疲弊は凄いことになるわけである。
「もうめんどくせえからそんな奴ら放り出して終わりにすりゃいいじゃん、また再犯したらそのまま刑務所ぶち込んじゃえば?」と俺は思ったし口に出したのだけれど、どうにもそうできない義務があるというのだとういし、そんなことすればみんな大問題になるというのだ。
つまり人一倍手間がかかる上に、雑な処理をしてしまえば関係者全員怒られて気分は超ブルー、下手すりゃだれが責任取るのかともめにもめて挙句罰則という司法と行政に送り込まれた「破壊工作特化型人間爆弾」と化しているのだという。
それってもう、本来は根本的な原因考えて対策しないといけないものを、裁判所や検察や警察や福祉、医療、法曹界といったところにフリーライドして丸投げしてるだけじゃないの、と思ってるのだが、どうしようもない話なのでしょうがない、という。
ここまで書いてなんだが、こういう話をしてくれたオッチャンは、別に障碍者差別とかでなく、そもそも本来はもっと根本的に国やみんなで考えないといけない問題を、みんなが面倒くさいからと「障碍者差別になるぞ!」と封殺するような風潮そのものが、だれも責任を取っていない一番の障碍者差別ではないかと思うし、
本当に考えているのなら、反社の鉄砲玉の供給源と化している現状を何とかすべきではないのか、というスタンスらしい。
だからこれからも増え続けるだろうし、今は反社だけで済んでるが、例えば、どこぞの日本を仮想敵国にしてる様な怖い国の諜報機関とかが、そいつらの様な「医学的エビデンスで証明されたバカ」たちを闇バイト形式で、ヤベー生物兵器とか、ヤベー毒ガスとかのアンプル持たせて首都圏のど真ん中で開封…みたいなテロに利用されかねないし、そうなったらもう誰がどう責任を取るとかいう問題以前の話なのだから、もっとみんな真摯に考えるべきだ、ともいっていた。
酒の席で真面目な人だなぁと思いつつも、結局こんな怖い世界には関わらない様にするのが個人としては一番だな、と俺は思った…
■ 1. 意見表明の理由
- 作品におけるみいちゃんの位置づけ:
- マンガ中でみいちゃんに障害があるとは明言されていない
- 描き方や作者の発信からは、知的障害や発達障害があると推測できる
- そのため、このマンガに関するネット上の様々な意見に関心を持ってきた
- 意見表明に至った二つの要因:
- 障害のある人を守る立場から当協会に意見を求める声が届いていること
- 「みいちゃん」が障害のある子を揶揄する言葉として使われる現実があること
■ 2. 現実に起きていること
- 揶揄語としての使用:
- 全国手をつなぐ育成会連合会の意見書に、複数の事例が報告されている
- 「みいちゃん」が知的障害や発達特性のある女性を揶揄・侮辱する言葉として使われている
- きょうだいへの影響:
- 自閉症の兄弟を持つ子が、学校でからかわれると心配しているとの報告が当協会に届いている
- 当事者と家族の反応:
- マンガを読んだ当事者や家族から不安感・不快感が寄せられている
- 意図の有無とは無関係な現実:
- 作者や出版社に差別する意図がなくても、このようなことが生じている現実は無視できない
■ 3. このマンガの問題点
- 困難が収益の材料にされたこと:
- 本来最も重く扱われるべきだった夜職にまつわる問題が材料として扱われた
- 貧困や障害という現実に存在する困難が、商業的な成功(収益)のための材料として扱われた
- 表現手法の問題:
- 不幸なみいちゃんを「さらりとしたタッチ」で表現したことが、揶揄する言葉に使われることにつながった
■ 4. 不幸を材料にしてしまった経緯
- 作品全体の構造:
- 最終話まで読むと、全体はみいちゃんと山田さんという二人の絆の物語である
- 話のほとんどを占めるみいちゃんの経過は、山田さんが亡くなったみいちゃんと約束した追悼のマンガ、つまり劇中劇と理解した
- 構造を踏まえてもなお残る問題:
- そうであっても、作品の大半は徹頭徹尾「みいちゃんに何が起きるか」を描いている
- 作品の大部分を占める「みいちゃんの受難」が評価の対象になるのは自然な反応である
- YouTubeチャンネルでの発言:
- 講談社ヤングマガジン編集部の公式YouTube「ヤンマガ日常ch」の企画中で本作品に触れられた
- 「みいちゃんが可哀想な目に遭うのを見たい」「この世界の底を見てみたい」というテロップが表示された
- 「人が堕ちていく様を見たいと思わせるみいちゃんのキャラ」というテロップも表示された
- 当該動画は8月1日に非公開化された
- 編集部の言及が示す事実:
- 編集部自身が、山田さんではなくみいちゃんの経過を論じている
- 本作が「山田さんによる追悼」ではなく「みいちゃんの悲劇」として世に受け取られた証拠である
- 弱い立場の人物が搾取され転落していく様が、娯楽として読まれたことの何よりの証拠である
- 「リアルみいちゃん」アクリルスタンド:
- 出版社は、涙を流し半裸の姿のみいちゃんのアクリルスタンドを「レア景品」として抽選プレゼントにした
- 出版社自らが不幸を商業的な価値で見ていると言わざるを得ない
- 作者の寄り添う気持ち:
- マンガ家志望の山田さんは、誰も訪れないみいちゃんの墓に毎年お参りする
- みいちゃんを救えなかった山田さんを通して、作者の寄り添う気持ちが象徴されているように感じる
- それでも生じた受け取られ方:
- 出版社と作者の姿勢からは、「弱い立場の人の不幸を娯楽化する」ものとして読まれた
- その結果、障害者やその家族に不快感を与えることになった
■ 5. ネット配信先行のリスク
- 監修機能が働かなかった可能性:
- このマンガはネットでの配信が先行したものであった
- 従来であれば、出版社の蓄積された監修やリスク回避機能が組織的に働いたはずである
- 監修が特に必要だった事情:
- この作品は作者のデビュー作だとされている
- デリケートなテーマを扱っていることから、なおさら監修が求められた
- 出版社への要請:
- 出版社はネット配信時代の監修体制を整える必要がある
■ 6. まとめ
- アニメ化への危惧:
- 年齢制限を設けることや、誰もが視聴できる地上波でなければ良いとは考えない
- このマンガの関係者の文化のもとでアニメ化されることに強い危惧を抱く
- 求める理解:
- 障害のある人への揶揄や侮蔑、そのきょうだいや家族へのからかいが起こらないようにすること
- 貧困や障害という現実の困難を、収益や他人の不幸をおもしろがる材料とせず、必要な支援につなげること
■ 1. 前提: 左派も陰謀論に陥る
- 前回記事への反応:
- 極めて例外的な左派の人物を取り上げただけではないか、という批判があった
- 相対的に見れば陰謀論を信じる人は右派のほうが多いのではないか、という反応もあった
- 専門家の指摘:
- 日本ではむしろ左派のほうが陰謀論に陥りやすい可能性が専門家から指摘されている
- 大阪経済大学の秦正樹氏は、陰謀論を体系的かつ計量的に検討している研究者である
- 著書『陰謀論 民主主義を揺るがすメカニズム』(2022)は左派・リベラル派からも好意的に紹介されてきた
- その著作では、左派にも同様に陰謀論的傾向を持つ人がいることが指摘されている
- 2024年の雑誌記事では「野党支持者が『陰謀論』を信じやすい理由」と題して論じている
- 政治的敗北と陰謀論:
- Uscinski and Parent (2014)は、政治的に敗北した側ほど敗北を陰謀で説明する傾向を指摘している
- 2020年米大統領選でトランプが敗れた後、MAGA系の不正選挙陰謀論が急速に活発化した
- それは最終的に議会議事堂襲撃にもつながった
- 日本の左派・野党勢力は長年選挙で敗北を重ね、「政治的敗北者」の状態が長期間続いている
- 本記事の位置づけ:
- 左派のほうが本質的に陰謀論者だという話ではなく、陰謀論は左右どちらにも出現しうる
- ただし「左派には陰謀論者などほとんどいない」と考えるのも現実とはかなり違う
- 政治家や新聞記者など影響力の大きい人が唱え、MAGAやネット右翼と同質のものを6個選ぶ
- 自己チェックシートの6項目:
- 自民党は芸能スキャンダルやJアラートを使って政治の話題からの目逸らしを行っている
- 日本の選挙では計数機など様々な手段で不正が行われている
- HPVワクチンや新型コロナワクチンは害が大きいのに製薬会社のロビーで強行された
- 福島第一原発から放出される水は危険なのにIAEAなどが握りつぶしている
- ロシアにも正義はあり、ロシアメディアは日本メディアと違って信頼できる部分がある
- 日本政府は統一教会を通じソウルからの指令で動いている
■ 2. メディア操作・「スピン」陰謀論
- 秦氏が挙げるリベラル型の典型:
- 政権によるメディア操作、いわゆる「スピン」がリベラル側の典型的な陰謀論パターンとされる
- 左派の有名人から定期的にこの手の発言が出ている
- ラサール石井の例:
- 槇原敬之逮捕を政府の陰謀と疑い、官邸に有名人の逮捕者リストがあるのではないかと投稿した
- 沢尻エリカ逮捕時にも、次期逮捕予定者リストがあって誰かがゴーサインを出していると述べた
- 同氏はその後政治家に転身し、現在は社民党の幹事長である
- 正常な広報戦略との境界:
- 政権がメディアを意識して広報戦略を組み立てること自体はあり得る
- 会見や発表の日程調整、重要政策の発表タイミングの検討は通常の政治広報の範囲にある
- 問題は、不都合なニュースの週の芸能スキャンダルを官邸が意図的にぶつけたと説明する場合である
- 彼らの間では、政権に都合のよいタイミングだったというだけで根拠として完結してしまっている
- Jアラート陰謀論:
- 北朝鮮のミサイル発射を日本の政権による目くらましだとする言説さえ出ることがある
- 日本政府が北朝鮮にミサイル発射を指示できるはずがなく、完全に陰謀論としか言えない
- なお「Jアラートは危機感をあおる世論戦略」という程度の意見は、ここでは陰謀論に数えない
- MAGAとの共通性:
- MAGAの「主流メディアはフェイクニュースだ」という言説と共通する
- MAGA側にも「distraction(目くらまし)」という説明が存在する
- トランプの起訴はハンター・バイデン問題から目をそらすためだという主張が現れた
- トランプが炎上する発言をわざと投げて関心をそらしているという説明も繰り返されている
- 反証を免れる構造:
- 結果として都合がよかったという事実から、政権が仕掛けたという因果関係まで遡るのは別の話である
- 主流メディアは敵だから真実を報じないと設定すれば、否定も隠蔽の証拠として処理できる
- これは左右を問わず陰謀論が反証を免れる典型的な構造である
■ 3. 不正選挙陰謀論
- 敗者が陥る型:
- 選挙に負けた側が不正選挙陰謀論に陥ることはよくある
- 2020年米大統領選におけるMAGA勢力のドミニオン投票機をめぐる陰謀論はよく知られている
- 日本ではムサシ製の機械が開票・集計に広く使われ、野党支持者の間でムサシ不正選挙陰謀論が語られる
- 具体例:
- 籠池泰典氏が、ムサシの筆頭株主は安倍晋三首相とも聞いていると語る動画が2024年10月に再拡散した
- 同氏は自動集票により不正が行われやすい状況になっているとも述べた
- 日本ファクトチェックセンターはこれを誤情報として検証している
- 2026年の衆院選では、チームみらいの11議席獲得を「大躍進は不正選挙の証」とする投稿が拡散した
- 投票用紙読み取り機に疑義を唱えるデマも、特定政党や機器を標的として広がった
- 飛躍の構造:
- 開票のトラブルや遅延、開票結果が遅い投票所があること自体は普通に起こりうる
- 陰謀論では、妙に時間がかかっているのは不正が行われているからだと主張する
- 機械の存在やトラブルから、特定候補に有利なようプログラムされていると結論するには別の証拠が要る
- 選挙管理委員会や立会人が不正を確認できなくても、それだけ隠蔽が成功していると説明される
- 不正が確認できないこと自体が、不正の証拠へと反転して理解される
■ 4. 反ワクチン系の薬害・隠蔽論
- 歴史的背景:
- 薬害エイズや薬害肝炎など、国や企業の対応が問題となった歴史的事例は実際に存在する
- それを暴いた左派系政治家が功績の一つとして誇っているほどである
- しかしこれが行き過ぎ、事実にそぐわないワクチン有害論に至っている例が見られる
- 支持者レベルではロバート・ケネディ・ジュニアやMAGA並みに反ワクチンへ突っ走る例もある
- 川田龍平議員の例:
- 「子どもへのワクチン接種とワクチン後遺症を考える超党派議員連盟」の会長であり薬害エイズ被害者である
- ロットによって接種者全員が亡くなっている統計があると投稿したが、これは誤りである
- 厚労省はロットごとの死亡件数を公表しているが、特定ロットで全員が死亡した記録はない
- 事務所は静岡県御殿場市のデータだと説明したが、開示請求の結果そのようなデータはなかった
- 阿部知子議員の例:
- HPVワクチンに薬害があるとする質問主意書を平成25年と令和元年に継続的に提出している
- 新型コロナでもワクチン接種を疑問視する発言を多く行っていた
- HPVワクチン中止については日本産科婦人科学会から非科学的失政だと強く抗議された
- WHOは、安全で効果的なワクチンが使用されない日本の政策決定は真に有害な結果となり得ると警告した
- 積極的勧奨は現在再開している
- 左派と親和する理由:
- 左派には国家や大企業、巨大製薬企業といった権力への警戒が強い
- 専門家や政府が正しいと言うから従うという姿勢への批判も強い
- 化学物質や人工的な医療介入を警戒する「自然派」とも、反権力・反企業の文脈で接続しやすい
- 右派ポピュリズムとの接続:
- 参政党も食や農業、環境、医療をめぐって「自然」や「身体に良いもの」を重視する主張を掲げる
- 神谷宗幣もワクチン後遺症を考える超党派議連に入っている
- ただしこちらは反権力思想ではなく、保守的な復古主義的感覚から自然派に接続していると見られる
- ここでの復古は考証に基づく復元ではなく、昔ながらの自然な生活を肯定する感覚的なものである
- 自然派的価値観は左派の反権力思想とも右派ポピュリズムとも接続可能である
- 現代の科学は何かを隠しているという物語を介して、陰謀論とも結びつきやすい
■ 5. 処理水「汚染水」デマとファクトチェック
- ファクトチェック普及の文脈:
- 日本でファクトチェックやコミュニティノートが普及した文脈の一つはMAGA的陰謀論の抑制であった
- コミュニティノートはマスク買収以前の2021年、米議事堂襲撃を受けBirdwatchとして実装が進んだ
- 基本的にMAGA系偽情報に対する牽制として作られたものである
- 国内でもリベラル・左派系のメディアや論者は導入や普及に比較的積極的だった
- 2017年にファクトチェック・イニシアティブ・ジャパンを設立した立岩陽一郎がその一例である
- 同氏には『トランプ報道のフェイクとファクト』などの著書があり、北朝鮮を表敬訪問してもいる
- 2022年10月に日本ファクトチェックセンターが発足し、2023年にはコミュニティノートが日本で利用可能になった
- 最初に俎上に載ったもの:
- 皮肉にも、真っ先に検証対象となったのはリベラル・野党側の「処理水=汚染水」というフレーミングだった
- 福島第一原発では多核種除去設備で主要な放射性核種を除去している
- 除去しきれないトリチウムも、世界の稼働原発より厳しい基準で濃度基準以下に希釈して放出する
- IAEAの監査も受け、科学的にも健康に影響のない範囲の放出と認められた
- 「汚染水」表記を用いた例:
- 立憲民主党の石垣のりこ参院議員は2023年8月の集会で党を代表すると名乗った
- 党の公式見解が「処理水」であるにもかかわらず「汚染水」を繰り返し、党執行部が対応に苦慮した
- 日本共産党は国会議員団としても一貫して「汚染水」の表現を用いている
- 西村経産相宛てに海洋放出の方針撤回を申し入れる際にも同様の呼称が使われた
- 阿部知子衆院議員はSNSで一貫して「処理汚染水」という表現を使用していた
- コミュニティノートによる衝撃:
- 阿部氏の投稿には、ALPS処理水が規制基準を満たすまでろ過・希釈されている旨の補足が付いた
- MAGA系偽情報への牽制だったはずの仕組みがまず左派に貼られたことは衝撃であった
- 当時は左派側からコミュニティノート撤廃論すら上がった
- ノートがリベラルへの攻撃に使われていると不満を漏らす人たちがあらわれた
- ファクトチェックされる側への転落:
- 日本ファクトチェックセンターも処理水と汚染水の違いを扱う検証記事を出した
- その中には「IAEAは日本から『賄賂』を受け取っているのか」というセクションがあった
- 当時そのような陰謀論が存在したことが伺える
- 追い詰められた結果のきわめつけが、朝日新聞の「『エビデンス』がないと駄目ですか?」という記事だった
- 『日本の反知性主義』(2015)で内田樹はエビデンスより体感的納得を重んじる旨の支離滅裂な主張をしている
- すでにこの時点で左派がエビデンスを嫌がっていたことがわかる
- 示唆:
- ファクトチェックもコミュニティノートもMAGA系偽情報を抑えるために導入の機運が生まれた
- 日本でも2020年頃まではリベラル派が自分たちの武器として積極導入しようとしていた
- それが実用になった瞬間、それで撃たれたのが当のリベラル側であることは示唆的である
■ 6. ロシアメディアの好意的引用
- MAGAとの共通性:
- ロシア政府系メディアを西側が報じない真実を伝える媒体として好意的に扱う傾向がある
- アメリカではMAGA系インフルエンサーでこの傾向が特に強いことは常識となっている
- 米司法当局は2024年大統領選への介入工作でロシア国営メディア関係者を起訴した
- 一部の保守派インフルエンサーは影響工作を受けたことを認めつつ、自分たちは被害者だと主張した
- 何が問題なのか:
- 外国政府系メディアの記事を紹介したり、ロシア側の主張を検討すること自体は問題ではない
- 問題は、情報源の政治的利害を検討する作業を飛ばす場合である
- 西側が報じない「もう一つの真実」を伝える媒体として扱う場合が問題になる
- 乗松聡子の例:
- 日本の護憲派・反基地運動の活動家である
- ロシアのウクライナ侵攻直後の琉球新報のコラムでロシア政府系メディアのスプートニクを引用した
- 西側メディアの報道を「ロシア悪魔視一辺倒」と批判した
- 当時からロシアのプロパガンダを擁護するものではないかとの批判が出たが、記事は撤回されていない
- 米国務省はスプートニクの経営者をクレムリンのプロパガンダと偽情報の主要な発信者と位置づけている
- 情報選択のパターン:
- MAGAではCNNやNYTは民主党のプロパガンダだという不信からロシア系情報源へ接近する例が問題になる
- ここで起きているのは単純な親露・反露の問題ではない
- 敵とされる側が言うからこそ既存メディアが隠す真実ではないか、と考える情報選択のパターンである
- 日本の左派も反米・反NATO・反基地という立場から同じパターンに陥りうる
- 西側メディアは政府や軍産複合体に支配されているという前提が強まると、ロシア発信を過大評価しやすい
■ 7. 「日本政府は韓国に支配されている」陰謀論
- ナラティブの転移:
- 韓国が日本を裏から支配しているという物語は、かつてのネット右翼・嫌韓論壇に典型的だった
- 一見すると左派とは最も縁遠そうな陰謀論である
- しかし現在では、統一教会批判や安倍晋三氏・自民党批判の文脈から類似のナラティブが出てくる
- 桜ういろうの例:
- 2023年に共同通信社の記者だったことが判明し懲戒処分を受けた左派系インフルエンサーである
- 当時の報道では左翼アカウントと認識され、保守系著名人やネトウヨ批判を繰り返す人物とされた
- その後の投稿には「政策はソウルで決まる」「ネトウヨの起源は韓国」といった言説が現れた
- 「安倍家は韓国人と入れ替わっていた」という、韓国支配型ナラティブに酷似する投稿もあった
- 町山智浩の例:
- 国家情報局という名前は韓国の国家情報院から来ているという趣旨の発言が晒されている
- つまり統一教会の指導だという趣旨の発言も見られる
- 2ちゃんねる嫌韓論壇の「韓国→統一教会→自民党」というルートの支配ナラティブとよく似ている
- 事実と飛躍の区別:
- 統一教会が韓国で創設された宗教団体であることは事実である
- 自民党の政治家との関係が問題になったこと自体も事実である
- しかし韓国の組織が日本の政治を支配しているという巨大な因果関係を導くには別途具体的な証拠が要る
- 推測される経緯:
- 安倍政権以降、統一教会を種に安倍派や高市早苗氏ら自民保守派を批判する道具として活用する時期があった
- その影響力がどんどん過大評価されていった
- 実際には他の職能別団体と異なり、参院に議員1人送り込めない程度である
- そんな中で立憲民主党などが公明党と組んで「中道改革連合」を作った
- 公明党も新興宗教勢力であり、統一教会と同じような批判がある
- 長井秀和が両親は創価学会に数千万円寄付したと告発した例がある
- 創価学会はよいが統一教会は駄目だという理屈付けとして、統一教会は韓国産で外国の陰謀だという理論が出た
- この飛躍は私にも理解不能であり、あくまで推測に過ぎない
■ 8. 結論と積み残しの論点
- 陰謀論は右派特有ではない:
- 複雑な社会問題を悪意ある単一の主体の仕業として説明したくなる心理は政治的立場を問わず存在する
- 今回は左派によく見られ、MAGAやネット右翼との共通性が強いものを6個集めた
- 左派でもこれは陰謀論だと認めざるを得ない強いものを選んだ
- 「新自由主義」という言葉:
- 定義が不明瞭であることを多くの学者が指摘している
- ダイアン・コイルは定義が緩すぎてオバマまで新自由主義になると論じている
- ノア・スミスは本当に「新自由主義的転換」なるものが存在したのかを検証している
- サミュエル・ハモンドは新自由主義が「何ではないか」を整理している
- タイラー・コーエンは、この言葉は誕生当初から罵倒でしかなく分類用語ではないとしている
- 結果的にイルミナティやディープステートと似た、世界を支配し私たちを苦しめるものという扱いを受けやすい
- 「軍産複合体」という概念:
- もともとはアイゼンハワー大統領の退任演説に由来する真っ当な問題提起だった
- 現在では武器産業・国防総省・議会が結託した単一の複合体が戦争を望むかのように語られる
- 実際の安全保障政策の決定は、議会の委員会や官僚機構、シンクタンク、同盟国、世論が絡む複雑な過程である
- 実際に戦争が起こると予算が人件費や燃料費に食われ、装備品の新調はむしろ遅れることすらある
- それでも戦争を仕掛けたがる勢力がいるという説明の型は、ディープステート論と機能的に似通っている
■ 1. 事案の経緯
- 問題の投稿:
- 東京大学大学院教育学研究科の本田由紀教授が三笠宮家の彬子さまを巡り「遺伝的要因のおそろしさを感じる」などとXに投稿
- 差別的な表現ではないかとの批判が殺到
- 時系列:
- 元投稿は9月1日、本田氏本人による「解説」は9月5日
- 東大の対応:
- 2026年9月8日、研究科長が本人に注意
- 「社会からの受け止めが一定あったことを踏まえ」「個人のSNS投稿についても十分考慮して行うよう注意をした」との説明
- 東大は9月5日の「解説」についても承知したうえで注意を行った
- 学生有志の抗議:
- 「差別と二重基準のない東京大学を」が投稿の撤回と謝罪を求める抗議声明を発表
- 今回の投稿とその対応をめぐり、差別に向き合う姿勢の一貫性を問う
- 社会問題化:
- 週刊誌からも取材が来ており、ネットの範囲を超えた社会問題になっている
■ 2. 「注意」の組織的意味
- 注意に至る経路:
- 大学に抗議や問い合わせが多数寄せられ本部事務から研究科に対応を求められる経路が考えられる
- 理事・副学長級以上から対応を求められた経路も考えられる
- 本部コミュニケーション戦略課が回答しているため、J-CASTの取材対応を契機に本部と研究科が調整した可能性もある
- 実際にどの経路だったのかは外からは分からない
- 注意に含まれる三つのメッセージ:
- 大学として問題を放置せず注意・指導を行ったという記録を残しておきたいという意図
- 現段階なら部局内の注意で収められるが、継続や炎上拡大があれば全学のコンプライアンス部門が扱う案件になり得るという警告
- これ以上部局を巻き込まないでほしいという要請
- 三つは排他的ではなく通常はすべて含まれている
- 部局の負担:
- 教員個人の発信であっても、抗議対応、報道対応、事実確認、執行部への説明、再発防止策の作成は部局の仕事になる
- 研究科長の監督責任も問われ、組織的・対外的な負担は確実に増える
- 位置づけ:
- 今回の注意は現時点で重大案件になっていることを意味しない
- むしろできるだけ穏便に収束させるための初期対応
- このレベルで収まらなくなると次はより面倒な段階に進むためのアラート
- 組織内言語としての穏当な表現:
- 「十分考慮して行うよう注意した」は外から見れば甘く見えるが、ある種の「旧帝大しぐさ」とも言える
- 地方国立大学ならもう少し直接的かつ強く怒られそうな性質のもの
- 旧帝大では教員の自主性が強く、個人の発信内容に強く介入すると言論・思想統制だと反発される
- そのため明確な禁止や命令ではなく持って回った表現になる
- 表現が穏当でもメッセージは弱くなく、これ以上問題を拡大させるなという相当に明確な警告と読むべき
- 注意と解説の前後関係:
- 解説の後に注意が行われた可能性のほうが高い
- 元投稿から解説までの期間で大学が確認・調整を終えて注意するのは対応が早すぎる
- J-CASTの記事が解説を承知したうえで注意を紹介している点も根拠となる
- ただしどちらも確証ではなく、大学実務からの蓋然性の推測にとどまる
■ 3. 東大の部局自治と対応コスト
- 国立大学の権限集中:
- 法人化以降、各部局が持つ権限を引き剝がし大学本部・学長へ権限を集中させる改革が迫られてきた
- 東大の例外性:
- 例外的なほど強い部局自治を残してきた「最後の楽園」が東京大学
- 予算・人事・組織運営が伝統的に各部局へ委ねられ、予算配分過程も不透明だった
- 単なる教授会自治を超え、各部局が相当程度独立した組織として動いてきた
- 医学部の不祥事で露呈した本部との連携不足、縦割り、責任所在の曖昧さもこの強い部局分権と無関係ではない
- 対応の困難さ:
- 他大学なら本部主導で容易に進む対応も東大では簡単にできない
- 今回の研究科長注意でさえ本部と部局の連携、対応方針や文言の調整に外部からは想像できない行政コストがかかった
- ここから先も一足飛びには進まないため、しばらく静かに見守るべき
■ 4. 「注意」の評価をめぐる対立
- 大学が本田氏の解説を退けたとする読み:
- 東大の注意は大学側が本田氏の「解説」を退けたことを示す
- 結果として岡美穂子氏および隠岐さや香氏らによる擁護的発言が無効化された
- 本人が正当化する立場を貫いたにもかかわらず組織としての東大が明確に否定した点で想像を絶する屈辱
- 人文社会系の学者は自身の非を認めて謝罪することを極度に忌避する傾向にある
- 大学は判断を下していないとする読み:
- 東大は投稿内容が差別的発言だったかどうかの判断を下していない
- 解説文を認めも退けもせず、世間に騒がれないよう考慮せよと言っているだけ
- 大学がかばったとする解釈への警告:
- 東大が本田氏をかばったかのような解釈を撒き散らすことは大学側にダメージを与える
- 黙殺しなかったことへの評価:
- 東京大学が黙殺しなかったことは評価に値する
- 学会やメディアが今後どう対応するかも注視すべき
- 妥当とする評価:
- 東大が本田氏に注意したのは妥当な対応
■ 5. 対応が不十分または不適切とする批判
- 口頭注意では収まらないとする見方:
- 東大がスルーせず対応した点は想定外だが、口頭の注意では世論は収まらない
- むしろ燃料を投下している
- 処分の軽さへの批判:
- キャンセルどころか「けん責」ですらない「注意」であり東大はもうダメ
- 手続きの不備:
- 全学の委員会で慎重に検討せず教育学部長に任せた形に見える
- 本田氏より後輩の学部長が単なる注意で済ませたように見え、絵に描いたような下手な対応
- 事態の重大さを認識しておらず東大はかなりまずい立場に追い込まれる
- 求められる対応水準:
- 懲戒解雇が無理でも学長、副学長、学部長同席の謝罪会見を開き謹慎や減俸程度は必要
- 一度注意で済ませると軌道修正が難しい
- 大学自体への処分要求:
- そもそもこのような人物を教育学の教授にした東大が処分を受けるべき
- 政府は関係部局の予算を数割カットするなど厳正な処分を行うべき
- 処分の公平性への疑問:
- 東大は過去に中国人は雇わないと発言した人を解雇にしている
- 皇族の写真を引用して遺伝的要因が恐ろしいと投稿した本田氏との間で処分に公平性がないのはおかしい
- 過去に懲戒・解雇にした事案の発言が今回と比較して差別と言えたのか東大は公式に発表すべき
- 人事プロセスへの疑問:
- 本田氏より業績のある人が同じポストに応募したことがあるのか公表すべき
- 地方大学や私立大学にいる本田氏以上の業績を持つ人がなぜ東大教授になっていないのかも公表すべき
- 説明がなければ炎上はさらに悪化する
■ 6. 注意という措置そのものへの懸念
- 内容を検討しない措置の危険性:
- 皇室問題であるだけに、当事者が反論しているにもかかわらず内容を検討せずふわっとした理由で注意して見せるのは危険な傾向
- 本人が受け入れていない可能性:
- 謝罪も撤回もしていないのに注意されても受け入れていないのではないか
- 本人が否定を続けるなかで皇室マターに見えるものにサンクションを下すように見えることは本当に大丈夫なのか
- 注意を受けた投稿が削除もされず載ったままであること自体がかなり異様
- 前例としての評価:
- 優生主義的な発言をSNSでした場合、就業規則上の処分に至らない注意が妥当という基準ができた
- キャンセルカルチャーの根絶に向けた大きな一歩
- 謝って済む仕組みの必要性:
- 政治家も同様だが、これは謝って済むようにした方がよい
- 職を追われるとか、政治的な主張や党派、人によってまちまちな対応はよくない
■ 7. 差別の定義をめぐる論争
- 差別の性質:
- 差別とは長い年月をかけて地層のように積み上がるもの
- しばしば似通ったトラウマを契機にコミュニティを作り上げるもの
- 長い積み重ねがあるため当事者でない人には些細に見える言葉もトリガーになる
- その「些細」の判断は氷山の沈んだ部分を見ずに海上部分だけ見て判断するようなもの
- 文脈依存性:
- 差別を理解していない人ほど言葉狩りに盛り上がる
- 差別は前後の文脈なしには判断できない
- 集団性と当事者性:
- 「個人を不快にする」だけでは差別ではない
- 差別は基本的にグループを対象とし「私も同じことをされていた」の記憶を呼び起こすためMe tooというタグができた
- 基本的に告発は当事者から来るものであり、周りの人はどう行動するかを問われる
- 差別を否定したがる側への批判:
- 差別を否定したがる人々は主に誰かの口を塞ぐことに躍起になる
- 敵対相手の言葉尻を捉えて「あいつの方が差別的だ」「不道徳だ」という浅薄な非難を繰り返す
- そこにMe tooはなく共有された傷もなく、にわか検閲官や裁判官を演じたい匿名多数がいるだけ
- 有利な立場には差別が適用されないという論への反論:
- 差別は有利な立場には適用されないという考え方は危険
- 諸個人の地位は多元的であり、そのどれかについて差別する側が恣意的に有利と判定すれば差別が正当化されてしまう
- その結果ほとんど誰でも差別されうる、しうることになってしまう
■ 8. 「遺伝的要因」表現が個人に与えた傷
- 見落とされている当事者:
- 擁護派も糾弾派も社会の大きな構図や組織の論理の文脈で評する向きばかり
- あの表現に個人的にショックを受けた人もおり、X上では目立たない
- そうしたマイノリティにも配慮するのが優しい社会
- 血縁への読み替えへの批判:
- 「遺伝的要因はおそろしい」を「血縁」と変換したり天皇制批判で正当化する人たちは、遺伝的要因を恐れて暮らす人など眼中にない
- 個人的経験:
- 自身の祖父母はいとこ同士の結婚であり、日本では合法だが他国では禁止する国もある
- 近親婚では遺伝由来の疾病が発現しやすいとされ科学的に正しく、多くの社会で近親婚をタブーとする規範が確立してきた
- 昔の日本の田舎ではいとこ同士の結婚もよくある話だった
- 父の妹たちは体が弱く、おおらかに受け入れる人もいたがそうでない人もいた
- 近所の人から祖父母がいとこ同士だから叔母たちは体が弱くて大変だ、あなたはそうならなくてよかったと言われた
- それ以来そこはかとない不安がずっと心の中にある
- 血縁と遺伝の違い:
- ただの血の繋がりであれば縁を切ったり距離を取るなど自分の努力で一定程度断ち切ることもできる
- 「遺伝的要因」は今のところ自分のコントロールの及ばないところにある
- 自分ではどうすることもできないことは「おそろしい」
- 消えない感情:
- 子供がおらず遺伝的要因を心配する意味はないが、遺伝に対するネガティブな気持ちは消えない
- 恵まれた人生であっても、そのおそれは絶対になくならない
- かつて言われたことへのおそれはふとした時に湧いてくる
- 誤読だとか解説だとかで上から目線で正当化されることに自分の感情が否定されたと感じ本気で悲しんでいる人間がいることを残しておきたい
- あの言説が正当だと思われたくなかったから書いた
■ 9. ダブルスタンダード批判
- 本田氏の過去の発言との矛盾:
- 本田氏は2019年に、差別発言を繰り返している件について雇用者側は早急に対応すべきと述べていた
- 本田氏の主張によれば本田氏のような人はキャンセルされるべきという話になる
- 取材拒否と謝罪形式への批判の矛盾:
- 本田氏は取材に応じないことや「そんな意図はなかった」「誤解を与えたら申し訳ない」式の謝罪を批判してきたはず
- その手の政治家や企業の対応を問題だと言ってきたはず
- 自分ができないことを他人にだけ要求し、権威に無自覚で自分に甘い姿勢が問われる
- 処分水準と過去の言動の関係:
- 本来、処分としては注意くらいで充分であり懲戒として履歴に残る必要もない
- しかし本田氏や隠岐氏のこれまでの主張からすれば注意程度で済ませてはいけないはず
- あの人たちのダブルスタンダードこそが問題であり、過去のキャンセルを見直すべき
- 過去の事案の清算要求:
- 過去のあらゆる発言がブーメランになっており、オープンレターや草津の問題について謝罪を求め続けるべき
- 舌禍程度でキャンセルすべきでないと言うなら、過去に本田氏らによってキャンセルされた人たちの職位、名誉、基本的人権の回復もなされるべき
- 本田氏は彼らの名誉回復のために率先して行動すべき
- 擁護者への問いかけ:
- 本田氏をエクストリーム擁護した隠岐氏や岡氏らは今回の東大の対応をどう評価するのか
- 権威主義による帰結の予測:
- 本田氏はおそらく身内の甘い裁定と権威主義によって失職は免れる
- ならば今後いっさいの場面で彼女を「人格者」や「教養人」として扱うのを辞めればよい
■ 10. 批判の内容と表現をめぐる評価
- 撤回と謝罪の必要性:
- 最低でも撤回と謝罪が必要であり、「解説」で済ませてはならない
- 斎藤幸平氏の「普通に撤回しよう」という指摘はその通り
- 表現選択への批判:
- 本田氏の批判はシンプルな麻生批判であり、党派性が強くにじみ出た半ば陰謀論的なもの
- であればもっと端的な言葉で簡明に批判すべきだった
- 「遺伝的要因のおそろしさ」などとだいそれた言葉を持ち出さず単にそう言えばよかった
■ 11. 大学内の力学と本田氏への評価
- 指導教員としての評価:
- 本田氏は自身の指導教員であり、実学教育の可能性を探っていた辺りまでは同意できる部分もあった
- 政治活動家になってからは尊敬できる要素がない
- 今回については初手から少なくとも倫理的に誤った態度を取り続けている
- 学内で異論を言えるかどうか:
- 東大生で本田氏は間違っていると堂々と言える人は極めて少数のはずという見方がある
- そういう人は「自分は東大生である」以外の拠り所を持っているという指摘もある
- 実際にはそれくらい言える人は東大にたくさんおり、指導教員に恭順する学生ばかりではない
- ただしそういう人が東大に残れないことは事実
- 今後の焦点:
- 組織としては注意で終わるとして、他の東大教員や学生がこれからどう声を上げるかが問われる
- 差別発言やキャンセルカルチャーを見直すきっかけになればよい
- 本田氏への支持:
- 今の日本にはゼッタイに必要な方であり、パソコンやスマホにしがみついて戦う人を嗤う者には分からない
- 本田氏は国会前デモで、人々の生命、生活、尊厳を守る原則とは真逆の振る舞いをし続けているのが自民党だとスピーチした
本田由紀先生の事案、学会や大学当局としては「まあ、本田先生も反省しておられるようですし…」といういつもの落としどころを取ろうとしたら、本人が例の「解説」を出してしまったことで、「まったく反省していない」ことが明らかになった以上、このオプションが使えなくなったからさぞや頭を抱えているだろうな。
で、こういう状況が長期化すると、有限である脳の認知リソースや思考リソースが減衰していくから、「男子中学生が長い間出していない提出物」と同じになって時間切れを狙うようになる。
■ 1. ザクセン・アンハルト州議会選
- AfDの歴史的勝利:
- 6日の州議会選で極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が暫定開票で得票率44%を得て第1党に躍り出た
- 定数83の州議会で過半数まであと3議席に迫った
- 掲げた主張:
- 移民の排斥を訴えた
- 「ドイツ的な文化の再興」を訴えた
- 州政権掌握の可能性:
- 連立交渉によっては州政府の実権を握る
- 分権的な制度の下で州政府には強い権限が与えられている
- 過半数確保にめどがつけば教育や文化政策に大きな影響力を持つ州首相の座を得る可能性がある
■ 2. 戦後ドイツの国家理念の綻び
- 選挙結果より重い意味:
- 「反ナチス」を国是としてきた戦後ドイツの国家理念が綻び始めた
- 戦後ドイツの終焉を告げる鐘が鳴った
- 欧州への波及:
- 地殻変動はドイツにとどまらない
- 欧州全体の政治秩序を揺さぶる可能性をはらむ
■ 3. ナチスとの近似性
- 地方政治からの権力掌握という経路:
- ほぼ100年前にナチスも地方政治で実績を積み、1933年に国家権力を掌握した
- 同一視すべきでないとの意見は過小評価:
- 党内では民族主義的な言説が公然と語られている
- 2013年の結党時から民族主義的な世界観は色濃い
- ゲッベルスに学ぶ議員:
- ある連邦議会議員の自宅の書斎にはナチス宣伝相ゲッベルスの演説集などの書籍が並ぶ
- そこから政治家としての人心掌握術のヒントを得ようとしている
- ナチス時代を彷彿とさせる言葉遣い:
- 別の議員は既存政党をドイツをだめにする病原菌だと取材で訴えた
■ 4. 届かなかった警告
- 大統領の明確なメッセージ:
- 投票2日前の今月4日、ドイツ西部ボンの大統領官邸でシュタインマイヤー大統領夫妻に会った
- 民族主義的な思想やナショナリズムによる孤立主義では、いまの課題を解決できないと語った
- 経済界や労組、宗教指導者の警鐘:
- 選挙前に寛容な社会の重要性を説いた
- 極右が台頭すればドイツの国際的な信頼が揺らぐと警告した
- 不確実性の高まりから景気がさらに悪化しかねないと警告した
- 支持は極右へ集中:
- 度重なる警告にもかかわらず有権者の支持がAfDに集中したことは衝撃的である
- 同党は単独過半数に迫る大勝だった
■ 5. 欧州統合の分岐点
- 反ナチスが支えた欧州統合:
- 反ナチスを戦後国家の土台にしてきたからこそドイツは欧州統合の推進役となった
- 通貨ユーロの信認を支えてきた
- 前提が崩れた場合の影響:
- 自国優先に転じれば欧州の外交や安全保障、通貨・金融政策などあらゆる面が根底から揺さぶられる
- ドイツも欧州もいま歴史的な分岐点に立っている
■ 6. メルツ首相の責任
- 責任は重い:
- 首相が率いる保守系のキリスト教民主同盟(CDU)は得票率が20%を下回り惨敗した
- 党内に広がる首相交代説:
- 選挙期間中から不人気のメルツ氏が足を引っ張っているとの指摘が党内にあった
- 29年の次回総選挙はメルツ氏では戦えないとの声が漏れる
- 政局は一気に流動化しそうだ
■ 7. 地政学リスクの震源地となる独仏
- フランスの極右台頭:
- 隣国フランスでは来春の大統領選で極右のルペン氏が有力候補になっている
- 欧州の軸の変質:
- 欧州統合の軸となるべき独仏がいまや地政学リスクの震源地となった
- ドイツで鳴り響く鐘の音は欧州の未来を問う響きでもある
■ 1. 全体評価
- 論説の構造:
- 一州の州議会選挙結果を起点に、戦後ドイツの国家理念の崩壊から独仏の地政学リスク化までを一気に接続する
- 評価できる基盤:
- 州政府の権限に関する制度説明は的確である
- 大統領への面会や議員取材という一次情報を持つ
- 中核の飛躍:
- 連邦の一部にすぎない一州の結果から「戦後ドイツの終焉」を宣言する論証がほぼ存在しない
- 前回得票率や投票率、他州・連邦支持率といった比較データも示されない
- 分析の欠落:
- AfDが支持を集めた理由の分析が完全に欠落している
- 警告したのに聞かなかったという構図の提示にとどまる
- 信頼性を損なう要素:
- 結論への滑り坂的な連鎖が見られる
- 匿名逸話への依存と反論の一行棄却も認められる
■ 2. 一州の結果からの一般化
- 冒頭の断定:
- 戦後ドイツの終焉を告げる鐘が鳴ったと断定する
- 続けて「反ナチス」を国是としてきた戦後ドイツの国家理念が綻び始めたと結論する
- 不完全な帰納:
- 提示された事実はザクセン・アンハルト州一州の議会選挙結果のみである
- 論証の飛躍である
- 州の代表性の欠落:
- 同州が連邦全体の中で占める位置が一切書かれていない
- 人口規模、旧東独地域という属性、他州との支持傾向の差への言及がない
- 検証可能性の不在:
- 同州の結果が全国的傾向の先行指標なのか地域固有の現象なのかが判別できない
- 他州や連邦レベルのAfD支持率が併記されていれば主張の強度は検証可能になった
- 中間項の不在:
- 「州議会選」の水準と「戦後ドイツの国家理念」「欧州全体の政治秩序」の水準の間には少なくとも二段階の論証が必要である
- その中間項は文中に存在しない
■ 3. ナチスとの類比の扱い
- 前例提示の限界:
- ナチスも地方政治で実績を積み1933年に国家権力を掌握したという記述は経路の前例提示にすぎない
- 前例が一件あることは同じ経路が再現される根拠にならない
- 地方選で躍進しながら国政に至らなかった政党の反例が検討されておらず、選択的事実提示の疑いを免れない
- 論点のすり替え:
- ナチスとAfDを同一視すべきではないという意見を「それは過小評価だ」の一文で退けている
- 「同一視すべきでない」という主張と危険性を過小評価しているという指摘は論理的に両立する
- 同一視の否定への反論は「同一視すべきだ」でなければならない
- 反論の中身の不提示:
- なぜ同一視すべきでないとされるのかが一切紹介されない
- 読者は反論を評価する材料を与えられないまま反論が退けられたと受け取る
- 根拠の不足:
- 過小評価だとする根拠は党内で民族主義的な言説が公然と語られている点のみである
- 民族主義的言説の存在はナチスとの本質的同型性を示す十分条件ではない
■ 4. 書斎の記述と証拠の質
- 連座の誤謬:
- ゲッベルスの演説集の所蔵は歴史研究者やジャーナリスト、批判的関心を持つ者にも起こりうる
- 蔵書の存在自体は思想的同調の証明にならない
- 読心的断定:
- 人心掌握術のヒントを得ようとしているという断定に根拠が示されていない
- 当該議員の発言か筆者の推測かが判別できない
- 本人の発言であればその旨を明記すべきであり、推測であれば断定形は不当である
- 標本の問題:
- 匿名の議員2名の逸話で党全体の性格を特徴づけている
- 党内で対立する見解や穏健派の存在が検討されていない
- 逸話が党内でどの程度典型的なのかを示す情報が皆無である
■ 5. 「届かなかった警告」の構成
- 権威論証:
- 権威が反対したという事実はAfD支持が誤りであることの論証にならない
- 引用される大統領の言葉も主張の提示であって論証ではなく、その当否は検討されない
- 原因分析の皆無:
- なぜ警告が届かなかったのかの分析が存在しない
- 移民政策への不満の内実や経済状況が一行も書かれていない
- 旧東独地域の統一後の経験や既存政党への失望の理由も書かれていない
- 有権者の判断の除外:
- 警告にもかかわらず支持が集中したことを衝撃的とする記述は有権者の判断を説明対象から外している
- 不可解な逸脱として扱っている
- 非対称性:
- エリート側の主張は詳述され、44%の有権者側の理由はゼロである
- 確証バイアスおよび選択的事実提示である
- 原因分析なき現象記述にとどまり、論説としての価値が大きく損なわれている
- 判別不能な解釈:
- 権威の側の警告が有権者の反発を招いた可能性という解釈も成立しうる
- その検討がなされたか否かは文章中の記述から判別できない
- 面会場面の描写:
- 大統領夫妻に会った、笑顔を見せつつといった描写は大統領の主張の当否に寄与しない
- 取材アクセスの提示が主張の重みづけとして機能し、権威論証を補強する方向に働いている
■ 6. 欧州統合とユーロへの因果推論
- 因果の単純化:
- 反ナチスを土台としたからこそ欧州統合の推進役となりユーロの信認を支えたという記述は因果を単純化している
- ドイツの役割やユーロの信認は経済規模や輸出主導型の産業構造によっても説明されうる
- 財政規律の伝統や中央銀行の独立性も要因として挙げられる
- 隠れた前提:
- 反ナチス理念を唯一ないし主要な原因とする根拠は文中に示されていない
- 滑り坂論法:
- 一州の選挙結果から国家理念の綻び、自国優先への転換、欧州秩序の全面的動揺への連鎖が既定路線のように提示される
- 各段階の移行確率が一切示されていない
- ドイツが自国優先に転じるという中間段階は州議会選の結果からは何ら導かれていない
■ 7. 連立の実現可能性
- 実現可能性の未評価:
- 州政権掌握が現実的選択肢であるかのように二度言及される
- 他党がAfDとの連立に応じる見込みに関する情報が皆無である
- 他党の方針や過去の連立交渉の実績、交渉の現状が示されていない
- 伏せられた帰結:
- 定数83のうち過半数まで3議席不足ということは残余の議席を他党が分け合っていることを意味する
- AfDを除く諸党が連合すれば政権が成立する数的余地が存在する
- この可能性は記事の数値そのものから読み取れるにもかかわらず一言も言及されない
- 条件節の反復:
- 条件節を用いて形式上の誤りを回避している
- 実現可能性の評価を欠いたまま反復することで、政権掌握が切迫しているという印象のみが残る
- 出典なき見出しの引用:
- 見出しの「終わりの始まり」は鉤括弧に入れられているが発言者も出典も本文中に存在しない
- 誰の評価であるかが判別できない引用符の使用である
■ 8. メルツ首相への責任帰属
- 比較基準の欠落:
- 前回の同州選挙でCDUが何%だったのかが示されず、惨敗の程度を読者は評価できない
- AfDの44%についても前回比が示されず躍進の幅が不明である
- 定量的主張を掲げながら比較データを欠く点は証拠の質の問題である
- 因果と相関の混同:
- 州議会選の結果を首相個人の不人気に帰す推論は因果と相関の混同に接近している
- 州レベルの候補者要因や地域の支持構造、争点の性質といった代替説明が検討されていない
- 匿名の党内の声は責任論の存在の証拠にはなるが、責任帰属が妥当であることの証拠にはならない
- 根拠なき予測:
- 政局は一気に流動化しそうだという予測に根拠が付されていない
■ 9. フランスへの拡張と結語
- 確度の異なる情報の並置:
- ドイツについては選挙結果という実績があるがフランスについては将来の選挙に関する見通しにすぎない
- 独仏が地政学リスクの震源地となったと完了形で断定するのは論証の飛躍である
- ルペン氏が有力候補になっているとする根拠も示されていない
- 結語の修辞:
- 鐘の音が欧州の未来を問う響きでもあるという結語は修辞であり論証を加えない
- 冒頭との呼応は文章として整っているが、感情的訴求による論理の補強として機能している
■ 10. 評価できる点
- 制度説明の的確さ:
- 州政府に強い権限が与えられているという説明は州選挙が重要である理由を正しく伝える
- 記事の前提として必要かつ十分である
- 一次情報の存在:
- 大統領との面会と議員への直接取材という取材基盤が明示されている
- 日付と場所も特定されている
- 数値の具体性:
- 得票率44%、定数83、過半数まで3議席、CDU20%未満といった数値が具体的に示されている
- 構成の明快さ:
- 選挙結果から歴史的含意、警告の不発、欧州への波及、国内政局、仏への拡張という展開は追いやすい
- 主張の所在が読者に判別しやすい
- 立場の明示:
- 署名入りの論説として筆者の立場が隠されておらず、読者が割り引いて読むことが可能である
■ 11. 採点結果
- 論理構造(3/5):
- 構成の流れは明快だが、一州の選挙結果から国家理念の終焉への中間項が欠落し記事の背骨が空洞である
- 説得力(2/5):
- 制度説明と一次取材は有効に働くが、支持理由の分析が皆無で現象の記述にとどまる
- 主張の妥当性(2/5):
- 主張の規模が提示された証拠の規模と釣り合っていない
- 証拠の質(2/5):
- 検証に必要なデータが軒並み欠落し、党の性格づけは匿名の逸話2件に依存する
- 読者が主張を独立に検証する手段がほぼ与えられていない
- 論理的健全性(2/5):
- 滑り坂論法、論点のすり替え、連座の誤謬、権威論証、確証バイアスが複合的に見られる
- 多角性・反対論の検討(2/5):
- AfD支持の動機や政策的主張の内実、同一視に反対する論拠のいずれも紹介されない
- 表現・可読性(4/5):
- 簡潔で明快であり、鐘の比喩による冒頭と結語の呼応も効いている
- その修辞が論証の欠落を覆う方向に働いている点は減点要素である
- 合計:
- 17 / 35
https://anond.hatelabo.jp/20260904235743
この記事がどうにもXでバズっている様だが、その内容を見ればあまりにも氷河期世代の言い訳がひどくて、
流石に書いた当初は同情的にも思ってたが、どうしようもねえなこいつら、という感情が9割くらいに傾いてきている。
先に書いとくが全部実話やぞ、もっとひでえこと言われたけど、全部書いたらお前ら氷河期世代が脳の血管ブチ切れて憤死するくらいのレベルだから勘弁してやっとるだけやぞ?
■ まず言いたいのは…
な~にが「AIだ!」「謀略だ!」だよ、アホじゃねえの?お前らAIで書いたものか判別もつかん氷河期世代如きが、何上等コいちゃってんの?
長年の他責思想と不摂生のせいで脳味噌でモノ考えないで、神経節で思考する様になった別種の類人猿にでも進化しちゃったのかな?としか思えないんですよね。「ニホンヒョーガキピテクス」みたいな?
寧ろお前らが政府やどこかの政治団体による謀略かなんかで扇動して使い物になって、年貢の1円でもGDPの1ドルでも平均押し上げられる程根性と見込みがあるなら、喜んで「隠れた才能(笑)」とか「本気出す」とやらで発揮させてキリキリ働いてくれよ、としか言いようがないんですよね。
そんなこともできないから社会保障のお荷物とか「ゴミ」とか言われてんだよ、お前ら。
何が「政府と企業が公務員や正社員雇用を増やさなかったからだ」だよ、それってお前らが長年他責思想で仮想的にしてる共産主義思想や社会主義思想と何が違うんだよ、頭おかしいんじゃねえの?あ、おかしいから氷河期世代なんて括られてるのか(笑)
普通に考えて、この明治時代より資本主義やってる日本で、何で不景気にわざわざ採用増やさないといけない道理が企業側にあるんだよ
それにさぁ、お前ら当時散々新自由主義信奉してたじゃん、今更小泉前首相や竹中氏に責任擦り付けるなよ、その二人を熱烈に「マンセー(死語)」と持ち上げてたの、当時のお前らじゃん。
俺ガキん頃、まだ2chの2010年以前のサーバーぶっ飛ぶんで見れなくなる前に、その時代の過去ログみたことあるけど、
バカヅラ下げて「俺達はITというデジタルとアナログの両方を知っている新世代、息苦しい規制を取っ払えば老害どもに頭下げずに自由に時代を切り開ける」とか散々、もう今から考えれば失笑レベルのアホな書き込み大量に見かけたぞ?恥ずかしいぜマジで
■ あとさぁ、「戦いましたよ!やりましたよ!」とかナチュラルに歴史捏造するその思想反転での精神防御する癖、止めたら?
戦ってもねーから今お前ら氷河期世代はネット含む社会の害悪レベルで零落れてんだろーがよ。
何調子くれちゃってバナージくんみたいな自己弁護始めちゃってるワケ?ハッキリ言ってすっげえだせえぞ?今いくつよおたくら。あんなの許されるのは遅くとも高校2年生の夏までなんだよ、タワケ
俺もよぉ、大学ん時の専攻分野だから卒論にでもしようと思って色々調べたワ
実際は戦ったどころか、自ら基本的人権を放り出してでも「ボクたちを雇ってくださいィィィィ~~~~~ン」と、基地外みたいな中小ブラックや、ブラック飲食や、武〇士みたいなブラック企業にアナルおっぴろげで裸土下座して靴をひょっとこフェラする勢いで縋り付いて、
自分たち同士でセルフダンピングしてただけだろーが、そのせいで中小統合進まないから賃上げもその後遅々として進まなかったんだから、お前らもはややってる事害悪以外の何物でもね~んだよ。おわかり?
まぁお前らの脳内世界観すげえある意味面白いよなw
何もできずに負けた敗残者が「苦しい就職氷河期を生き抜いた戦士」になり、ただビビって黙っていたチキンが「ネットでサイレント・テロを行った抵抗者」になり、ただ無能で何もしなかった、できなかった奴がが「沈黙の抗議者」になるんだもんなw
すげえわ、マジでその言い訳っぷり。他責思想選手権でもあれば黄金の世代と言われてたかもなw
あ、Xで「サイレントテロをしたんだぞッッッ」とか寝言ほざいてる奴らもいたナ、まさか自分から底辺界隈の底辺経営者や管理職のマゾ豚奴隷に志願してイジメられるという、それがサイレントテロのつもりだったの?ん?w
大体よぉ、どこも氷河期雇わないなら氷河期雇う会社を氷河期自身が作れたよかっただけなんじゃねえの?
会社から要らねえとあしざまに罵られてるのに「どうか!どうかボキタンたちを見捨てないでくだされ~~!後生でござる!殿ォォォ~~~~ン!」と乞食の様にはいつくばって、厄介者に見を窶す。あ、「窶す」って読める?脳味噌使わなくて人文系を邪教の様に嫌ってるお前らヒョーガキのオッサンにわかりやすくひらがなで書いてやるよw「やつす」なw
そんでよ、初任給が60万突破するこの今の時代ですらお前らの下の世代は自分で稼ごうと事業立ち上げる奴ら多いのに、お前ら氷河期世代はただただドブ川のボラみてぇに口開けてエサ待ってるだけでしょ?与えられることしか望まないってだけでしょ?
社会への文句だけは一端でバブバブゥ!とコメ欄でもXでも泣き喚く。そりゃもう年金も医療保険も社会保障も打ち切って良し!と政府や社会がなるわけですワ。
そんでXでは、できもしねえ癖に「俺達氷河期世代をバカにしたらテ〇するぞ!」だの「最大票田だから後で覚えてろよ!」とか寝言ほざいてるわけじゃん、あれ、脅しかなんかで言ってるつもりなの?ミナミコアリクイの威嚇並にバカにしか見えねえからな?ハッキリ言って。
■ 2000万人(自称)もいて四半世紀団結すらできなかった烏合の衆が今更何が出来んの?w
まぁこれっすわ、四半世紀もあって自分らの意見代弁する政治家一人擁立もできず、政党一つも作れなかった奴らが、どうやって最大票田になったから「日本社会へ合法的に復讐」すんのさ?w
あとさぁテ〇だの勇ましい事ほざいてるバカヒョーガキどももいるけどさあ、幽体離脱して自分を客観視してから寝言は土日祝日に休み休み言えよ。
お前らがアホヅラ下げて秋葉原で20年前「俺達の麻〇!」とか「オタクイズビューティフル!」とか本田透あたりのクソオタ思想本片手にホコ天で妖しき邪教の舞を踊って、バカヅラ下げて人生逆転してコスプレ美少女や電車男の「エルメスさん」みたいなのと出会う方法探してた頃にはよ~
今は亡き秋葉原MADや軍拡通りで、韓国やセルビアやスペインの特殊部隊が使ってた殺〇ボ〇ガンや殺〇コンバットナ〇フが旬の野菜の如く軒下に2万円くらいで何の規制もなく売られて並べられてたろーが。
書泉では上田信のコンバット・バイブルとか普通に売られとったやろうが、何でその時にでも武を練るくらいの発想なかったの?
お前ら氷河期のゴミ連中が毎年靖国神社で恥ずかしいコスプレしてっけどよ、その徒歩3分先の九段下の昭和館では、当時のナマ本で戦史叢書から回想禄、歩兵操典まで全部タダで見れるぞ?知らなかったの?
政府が禁武政策してるんだ、刀狩りしてるんだって馬鹿じゃねーの、ホントにしてたらそんな本タダでガキでも読める場所に公共サービスで税金で運営して保存してるかよ。結局ガキなんだよね、お前ら氷河期って。
結局お前らがやった事って何?エッチなゲーム見てイチモツおっ立たせてただけだろ?
まぁ俺達の麻〇!とか抜かしてたのに今や「ザイム真理教のシンパ」とか抜かして麻〇叩きに走ってんのは、マジで頭悪すぎて絶句したけどな、メダカの水流実験並に何も考えずに生きてきてんだなーこいつらヒョーガキってと思ったよ。
あ、そういういえばあれもお前ら氷河期世代がデモやってたんだっけ?デモっていうよりお飯事みてぇなの。
散々馬鹿にしてた「パヨク」の猿真似して、アジビラにタテカン用意して、増税してるのは財務省のせいだとか、財務省のお役人様たちから聞けば「こいつら中学校真面目に通ったのか?」と本気で唖然とするような事喚いてる動画恥ずかしげもなくyoutubeで出してた姿はお笑いだったぜw
ホントに官僚がそんな秘密結社みたいなパワー持ってたら、プライマリーバランスこんなんなるわけねえだろ、ま、いっても理解もできねえだろうけど。
お前ら氷河期に必要だったのって、ITだのプログラミングだのパソコンカチャカチャする前に、まずは子供部屋の勉強机に並べられた、妙に使用感のない中高の教科書から勉強し直すことと、神田と秋葉原の図書館で四書五経でも読んで人間としての基本常識勉強することだったんじゃないの?としか思えないんですよね、ボカァね。
■ つーかよ、お前らみたいな世代がヒリ出されてしまったのは当時の教育のせいっていうの、割とガチだよね
お前らヒョーガキの大好きなITに関してもよぉ~、当時の2chのDL板なんて世界最先端のP2P技術のリファレンスサイトだったそーじゃん。
秋葉原のパソコンショップに並べられてるパソコンで、AdobeだのExcelの今よりはるかに少ないフル機能暗記して使えるだけで、すぐ年収600万くらい余裕だったみたいな話もあるそーじゃん、俺が昔働いてたIT企業で聞いたぞ?
お前らその時代何やってたの?Winnyでエロゲーやエロアニメ違法〇Lしてただけだろ?ホコ天でらき☆すたの制服やハルヒの制服着てキモい女装ダンス踊ってただけだろ?幕末のええじゃないかの様に。
いやマジ逆に聞きたいんだけど、おたくら何でそんな危機感なかったの?せいぜいFXのハイリバでバクチキメてただけだろ?親の金パクって。
「ブラック企業でいっぱいいっぱいいじめられたんだ~~~」とかほざいてるのもXでいるけどよ、今のんきにXでクソリプ飛ばせる程度に五体満足なら、何でどうにかしようとせめてまだ若いと形容できた2010年代にどうにかしようと思わなかったの?馬鹿なの?アホなの?鳥なの?ヒコーキなの?あ、ヒョーガキか…
悔しいか?ん?
どうせここまで言われたって他責思想で「AIだろッッッッ」としかほざけねーんだろ?w
ダサくて惨めでホント憐れだよな、お前ら氷河期世代ってw
お得意のチャッピー君に俺のこの文章全部読ませてAIで書かせたかどうか聞いてみろよw
まぁAIはお前さんらの気持ちに寄り添ってくれるから断言はしないだろーけどな、イーロンマスクにお願いでもすりゃいいんじゃねえの?「AI搭載型2.5次元美少女アンドロイド開発してくだされ~!」ってよ、
お前らの大っ嫌いな中国が今一番力入れてるけど、「宗教上の理由」で中国は推せないもんな?お前らヒョーガキって。
すまん、ハッキリ言わせてもらうワ
お前らがやったとほざいた「サイレントテロ」なんてな~んも世の中にきいとらんぞ?
当たり前じゃろうが、消費をやめたところで、巨大企業は倒れるわけなかろうが。結婚しなかったところで、国家は崩壊しないやろうが。
おのれらヒョーガキが働くのやめたところで、霞ヶ関の時計は止まるわけなかろうが。
社会はのぉ、個人が思っとるよりもはるかに鈍感なんやぞ?
社会という巨大な船はの、己ら一人の船員、いや一匹のドブネズミがが甲板から降りたくらいでは、ほとんど進路を変えんのじゃ、わかったかタワケ
ま、お前らが推してたトランプ大統領が世界のインフラ流通完全破壊してくれちゃったおかげで、
お前らが意図せず望んだ「セカイノオワリ」が来てくれてるからよかったじゃん。
まぁ、ここまで言われてもでもでもだってだってと仮面ライダードライブの歌詞みてぇなこといって他責思想で逃げるだけなんだろーな、お前らって。
全くヒョーガキのバカさ加減は群をぬいとるわ
死ぬまで自分がグリッドマンに変身できるようになって美少女JKとの恋愛含む選ばれし青春人生が始まるとか、ウルトラマンが助けてくれるとか思うとるわけだ。
お前らみたいな他責思想のオッサンなんかヒーローになんかなれないし、ウルトラマンなんかいねぇしこねぇよw
あー書くだけ書いたらすっきりした。全くさっさといなくなってくれねえかな、この世代。
■ 1. 東大による注意
- 教育学研究科長からの注意:
- 東京大学は2026年9月8日、本田由紀教授に個人のSNS投稿についても十分考慮して行うよう注意したと明らかにした
- J-CASTニュースの取材に対する回答で判明した
- 問題視された投稿:
- 三笠宮家の彬子さまを巡り「遺伝的要因のおそろしさを感じる」などとXに投稿したもの
- 差別的な表現ではないかとの批判が殺到した
■ 2. 批判の発端となった9月1日の投稿
- 引用リポストという形式:
- 本田氏は彬子さまに関する他者の投稿を引用リポストしたうえで書き込んだ
- 引用元の投稿内容:
- 彬子さまの皇族費が倍増すると報じた東京新聞の記事を受けたもの
- 彬子さまと麻生家を「さもしい」と表現し、皇籍離脱させるべきではないかと主張していた
- 麻生の血筋から天皇を出すのかとも主張していた
- 彬子さまと麻生氏の関係:
- 彬子さまは自民党・麻生太郎副総裁の姪だと複数メディアが報じている
- 本田氏の書き込み内容:
- この人たちを目にするたびに「遺伝的要因のおそろしさ」を感じると記した
- 露出の増加が逆効果になるかもしれないとも記した
- SNS上の反応:
- 投稿の内容や表現に対し、差別的な表現ではないかといった批判が相次いだ
■ 3. 本田氏による「解説」
- 5日に掲載した釈明文:
- 「曲解」が広がっているとして「解説」と題する文章をXに掲載した
- 皇室典範改正や皇室における養子制度などに言及したうえで各表現の意味を説明した
- 「遺伝的要因のおそろしさ」の趣旨:
- 自らと遺伝子を共有する血縁者を優遇しようとする麻生太郎氏の行為の問題点を指すとした
- 「露出の増加が逆効果」の趣旨:
- 彬子さまや妹の瑶子さまがメディアなどに登場するたび、麻生氏のふるまいの問題点が想起されるという意味だとした
- その結果として視聴者は反発を抱くであろうということを指すとした
- 差別・誹謗中傷の否定:
- 「差別」「誹謗中傷」などの非難にはあたらないとした
- 「遺伝的要因」という表現が最適だったかどうかは検討の余地があるとした
- 「血縁者」や「親族」などの言葉と置き換え可能な意味で用いたと主張した
- ルッキズム批判への反論:
- 投稿では容姿に関して一切言及していないとした
- そこに容姿云々といった意味を読み取ることは、読み取る者自身が有するルッキズムを露呈させているに他ならないと反論した
■ 4. 「解説」に対する批判
- 斎藤幸平准教授の指摘:
- 東大大学院総合文化研究科の斎藤幸平准教授は普通に謝って撤回しようと指摘した
- その他の批判:
- こんな言い訳は通用しない、詭弁、「お詫び」ではなく「解説」だといった批判が寄せられた
■ 5. 東大の回答内容
- 5日の投稿の把握:
- 本部コミュニケーション戦略課は8日、本田氏による5日の投稿についても承知していると説明した
- 学内の定め:
- 構成員は人権を尊重し、高い倫理観を持って行動しなければならないと定めている
- 注意に至った理由:
- 本人にその意図がなかったにせよ、差別的な発言という本学の基本的な方針にも反する社会からの受け止めが一定あったことを踏まえた
- 今後の対応方針:
- 構成員に対する人権尊重及びコンプライアンスの重要性の周知に努めるとした
■ 6. 日本教育学会の対応
- 倫理委員会での検討:
- 本田氏が会長を務める日本教育学会の事務局は7日、「解説」も含めて倫理委員会で検討中だと回答した
- 3日の取材の時点でも、投稿を巡り倫理委員会において対応を検討中としていた
「自分は仕事も家事もひととおりできるけど、稼ぐのは自分がメインにするからせめて女性には家事を多めにやってほしい。それすらできないとなると、もはや男性にとって女性養う価値がないじゃん? じゃあ貴女はなにで価値提供できるの?」と考えているからです。
■ 1. 本人の希望と救急現場のギャップ
- 心肺蘇生を望まない意思:
- がんの終末期や老衰で人生の最終段階を迎えた人の中には、心停止時に心肺蘇生を受けないことを本人や家族があらかじめ希望している場合がある
- 穏やかに見送ってほしいとあらかじめ意思を示す人が増えている
- 通報後は蘇生継続が原則:
- 実際に心停止となって119番通報されると、救急隊は原則として心肺蘇生を続けながら病院へ搬送する
- 現場で本人の意思を確認し心肺蘇生を中止するための全国共通の仕組みが日本にはない
- 誰も悪くない構造的問題:
- あわてた家族や高齢者施設の職員が救急車を呼ぶと、救急隊は本人の意思を目の前にしても蘇生を始めざるを得ない
- 本人も家族も救急隊も誰も悪くないまま、望まない心肺蘇生が行われてしまう
- 地域独自の手順:
- 一部の地域では、本人の意思の確認やかかりつけ医への連絡など条件を満たせば心肺蘇生を中止できる手順を独自に整えてきた
- この手順が全国にどれだけ広がり実際に使われているかは、これまで明らかになっていなかった
■ 2. 調査の概要
- 研究主体と発表:
- 岡山大学医学部の田邉綾客員研究員(救命救急・災害医学)らの研究グループによる全国規模で初の数値化
- 2026年9月1日に国際医学誌『Resuscitation Plus』にオンライン掲載
- 調査方法:
- 2025年11月から12月にかけて、全国のメディカルコントロール協議会と791の消防本部を対象にオンライン調査を実施
- 2024年の1年間に心肺蘇生を望まない意思が示された事例への対応を尋ね、手順の整備状況と運用実態を把握
- 明らかになった二重の課題:
- ルールがないという問題に加え、ルールがあっても現場で使われていないというもう一つの深刻な課題が示された
■ 3. 3つの発見
- 手順の整備は約半数:
- 回答のあった561消防本部のうち、病院搬送前に心肺蘇生を中止できる手順を整備していたのは265本部(47%)
- 都道府県協議会レベルでの整備は46本部中15本部(33%)にとどまり、地域差が大きい
- 約7割が蘇生継続のまま搬送:
- 心肺蘇生を望まない意思が示された事例3,308件中2,352件が、心肺蘇生を続けたまま搬送されていた
- 手順のある消防本部では46%、手順のない消防本部では82%であり、手順の存在が本人の意思の尊重を助けている
- 手順の半数が未使用:
- 手順を持つ消防本部でも、その半数(52%)は1年間に一度も手順を使っていなかった
- 手順を作ることと実際に使うことの間に大きな溝があることが、全国規模のデータで初めて明らかになった
■ 4. 心肺蘇生と最期の願い
- 高齢者への身体的負担:
- 心肺蘇生は救命に有効な治療だが、体力の落ちた高齢者には肋骨骨折を伴うこともある負担の大きい処置である
- 救急医療の役割:
- 心肺蘇生を望まないという意思はその人の最期の願いである
- すべての人に一律に心肺蘇生を行うのではなく、その願いを受け止めて穏やかな最期を支えることも救急医療の大切な役割である
■ 5. 社会的意義と今後の課題
- 運用面の遅れ:
- 人生の最期に関する本人の意思を受け止める救急医療の体制が、ルールの整備だけでなく実際の運用面でも追いついていない
- 研究の目的:
- 救急車を呼ぶことを控えることでも、心肺蘇生を一律にやめることでもない
- 本人の意思を現場で安全に確認し、救急医療に反映できる体制を全国に根づかせることを目指す
- 今後の研究:
- 作られた手順がなぜ使われにくいのか、その理由を明らかにする研究を進める予定である
- 救急隊や医師、介護施設、家族が迷わず使える仕組みへつなげることが次の課題となる
- 元気なうちの話し合い:
- 家族のもしものときをどうするか、元気なうちに話し合っておくことが願いを叶える第一歩になる
- 最期の願いを社会として受け止める一歩は、制度の整備と同時に家族や地域の対話から始まる
■ 1. 幸せを口にしない処世術
- 発端の主張:
- 自分が幸せだと思ったことは口にしない方がいい
- 義母から聞いた話:
- これは若い時だけの話ではない
- 孫が何人いるか、孫がどのくらいの頻度で遊びに来るかも対象になる
- 息子や娘との関係性、貯金や資産も同様に対象になる
- 当たり前の幸せの危うさ:
- 自分にとっては当たり前の幸せも、誰かにとっては喉から手が出るほど羨ましいこと
- だから話すべきではない
■ 2. 妬みを買う理由
- 素直に喜ぶ人の少なさ:
- 人の幸せを素直に喜ぶ人は少ない
- 顔では喜んでいても、内心では焦りや劣等感を感じている
- 逆の立場での想像:
- 自分が大きな悩みを抱えているとき、他人の幸福に満たされた日常の話を聞きたいか想像すればわかる
- 悪気の無関係性:
- 悪気がなくても嫌味になってしまうことがある
- 幸せ話が自慢に聞こえてしまう人が一定数おり、僻みや妬みの種になる
- 老後まで続くマウント:
- 老後になると本来の資産が見えてくるため怖い
- 一生マウント合戦が続く
- 蛭子さんの人生相談:
- 人に幸せそうなところを見せた時点でもう不幸が始まっている
- 他人の幸せそうな姿を見て誰が喜ぶのか、みんな不幸になるように呪いをかけているかもしれない
- 人が羨ましがるようなところは見せない方がよく、絶対にしっぺ返しが来る
- 海外にも同種の文化:
- エジプトに、他人から嫉妬されるようなことは言うな、羨ましがられるものは持ち歩くなという文化がある
■ 3. 特に危険な話題
- 相手の欠落に触れる話題:
- 子どものいない人に子どもの話、借金のある人にお金の話は特にタブー
- 孫やひ孫の話:
- 孫、ひ孫系は子どもの有無よりも地雷になりやすい
- 職場での家庭の話:
- 上司の前で家庭の話をするのは気をつけた方がいい
- 自分が自慢しているつもりがなくても、相手がどう受け取るかは別
- 金銭の余裕:
- お金を持っているアピールはしない方がいい
- むしろキツキツですと言っておくくらいがよい
- 日常の些細な話:
- 美味しいものを食べたという話だけでも疎まれる
■ 4. 実際に起きた不利益
- 命や物を失った例:
- 俺は1000万持っていると吹聴して殺された人がいる
- 親の形見を自分の経営する店舗に置いて壊された人がいる
- 大切なものは人に見せず隠しておかないと、余計な逆恨みを買う
- 宝くじの当選者:
- 宝くじが当たった人は不幸になると言われている
- 疎遠になった友人:
- 素直で純粋な友人が、自慢のつもりではなく家族旅行や夫からのプレゼント、買ったブランド品の話を普通にしていた
- 悪い人では決してなかったのに、だんだん皆が疎遠になっていった
- 逆上された経験:
- 何気ない呟きに逆上する人が過去に数人いた
- 病院での家族自慢:
- 病院の外来で隣に居合わせた人に話しかける高齢者が非常に多い
- 入院病棟で、来る医者や看護師、薬剤師に娘は看護師、息子は警察官と延々家族自慢をする高齢者に何度も遭遇した
- 同室の人たちが気の毒だった
- 会うたびの総括:
- 中学からの友人が最近どうかと聞いてくるので、仕事の愚痴や推しの話をする
- すると脈絡なく、自分は恵まれた環境にいる、人にも夫にも恵まれていると返してくる
- それは、お前は恵まれていないと直球で言っているのと同じ
- 不妊治療での経験:
- 恵まれていることを自覚していない人からの無自覚の言葉がとにかく辛かった
- それ以来、少しでも羨ましがられる可能性があることは言わないようにしている
■ 5. 反論と異論
- 幸せな話を歓迎する立場:
- みんなの幸せな話をいっぱい聞きたい、こちらまで幸せな気持ちになる
- 嫉妬するのは一部という見方:
- 幸せ話に嫉妬するのは捻くれた人だけではないか
- 人の幸せ話はうんうん良かったねと嬉しくなる
- ただし捻くれた人に目をつけられたら面倒だという話でもある
- 比較の無意味さ:
- その人ではないのだから比べても仕方がない
- 相手を選べばよいという立場:
- 他人の地雷がどこにあるかは分からない
- 自分が話したい話をして相手の話も聞き、一緒に盛り上がれる人とだけ仲良くすればよい
- それで誰も残らなかったら自分を見つめ直すべき
- 問題の所在の言い換え:
- 幸せな出来事を話すこと自体が悪いのではない
- 相手との距離感や状況を想像せず、自分にとっての普通を語ってしまうことが難しい
- 嬉しさを共有しつつ、相手の事情を決めつけない配慮が大切
- 共有したい気持ちとの両立:
- 嬉しかったことは誰かと共有したい気持ちもある
- よく考えてから行動に移す必要がある
■ 6. 対処法
- 相手を限定する:
- 同じ境遇の人に話すしかない
- 同じステータスの人と付き合うべき
- 気を使わなくていい同じ状況の人同士、昔からの友達や趣味で繋がっている友達が残る
- 自慢する相手の選び方:
- 自慢したいなら明らかに自分より恵まれていそうな人限定にする
- 自分と同等以下と思われる人には黙っていた方がいい
- 愚痴をカバーストーリーにする:
- 楽しい話や幸せな話は相手を選んで話す
- カバーストーリーは介護の愚痴、生活の愚痴、健康の愚痴が鉄板
- 自分の不幸話をしておけば間違いなく、可哀想な子だと思われても周りは優しい
- 高齢者の病気自慢の意味:
- 歳を取ると体の不調の話ばかりになるのは、交友関係を乱さないためだった
- 誰でも得られる幸せを話す:
- お金や時間をかけなくてもみんなが得られる幸せの話をした方がいい
- コンビニ菓子が美味しい、天気が良くて風が気持ちいい、花が綺麗、連ドラが面白いといった話題
- 安いキャラを演じる:
- 女友達の間では、ささやかでショボいことでも感動して幸せになる単純で安い女キャラでいる
- 社交辞令の共感をしてもらいやすく、相手も自分の話をしやすくなる
- 話題として不幸な愚痴を言うよりよい
■ 7. この処世術の副作用
- 話題の消失:
- では何を話せばいいのか、今日はいい天気ですね程度しか言えなくなる
- だから自分ではない誰かの噂話ばかりになる
- 自己検閲の疲弊:
- Facebookを使っていたが、だんだん何を書けばよいか分からなくなった
- 自分にとっては日常でも自慢に聞こえることがあり、嬉しいことなら尚更
- 困ったことは愚痴になり、馬鹿にされるのも嫌で、自己検閲に疲れた
- 社会全体への波及:
- 日本人は自然とこうしてしまっている面がある
- 不幸な話や被害、文句ばかりがSNSで目立ち、結婚子育てのネガティブキャンペーンになる
- その結果、結婚や出産を嫌になる若者が増える
- 持たざる者の受け取り方:
- こうして持たざる者が、結婚はつらい、子育ては大変でしかないと真に受けていく
例の話題で「謝ってごまかすのは不誠実」ということについてはマジで世界観の断絶があると思います。
以前の職場で某プロジェクトを数ヶ月以上かけて私が指揮してなんとか完了させたのに、それいついて議論するSlackで新卒2年目の子が「このプロジェクトは失敗でしたね」という言い方をしたことがあって。
「失敗ですという言い方はあまりにも失礼なので、謝ってほしい」と言ったら「言い分はわかりましたけど、納得するまで謝罪したくありません。考えさせてください」という唖然とする答えが返ってきたことがあるんですよね。
彼にしてみれば「納得してないことについて謝るのは不誠実」だったのでしょうけど、社会通念上、失礼な言葉で相手の気分を害したら「まず謝って関係修復をしてから、プロジェクトのどこが納得いかなかったかを言う」のが一般的なわけで、こういう断絶は「定型発達(TD; Typically Development、いわゆる「普通の人」)」とそれ以外の世界の断絶とも言えるわけで難しいなあと。
■ 1. 二つの炎上に潜む共通構図
- 2026年9月上旬の二つの出来事:
- 「反戦」を掲げるアニメーターが、ロシアの侵略を正当化する団体に協賛していた
- 「差別ではない」と釈明する東大教授の文章に、典型的な陰謀論の語彙が練り込まれていた
- 一見無関係な個別の炎上:
- 並べてみると、奇妙な共通点が浮かび上がる
- 左派・リベラルの語彙の裏側:
- 「反戦」「反差別」「ネトウヨは敵」という看板の裏に、雑多な「隠された敵」の物語が同居している
- ロシアの対外プロパガンダ、ディープステート論、反ワクチン言説、皇室をめぐる血統陰謀論が並ぶ
- 既視感のある構図:
- 反ワクチンやロシア擁護は旧れいわ新選組がはっきりと掲げたことがあり、さほど意外ではない
■ 2. 中野彰子氏: 反戦バズの後に掘り出された言説
- バズった反戦アニメ:
- アニメーターの中野彰子氏が2026年9月2日に短い反戦アニメを公開し、閲覧1000万超に達した
- 注目が集まると過去の投稿が掘り起こされ、デマ拡散や直球の陰謀論が並んでいたことが問題になった
- 一水会への協賛表明:
- 批判に対し、自分はサヨクではなく一水会の理念に協賛する保守だと返答した
- 一水会はロシアのウクライナ侵攻をプーチンの訴えとして受け止める立場を公にしてきた団体である
- 反戦動画を出しつつ侵略を支持する団体に協賛するという自己規定そのものが論点となった
- ゼレンスキー人身売買デマ:
- 2026年2月、高市早苗氏のウクライナ支援メッセージを引用し、ゼレンスキーにエプスタイン文書由来の人身売買疑惑があると投稿した
- 支援は疑惑解決後でよく、人身売買する者に金を渡すのは加担と同じだと主張した
- この言説は親露プロパガンダが拡散した典型的なデマであり、ファクトチェックで繰り返し否定されている
- 文書中に名が現れること自体はあるが、犯罪的関係を示す証拠はない
- コミュニティノートでも親ロシア派のプロパガンダと指摘され、BBCもロシア発の偽情報キャンペーンを報じている
- 反戦アニメで注目を集めた人物が、侵略側に都合のよいフェイクを流していたという落差は大きい
- ディープステート言説:
- ブルームバーグを個人名かつDS構成員として扱い、高市早苗氏を悪く言うはずがないと投稿した
- エプスタインやDSの陰謀がなければマイケル・ジャクソンは今も活動していたはずだとも語った
- エプスタイン事件の実在は論証可能だが、何でもDS陰謀に還元するナラティブは検証可能性を失ったデマである
- 反ワクチン・パンデミック陰謀論:
- コロナワクチンやパンデミックがやらせではないかという都市伝説が実際に行われていたと述べ、日本で報道されないことを問題視した
- 河野太郎氏には、勉強して世界のことが分かったのであなたの陰謀も分かってきたと返信した
- その「勉強」の中身は検証された知見ではなく、YouTubeや陰謀論ブログの語彙である
- 「従順な家畜」言説:
- ロシアのキツネ家畜化実験を引き、日本人も従順な個体を選別交配すれば家畜のような奴隷になると投稿した
- 動物の家畜化実験を日本人に当てはめる語りは優生思想・人種差別の系譜に近く、反戦のイメージと著しく食い違う
■ 3. 本田由紀氏: 釈明に織り込まれた陰謀論的構図
- 発端の投稿:
- 東京大学大学院教授で日本教育学会会長の本田由紀氏が、2026年9月1日に三笠宮家の彬子さまや皇族費増額報道に触れた
- この人たちを見るたび遺伝的要因のおそろしさを感じる、露出の増加は逆効果かもしれないという趣旨を投稿した
- 血統・遺伝を理由にした否定的評価ではないかという指摘が相次ぎ、投稿は削除され、所属大学や学会の対応も報じられた
- 9月5日の「解説」:
- 遺伝的要因のおそろしさとは皇族への差別ではなく、遺伝子を共有する血縁者を優遇する麻生太郎氏への批判だと釈明した
- 麻生氏が天皇の外戚として平安時代の藤原氏のように権力基盤を保持しようとしている、という説明が組み込まれていた
- エプスタインとの親密関係をめぐる言説も説明の一部として使われ、典型的な左派陰謀論だと批判された
- 皇族費増額の実際:
- 政治学者の木下ちがや氏は、麻生の指示による増額はありえず、法改正の結果だと説明した
- 2026年7月の皇室典範改正に合わせて成立した改正皇室経済法により、独立生計の内親王・女王の皇族費が男性皇族と同額に引き上げられた
- 宮内庁の令和9年度概算要求にも増額分が計上されており、制度的な措置であることが確認できる
- 三笠宮彬子への支給増額は、支給の男女差をなくす皇室まわりのジェンダー平等政策のひとつと整理できる
- これを麻生家の私的優遇と説明するのは、制度の説明として飛躍が大きい
- 専門知の空転:
- 本田氏は日本学術会議社会学委員会ジェンダー政策分科会の元委員長である
- ジェンダー平等で説明しやすい制度変更を外戚陰謀の文脈に引き寄せるなら、専門領域で目を曇らせていると言わざるを得ない
■ 4. 一水会と共産党支持層の親和性
- 一水会の立場:
- 愛国者団体を標榜しつつ、ロシアやアサド政権に理解を示す言論で繰り返し批判されてきた
- 2022年3月には、祖国とスラブ民族共同体のためのプーチンの訴えを真剣に受け止めると投稿した
- NATO傀儡政権のスラブ解体策謀の犠牲になった親ロ・ウクライナ国民に哀悼の意を表するとも述べた
- 2024年12月にはアサド政権を相対化し、イスラエルの虐殺を免罪する西側報道への警戒を煽った
- 侵略や残虐行為の責任を曖昧にする語り口である
- 松尾潔氏の事例:
- 2024年7月8日、第256回一水会フォーラムに「ジャニーズ問題と都知事選」の演題で出演した
- ほぼ1年後の2025年7月28日には、太田啓子氏らと共産党まわりの「デマと差別が蔓延する社会を許しません」の発起人として記者会見に姿を見せた
- 共産党支持層の傾向:
- ロシア侵略やアサド政権を擁護する側のフォーラムに立った人物が、翌年には反デマ・反差別の顔として共産党系の場に立つ
- 共産党の支持層が一水会を忌避しないという傾向は、中野氏に限らず見られる
■ 5. 左派側の韓国支配陰謀論
- ネトウヨ言説への接近:
- 統一教会批判を軸に安倍晋三氏や自民保守派を攻撃してきた界隈の一部が変質している
- 「日本は韓国に支配されている」という、全盛期ネトウヨを彷彿とさせる構図にシフトしている
- 桜ういろう氏の事例:
- 2023年に共同通信社の元名古屋支社デスクではないかと身元を特定され、炎上と譴責処分を受けた左派系インフルエンサーである
- 「政策はソウルで決まる」「ネトウヨの起源は韓国」「安倍家は韓国人と入れ替わっていた」といったナラティブを展開した
- ネトウヨの嫌韓は差別だと批判する側にいたはずの言説圏から出てきた点が問題である
- 左右のラベルを横断して同じ物語の型が再生産されている例にほかならない
- 同系統のナラティブは映画評論家の町山智浩氏でも指摘されている
- 陰謀論の伝染経路:
- 反統一教会の旗印が反韓国・反政府陰謀論へ変質し、かつてのネトウヨ的な韓国支配論と重なっている
- 2ちゃんねる嫌韓論壇にも、韓国が統一教会から自民党のルートで日本政府を支配するというナラティブが存在した
- ネット右翼側の統一教会陰謀論が左派に伝染した形とも言える
- より極端な事例:
- 社民党や太田啓子氏、金子勝氏をリポストする左派寄りアカウントが、文鮮明が日本人の人口削減計画により第三次世界大戦を切望し裏工作していると投稿した
- 反カルト・反安倍という政治的動機を超え、人口削減と一枚岩の黒幕という典型的な陰謀論パターンに落ち込んでいる
■ 6. 蹄鉄理論と陰謀論の雑食性
- 事例に共通する奇妙さ:
- 反戦、反差別、弱者擁護という左派・リベラルの語彙の担い手が、気づけば侵略正当化論やDS論と地続きになっている
- 反ワクチン言説、皇室をめぐる陰謀論的図式、韓国支配というネトウヨ的言説とも連続している
- 蹄鉄理論:
- 政治的立場を一直線ではなく馬蹄形に捉える見方で、ジャン=ピエール・フェイエが提唱したとされる
- 左右の対立軸を突き詰めると、極左と極右は中央の穏健派よりも互いに似通ってくる
- 権威主義的な体質、既存の制度・報道への不信、本当のことは隠されているという世界観で共鳴し合う
- ただし中道こそ正しいというレトリックに使われがちで、学術的に厳密なモデルとは言い難いという指摘も多い
- 独白型の信念体系:
- 被害妄想的な傾向を持つ人が陰謀論にはまりやすいと考えている
- Ben GoertzelとTed Goertzelの議論を踏まえれば、対話型の信念体系は批判や客観性を受け入れる余地がある
- 独白型の体系はその余地が少なく、ある陰謀を信じるとほかの陰謀も信じやすくなる
- 真偽とは別に、独白型のほうが矛盾を無視して混ぜる傾向にある
- バークン『A Culture of Conspiracy』も、偶然の否定と一枚岩の陰謀主体を陰謀論文化の核として扱っている
- 陰謀論を見分ける三点:
- 陰謀をたくらむ集団の存在を主張する
- 偶然を否定し、すべてが裏でつながっていると考える
- 世界を善と悪に二分する
- 矛盾の同居:
- 三点が満たされる限り、複数の、時には互いに矛盾する陰謀論をまとめて受け入れる傾向がある
- 左右どちらにもスイッチしうるし、両方が一人の中に併存すらする
- デヴィッド・アイクという先例:
- 1980年代終わりから緑の党の全国スポークスマンを務めた
- 1990年前後の神秘体験を境に、爬虫類型異星人が世界を支配しているという陰謀論の教祖へ転身し、緑の党を追放された
- それでも出自の政治的立場を問わず幅広い支持者を集め続けた
- 環境・平和運動から出発し反ユダヤ主義的陰謀論の象徴となった経路は、陰謀論への親和性が党派とは別の軸で働くことを示す
- 雑食性という結論:
- 陰謀論を好む態度そのものが一種の雑食性である
- 権威や公式発表への不信という一点さえ共有していれば、反戦・反差別の看板の下でも区別なく取り込んでしまう
- 逆に保守を自称する人が、反米・反グローバリズムの一点でロシア支持に回る
- そこから旧れいわ新選組と参政党の間に見られたような支持者のスイッチが起きる
- どちらも、事実検証より先に「隠された敵」を措定する物語の型が先行している点で根は同じである
■ 1. 本稿の前提
- 対象範囲:
- ツイッターで私の視界に入る「アンチフェミ」の派閥だけを一覧表として説明する
- ここにない派閥がありそうなら教えていただきたい
- 「派閥」の意味:
- 派閥といっても主要な力点が違うというだけである
- 一個人が2つ以上の派にまたがる場合がある
- 相互に不干渉で共存する場合も、対立し別の派閥を攻撃する場合もある
■ 2. フェアネス派: 福祉派
- 成り立ち:
- 貧困、障害、虐待などの問題を扱ううちに、支援の男女格差を問題視してきた
- 子供の福祉の観点から"虐待ママ"問題や"司法の女割"論にも積極的
- 「弱者男性」の語義:
- 福祉の網から漏れる人々という意味で古くからこの語を使ってきた
- フェミニズムとの対立理由:
- 本来フェミニズムと対立する必要はない
- 論壇フェミニズムが《常に女性は被害者で男性は加害者》という教義を持つ
- その教義のまま支援の比重に首を突っ込むため対立する
- 構成層:
- 支援職の男性が多い
- 基本形を一番保っているのは一柳良悟であり、小山晃弘もここの出身
■ 3. フェアネス派: シングルファザー・男性DV被害者
- 構成層:
- シングルファザーとなったあとシングルマザーとの支援格差に行きあたった者
- 離婚時の親権争いでハーグ条約違反の日本の司法に憤慨している人
- DV認知活動によって声を上げ始めた男性DV被害者
- 共通属性:
- 結婚した結果として女に失望した人々という属性である
- 主張の力点:
- "司法の女割"などに一番批判的
- 母親が子供を殺した場合、ただ殺すより虐待してから殺すほうが罪が軽くなるという学術論文を紹介したのもこの派
- 論壇の中心:
- 幅広いが医者など頭のいい職業の人が多くなりがち
■ 4. フェアネス派: リーンイン・フェミニスト
- 主張:
- 女性の社会進出を支持する
- 管理職や政治家などバリキャリ職の女性比率を、バリバリ働く正攻法で上げることを推進する
- 日本ではジェンダーギャップ指数改善を錦の御旗として掲げる
- 思想的背景:
- 「リーン・イン」を代表として2010年代のアメリカを席巻したフェミニズム思想である
- 「アンチフェミ」扱いされる理由:
- 「アメリカ女性のように働け」と主張してゆるキャリ層や主婦、無職女性と対立する
- 家事育児負担には「アメリカのように外注するかパートナーを主夫にしろ」と主張する
- その主張が多くの女性の価値観と反するため日本では「アンチフェミ」扱いになっている
- 構成層:
- 管理職の女性比率の数値目標達成を求められる人事関係者など社会的立場は比較的高め
- 「女性に働きやすい職場」を作るためにしわ寄せを食った人が、自立して働けという主張に賛同する例も多い
- 医者が多く、女医もかなり多い
- バリキャリ女性お役立ち情報を発信するのでバリキャリ女性の支持者も一定数いる
■ 5. フェアネス派: 機会平等派(女子枠批判派)
- 主張:
- 女性向けアファーマティブアクションをアンフェアとして非難する
- 外国では違憲判決が出ており国内でも違憲だろうと主張する
- 現在は女子枠批判が一番ホットな話題になっている
- キャッチフレーズ:
- 男女差別で不当な利益を得たなら、その主体であるシニア男性教授が辞めて席を空けろ、他人の腹で切腹するな
- 構成層:
- 入学枠や就職枠を争っている若く高学歴な男性が主体でかなりの数がいる
- これに法学や法曹の関係者も混じる
- 女子枠の出現により一気に増えた
- 代表例は慶應大学の國武悠人
■ 6. フェアネス派: 性犯罪冤罪危機感派
- 主張:
- 痴漢議論などでしばしば起こる「男性は全部犯罪者予備軍」的な扱いに反発する
- アメリカで黒人の犯罪率が高いからといって黒人全部を犯罪者予備軍として扱う意見を正義とみなす人はいない、というのがお決まりのセリフ
- 構成層:
- 議論の中心となる固定メンバーがいるというより、男性に薄く幅広く広がっている
■ 7. フェアネス派: セックスワーク擁護派
- 主張:
- コロナ禍などで明らかになったセックスワークが労働として扱われていないことを問題視する
- 構成層:
- インフルエンサーに男性はほとんどおらず女性のセックスワーク当事者が中心
- そのためか「アンフェの姫」的な扱いをされることが多い
- 他のアンフェと動機がかなり違うので意見対立も多い
■ 8. 恋愛論派: インセル(非モテ自認層)
- 語義:
- インセルは北米発祥の語で「involuntary」と「celibate」を組み合わせた混成語である
- 「弱者男性」を主に「モテない男性」という意味で使う傾向にある
- 勢力の推移:
- ゼロゼロ年代には比較的多かった
- 2010年代以降はフェアネス派に数で押されるようになった
- すももの登場で一時期揺り戻しはあった
- 女子枠問題などでフェアネス派の「アンチフェミ」が激増した結果、現在は完全に傍流になった
■ 9. 恋愛論派: ナンパ師
- 成り立ち:
- 主にゼロゼロ年代に伸びた「アンチフェミ」男性
- 単に自分の性欲を満足させようという人もいる
- パートナーを得られないと社会的スティグマまでつけられ人間扱いされないことへの防衛という動機で入った人もいる
- 特徴:
- 「恋愛工学」を自称する勢力が代表的
- 女性を確率論的に反応する存在とみなすのでミソジニー傾向が強い
- オペレーションズリサーチとも近しく、見合い・出会い系の最適戦略を博論として書いた鳩山由紀夫も先駆者的なところがある
■ 10. 恋愛論派: "進化心理学"論者
- 主張:
- 性的二形・繁殖戦略の違いは本能である
- その帰結として男女平等は女性の望みとして実現しないと主張する
- リーンイン・フェミニストが主張するパートナーの主夫化(下方婚)は女の本能に反するので実現しないというのがいつもの発言
- 論法:
- 政治的にこうあるべきという主張ではなく、このようにしかならないのだという主張の仕方をする
- 代表例はエボサイ
■ 11. 表現の自由派: 漫画表現の自由派
- 立場:
- 漫画表現の規制論に対抗している
- 石原都政時は都が規制派だったため相対的に左派と組むことが多かった
- 「アンチフェミ」扱いされた経緯:
- 矯風会(福音派=宗教右派)の影響を受けた北原らが"フェミニスト"を名乗り共産党と組んで規制派の代表となった
- 宗教保守的な主張をする規制派がフェミニストを名乗るようになったから「アンチフェミ」と呼ばれるようになっただけである
- 表現の自由派はそもそもフェミニズムを嫌っているわけではない
- 構成層:
- 漫画家・イラストレーター等は普通に女性が多く、女性身体表現の自由も相まって女性比率が高い
- 古くはオタク層だったが、漫画が普遍化したためかなり広い範囲に存在する
■ 12. 表現の自由派: 女性の自身の身体表現の自由派
- 主張:
- 女性が自分の性欲を満足させるために開放的な身体表現をして何が悪い、男性目線など気にしたことがないと主張する
- もっとあけっぴろげに見た目や性を売って何が悪いと主張する人もいる
- グラビアアイドルやセックスワーカーの権利擁護運動が該当し、性嫌悪フェミニストと対立する
- 構成層と不安定さ:
- 男性がこの派閥のアドヴォケイターとなることは少なく、女性中心の派閥である
- ミスコンに出ていることをプロフに書きつつルッキズム批判をする人などもザラにいる
- 派閥の出入り、賛成派と反対派の急転回は日常茶飯事である
■ 13. 政治性向派: 反極左
- 成り立ち:
- Woke以降フェミニズムが極左運動と接近した結果として、反極左の文脈の「アンチフェミ」が出るようになった
- 端的な例は草津冤罪事件で有名極左フェミニストが支援した虚偽告発への批判である
- 分布:
- 政治性向的には左派と目される大学教授から、cdbやもへもへなどのマイクロインフルエンサー、暇空などの極北まで広く分布する
- 極左サイドからは暇空あたりが目立つが、左派と目される大学教授まで反Wokeは普通にいる点に留意が必要
- これは米国民主党内での意見対立でも同様である
■ 14. 政治性向派: 伝統回帰保守派
- 現状:
- いまどきあまり見なくなってきた
- 夫婦別姓論議では別姓反対派という形で明瞭に認識される
- 筆者の対案:
- フランスのPACS的な「対等夫婦婚」制度を女性の社会進出を支援する文脈で提案している
- 内容は別姓OK、同性婚OK、夫婦が対等に養育費を負担し配偶者への扶養義務や財産分与はなしで親権は対等というもの
- 従来制度の男女非対称を排除するのが狙いである
■ 15. 政治性向派: 少子化対策派
- 主張:
- 少子化対策として強制ではないが「産め圧」を加えよと主張する
- 手段は税金や補助金による有形の傾斜、ないし無子者への無形のスティグマである
- 位置づけ:
- 女性のリプロダクティブライツと対立するので真っ向から「アンチフェミ」といえる
- それ以外の女性の権利についてはそれほど関心がない
- 支持層:
- 参政党がこの手の主張をしており、母性保護論争における母性保護派とも被るせいか女性の支持者が結構多い
- 社会の継続性や高齢者福祉を論点として薄く広く支持者がいる
- 女性のほうが寿命が長く高齢者福祉のお世話になる期間が長いため、子持ち女性が高齢化するとこの派閥に入る人が多い
- "女性の望み"冷笑派と重複するケースもある
- 個別の女性の望みを全部聞くと結局昭和の専業主婦になるケースが多いという指摘が重複の背景にある
■ 16. 冷笑派: アカデミアフェミニズム批判派
- 主張:
- 大学で教えられている学問としての「フェミニズム」が人文学としても社会学としても水準に達していないと懇切丁寧に指摘する
- 学問の水準ではないと言っているだけで、政治発言することを否定しているわけではない
- 影響と構成層:
- 社会学と人文学を焼きまくったためアカデミアでの影響は小さくない
- その性質上、大学教員や博士号持ちなどアカデミアの人間が主体である
- 代表例は不満研究事件の仕掛人のボゴジアンやリンゼイ
- 評価:
- 不満研究事件の結末を見る限り、実証系はともかく思想系の大学フェミニズムは学問を名乗るに足る水準に達していないという主張は証明されてしまったように見える
■ 17. 冷笑派: "女性の望み"冷笑派
- 主張:
- ネットで声高に言われる"女性の声"を総合すると昭和の専業主婦PTAおばさんの主張にしかならないと冷笑する
- その"女性の声"とは、エロ表現をやめろ、育児を自分でしたいから男の年収に頼るのは当たり前といったものである
- 性格:
- 逆説的にはフェミニズムを否定しておらず、自己矛盾の存在や羊頭狗肉であることを批判しているともいえる
- フェミニズムについていけないというあきらめから、MGTOWもここに入れてよい
- 代表例はeternal_wind
■ 18. 冷笑派: 嘘松嘲笑派
- 活動内容:
- 創作実話系の男性による加害ツイートについて、それが嘘であることを指摘し晒し物にする
- フェミ松速報などが分かりやすい例である
- 嘘松の性質:
- 正義属性vs悪属性の二分論ですべてを理解する
- 悪属性に加害される被害者という意識を持つ
- "悪属性"全体への無差別攻撃を主張する
- エコーチャンバー化が進み仲間内に受けそうな嘘をでっちあげてRTしあう
- ネトウヨやDS陰謀論と同様の陰謀論としての性質が強く、心的メカニズムは似たようなものだと推測される
- 批判側の問題:
- 嘘松批判もファクトチェックで済めばよい
- 相手の一番馬鹿な行動を取り上げる性質上、男女対立・ミソジニーの傾向が強まるようにふるまっている嫌いがある
- 最近は嘘松被害報告に露骨な障害者差別などが混じるようになってきたので、ちゃんと叩くべきという気持ちもある
■ 19. 派閥間の交差と対立
- 全体の関係:
- これらの派閥は必ずしも対立しておらず、個人が2つ以上の派にまたがる論説を唱えることは珍しくない
- 一方で対立し別の派閥を攻撃する場合もあるなど複雑な関係である
- 筆者の立ち位置:
- 筆者はリーンイン・フェミニストの派閥といえる立場である
- 恋愛論派への批判が多く、すももやエボサイを名指し批判した結果彼らからはブロックされている
- 今のアカウントは絡んでいないせいかブロックされていない
- 表現の自由派とはあまり交差せず、時たま意見が一致したときだけ助け舟を出す程度の交流にとどまる
- 政治系論壇ではもへもへからフォローされているが暇空からはブロックされている
- フェアネス派と恋愛論派:
- 最近も弱者男性という言葉の語義の主導権争いをしていた
- 必ずしも対立するわけではなく、「障害者の性の権利」は福祉論者とインセルの交差点になりうる
- 表現の自由派の不安定さ:
- 女性比率が特に高い「アンチフェミ」である
- 一方で割と簡単に規制派にスイッチする人もいる
- 規制派の主張と自由派の主張を同時にする人も珍しくない
■ 1. 欧米リベラル女性の暴走
- リベラル女性の劣化:
- SNSの普及で情報格差が一般化し、論理よりも感情が勝つようになった
- 女性の権利拡大を掲げるフェミニズム思想を学ぶ大学生が増えた
- フェミニズムを学んでも就職に役立たないことに激怒している
- 人生否定への抵抗:
- これまでの自分の人生を否定したくない代わりに、アメリカ社会をぶっ壊そうと暴走している
- 不法移民の犯罪を庇い、トランプ政権への抗議活動が過激化している
- AWFUL:
- 裕福、白人、女性、都市部在住、リベラルの頭文字を取った揶揄
- 「ひどい」という意味とのダブルミーニングになっている
- クロワッサン症候群との類似:
- 雑誌の影響で独身生活を選び、年齢を重ねてから将来への不安や孤独感、心理的葛藤が湧く現象
- AWFULな女性も高学歴で独身が多く、同様の葛藤や怒りを抱えている
- SNSという感情の増幅装置により、100倍ほど厄介な状況になっている
- 既婚者への拡大:
- これまで独身女性の暴走と思われていたものが、既婚者や恋人ありの女性でもやばさが明らかになった
- その契機となったのがリンジー・クランシー事件である
■ 2. リンジー・クランシー事件の概要
- 事件の内容:
- 2023年1月24日、産後うつ病で精神科の治療を受けていた元看護師リンジー・クランシーが3人の子供を殺害した
- 自らも2階から飛び降りて自殺を図ったが死なず、下半身麻痺になった
- 夫による赦し:
- 事件の4日後、夫パトリックの友人がGoFundMeで葬儀費用や医療費の寄付を呼びかけるページを作成した
- そこにパトリック自身が、自分が許したようにリンジーを許してほしいと投稿した
- 同情の土台:
- 産後うつ病で苦しんでいたかわいそうな女性という認識が、騒ぎになる前から存在していた
■ 3. SNSでの炎上と裁判の結果
- SNSでの拡散:
- 裁判が始まった7月頃から、TikTokやInstagram、Redditで何十万件もの投稿がされた
- 数百万回の視聴を稼ぐ投稿もあり、アメリカ国内でかなりの話題となった
- NBCやCNNなど大手メディアも裁判の模様を取り上げ、数十万回再生の動画がざらにあった
- 割れる意見:
- 状況を考察してリンジーは確信犯だったという有罪支持
- 産後うつ病に同情し、私も同じだと共感を示す意見
- そもそも旦那が悪い、旦那を捕まえろという意見
- 抗議活動と募金:
- 8月20日、裁判所に約300人が集まりリンジーは無罪だと抗議活動をした
- 集会に先立ちインフルエンサーが勝手に募金を開始し、9月5日時点で110万ドル、約1億8000万円を集めた
- 目標額を300万ドルに引き上げたという報道もされた
- 評決不成立:
- 12人の陪審員のうち1人が反対に回り、評決を出せず無効となった
- 弁護側がその1人の解任を訴えていたことから、残る11人は無罪と判断したと考えられる
- 1人のせいで判決が出なかったと批判する報道もあるが、子供3人を殺して無罪はないという常識的な判断である
■ 4. 男性側の反応とリンジーテスト
- 男性から見えた別の風景:
- 旦那が仕事のストレスで精神病になり子供を3人殺したら、無罪で済むわけがないし済ますべきでもない
- 女だったら許されるが男なら絶対に許されないという非対称は恋愛や仕事のレベルなら残り得る
- しかし犯罪となれば話は別であり、人を殺しても女だから許されるのかという話になる
- 共存不可能の認識:
- 産後うつを患う可能性があるとはいえ、自分の子供を殺しても許されると思う人とは一緒にいられない
- 逃げ出す男性の増加:
- リンジーを支持するかという議論で女性がイエスと答えると、逃げる男性が増えている
- リンジー支持を理由に彼女と別れたという男性の投稿がTikTokに多数上がっている
- ワシントン・エグザミナーによれば、結婚した者同士の間でも同様のやり取りが行われている
- フェミニズムが当たった壁:
- 男はスケベな生き物であり、アメリカでも女性のフェミニズム的主張に寛容な姿勢を示してきた
- 『セックス・アンド・ザ・シティ』の女性の強さでもアメリカ男性は付き合えると感心した記憶がある
- 今回の事件で、既婚や交際中の男性でも女性のわがままが本能的な嫌悪感にまで発展した
- 一発アウトのライン:
- 男性が浮気したら一発アウトと考える女性は多いが、それと同レベルの線が今回明らかになった
- 自分の子供を殺すことを肯定する相手と一緒にいたくないのは当然である
- 判別ツール化:
- リンジーを支持するかという質問は、何でも権利を主張すれば通ると思うフェミニストを見分ける道具となった
- 顔やスタイルがよかろうが、やばい女はやばい女だと判別できる
■ 5. 支持者による類似事件
- 2歳児殺害事件:
- 9月1日、リンジー・クランシー裁判に熱心だった女性が2歳の息子を殺害した
- この母親は息子が悪魔であり反キリストだと信じるようになって犯行に及んだと報道されている
- 印象の決定化:
- この事件により、リンジー支持者がかなりガチでやばい人だという印象を与えた
- ダメージコントロールの破綻:
- メディアやリベラル女性は、支持は産後うつや子育ての大変さを知るゆえで本当に殺すわけではないと反論してきた
- 女性の大変さを理解してほしいだけだという釈明もしてきた
- 類似事件を機に、半信半疑だった男性も本気でリンジーテストを行うようになる
■ 6. 社会正義の基準の欠如
- 主張者自身に基準がない:
- フェミニズムやLGBTQなどリベラルの社会正義はYouTubeでも馬鹿にされる動画が多い
- 主張している当人すら明確な基準を持たないまま権利を主張しているアホな人間が多い
- トランスジェンダーの女子スポーツ参加:
- 転換手術を必要とせず、自分は女だと言えば通るという滅茶苦茶なルールのスポーツ団体が多かった
- パリ五輪で物議を醸し、トランプ政権のトランスジェンダー優遇撤廃で多くの競技が見直しに入った
- WNBAの騒動:
- 見直しを頑なに拒否していたのがアメリカの女子プロバスケットリーグのWNBAである
- 元NBA選手のエンス・カンター・フリーダムが、自分も女性と自認するから応募すると表明した
- LGBT寄りの政策を進めていたコミッショナーのキャシー・エンゲルバートは、騒動を避けて年末退任を表明し逃げ出した
- 学術界の腐敗:
- 橘玲の『世界はなぜ地獄になるのか』に、でたらめな社会正義の論文が査読を通り7本掲載された事例が紹介されている
- うち1本は、公園で自分の犬が他の犬に危害を加えた際の被害側飼い主の反応を、飼い主の性別で比較する内容だった
- ギャグとしか思えない論文が通ることは、この分野の専門家がいかにアホばかりかを示している
- 知能の欠如:
- 社会正義を押し付ける輩は、自分たちで整合性の取れるルールを決められるほどの知能指数を持っていない
■ 7. マイノリティ=正義というカルト
- どんぶり感情の正義:
- マイノリティイコール被害者イコール正義という適当な基準のアホなカルト宗教になっている
- 加害者は数が少ないからマイノリティ、マイノリティだから被害者、被害者だから正義という論法である
- リンジーが支持されるのも、リベラルが移民犯罪を擁護するのも同じ構造による
- リベラルがのさばれた理由:
- 人種差別を根絶しなければならないという社会の空気が後押しした
- リベラルが得る利益が政府の補助金や大学の採用枠など、実感しにくい部分での政治闘争だった
- 男性側の気づき:
- 私のわがままを認めるのか、子供の命を優先するのかというアホな権利闘争を仕掛けられてきたと男性が気づいた
- 厄介な女性集団との共存を男性側が明確に拒否した初めての事例である
■ 8. SNSの共感ビジネス
- 共感を売る構造:
- 現在のSNSには、共感を最大化することで利益を上げるインフルエンサーが多数存在する
- キャバ嬢インフルエンサーの例:
- 男の金払いが悪くなったため、キャバ嬢志望の女性をターゲットに望まれる言葉ばかり言うようになった
- ユイピスというキャバ嬢が、あなたの年収を1日で稼ぐと年収マウントを取って炎上した
- 客はキャバ嬢に憧れる女性であり、美容整形への紹介料が商売なので男性をディスる方が喜ばれる
- リンジー騒動への適用:
- リンジーテストで逃げる男性に対し、そんな男はこっちから願い下げだと強気に投稿する女性がいる
- 男性から見ればドン引き案件だが、女性の共感を得るためなら商売上は合理的な選択である
- それに騙されて勘違いする女性は増え続け、過激化する地獄絵図へ突入する
■ 9. 『26世紀青年』と今後の展望
- 映画の内容:
- 知能指数が高く慎重な高学歴夫婦は出産子育てに慎重になりすぎて子供を作らない
- 一方でアホな夫婦は子供を作りまくる
- 主人公の軍人がコールドスリープの手違いで500年後に目覚め、アホだらけのアメリカで奮闘するコメディである
- 現実への当てはめ:
- 子殺しも許されると考えるほど極限まで権利を主張する女性は、男性の本能的嫌悪により誰とも一緒になれなくなる
- 男性よりも女性の方がSNSに流されやすく、アメリカではSNSでの流されやすさが生物的特性につながるのかもしれない
■ 10. 総括
- フェミニズムの暴走:
- アメリカのフェミニズムは人種差別撤廃運動を追いかけずに女性の権利拡大を過度に主張した
- それが受け入れられる空気があったが、次第にわがままが暴走し価値基準がどんぶり感情になった
- 分断の決定打:
- リンジー・クランシー事件でフェミニストの無罪要求が盛り上がった
- 支持者による類似殺人が起こり、男性側が本能的に過激なフェミニストを避けるべきだと理解し始めた
- 今後の見通し:
- SNSでは女性インフルエンサーが女性を顧客に共感を売り込むため、攻撃的なリンジー支持派に騙される女性は増える
- そういう女性は男性側が本能的に拒否するため、誰とも一緒になれなくなる
- ポリコレ要素を入れた『26世紀青年2』を作るべき時が来た
- 世界的な男女分断:
- 男女の分断は世界的に進んでいるが、その過激さではアメリカと韓国が一歩も二歩も先を行っている
- 今回の一件は、ついに男性側が女性を見限るきっかけとなった
X(旧ツイッター)への投稿に関する解説 1/2
X(旧ツイッター)への投稿に関する解説 2/2
X (旧ツイッター) への投稿に関する解説
2026年9月5日 本田由紀
私が9月1日に行ったX(旧ツイッター) 投稿について、 私自身や所属する複数の組織に対して、その意味に関する問い合わせや、書いていない内容を恣意的に解釈した批判が行われています。
当該の投稿は、他者 (知人ではありません) の投稿を引用する形でなされたものです。 その他者の投稿では、 三笠宮彬子女王が当主である三笠宮家の皇族費が倍増されたこと、 彬子女王が自由民主党の麻生太郎氏の血縁者であることが批判的に指摘されています。
私自身の投稿は、「この人たちを目にするたびに、遺伝的要因のおそろしさを感じる。 露出の増加が逆効果になるかもしれない」 という内容です。
本来、 X (旧ツイッター) への投稿に関して解説する責務を投稿者は負っていませんが、 曲解があまりに広がっていることから、 以下に投稿の意味を解説します。
当該の投稿に関して、 背景事情を以下に確認します。
周知のように、 第221 回特別国会において、 2026年7月17日に、 改正皇室典範が成立しました。 その主要な改正内容は、 「親王、 親王妃、 内親王、王、 王妃及び女王 (皇嗣及び皇嗣妃を除く。)は、 皇室会議の議を経て、この法律による皇族男子であった者の嫡男系嫡出の子孫である現に皇族でない年齢十五年以上の男子であつて、 配偶者及び子がないものに限り、 養子とすることができる。」 という条文が加わったことにありま す。
皇室における養子制度は、1889年(明治22年) に制定された旧皇室典範において廃止されたものであり、多くの問題を含みます。
この廃止の主旨や皇族養子制度については、2021年に行われた皇位継承問題に関する有識者ヒアリングにおいて、 岡部喜代子 元最高裁判事が述べている通りです。 すなわち、 「世襲という人の行為が入り込む余地のない原則で皇位継承を定めようとしているところに人為的な親子関係が入り込んでくるとき、様々な人の思惑などが入り、家同志の争いなどを反映して継承順位や皇統の正当性に争いが生じる種になる」 (2021年5月10日) というものです。
このように問題の大きい養子制度を推進してきたのが自由民主党の麻生太郎氏です。そして新たな皇室典範において養親となりうる4つの宮家のうち、2025年に新たに創設された三笠宮寛仁親王妃家の当主である信 子親王妃は麻生太郎氏の実妹であり、また三笠宮家の当主である彬子女王は信子親王妃の実子、すなわち麻生太郎氏の姪です。このように、養子をとることができる宮家のうち2つが麻生太郎氏の血縁者です。
濃厚な利害関係者である麻生太郎氏が皇室典範の改正を含め皇室制度に介入すること自体が、 皇室の私物化であり大きな問題を含むということは多々指摘されてきました。 政治学者の御厨貴氏は、 「文藝春秋」 2026年7月号において、 麻生太郎氏が天皇の外戚として平安時代の藤原氏のように権力基盤を保持しようとしていると述べています。
三笠宮彬子女王については、 皇族費が2025年に640.5万円から 1067.5万円に増額され、 また 2027年度予算要求においては1067.5万円から2135万円へと倍増されるなど、この間に顕著に皇族費が増やされてきた ことも、すでに報道されている通りです。
この三笠宮彬子女王のマスメディアへの登場も増加しており、批判を呼ぶ行動も見られます。 たとえば彬子女王は、 2026年8月に、 伊藤穰一千葉工業大学学長とブータンへの非公式訪問に同行しました。 伊藤氏は、アメリカで児童らへの性的暴行で有罪判決を受けた富豪ジェフリー・エプスタイン氏と親密な関係にあったことから、ブータンにおいて彬子女王が伊藤氏と二人でレッドカーペット上を進んだことが批判されています。
こうした文脈の中で、 私は冒頭の投稿を行いました。 この投稿内の 「遺伝的要因のおそろしさ」 という言葉は、自らと遺伝子を共有する血縁者を優遇しようとする麻生太郎氏の行為の問題点を指しています。 また 「露出の増加が逆効果になるかもしれない」という部分は、 三笠宮彬子女王やその妹の瑤子女王がマスメディア等に登場するたびに、上記の麻生太郎氏のふるまいの問題点が想起され、視聴者は反発を抱くであろうということを意味していました。
すなわち、この投稿は、強大な権力や財力を背景に、自身の係票を優遇しようとする麻生太郎氏への批判としてなされたものです。
この投稿に対して、 「差別」、 「誹謗中傷」であるといった非難などが寄せられているようです。
しかし、 「差別」 とは、一般的には属性等により不当に不利な処遇をすることを意味しており、不利どころか有利な立場を占有しようとする麻生太郎氏やその親族に対して適用することが正当な概念ではありません。
「誹謗中傷」とは根拠のない否定的言及を意味しますが、 当該の投稿は幅広く報道されている事実を背景とするものです。
さらには、「遺伝的要因」 という言葉に反応している非難もあるようです。 しかし、 改正皇室典範に加えられた条文 「皇族男子であった者の嫡男系嫡出の子孫である現に皇族でない年齢十五年以上の男子であつて、 配偶者及び子がないものに限り、 養子とすることができる。」 は、 明確に血筋に基づく規定です。 投稿における「遺伝的要因のおそろしさ」 とは、権力者の血縁者であるからこそ公的な取り扱いにおいて優遇贔屓とみられかねない処遇を慎むべきであるという規範が蹂躙されていないかという危惧を述べているものです。 それを表現する上で 「遺伝的要因」 という表現が最適であったかどうかは検討の余地があるとしても、 「血縁者」 や「親族」 等の言葉と代替可能な意味で用いたのであり、その言葉を使用したことがイコール 「差別」や「優生学」 といったことを含意しているわけではありません。 科学の内部でも日常的にも、 「遺伝」 という言葉はしばしば使用されており、 それを投稿で使ったことでこれほどに非難されていることに驚いているというのが率直なところです。
また、投稿では容姿に関して一切言及しておらず、そこに容姿云々といった意味を読み取ることは、読み取る者自身が有するルッキズムを露呈させていることに他なりません。
以上が投稿に関する解説であり、 曲解を交えた非難は当てはまらないということについての説明です。 ただし、 X (旧ツイッター) という、 短文を主とする媒体においては、説明を伴わない形で凝縮した言葉が用いられるケースが少なくないというリスクをはらむことについては、今後も継続していっそう注意を払って臨む所存です。
なお、投稿に書かれていない内容を恣意的に読み込み、そうした曲解に基づいて投稿者や所属組織に非難を行う行為は、それを行った者自身の責任が問われる結果になりうることを警告しておきます。
(以上)
■ 1. 文書全体の評価
- 文書の性格:
- 自らの投稿に向けられた差別、誹謗中傷等の非難に対し、投稿の意図を事後的に説明して反駁する弁明文
- 相対的な長所:
- 改正皇室典範の条文、有識者の発言、皇族費の金額、血縁関係といった背景事実を具体的に列挙している
- この種の弁明文としては相対的に情報量が多い
- 中核部分の欠落:
- 問題の投稿文二文から著者の主張する意味がどう導かれるのかについて、論証がほぼ存在しない
- 著者の宣言のみで処理されている
- 反論部分の手法:
- 差別、誹謗中傷の定義を自らに有利なように限定する
- 批判をルッキズムの露呈と読み替える人身攻撃を行う
- これらが反論部分の中心を占め、論理的健全性は著しく低い
- 全体を貫く二重基準:
- 自らの投稿については厳格な文面主義を要求しながら、他者の動機については文面外の推定を自由に行う
■ 2. 中核的解釈の未論証
- 文書の生命線となる解釈:
- 投稿中の「遺伝的要因のおそろしさ」が、麻生太郎氏の血縁者優遇行為の問題点を指すという解釈
- 宣言されるだけで、投稿文からの導出が一切示されていない
- カテゴリーの誤り:
- 「遺伝的要因」は形質の原因を指す語であり、行為の問題点を指す語ではない
- 縁故優遇は社会的、制度的な行為であって遺伝的要因ではない
- 代替可能性テストの自壊:
- 著者は血縁者や親族等の言葉と代替可能な意味で用いたと述べる
- 実際に代入すれば「この人たちを目にするたびに、血縁者のおそろしさを感じる」となる
- 麻生氏の縁故優遇行為の問題点という意味は生じず、テストは著者の解釈をむしろ否定する
- 指示対象の未特定:
- 投稿の主語である「この人たち」が誰を指すのかを、文書は最後まで一度も明示していない
- 「〜を目にするたびに」は視認可能な特定の人物群を対象とする構文であり、行為を指す読みと構文上整合しにくい
- この不整合に文書は触れていない
- 反証不能性:
- 投稿の文言と独立に意図を述べるだけであれば、いかなる文面にもいかなる意味を後付けできる
- 自らの読解を支える根拠は著者自身の言明のみであり、非難と自弁が同じ基準の下に置かれていない
- 末尾の自認との矛盾:
- 表現の最適性には検討の余地があると述べ、凝縮した言葉が用いられるリスクにも言及している
- 文面が多義的でありうることを実質的に認めており、読者の解釈を一律に曲解と断ずる姿勢と正面から矛盾する
- 文面が多義的であるなら、別解釈に到達した読者を恣意的と呼ぶ根拠は失われる
■ 3. 批判対象を麻生氏のみとする主張の破綻
- 結論と説明の不一致:
- 文書は当該投稿を麻生太郎氏への批判としてなされたものと結論する
- 第二文の説明は、彬子女王や瑤子女王がマスメディア等に登場するたびに視聴者は反発を抱くであろうというもの
- これは女性2名の公的な露出に向けられた評価であり、対象は麻生氏のみという主張と両立しない
- 飛躍と自己矛盾:
- 上記は論証の飛躍であると同時に、文書内部の自己矛盾でもある
- 瑤子女王の唐突な追加:
- 瑤子女王は背景説明のどこにも登場しない
- 皇族費の増額にも養子制度にも伊藤穰一氏の件にも関係づけられていない人物が、解釈の段で唐突に対象に加えられている
- 反発を招くべき理由は、文書自身の論理では何も提示されていない
- 投稿の対象が血縁でくくられた人物群であったことを示す、文書内部の証拠として機能してしまっている
- 「逆効果」の未処理:
- 逆効果という語は誰かの目的を前提とするが、誰の何のための目的に対して逆効果なのかが述べられていない
- 彬子女王側の自己露出を増やす意図を指すのであれば、当人への根拠なき動機帰属となる
- この点も隠れた前提として未処理のまま残っている
■ 4. 差別への反論における定義操作
- 定義の恣意的限定:
- 差別を属性等により不当に不利な処遇をすることと定義している
- それ自体は一つの用法だが、本文書ではこの限定が反論を成立させるためだけに機能している
- 言論が定義上除外される構造:
- この定義では発言、言論はそもそも処遇ではなく、いかなる投稿も定義上決して差別になりえない
- 批判を原理的に成立不能にする定義を自ら選択して勝利を宣言する構成であり、反論として空虚である
- 有利な立場論のすり替え:
- 有利な立場を占有しようとする麻生氏やその親族に差別概念の適用は正当でないという一文は、論点のすり替えである
- 争点は投稿が属性(血縁、門地)に基づく否定的言及であったか否かであり、対象者の社会的優位は別問題
- 特権的な相手には差別概念が適用されないという前提は明示されないまま結論に用いられ、隠れた前提でもある
- 親族への言及という自認:
- 「麻生太郎氏やその親族」という記述は、投稿が親族をも対象としていたことの自認である
- 対象は麻生氏のみという主張と矛盾する
- 自己論駁:
- 著者自身の定義に照らせば、血縁者であるがゆえに露出のたびに反発を抱かれるという言明は、属性に基づく不利な扱いを予期、是認するものと読みうる
- 文書はこの自己適用の可能性に一切触れていない
■ 5. 誹謗中傷への反論における立証対象の取り違え
- 立証対象の取り違え:
- 誹謗中傷を根拠のない否定的言及と定義し、当該投稿は幅広く報道されている事実を背景とすると反論している
- 提示された報道事実は皇族費の金額推移、血縁関係、法改正の内容であり、争点の表現「遺伝的要因のおそろしさ」の根拠ではない
- 周辺事実に報道の裏付けがあることは、特定の否定的表現に根拠があることを意味せず、前提と結論の間に接続がない
- 定義の狭小化の反復:
- 事実に基づく言及が侮辱的評価を伴う場合は、一般的用法でも法的評価でも問題視されうる
- その可能性は検討されておらず、自らに有利な定義の選択という同じ手法の反復である
■ 6. 遺伝批判への応答の破綻
- ストローマン論法:
- 遺伝という語は科学の内部でも日常的にも使用されており、非難されることに驚いているという記述
- 批判を「遺伝」という語の使用そのものへの非難に矮小化している
- 実際の非難は特定の実在人物を指しておそろしさを帰属させた点に向けられており、その形の批判には応答していない
- 感情的訴求:
- 驚いているというのが率直なところであるという一文は論証ではなく感情的訴求であり、論理を補強しない
- 人身攻撃:
- 容姿の意味を読み取ることは読み取る者自身のルッキズムの露呈に他ならないという主張である
- 批判の内容ではなく批判者の内面的属性を攻撃する典型的な人身攻撃である
- 他ならないと断定しており、文面の多義性や投稿の文脈という他の説明可能性を排除する根拠は示されていない
- 末尾で凝縮した言葉のリスクを認めていることとも矛盾する
- 未応答の解釈可能性:
- 遺伝的要因を個人の遺伝的形質への言及と読む解釈は、性格、能力、資質など容姿以外にも複数ありうる
- 文書は容姿という一つの解釈のみを取り上げて人身攻撃で処理して終え、反論としての網羅性を欠く
- 条文援用の飛躍:
- 改正皇室典範の条文が明確に血筋に基づく規定であることから、「遺伝的要因」という語の適切性は導かれない
- 制度が血統に基づくことは、特定人物におそろしさを帰属させる表現を正当化せず、論点のすり替えである
■ 7. 背景記述における因果の未立証
- 不完全な帰納:
- 養子制度は問題が多い、麻生氏がそれを推進した、ゆえに麻生氏は問題であるという連鎖が論証の骨格
- 第一項を支える根拠は岡部喜代子氏の発言一件のみであり、賛成する立場の論拠は一つも紹介、検討されていない
- 廃止と問題性の非接続:
- 1889年の旧皇室典範において廃止されたものであり多くの問題を含むという接続は、過去に廃止された事実を問題性の根拠として扱っている
- 両者の間に論理的接続がない
- 結論ありきの構成:
- 養子制度の是非、御厨貴氏による藤原氏になぞらえた評価、伊藤穰一氏の件は、投稿の意味の解説という目的には不要である
- 投稿の語義を特定するのではなく、批判対象への否定的心証を先に形成する働きをしている
- 介入の未立証:
- 麻生氏の介入自体が皇室の私物化と述べるが、具体的にどの手続でどう介入したのかは示されていない
- 示されているのは推進してきたという要約と血縁関係の存在のみである
- 血縁の存在という相関から、優遇の企図という関与、意図への飛躍がある
- 増額主体の不記載:
- 皇族費の増額に関する記述は一貫して受動態であり、増額の主体が誰であるかは一度も明示されていない
- それにもかかわらず、これが麻生氏の血縁者優遇行為の証拠として機能する構成になっている
- 算定制度の内容や、増額が制度上の要件変化か裁量かは検討されておらず、選択的事実提示の疑いが強い
- 金額提示の不正確さ:
- 2027年度分は予算要求においてはと断りながら、直後に顕著に増やされてきたと既成事実として要約している
- 冒頭では引用元投稿の内容を皇族費が倍増されたことと完了形で紹介し、要求段階と決定済みの増額を混同している
- 比率と表現の不備:
- 養子をとることができる宮家のうち2つが麻生氏の血縁者とするが、4宮家の内訳は列挙されていない
- 読者は2/4という比率を検証できない
- 宮家が血縁者であるという表現は世帯と人物を混同している
- 制度理解の空白:
- 当該条文が定める養子候補は皇族男子であった者の嫡男系嫡出の子孫であり、麻生氏の血統とは無関係である
- 養子制度によって麻生氏の遺伝子が皇統に入るわけではない
- 遺伝的要因という語を制度批判の根拠と結びつける論法は、この点に触れないまま成立している
■ 8. 伊藤穰一氏に関する記述の連座の誤謬
- 二重の連座の誤謬:
- 伊藤氏がエプスタイン氏と親密であったことから、ブータンで彬子女王が伊藤氏と二人でレッドカーペットを進んだことが批判されているという記述である
- A氏はB氏と関係があり、C氏はA氏と同行した、ゆえにC氏は批判に値するという構造である
- 彬子女王自身の行為として何が問題なのかは示されていない
- 無主語の受動表現:
- 批判を呼ぶ行動も見られる、批判されているという表現が用いられ、誰による批判かが示されていない
- 他者の批判の存在を援用して自らの評価を正当化する構成であり、批判の質や妥当性は検証されていない
- 段落の存在自体の矛盾:
- この段落は彬子女王個人の行動に対する否定的評価である
- 投稿は麻生氏への批判であって彬子女王らに向けられたものではないという中心的主張と整合しない
■ 9. 検証可能性と出典の不備
- 引用元投稿の未再現:
- 本件投稿は引用リポストの形式でなされ、「この人たち」の指示対象を決定するのは引用元の内容である
- 文書は引用元を著者による要約でしか提示しておらず、読者は最も重要な文脈を検証できない
- 解説文書としての決定的な欠落である
- 出典表示の欠如:
- 皇族費の金額、伊藤氏に関する事実、麻生氏が養子制度を推進してきたという事実は、すでに報道されている通り等とされるのみ
- 媒体、日付は示されていない
- 具体的に示された出典:
- 岡部喜代子氏の発言と日付、改正条文の逐語引用、御厨貴氏の寄稿の媒体と号数は具体的に示されており、この点は評価できる
- 引用が果たす効果:
- 岡部氏の発言は養子制度一般の問題点についてであり、麻生氏に関するものではない
- 御厨氏の記述は一政治学者の評価にすぎない
- 前者は文脈の異なる引用の並置により、後者は権威論証により、主張が補強されているように見せる効果を持つ
- 引用と表記の精度:
- 岡部氏の引用中の「家同志の争い」は「家同士」の誤りと見られる
- 本文中の「自身の係票を優遇しようとする」は明らかな誤記であり、公式の解説文書としての精度を損なう
■ 10. 二重基準と結びの威嚇
- 内心推定の二重基準:
- 文書全体は、投稿に書かれていない内容を恣意的に読み込むなという要求で貫かれている
- 著者自身は麻生氏について、自らと遺伝子を共有する血縁者を優遇しようとする内心の意図を証拠なく帰属させている
- 他者の内心は自由に推定してよいが、自らの投稿は文面と切り離した自己申告どおりに解されねばならないという非対称な基準である
- 論点先取:
- 冒頭の恣意的に解釈した批判、末尾の曲解を交えた非難という記述は、批判が曲解であることを論証の出発点に置いている
- 曲解であるとする根拠は著者の意図表明であり、その正しさを支えるのは著者自身である
- 先決問題要求の構造を持つ
- 威嚇による締め:
- 末尾の、非難を行った者自身の責任が問われる結果になりうるという警告は、論証ではなく法的責任の示唆による抑止である
- 自らを公人、権力者への正当な批判と位置づけながら、自らへの批判者には責任追及を予告している
- 批判の自由に関する基準が対象によって切り替わっており、論証不足を補償する結論の誘導にあたる
- 責務否定の前置き:
- Xへの投稿に関して解説する責務を投稿者は負っていないという前置きに、根拠は示されていない
- 以後の説明を義務ではない譲歩として提示し、説明の不十分さへの追及をあらかじめ弱める働きを持つ
■ 11. 評価できる点
- 構成の明快さ:
- 投稿の提示、背景事実、意図の説明、個別の非難への反論、留保という順序は追いやすい
- 具体的情報の提示:
- 改正条文の逐語引用、有識者ヒアリングの発言と日付、寄稿の媒体と号、皇族費の具体的金額を複数提示している
- この種の弁明文としては具体性が高い部類であり、少なくとも読者が事実確認に着手できる
- 争点の明示:
- 差別、誹謗中傷、「遺伝的要因」の語という三つの主要な非難を列挙し、個別に応答する形式をとっている
- 応答の中身には重大な問題があるが、争点を逃げずに名指しする構成自体は評価できる
- 限定的な自省:
- 表現の最適性に検討の余地があること、短文媒体のリスクに今後もいっそう注意を払うことを述べている
- この自省は読者側の一方的な曲解という全体の主張と整合しておらず、活かされていない
■ 12. 採点結果
- 論理構造 2/5:
- 配列と可読性は良好だが、投稿文から主張する意味への導出という中核の論証が欠落している
- 「この人たち」の指示対象が最後まで未特定であり、第一文と第二文で対象が入れ替わる不整合も解消されていない
- 説得力 2/5:
- 背景に同意する読者以外を説得する力は乏しい
- 決定的な語義の説明が自己申告に留まり、末尾の威嚇がかえって文書の防御的性格を印象づけている
- 主張の妥当性 2/5:
- 対象は麻生氏のみという中心的主張が、著者自身による第二文の説明および麻生氏やその親族という記述によって否定されている
- 証拠の質 2/5:
- 条文、発言、金額など具体的提示がある一方、決定的な争点に関する証拠はゼロである
- 出典表示も報道されている通りに留まる箇所が多い
- 論理的健全性 1/5:
- ストローマン論法、人身攻撃、論点のすり替え、論点先取、連座の誤謬、選択的事実提示、威嚇による結論の補強が同時に確認される
- 自己整合性 1/5:
- 自らの投稿には厳格な文面主義を要求しながら、他者の内心は自由に推定する二重基準である
- 文面の多義性を認める記述と、読者の解釈を一律に恣意的と断ずる記述が同居している
- 反論への応答の公正性 2/5:
- 争点を列挙する姿勢は評価できるが、いずれも最も強い形の批判ではなく、定義操作または批判者の属性攻撃によって処理されている
- 容姿以外の解釈可能性は未応答である
- 合計 12/35
■ 1. 発端
- 皇族費倍増の報道:
- 宮内庁が三笠宮彬子さまの皇族費を倍増し2135万円とする概算要求を出した
- 皇室典範改正により男性皇族と同額になり、概算要求全体では減額となる
- 改正案への批判:
- 天皇家乗っ取り改正案を通す際に、麻生の身内である彬子の皇族費をついでに倍にした
- 彬子は皇籍離脱させるべきであり、麻生の血筋から天皇を出すことは許されない
- 本田由紀の投稿:
- この人たちを目にするたびに遺伝的要因のおそろしさを感じる
- 露出の増加が逆効果になるかもしれない
■ 2. 批難の声
- 名誉を汚す暴言:
- 東京大学、ひいては日本国の名誉を汚す暴言であり、当人と世間に謝罪すべきである
- 特定の個人に嫌悪感を持とうと、人には許される発言と許されざる発言がある
- リベラルのダブルスタンダード:
- 極左ほど多様性推進やルッキズム批判を好むが、自分は差別も排除もルッキズムも許容する
- 実生活上の立場に影響がないため、ある意味で無敵の人でいられる
- 優生学的差別との指摘:
- どストレートなナチスの優生学的差別に見える
- 日本の左派リベラルは共産主義思想の世俗化を基盤とする
- ナチスと同じく一神教系の千年王国思想がルーツのため、選民思想がポロポロと表出する
■ 3. ブーメラン
- 5年前の自身の投稿:
- 本田由紀は2021年8月に、意図が違った、誤解を与えたら申し訳ない、軽率だったと反省している、では済まないと投稿していた
- この過去の投稿が5年物のブーメランとして提示された
■ 4. キャンセルの悪循環を断て
- 解雇に反対する立場:
- 優生思想の発露表現をした東大教授は解雇されるべきではない
- あちらがキャンセルされたのだからこちらもという論は泥沼であり、表現の自由や学問の自由を窒息させるだけである
- 表現の自由が守られなければならないという原理に、フェーズも立場も関係ない
- フェーズ論による反論:
- 相手が反省すればよいが反省しない、というのが現在のフェーズである
- 左翼だけが表現の自由、左翼だけが学問の自由であるなら、そのような自由はもう要らない
- 一方的な自由への懸念:
- 現状ではリベラル側にだけ表現の自由が守られる
- 敵と見た側をオープンレター等のキャンセルカルチャーで好き放題潰せるフェーズを容認しかねない
- エロは表現の自由に守られず、左翼に反する思想の持ち主は発言で仕事を追われるディストピアである
■ 5. オープンレターへの批判
- 加害者による和解要求:
- 他人を思いきり殴った直後に報復の連鎖を断ち切ろうと言うのは虫が良すぎる
- 呉座勇一との不均衡:
- キャンセルカルチャーには賛同しないが、呉座勇一が追われて本田由紀が追われないのは意味が分からない
- 一度キャンセルされなければ理解できないのではないか
- 悪循環は断てないという見方:
- 今それをやってもオープンレター側は自分たちが正義だと勘違いして増長し、キャンセルカルチャーを過激化させるだけである
- 行くところまで行かなければ悪循環は断てない
- オープンレターの署名者の大半を贄として捧げるほかない
- 一貫性の要求:
- 自分たちが散々やった行為の対象になった途端、自分たちは対象になるべきではないと主張するのは特権にすぎない
- 信念があってやったのなら、自分たちにも適用するだけの一貫性を見せるべきである
- 復讐否定への反発:
- 復讐は何も生まないというのは、殴られたことのない人が言う言葉である
■ 6. おきさやかの火消し
- 朝日新聞の報道:
- 東大教授のSNS投稿が差別的と批判され、日本教育学会が対応を検討している
- 朝日新聞の論調への批判:
- 当該発言の是非とは別に、朝日新聞の論調は危うく、個人攻撃に加担している
- SNSの発言が誤解を生んだなら謝罪して削除で済む話を、大きくしている人達がいる
- 批判者の動機:
- 批判者の目的は特定の皇族の人権擁護ではなく、伝統すらどうでもよい
- リベラルな女性教授の発言を撤回させるゲームに興じたいだけである
- さもなければ、皇族の権利を侵害してきた現行の法制度に黙っているはずがない
- 言論の自由との切り分け:
- 本田由紀は昔からこうした攻撃の標的であり、数十年受けてきた言論攻撃の烈しさに思いを馳せるべきである
- 発言への評価は倫理委員会等に任せるが、発言者の言論の自由や人権は別の問題である
- 呉座勇一支援者の関与:
- 今回のバッシングを先導している人の中に、呉座勇一の支援者が含まれている
■ 7. 本田由紀の解説とその反応
- 解説文書の投稿:
- 本田由紀がXへの投稿に関する解説を2枚組の画像で公開した
- 謝罪拒否との受け止め:
- 自分が正義であり自説を曲解した者は許さないという内容の長文である
- 過ちを認めすらしない以上、キャンセルする以外にどうしようもない
- 就業規則違反の指摘:
- 大澤昇平特任准教授は中国人に関する投稿が問題視され、2020年1月15日付で懲戒解雇となった
- 本田由紀の発言も就業規則違反を問われないのはおかしい
- 左翼だから、女性だからという優遇や忖度があるならダブルスタンダードである
- 全面反論による踏み絵:
- 同じ大学教授ですら擁護のしようがない、謝罪と削除で済む話という線で擁護していた
- 本人が差別と言う者こそ差別だと真正面から全面反論したため、朝日新聞や日本教育学会は無理筋の反論を丸呑みするかの踏み絵を迫られる
- 謝罪に見せかける構造:
- 対外的には謝ったように見え、対内的には謝っていないという絶妙な線を突いた内容である
- 外野に謝罪したと代弁させ本人がノータッチを貫けば、正しい本田と粘着するネトウヨという構図を維持できる
- 言い訳への酷評:
- 東大リベラルらしい言い訳であり、アカデミアの印象をさらに悪化させる
- 4日かけてもその程度の言い訳しか書けないのは、謝ったら死ぬ病である
■ 1. 陰謀論と民俗の連続性
- 民俗学が見つめる「俗」:
- 近代社会が不合理だと切り捨ててきた神話、民話、都市伝説を対象としてきた学問
- 現代の陰謀論もその延長線上に位置する
- カオスからノモスへの変換:
- 人間は恵みをもたらす一方で猛威も振るう自然というカオスに耐えられない
- 荒れる自然や災いに意味付けをして秩序へ変換しようとしてきた
- その帰結としてカミとして祭り、妖怪や異界の話として語り継いできた
- 日常行動に表れる境界意識:
- 畳の縁を踏まない、軒下や敷居などの境目を気にするといった行動が該当する
- 理屈はないが脳がそう反応してしまう
- 警戒が必要なカオスにさらされ続けることに耐えられず、境界を設けて防衛線を張る
■ 2. システム1に基づく認知
- 認知科学における思考の分類:
- システム1: 直感的思考
- システム2: 事実を調べ熟考する論理的思考
- ファクトを求めない脳:
- 民俗学が扱ってきた非科学的認知は認知科学のシステム1(直感的思考)を基盤とする
- そこに事実があるかどうかは関係しない
- 村社会のファクトチェック不在:
- 昔の村社会の人々はファクトチェックなどせずに生きてきた
- 寺や家の言い伝えは都合よく変わってきたが、人々はそれを自然に信じてきた
- 近代システムと脳の乖離:
- 人間の脳は1万年以上前からほとんど進化していない
- ファクトが重視されるようになったのは、たかだかここ200年程度にすぎない
- 近代の制度はファクトを前提に動くが、人間の脳がそのシステムに追いついていない
■ 3. 陰謀論の危険性
- お話として消費される段階:
- 都市伝説などが物語として消費されているうちは問題ない
- 集団的な力を持つ段階:
- 陰謀論として肥大化し集団を巻き込んで力を持つと、人の命や医療に関わる
- 現実の行動を動かすところまで来たら向き合わねばならない
■ 4. 拡散を加速させる要因
- SNSによる時間の圧縮:
- かつてのフォークロアは時間をかけてじわじわ広がった
- 「口裂け女」のような都市伝説でも全国に広がるのに半年から1年かかった
- 今は一瞬で拡散し、しかも強い言葉ほど目につく
- 政治家への投影:
- 社会への不満を抱える人が政治家などに自分自身を投影する心理的側面が掛け合わさる
- AIによる思考の省略:
- AIが心地よい答えをすぐに出してくれる
- 事実を調べ熟考する論理的思考のシステム2が必要とされない時代になっている
- 認知の負荷を下げるため安易な答えに飛びつき、考える筋力が落ちてきている
■ 5. 啓蒙の限界
- 「社会」概念の不在:
- 学問は社会を大前提にして考えるが、世の中の多くの人は社会という概念をあまり持たない
- 日々の暮らしの感覚からすれば「社会のために」と言われてもピンとこない
- 陰謀論を信じる人にシステム2の言葉で論理的、啓蒙的に語りかけても全く通じない
- 反ワクチンと防衛本能:
- 「体の中に悪いものを入れたくない」という感覚は玄関にお札を貼るのと同じ防衛本能に近い
- 外と内の境界を守りたいという感覚である
- 頭ごなしに否定し上から目線で接しても分断を生むだけとなる
- システム2を放棄しない前提:
- 生きている限り社会と接点を持つため、システム2の論理性を完全に放棄はできない
■ 6. システム1.5という落としどころ
- 直感と論理の中間の確保:
- システム1と2の間にある「1・5」のような落としどころを確保することが大切
- 直感的な「俗」の声を拾い上げながら、取捨選択をして論理につないでいく
- 民俗学はずっとそういう回路を扱ってきた学問である
■ 7. メディア不信と言葉のあり方
- 兵庫県知事選で生じた不信:
- うわさ話や真偽不明の情報を報じなかったことで「メディアは隠している」と受け取られた
- 判断材料としての中間領域:
- 上からテンプレートのような形通りの事実だけを示しても判断材料にならない
- 下の混沌としたシステム1だけでも判断できない
- メディアが提供すべきは自分で判断できる材料であり、その間の領域である
- 四角い言葉と丸い言葉:
- 柳田國男は新聞などの制度的な大文字の言葉を「四角い言葉」と呼んだ
- 庶民の世間話は「丸い言葉」と呼ばれた
- 柳田は丸い言葉を手放しに評価せず、心の機微を表現できる良い言葉を選び取った
- 選んだ言葉を標準語のような四角い言葉の中に混ぜていく発想を持っていた
- 俗の言葉を拾う目的:
- 迎合のためではなく、制度の言葉を現実に即したものへ鍛え直すためである
- 世間話と公共:
- 柳田が重視した「世間話」の世間は、近代の文脈では公(公共)という意味合いに変わった
- 人々がふだんから雑談を交わし、整わないなりに意見を言い合う
- そうした日常の言葉が公共について考える出発点になる
■ 8. つなぐ言葉の獲得
- 判断材料とプロセスの提示:
- 教条的な言葉で結論だけを上から伝えることではない
- 取材のプロセスも含めて判断材料を示し、受け手が自分で考える余地をつくる
- 「つなぐ言葉」の必要性:
- システム1の言葉の機微を拾い、システム2をより良いものにするための言葉である
- 陰謀論や都市伝説があふれる時代だからこそ、そこが今いちばん問われている
■ 1. 沖縄県知事選を覆う認知戦
- 県外発の言説が支配する選挙:
- 9月13日投開票の沖縄県知事選で、SNSを舞台とする認知戦が激化している
- 沖縄タイムスの8月のX投稿分析では、発信地の約9割が県外と推定される
- 「自民党」への言及や、玉城デニー知事を「極左」とする投稿が目立った
- 県外投稿の意味:
- 県外からの投稿が多いこと自体は、組織的な工作の証拠にはならない
- ただし県民が知事を選ぶ選挙で、県外から流れ込む言説が議論を大きく形作っている
- 拡散したショート動画の不正確さ:
- 8月末、玉城氏が米軍基地の完全撤去を中国の意向と結びつけて語るかのような4分余りの動画が拡散した
- Xで約2万7000件、Instagramで約2万2000件の「いいね」を集めた
- 玉城氏は米軍基地の完全撤去を求めておらず、名護市の安和桟橋の事故を「辺野古で起きた」とするなど事実誤認が複数含まれる
- 県がガードレール設置を「抗議活動がやりにくくなるから」拒否したとの説明にも事実はない
- 事故をめぐって玉城氏が笑ったように見せた映像は、事故と無関係なやり取りの切り取りである
- 沖縄タイムスは、事実と誤りが混在する動画全体を「不正確」と判定した
■ 2. 認知戦と闘わないという選択
- 情報拡散が生む反応の分岐:
- 内容を事実だと信じ切る人、検証によって誤りを指摘する人が現れる
- さらに投稿の背後に敵対勢力や外国の工作があると断定する者も現れる
- 答えは異なるが、いずれも流通する物語の正体を突き止めようとしている
- 全体像は見極められるのか:
- SNS上で増殖する物語の全体像を、本当に見極められるのかという疑問がある
- 個々の事実は検証するとしても、物語の真相や黒幕まで見極めようとすることをやめる選択肢がある
- 提案:
- 認知戦に対し「闘わない」という選択を提案する
■ 3. 1枚の生成AI画像が招いた混乱
- 発端となった投稿:
- 8月21日18時28分、日本保守党の北村晴男参院議員がXで、玉城デニー県政を終わらせることこそが国益に叶うと主張した
- 約1時間後、県外在住を名乗る古謝玄太候補の支持者が、返信として「国益にかなう沖縄をつくる」と書かれた古謝氏のポスター風画像を投稿した
- 作成者の意図:
- 作成者は後に、沖縄だけでなく日本のためにこの人が良さそうだと本土から応援したかっただけだと説明した
- 本人の説明によれば、画像を作った意図は攻撃ではなく応援であった
- 界隈内での自然な行為:
- SNS上の支持者の集団のなかで、仲間の士気を高める画像や動画が投稿されること自体は珍しくない
- 生成AIにより、専門知識のない個人でもそれらしい宣伝素材を短時間で容易に作れるようになった
- 今回の画像も、その一つだったと考えるのが自然である
- 拡散による意味の反転:
- 画像が界隈を超えて拡散した瞬間、その意味は様変わりした
- ポスターのように見える画像は古謝氏側の公式発信と受け取られ、沖縄県民より国益を優先するのかという批判を招いた
- 古謝氏を勝たせるための画像が、古謝氏を落選させるための材料へ変わった
■ 4. 意味と物語の連鎖的生成
- 三つ目の意味の発生:
- 22日夜、古謝陣営に入っていた自民党の新垣淑豊県議が、画像のようなフレーズは使ったことがないと否定した
- その結果、たちまち「左派が偽情報に飛びついた証拠」という新たな意味が生まれ、一部の利用者に活用された
- 意味から物語への膨張:
- 新しい意味が生まれることで、往々にして敵と味方が峻別される物語が膨らむ
- 意味だけでなく物語までもが次々と生成されたことになる
- その後の経緯:
- 24日には古謝氏側も関与を否定し、25日には作成者が謝罪した
- 26日には、画像に生成AI由来の電子透かしが含まれ古謝陣営の作成ではないと日本ファクトチェックセンターが報じた
- 隠蔽なしでも生じた混乱:
- 労せず生成AI画像だと判明したように、巧妙な隠蔽工作はなされていなかった
- それでも一つの画像が三つの物語を生成し、多数のインプレッションを稼ぎ出した
- 意図的かつ精巧に作られ、痕跡も作者も分からず複数アカウントが同時拡散していたら、投票日までに正体を突き止められたとは思えない
■ 5. 情報環境そのものの偽造
- 想定しうるより高度な工作:
- 自民党関係者を装う架空の人物に加え、後援会や地元メディアを装う複数アカウントが生成AIで作られ数カ月活動する事態が想定される
- その人物が問題の画像を投稿し、偽の後援会や地元メディアが好意的に反応すれば、自ずと真実味を帯びる
- たとえ自民党が関与を否定しても、何が真実かを見分けるのは容易ではない
- ドッペルゲンガーの実例:
- 2024年9月4日、米司法省はロシア政府主導とされる情報工作「ドッペルゲンガー」に使われた32のドメイン差し押さえを発表した
- この工作は2024年米大統領選を含む各国の選挙や世論への影響を目的とした
- ワシントン・ポストなどに似せた偽サイト、米国人を装うSNSアカウント、AIで作成した広告を利用していた
- 工作の本質:
- 現代の情報工作は偽情報の拡散にとどまらない
- 発信者、報道機関、支持者まで偽造し、情報が本物に見える環境を丸ごと作っている
■ 6. 黒幕なきキメラとしての物語
- 参加者の多様性:
- 情報が広がれば、政党関係者、指示を受けていない支持者、収益を求めるインフルエンサー、分断を狙う外国勢力が物語形成に加わる
- 候補者を勝たせるため、広告収入のため、社会不信を広げるためと目的は異なる
- しかし結果として、いずれもインプレッションを増やす方向に作用する
- 生成AIが画像、動画、文章の量産を可能にし、物語の作成と拡散を加速させる
- 作者の不在:
- 物語を作ったのが誰かという問いの答えは、誰でもあり誰でもないとしか言いようがない
- 発端の情報に作者がいたとしても、継ぎ接ぎされた物語全体に固有の作者は存在しない
- ばらばらの意図を持つ人間、生成AIの出力、アルゴリズムの選択が混ざり合い、誰にも制御できないまま成長した
- それは作者が混在したキメラだといってよい
- 黒幕捜索の無意味さ:
- 物語全体の真相や黒幕を見極めようとすることは、いるはずのない一人の作者を探し続ける行為に等しい
- ある時点で物語を主導していた者を発見しても、たちまち別の作者たちが物語を作り変える
- 国家が認知戦に備えるのは当然だが、一人ひとりが黒幕を捜索しても仕方がない
■ 7. 日常という足場への回帰
- 認知戦から降りる意味:
- 認知戦から降りることは、事実の追求を諦めることではない
- 政治を判断する足場を、SNSから自分の人生に戻すことにある
- 吉本隆明の大衆の原型:
- 戦後最大の思想家と評された吉本隆明は、大衆の原型を、明日の魚をどう売るかという日常的な問題しか考えない魚屋の姿で説明した
- これは上から目線の話に聞こえるが、決してそうではない
- 大胆に解釈・応用すれば、魚屋なら魚屋のプライドをもって、その持ち場から一票を投じろということである
- 吉本思想への留保:
- 吉本の政治思想にはかなり過激な部分があり、共感できない点も沢山ある
- ただし、自分が生きる日常から社会を考える姿勢は、日常から切り離された物語が力を持つ今日だからこそ大きな価値を持つ
- 判断材料として残るもの:
- 投票先を考えるときは、生成AIもアルゴリズムも外国勢力の分断工作もインフルエンサーもすべて締め出してよい
- そこに残るのは、毎日魚と向き合い、客と話し、商売を続けるなかで見えてきた現実である
- 魚を売る営みについては、そこいらの評論家や政治家よりも自分のほうがはるかに詳しいはずである
■ 8. 闘う場所と判断する場所
- SNSで闘う必要のなさ:
- 最もよく知り、最も得意とし、最も誇りを持つべき場所から離れる理由はない
- 人智を超えたAIが暗躍するSNSへ出向き、真贋を見極める必要はない
- そんな戦場で闘う必要は一切ない
- 許容される投票判断:
- 極端にいえば、当選すれば魚がいちばん売れそうな候補者に投票してもかまわない
- 長年の接客で培った勘から、信用できそうな人間を選んでもかまわない
- 自分の足で立つ判断:
- そこには誤りもあるが、SNS上で生まれた物語に身を委ねず、自分の足で立ち自分の頭で判断している
- その選択を支えるのは、自分の持ち場で懸命に働くなかで得られた経験知である
- 結論:
- 闘う場所と判断する場所を間違ってはならない
- 魚屋は、明日も魚を売るその場所から、プライドを持って一票を投じるべきである
■ 1. 本稿の位置づけ
- 対象記事の性格:
- 沖縄県知事選のSNS情報環境を素材に、認知戦の黒幕探しをやめ生活の持ち場から投票せよと説くオピニオン
- 記述の達成:
- 生成AI画像が応援素材から炎上材料、さらに左派叩き材料へと三度意味を変える過程の記述は具体的で鋭い
- 物語には固有の作者がいないとする「キメラ」の比喩には一定の独自性がある
- 全体評価:
- 観察の質に対し、そこから処方箋を導く論証が著しく弱い
- 中核概念「闘わない」が節ごとに揺れ、結論部では前段の留保を自ら踏み越えている
■ 2. 中核主張「闘わない」の多義性
- 三通りに揺れる主張:
- (a) 物語の真相や黒幕まで見極めようとすることをやめる
- (b) 投票を考えるとき生成AI、アルゴリズム、外国勢力の分断工作、インフルエンサーをすべて締め出す
- (c) 政治を判断する足場をSNSから自分の人生に戻す
- 三者は論理的に独立:
- (a) を認めても (b)(c) は導かれない
- 黒幕が特定できないことと、候補者の公約や実績を調べないことは無関係
- 多義語の濫用:
- 受け入れやすい (a) で合意を取り付け、最も強い (b) へ移行する構成になっている
- 論証の負荷が (a) から (b) へ密輸されている
- 留保との不整合:
- 「個々の事実は検証するとしても」という留保は、曖昧さを緩和せず (b) との矛盾を際立たせている
- 限定解釈の余地:
- (b) をSNS由来の物語だけの遮断と読む余地はあるが、列挙対象が情報流通経路そのものである以上、本文から判別できない
- 評価:
- 重大な問題であり、主張の同定ができない時点で論証全体の検証可能性が損なわれている
■ 3. ドッペルゲンガー事例の自己矛盾
- 最も深刻な瑕疵:
- 唯一の実証事例である2024年9月の米司法省による32ドメイン差し押さえが、結論と正反対の内容を含む
- 事例が示す事実:
- 主体がロシア政府主導とされる形で特定されている
- 偽サイト、偽アカウント、AI広告という構造が解明されている
- ドメイン差し押さえという具体的な対抗措置が実行されている
- 選択的事実提示:
- 情報が本物に見える環境を丸ごと作る点だけを抽出し、帰属特定に成功した側面を扱っていない
- 沖縄事例でも同型の矛盾:
- 著者自身が労せず生成AI画像と判明した、巧妙な隠蔽工作はなかったと書いている
- 日本ファクトチェックセンターが電子透かしから出自を確定させた経緯も記述されている
- それにもかかわらず結論では見極められないとされる
- 評価:
- 重大な問題であり、提示された二つの証拠がいずれも結論を支持せず反証方向に働いている
■ 4. 反実仮想による危機の水増し
- 回避手段としての仮定:
- 意図的かつ精巧に作られていたら、複数アカウントが同時拡散していたら、後援会や地元メディアを装うアカウントが数カ月活動していたら、といった仮定を積み上げている
- 仮定はすべて未発生:
- 実際は一支持者が応援目的で作り、5日で謝罪し、電子透かしで出自が確定した事例にすぎない
- 仮定による拡張で危機の規模を作り出しており、滑り坂論法かつ論証の飛躍にあたる
- 不適切な類推:
- 国家主導で数十ドメイン規模かつ数年運用された対米大統領選工作と、県知事選で一個人が投稿したAI画像は主体、資源、規模のいずれも異なる
- 前者の実在は、後者が前者に発展することの根拠にならない
- 感情的訴求:
- 「もはや人智を超えたAIが暗躍するSNS」という表現は、労せず判明したという自らの記述と直接矛盾する
- 人智を超えた相手だから闘うなという結論を導くためにAIの能力が誇張されている
- 評価:
- 重大な問題
■ 5. 偽ジレンマ: 消された第三の選択肢
- 提示された二択:
- SNS上で生まれた物語に身を委ねるか、自分の足で立ち自分の頭で判断するかの二者択一になっている
- 存在する第三の選択肢:
- 選挙公報、公約集、議会答弁記録、政策討論会、新聞やテレビ報道、ファクトチェック機関の検証がある
- これらはSNS上の物語でも魚屋の経験知でもなく、二分法の濫用にあたる
- 本稿にとって致命的:
- 沖縄タイムスの投稿分析や動画検証、日本ファクトチェックセンターの報道という本稿の事実基盤自体が、消された第三の選択肢の産物である
- 自らが依拠する情報源のカテゴリを結論部で読者の選択肢から除外している
- 国家か個人かの二分法:
- 国家の備えは至極当然だが個人が黒幕を捜索しても仕方がないという整理にも同型の二分法が現れる
- 報道機関、ファクトチェック団体、プラットフォーム事業者、選挙管理委員会、研究者という中間層が存在する
- 本稿の事例はほぼすべてその層の仕事で解明されており、言及の欠落は結論を誘導する働きを持つ
- 非対称な帰結:
- 個人には撤退を勧める一方、国家による認知戦対処は無批判に肯定されている
- 国家が言説の真偽や発信主体を判定する権限は表現の自由と緊張関係に立ちうるが、その論点に触れていない
- 評価:
- 重大な問題
■ 6. 検証者と陰謀論者の等置
- 論証構造の起点:
- 事実だと信じ切る人、検証して誤りを指摘する人、工作だと断定する者を、いずれも物語の正体を突き止めようとしていると一括している
- カテゴリーの誤り:
- 証拠に基づいて命題の真偽を判定する行為と、証拠なしに背後の意図を断定する行為は認識論的に異なるカテゴリに属する
- 等置の帰結:
- 三者を同列に置くからこそ、いずれもやめるべきという提案が自然に見える
- 区別していれば黒幕断定はやめ事実検証は続けよという穏当かつ強い結論に到達したはずである
- その結論のほうが沖縄タイムスとJFCの検証が機能した事例と整合するが、著者はより弱い結論を選んでいる
- 評価:
- 重大な問題であり、結論の不当な誘導に直結している
■ 7. 吉本隆明の援用
- 権威論証:
- 戦後最大の思想家と評されたという修飾は主張の妥当性に寄与せず、誰の評価かも本稿の論点をどう支えるかも書かれていない
- 権威の内容の否認:
- 私なりに大胆に解釈する、吉本の政治思想には共感できない部分が沢山あると著者自身が述べている
- 権威に依拠しながらその内容の大半を退ける構成であり、援用の正当性が自ら掘り崩されている
- 大胆に解釈した結果が吉本の議論から支持されるかは一切示されていない
- 記述から規範への転換:
- 大衆の原型は大衆の在り方を捉える記述的概念であるのに、持ち場から一票を投じろという規範に転換されている
- 移行が無論証で行われており論証の飛躍にあたる
- 上から目線ではないという一文は飛躍を弁明せず、予想される反発を先回りして打ち消しているにすぎない
- 評価:
- 問題ありであり、この節を削除しても論旨は成立するため実質は修辞的装飾として機能している
■ 8. 処方箋の空虚さ
- 提示された二基準:
- 当選すれば魚がいちばん売れそうな候補者に投票してよい、接客で培った勘から信用できそうな人間を選んでよいとされる
- 前者の自壊:
- どの候補が地域経済や水産業に有利かの判断には各候補の経済、観光、漁業政策の知識が要る
- それは公約や報道からしか得られず、日々魚を売る経験知の外部にある
- 締め出したはずの情報を密かに前提としている
- 私益に基づく投票であり、自分の持ち場のプライドという建てつけとも整合しない
- 後者の自壊:
- 候補者と対面接客する有権者はほぼおらず、有権者が接するのはメディアを経由した候補者像である
- 排除を求めたメディア環境を通した像に勘を働かせることになり、SNS由来の物語の遮断手段にならない
- 印象操作された像への直感的判断の推奨は、認知戦への脆弱性をむしろ高めうるが、その可能性は検討されていない
- コスト評価の欠落:
- 誤りもあるだろうという一句のみで処理されているが、投票は集合的帰結を持つ以上コストの評価は避けられない
- 評価:
- 重大な問題であり、提案が処方箋として機能していない
■ 9. 魚屋モデルの適用範囲
- 争点との不適合:
- 沖縄県知事選の主要争点には米軍基地、辺野古移設、安全保障が含まれ、定義上、個人の職業的経験知の外部にある
- 欠落した論点:
- 日常の経験知に還元できない争点をどう判断するかについて何も述べていない
- 基地問題を争点とする題材を自ら設定している以上、この欠落は特に目立つ
- 隠れた前提:
- 重要な政治的争点は個人の生活経験から判断可能であるという前提が、論証も明示もされずに置かれている
- 評価:
- 問題あり
■ 10. 証拠の質と一次データの扱い
- 単一ソース依存:
- 投稿分析と動画検証という中核的事実の出典が沖縄タイムスと日本ファクトチェックセンターに一元化されている
- 沖縄タイムスは基地問題の論争で一方の立場を持つと広く見なされる媒体であり、独立検証なしの依拠は出典の偏りにあたる
- これは同紙の分析が誤りだという指摘ではなく、独立の裏付けが示されていないという手続き上の指摘である
- 分析手法の不記載:
- 発信地の約9割が県外という推定の手法、サンプル数、抽出期間、抽出クエリのいずれも示されていない
- 強い数字が検証不能な形で提示され、冒頭で読者の認識枠組みを設定するアンカリングとして機能している
- 量から影響力への飛躍:
- 投稿量が多いことと議論を形作っていることは別の命題である
- 導出にはリーチ、有権者の閲覧実態、投票行動への影響が必要であり、確かだという断定はデータに対して過大である
- 中核事例の規模が未数値化:
- AI画像について投稿数、表示数、拡散範囲のいずれの数値も示されず、多数のインプレッションとあるのみ
- 比較対象のショート動画にはX約2万7000件、Instagram約2万2000件のいいね数が示されており不記載が目立つ
- 多数という形容だけで大混乱に相当する規模が成立したと読ませる構成になっている
- 誠実な留保:
- 県外からの投稿が多いこと自体は組織的工作の証拠にならないという一文は適切な留保で評価できる
- ただし直後に量から影響力への断定が続くため、留保の効果は減殺されている
- 評価:
- 中程度であり、事実自体に誤りは見当たらないが数値の扱いに問題がある
■ 11. 事例選択の偏りと中立性
- 三事例の方向:
- 玉城氏に関する不正確なショート動画、古謝氏支持者による生成AI画像、左派が偽情報に飛びついたという反撃の物語の三つ
- いずれも反デニー側の内部の出来事か反デニー方向の偽情報である
- 選択的事実提示の疑い:
- 玉城氏支持側、県政擁護側から発信された不正確情報の事例はゼロである
- 論旨が政治的立場に中立な一般命題として提示されている以上、片側の事例のみの構成は疑いを生む
- 加担とまでは言えない事情:
- 反デニー側内部から生じた反撃の物語にも触れており、単純な一方への加担ではない
- 当該期間に反対方向の顕著な事例がなかった可能性も否定できないが、本文にその説明はない
- タイトルと本文の乖離:
- タイトルは特定方向の攻撃の異様な実態の暴露を予告するが、本文の主題は認知戦から降りよという処方箋である
- 実態暴露はほぼ行われておらず、媒体編集部による付与の可能性はあっても成果物の瑕疵である
- 評価:
- 中程度の問題
■ 12. 自己申告の扱いの非一貫
- 善意推定の確定:
- 本土から応援したかっただけという作成者の説明が、そのまま意図の認定に用いられている
- 本人の説明によればという限定の直後、考えるのが自然だろうで善意が確定され、以降の論述がその上に組み立てられている
- 自然だろうは論証ではなく著者の心証の表明にすぎない
- 前提との非対称:
- 本稿は自民党関係者や後援会、地元メディアを装う偽装、すなわち自己申告が虚偽である事態を主要な脅威として描いている
- 工作者は当然応援したかっただけと説明するため、善意認定には謝罪の経緯や電子透かしの解析結果、活動履歴などの根拠が必要だが示されていない
- 自己申告は信用できないという前提で危機を語りながら、自らの事例分析では自己申告を信用しており、その非対称に自覚的な記述がない
- 自説に適合する解釈を検証なしに採用する確証バイアスにあたる
- 中心命題への影響:
- 作成者が善意でも悪意でも、物語の増殖が単一の作者に帰属しないという観察は成立する
- ただし巧妙な隠蔽工作がなされていなかったという判定が自己申告に部分的に依存する以上、反実仮想への接続にも影響する
- 評価:
- 中程度の問題
■ 13. 評価できる点
- 変転過程の記述:
- 応援素材から古謝氏批判の材料、左派批判の材料へと変転する過程が、8月21日投稿から26日のJFC報道までの時系列とともに具体的に追跡されている
- この記述部分に論理的瑕疵は見当たらない
- キメラの比喩:
- 意図の異なる複数主体が同一の物語形成に寄与する現象を的確に捉えており独自性がある
- 比喩から黒幕探しは無意味を導く推論は成立しないが、比喩そのものの価値は損なわれない
- 動機と帰結の区別:
- 目的は異なっても結果としていずれもインプレッションを増やす方向に作用するという指摘は分析として的確である
- 過剰解釈への自制:
- 県外からの投稿の多さ自体は組織的工作の証拠にならないという留保は、この種の論説で省略されがちであり誠実である
■ 14. 採点結果
- 論理構造 2/5:
- 中核概念が三通りに揺れ、優秀な記述部分と脆弱な提言部分が論理的に接続していない
- 作者不在から個人は黒幕を探すなまでは辿れるが、日常の経験知で投票せよへの移行は無論証
- 説得力 3/5:
- 生成AI画像の変転を追う記述は具体的で説得力があり、キメラの比喩も効果的である
- 提示された証拠がいずれも結論と逆方向に働くため、読み込むほど説得力が減衰する構造になっている
- 3点は一読しての納得感への評価であり、論証としての強度への評価ではない
- 主張の妥当性 2/5:
- 黒幕断定を控えよという限定版なら妥当である
- 実際の主張は代替基準が機能せず、主要争点をカバーせず、かえって印象操作への脆弱性を高めうる
- 証拠の質 2/5:
- 事実記述自体に誤りは見当たらず日時の特定は具体的である
- 約9割の推定手法とサンプルと期間の不記載、拡散規模の数値欠落、単一ソース依存、投稿量から言説形成力への飛躍、自己申告のみによる意図認定が問題
- 論証の要となる拡散規模と作成意図がいずれも検証不能な形で提示されている
- 論理的健全性 2/5:
- 多義語の濫用、選択的事実提示、滑り坂論法、不適切な類推、二分法の濫用、カテゴリーの誤り、権威論証、感情的訴求、確証バイアスが検出された
- 複数かつ結論誘導に直結するため2点、事実記述に虚偽がなく留保が随所に置かれているため1点ではない
- 中立性・客観性 3/5:
- 事例が反デニー側の情報に偏り反対方向の事例が皆無だが、反デニー側内部の反撃の物語にも言及があり断定的な政治的加担は避けられている
- タイトルと本文の乖離は減点対象
- 独自性・視点の鋭さ 3/5:
- 認知戦に闘わないという逆張りの角度と作者混在のキメラの概念化は明確な独自性があり、本稿の最大の価値である
- その角度が最後まで押し切られず日常礼賛に着地した点が減点
- 提言の実行可能性 1/5:
- 魚が売れそうな候補という基準は締め出したはずの政策情報を必要とする
- 接客の勘という基準は候補者と対面しない有権者には適用できない
- 基地や安全保障という主要争点への適用可能性も示されず、行動指針として成立していない
- 合計:
- 18/40
■ 15. 総括
- 記述と提言の落差:
- 5日間で三つの意味に変転する過程の追跡と作者混在のキメラという概念化は質が高く独自性がある
- 観察から処方箋への橋渡しが成立していない点が問題である
- 最も深刻な矛盾:
- ドッペルゲンガーの摘発と電子透かしによる出自確定は、いずれも帰属特定と対抗が成功した事例である
- 両者は見極められないから降りよという結論の反証として機能している
- 事実検証と陰謀論的断定を同一カテゴリに括ったことが、この矛盾を隠蔽している
- 到達すべきだった結論:
- 黒幕の断定は控えよ、ただし事実検証は機能しているのだからそれに依拠せよ、という結論のほうが強く事例とも整合する
- 著者はそこに至らず検証それ自体を放棄する方向へ議論を進め、代替手段を欠いた提言に着地した
- 最終判断:
- 素材と観察の質に対し、結論が不当に弱く、かつ実行不能である
■ 1. 高市首相の初訓示と官邸動画
- 防衛省での初訓示:
- 9月2日、高市早苗首相が防衛省で開かれた自衛隊指揮官幹部合同に出席し、はじめて訓示を行った
- 首相官邸Xの投稿映像:
- 同日に首相官邸のXアカウントが訓示の様子を伝える映像を投稿したことで、発言内容が波紋を広げた
- 約1分半の映像には弦楽器による壮大なBGMが付けられている
- 映像の構成:
- 冒頭で日本国旗のまえに立ち、信頼を勝ち得た自衛隊と隊員は日本の誇りであると発言
- その後カメラは「防衛省」の銘板を撮影し、同省のまえに整列した自衛隊員らの姿を映す
- 再びカットが割られ、訓示を行う高市首相のバストショットに移行する
- 演出の内容:
- 問題の発言中、整列した自衛隊員の前を歩く高市首相と小泉進次郎防衛大臣をスローモーションで映す
- その後、自衛隊員ひとりひとりの表情を近くから横移動でとらえる映像に切り替わる
- 上官が号令をかける姿を見守る首相の映像には、訓示の音声がアフレコされていた
- アフレコされた訓示内容:
- 防衛分野の知識、経験、判断力を遺憾なく発揮しつつも、常に広い視野を持つよう求める
- 新しい知見を貪欲に取り入れ、これからの時代に必要な防衛力とは何かを考え抜き、果敢に行動に移すよう求める
■ 2. 物議を醸した発言
- 問題視された発言:
- 昨日までの平和は明日からの平和を保証しない、と発言した
- 変化を恐れず積極果敢に新たな世界へと飛び込む決意なくして、国民の命と平和な暮らしは守れないと続けた
- ネット上の反発:
- 言っていることが怖すぎる、との意見があがった
- 昨日までの平和を明日に繋げていく、と言うべきではないかとの批判が出た
- なぜ明日の幸せを保証できないのか、以前の総理からこうした言葉を聞いたことがない、との声があがった
- 昨日までの平和を守るよう外交努力をしてほしい、との要望が出た
■ 3. 防衛政策をめぐる背景
- 武器輸出の解禁:
- 26年4月には殺傷能力のある武器の輸出が解禁された
- 防衛予算の過去最高額:
- 8月に公表された27年度の防衛省予算は概算で過去最高額となる8兆8908億円を計上した
- この予算は今後さらに膨張する見通しであり、防衛費の増額は留まるところを知らない
- 発言が波紋を広げた理由:
- こうした近年の背景から、外交よりも軍事力の強化を優先するニュアンスを読み取る人が少なくない
- 国民の平和を保証すべき首相が明日からの平和を保証しないと発言した点も、波紋の一因となった
■ 4. 切り取りとする擁護論
- 文脈を踏まえるべきとの声:
- この動画では最初の一文だけが大きく切り取られている、との擁護の意見も出た
- 訓示全文から読み取れる意味:
- 首相官邸のホームページには訓示の全文が公開されている
- 明日からの平和を保証しないという文言は、国民を守らないという意味ではない
- 昨今の国際情勢や技術革新を鑑み、これまでの平和が当たり前に続くとは限らないという現状確認の意味合いが強い
■ 5. 編集がもたらした齟齬
- 広報用動画の成り立ち:
- この広報用動画は、全体で約10分におよんだ訓示を編集によって広報用に作り替えたものである
- 誤解が生じた要因:
- 壮大なBGMや映像演出と共に当該発言が冒頭に置かれたことで、実際の発言との齟齬が生まれた
- その結果、多くの人に好戦的なニュアンスを与えてしまった可能性がある
最近、よくXやはてなで就職氷河期世代の苦労話や昔のブラック地獄といった話をよく目にする様になった
世代は違えど全部日本人からの意見のやりとりしかなくて、実際の所、外人から見たら就職氷河期世代ってどう映ってるんだろう?という疑問なんかも見かけたので、
もうコロナ直前の時代になるが、当時オーストラリアに留学していたことがあってそこで仏・露・米・豪の所謂インテリ層の方々と就職氷河期時代の話になったことがあって、よく記憶に残ってるので、こんな感じって意見の一つとして書いておこうと思う。
いきなり就職氷河期世代の話になったわけではない、ちょうど大学のマクロ経済学とミクロ経済学の講義が交互にあり、その中で日本経済の話で失われた30年が主軸になった中で、
ディスカッションという形でメインの主題としてそういう話題になった。
ちょうど俺は、小学校ん時からネットやってて、2chとかまとめサイトとかで折に触れて話題に上がったり、当時の書き込みのまとめサイトみたいなのを見たことがあったのと、Xやここでよく就職氷河期でバズってるような内容を思い出した限りで「当時の状況はこんな感じだったらしい」という形で議題を出した
野比YRPの携帯電話開発の話とか、当時は東大、京大、早慶レベルであろうとパチンコ屋か特定派遣かチェーン店飲食しか就職先がなかったとか、「全然足りねーじゃん」とかで有名なあの動画とか、公務員試験の倍率が合格率1パーセントくらいになるくらい集中した話とか、
大卒である事を隠して「逆学歴詐称」をしてまで入ろうとした人たちがたくさんいた話とか、その他諸々の当時の話。
マクロ経済的にどうすべきだったとか、何がダメだったのかとかそういう正直俺には月並みだから話半分で聞いていたのだが、ミクロ経済学の話となって、雑談レベルの幕間の話で教授陣とか周りとぶっちゃけ話になった時、こういう意見だらけになった
「正直な所、なぜ彼らはそんな酷い状況やもう法律を無視した様な仕打ちを受けているのに、その窮状をデモなどで政府へ訴えかけなかったのですか?」
当然、氷河期世代はその辺の返答もネットでいくつもしているわけだから、俺は「氷河期世代も当時にはそのような声もあったのだが、自己責任だとか自業自得だとか、デモや政府に窮状を訴えようという風潮は公安に監視されて逮捕されるとか、左翼活動をすれば警察に目をつけられてますます就職が出来なくなる、という様な恐怖があったらしい」
「また、当時は日本政府は新自由主義を標榜していて、そういった声を上げたところで何らの補償も譲歩もなかったという」と答えた。
「そんな酷い状況、本当かどうか信じがたいのだが、もしそうだとしたら何故サボタージュなり抵抗運動や妨害行為などで改善を訴えかけようと行動しなかったんだ?政府にすら見捨てられてるってわかってたんだろ?」
「いや、破壊活動だとか抵抗運動とか言われたって、ガンダム00とかコードギアスじゃないんだから…」
「あんなのは抵抗運動や政治的活動でなく、もはや反乱じゃないか、同じじゃないよ、まぁ私たちだったらそんな目に遭ったら最終的にそこまで視野にいれるけども」
「そもそも、そんな知識やノウハウなんて日本にはないんですよ。逆に聞きたいんだけど、アメリカだとかフランスだとかロシアではそんなの当たり前に勉強できる何かでもあるのか?」
「いやいや、普通に歴史の授業でやるでしょ、小学校とかからロシア革命前の話とか第二次世界大戦の時のレジスタンス運動の話とか、ベトナム戦争の時の反戦運動とか」
「何だったら博物館に見学とか、図書館でジュブナイルの本でWW2のフランスレジスタンスの少年破壊工作員とか、ロシア革命前の少年革命団の本とか普通にいっぱいあるもんね、逆に日本そういうのないの?あんなに毎年大河ドラマとかやってるのに」
俺はなんかもう世界観のスケールが違い過ぎて会話に窮してしまったのだが、当たり前の様に「政府に見捨てられたら戦うっしょ普通」みたいなノリで、
日本の就職氷河期は大学の教授から見ても「全く持って意味不明で理解ができない存在」の様に感じているらしい。
いや、抵抗運動とかやったところで警察とか社会にあっという間に潰されて死ぬよりひどい目にあうだけなのでは…と俺は普通に思ってたのだが、欧米では全くそうではないっていうカルチャーショックがすごかった。
実際ん所、それが正しいかどうかはわからん。というか何であいつら当たり前に戦うことを視野に入れているんだ、戦闘民族過ぎるだろ、と思った。
■ 1. 国宝への液体かけと略式起訴
- 事件の概要:
- 奈良市の薬師寺で国宝「仏足石」に液体をかけた行為が問題となった
- 行為者は台湾の俳優で司会者の五熊(本名蔡宜臻)
- 略式起訴と罰金:
- 文化財保護法違反罪で9月2日付で略式起訴された
- 罰金50万円の略式命令を受けた
- NHKなど日本メディアの報道により判明した
- 警察に説明した動機:
- 感動した物があったら液体をかけていた、と話した
■ 2. 本人による謝罪と反省
- 謝罪の投稿:
- 9月3日に自身のフェイスブックを更新し、中国語と日本語で謝罪した
- 自身の無知と行動によって薬師寺と日本の人々に迷惑をかけたと述べた
- 釈放の経緯:
- 9月2日夕方、日本での一連の調査を終えて釈放された
- 調査を受けている間、自分自身の行動について深く考える時間を持った
- 反省の内容:
- 当時どのような思いや動機があっても、異なる国の文化や歴史、法律をより慎重に深く理解しておくべきだった
- 長い歴史の中で守り継がれてきた貴重な文化財には、より一層の敬意と配慮を持って接するべきだった
- 自分の無知を言い訳にするつもりはない
- 台湾の人々への謝罪:
- 自身の行動によって台湾の人々にも多くの心配と迷惑をかけたと謝罪した
■ 3. 五熊の経歴
- 2015年に台湾のテレビ番組賞「ゴールデン・ベル・アワード」(電視金鐘奨)で児童少年番組司会者賞を受賞している
■ 1. 『The Nerd Reich』の登場
- 日本での話題化:
- SF作家の堺三保氏の投稿をきっかけに、ギル・デュラン『The Nerd Reich: Silicon Valley Fascism and the War on Democracy』が日本でも話題になった
- 著者デュランの経歴:
- ジェリー・ブラウンの報道官やカマラ・ハリスの広報担当として政治に携わったジャーナリスト
- 2024年から同名のニュースレターを執筆し、シリコンバレーのテック右派をナチスの第三帝国になぞらえる舌鋒の鋭さで知られていた
- マスクによるX追放:
- 『テクノロジカル・リパブリック』を22項目に要約したパランティアの投稿に「TLDR: Fascism」と返信した
- これがイーロン・マスクの怒りを買い、デュランはXから永久追放された
- 書名の由来:
- 「The Nerd Reich」はデュラン自身の造語ではない
- 2024年にバラジ・スリニヴァサンについての記事を書いて執拗な攻撃を受けた際、クリプト界隈の著名人が何年も前からそう呼んでいるとDMで教えたことに由来する
- ベストセラー入りへの感慨:
- 「ファシズム」を副題に入れた本がニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリスト入りするにいたり、現実は遂にそこまで来たかと思わずにはいられない
- 柳澤田実氏が会田弘継氏との対談で強く戒めていた「テックの悪魔化」だという批判は避けられない
■ 2. テックファシズムという告発
- 「ファシズム」は誇張ではない:
- デュランは「ファシズム」という表現は決して大げさではないと主張する
- MAGA運動の性格:
- ドナルド・トランプのMAGA運動はファシズムの条件を満たしている
- 不条理でシュールなプロパガンダを通じて敵を悪魔化し、排除しようとする「怒りのカルト」である
- 超富裕層の共犯性:
- ビッグテックのCEOたちが就任式に馳せ参じた
- マスクが政府効率化省(DOGE)で連邦職員の大量解雇の大なたを振るった
- パランティアのAI駆動型監視技術が移民・関税執行局(ICE)による強制送還を可能にした
- クリプト業界がトランプとその家族の蓄財を助けた
- 政権と結託したシリコンバレーの超富裕層も共犯であり、ファシスト的だとデュランは断じる
- 「Nerd Reich」の定義:
- クリプトやAI、ますます重要性を増す監視技術や防衛技術を利用して民主主義を打破し、世界的な権力を握ろうとするシリコンバレーの億万長者たちのカルト的思想基盤
- 民主主義破壊は目的そのもの:
- 破壊は富や利益追求の巻き添えかという問いに対し、デュランは間違いなく破壊自体が目的だと答えている
■ 3. 思想的源流
- 『The Sovereign Individual』:
- 1997年刊行のウィリアム・リース=モグ、ジェームズ・デイル・デヴィッドソンの著作をデュランは思想の出発点として挙げる
- シリコンバレーのリバタリアンの間で支持されており、2020年の再刊時にはピーター・ティールが序文を寄せた
- 同書の予測内容:
- 情報技術による権力構造の変化で国民国家が衰退する一方、情報時代の新しいエリート層が国境を越える富と知力で国家から自立する個人になると予測した
- 21世紀には「サイバー通貨」と「高度な自動化」が国家の権力を弱体化させるとあり、現在の言葉に置き換えれば「暗号資産」と「AI」になる
- 衰退を利用する思想的道筋:
- 単に国家の衰退を予見しただけでなく、その衰退を前提として利用し勝ち組になる道筋を示した点が重要である
- 国家を強化するのでなく、国家権力を迂回したり弱体化させることで、国家より力を持つ個人や企業になるという発想である
- カーティス・ヤーヴィンの影響:
- 民主主義を時代遅れのシステムとみなし、「大聖堂」と呼ぶ大学やメディアなどのリベラルな民主的制度の破棄を主張する
- 君主制や企業CEOによる独裁国家への移行を唱え、それがマスクの率いたDOGEによる官僚機構の一掃につながる
- 皮肉にもヤーヴィン自身はDOGEを「中途半端」と酷評している
- ネットワーク国家構想:
- 既存の国家からの脱出を志向するバラジ・スリニヴァサンの「ネットワーク国家」もまた、民主主義国家からの離脱の試みの一つである
■ 4. 国家権力への接続
- ヴァンス副大統領の擁立:
- ピーター・ティールは舎弟である元ベンチャーキャピタリストのJ・D・ヴァンスを副大統領として政権に送り込むことに成功した
- ティール人脈の浸透:
- 2025年にブルームバーグが、ティールやその関連企業とつながる少なくとも16人の男性がトランプ政権内で要職に就いていると報じた
- 政府からの受益:
- ティール、マスク、アレックス・カープ、マーク・アンドリーセンは共和党最大の献金者になった
- 同時に、かつて解体しようとしたまさにその政府から多大な恩恵を受ける存在となっている
- デュランの見立て:
- 『The Sovereign Individual』とヤーヴィンの思想が、民主主義からの離脱と国家をどう乗っ取るかという政治戦略となった
- トランプの存在が、ティールをはじめとするテック右派を国家権力に接続する好機を提供した
■ 5. 本書の最終的な主張
- テック寡占者という現実:
- テクノロジー自体が民主主義と偶然もしくは必然的に衝突しているのではない
- 民主的な手続きを制約と見なし、それに縛られない「効率的な」統治を可能にすべくテクノロジーを利用するシリコンバレーのテック寡占者が存在する
- 民主的な政治権力のみが対抗手段:
- 彼らを止められるのは民主的な政治権力だけである
- さもなくば、国家の主権者が市民でなくなる「テクノ封建制」の下で支配される
- 億万長者か民主主義かという二択への違和:
- デュランは億万長者か民主主義かの選択を迫られており両方はありえないと煽る
- これはティールの「私はもはや自由と民主主義が両立するとは思っていない」を想起させる点で、あまり好ましくない
■ 6. ハッカー文化の変質
- 堺三保氏の嘆き:
- おたくやハッカーは大企業に立ち向かう側だったのに、という嘆きが投稿にあった
- スティーブン・レヴィの告解:
- 『ハッカーズ』以来テック業界を取材し続けたレヴィの「あなたが知っていたシリコンバレーの終わり」を連想せざるをえない
- 記録してきたダビデたちの恐れ知らずな情熱を、レヴィは人格だと勘違いしていたと述懐している
■ 7. シリコンバレーのSF理解への疑問
- テック富裕層とSF:
- ティールやマスクをはじめとするテック富裕層の多くがSFの愛読者であり、SF作品を引き合いに出すのは自然な連想である
- SF理解の歪み:
- シリコンバレー人種のSF理解はおかしいのではないかという疑問は以前より投げかけられている
- 「TESCREALふたたび」でも取り上げており、ニューヨーク・タイムズ紙にも同趣旨の記事が出ている
- SFは警告である:
- チャールズ・ストロスが書くように、SFは目指すべき目的地ではなく警告の役割を果たすことが多い
- 『スノウ・クラッシュ』や『侍女の物語』のような未来は実現できるが、あれはディストピアであり絶対に目指すべきものではない
- 悪役を選ぶ不可解さ:
- テックエリートが隔離された場所からすべてを支配する構図はSF作品によく見られ、通常彼らは悪役として描かれる
- なぜテック人種があえてSFの悪役のような振る舞いを公然と選ぶのか理解できないとデュランは語る
- 富が正気を奪うという指摘:
- 人間に巨万の富を与えると正気を失うという事実が明らかになりつつある点がより大きな問題である
- 民主主義を終わらせ、合衆国を転覆させ、ディストピア的なSFファンタジーの世界に住みたいと考えるほど常軌を逸する者もいる
- 富ゆえに口で言うだけでなく現実にすべく行動を起こす
- 政界の誰もこの問題に答えたがらない、選挙資金の面でこうした人物たちに深く依存しているからである
■ 8. ディック的現実というビジョン
- ファレルとダン・ワンの寄稿:
- フィナンシャル・タイムズ紙の「シリコンバレーはフィリップ・K・ディックの夢を見るか?」がシリコンバレーとSFの関係を論じている
- アシモフではなくディック:
- シリコンバレーはアシモフやクラークが人類の星々への進出を描いた1950年代SFの輝かしいイメージで自らの野心を飾り立てる
- 実際に突き進む未来は、1960年代のディックが薬物の影響下で描いた作品群が予見したものに似通ってきている
- そこには正気を失った億万長者、意識を主張する機械、幻覚のような世界、政治的崩壊が満ち溢れている
- マスクらは自らをアシモフ作品の超天才と見ているが、実際にはディックの宇宙から抜け出してきたように見える
- 『ユービック』の現在性:
- 開閉の対価として5セントの支払いを契約書を盾に要求し、ナイフでこじあけられると訴えてやると脅すドアの描写は現在的である
- 笑えないレベルの親和性:
- 終末論に執着し反キリストについて講演してまわるティールがディック的である
- 「ファシスト宣言」の主著者を「守護聖人」として持ち出すアンドリーセンもディック的である
- Metaの従業員とやり取りできる自身のAI版の開発に取り組むザッカーバーグもディック的である
- トランプ政権下の政治的不安定が、ディック的な現実崩壊感を確かなものにしている
- ディックから得る3つの教訓:
- ビジネス界や政界のエリートたちは警戒心が足らない、あるいは警戒心を間違った方向に向けている
- テクノロジーは依然として人間の味方になりうる
- 我々の目的は、テックエリートが夢想するSF的未来像に惑わされることなくボトムアップで構築されるべきである
- 抵抗の指針:
- ディック作品から教訓とは正気かとも思ったが、『The Nerd Reich』が呼びかける億万長者への抵抗の指針になりそうだと思った
- もっともそれは、自分自身が正気を失っていなければの話である
■ 1. 全体評価
- 記事の性格:
- ギル・デュラン『The Nerd Reich』の紹介を主軸に、シリコンバレーとSFの関係論へ接続した個人コラムである
- 評価できる点:
- リンクによる出典明示の密度が高い
- デュランの二分法的煽動を「あまり好ましくない」と切って捨てる自己批判性を備え、単なる同調的な紹介文には堕していない
- 最大の弱点:
- 大半がデュランの主張の伝達に費やされ、その主張を支える論拠が本文中に提示されない
- 読者は「デュランがそう言っている」以上の判断材料を得られない
- 出典と反論の扱い:
- 参照される出典がテック右派に批判的な媒体にほぼ一元化されている
- 本文中で自ら言及した「テックの悪魔化」批判が一切検討されないまま放置されている
- 構成上の欠陥:
- 後半のディック論は前半との論理的接続を欠き、全体として結論のない併置に終わっている
■ 2. 「ファシズム」というラベルの正当化
- 定義と当てはめの欠如:
- 中核概念である「ファシズム」「Nerd Reich」が、定義と当てはめの手続きを経ずに使用されている
- MAGA運動の認定:
- 「ファシズムの条件を満たしており」とあるが、その条件が何であり、どの事実が充足するのかは一切書かれていない
- 結論だけが提示され論拠が省かれ、読者には著名ジャーナリストの断定を信用するか否かの選択しか残されず、権威論証に近い構造である
- 共犯者の列挙からの飛躍:
- 就任式への参列、DOGE、ICEとパランティア、クリプト業界の列挙のみでは、ファシズムというカテゴリーの充足を導けない
- 癒着・監視・大量解雇はファシズム以外の統治形態でも生じうるため、識別条件になっていない
- ナチスとの類比の未検討:
- 「Nerd Reich」という語の由来という逸話のみが紹介され、第三帝国との類比の妥当性は検討されていない
- 命名の来歴は命名の妥当性の証拠ではなく、感情的訴求による論理の補強にあたる
- 内心の目的の断定:
- 「間違いなく破壊自体が目的だ」という回答は他者の内心についての断定であり、行動の記述から意図は確定できない
- 根拠も、断定であること自体への留保も置かれていない
■ 3. 反論の言及と不検討
- 反論の呼び出しと放置:
- 「テックの悪魔化」批判を明示的に呼び出しながら、その内容を要約せず逆接の接続詞ひとつで処理し、以降一度も回収していない
- 公平性の外観だけを取得して実質的な検討を回避する構造であり、確証バイアスの典型的な現れ方である
- ヤーヴィンの扱い:
- 民主主義を時代遅れとみなし独裁国家への移行を主張する、と要約されるのみで論拠が提示されない
- 批判対象の議論を最も弱い形でしか提示しておらず、批判が対象に届いているかを検証する術がない
■ 4. 思想的系譜の因果構造
- 状況証拠にとどまる結合材料:
- 『The Sovereign Individual』からトランプ政権に至る系譜の根拠は、リバタリアンの支持とティールの序文執筆のみである
- 序文の執筆や愛読は政策実行の原因であることの証明にはならず、因果と相関の混同の疑いを免れない
- 自壊する記述:
- ヤーヴィン自身がDOGEを「中途半端」と酷評しているという括弧書きは、直前の主張と正面から緊張関係にある
- 反証になりうる事実を提示しながら仮説を修正していない
- 後知恵的な読解:
- 「サイバー通貨」「高度な自動化」を暗号資産とAIに置き換える読みは、的中部分のみを抽出した後知恵である可能性を排除できない
- 外れた予測への言及がなく、選択的事実提示にあたる
■ 5. 人脈の列挙と共謀の含意
- 「16人」という数値の位置づけ:
- ブルームバーグ報道は出典が明示された事実として価値がある
- ただし人脈の存在は影響力を示唆するのみで、同一目的への協調行動の証拠ではない
- 16人が何をしたかは書かれておらず、数値の提示が論証の代替になっている
- 最も切れ味のある批判:
- 反国家を掲げる勢力が、解体しようとした政府から多大な恩恵を受けるという矛盾の指摘は妥当性が高い
- ただし具体的な受益の内容や規模は示されない
■ 6. 内部矛盾の未処理
- 処方箋と診断の非両立:
- 止められるのは民主的な政治権力だけであるという処方箋が提示される
- 一方で政界の誰も答えたがらない、選挙資金の面で依存しているという診断も引用される
- 両者はそのままでは両立しないが、緊張関係に一切言及がない
- レビューなき通過:
- 紹介対象の議論に含まれる論理的空白を、検討せずに通過させている
■ 7. 出典の一元性
- 情報源の方向性:
- ガーディアン、NPR、ブルームバーグ、The Verge、ニューヨーク・タイムズ等はいずれも信頼性が高い
- しかしテック右派への評価軸では概ね同方向であり、対象側の主張を対象自身の言葉で示す出典はほぼ存在しない
- 立場ではなく構成の問題:
- コラムという体裁上、特定の立場を取ること自体は瑕疵ではない
- 問題は対立する立場の論拠を読者に提示しない構成にある
■ 8. デュランの二分法への批判
- 的確な検出:
- 億万長者か民主主義かというデュランの結語に距離を取り、ティールの発言との構造的相似を理由に挙げている
- 二択を装った誤った選択肢の提示に対する的確な検出であり、本稿で最も評価できる箇所である
- 批判の限界:
- 「好ましくない」という感想の水準にとどまり、代替となる定式化は示されない
■ 9. ハッカー文化の変質という主張
- 不完全な帰納:
- レヴィの引用は取材者本人の自己批判として重みがあるが、一人の観察者の後知恵的な再解釈である
- ハッカー文化全体が変質したという一般命題の証拠としては不完全な帰納である
- かつての反権力性がどの程度実在したのかという検討はない
- 接続の欠如:
- この論点は前半のファシズム論とも後半のディック論とも論理的に接続されず、連想による話題転換として機能している
■ 10. ディック論と全体構成
- 二部の併置:
- ファレル/ダン・ワンの議論紹介は独立した話題であり、前半との関係はシリコンバレー批判である以上に規定されていない
- 統一されたテーゼが存在しない
- 教訓の空疎さ:
- テクノロジーは人間の味方になりうる、ボトムアップで構築されるべき、はいかなる具体的行動も含意しない一般論である
- 立場を取らない結末:
- 著者は留保を置き末尾を中断して閉じており、誠実な自己相対化ではある
- 結果として自ら提起した「どう抵抗すべきか」という問いに何の立場も取らずに終わる
- 人身攻撃的引用の無留保な採用:
- 「正気を失った億万長者」、巨万の富が正気を失わせるという表現は批判対象の精神状態に言及するレトリックである
- 論証としては機能しない部分を、留保なく論調の強化に用いている
- 反証不能な比喩:
- ディック的であることの認定基準が示されない
- 終末論への執着、SF的比喩の使用、AI分身の開発という異質な事象が一括され、当てはまらない事例が存在しうるのかが不明である
■ 11. 表現・可読性
- 評価できる点:
- リンクによる出典明示が徹底され、引用と地の文の区別も明確である
- ペイウォール記事について断りを入れ、著者本人による要約を代替として提示する処理も誠実である
- 難点:
- 一文が長く、複数の事実を読点で連結する箇所は可読性を損なっている
■ 12. 採点結果
- 論理構造 2/5:
- 統一テーゼを欠き、内部矛盾も未処理のまま通過している
- 説得力 3/5:
- 事例の具体性と出典の豊富さは寄与するが、中核概念の論証が本文に存在しない
- 主張の妥当性 3/5:
- 癒着や国家依存の指摘は妥当性が高いが、ファシズム認定は本文の記述からは支持されない
- 証拠の質 3/5:
- 事実関係の追跡可能性は高いが、出典が批判側に一元化され対象側の論拠が提示されない
- 論理的健全性 2/5:
- 権威論証、論証の飛躍、因果と相関の混同、確証バイアス、選択的事実提示、内心の目的の断定、人身攻撃的引用の無留保な採用が併存する
- ただし著者自身がデュランの二分法を検出・批判している点は加点要素である
- 独自性・視点の鋭さ 4/5:
- 紹介対象の詭弁を紹介者が名指しする姿勢と、ハッカー文化とディック的現実を接続する連想は独自性が高い
- 中立性・多角性 2/5:
- 反論の不検討と出典の一元性により、多角的検討はほぼ機能していない
- 表現・可読性 4/5:
- 出典明示と引用処理は誠実だが、一文の長さと情報の詰め込みに難がある
- 合計:
- 23 / 40
滋賀県警草津署は22日、夫(35)にメチルアルコールを飲ませて殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで滋賀県栗東市出庭、無職森崎愛美容疑者(33)を逮捕した。「飲ませたことは間違いないが、殺そうとはしていない」と容疑を一部否認している。夫は退院したが、視力が低下するなどの症状があるという。
逮捕容疑は2023年9月ごろ、自宅で夫にメチルアルコールを入れた飲み物を飲ませ、メチルアルコール中毒にして殺害しようとした疑い。草津署は22日、森崎容疑者を送検した。
署によると、23年10月に医療機関から「入院している患者を検査した結果、メチルアルコール中毒だった」と署に相談があり、経緯を捜査していた。
メチルアルコールはメタノールとも呼ばれ、無色透明で独特の臭気がある。人体に有害で、飲むと失明する恐れがある。経口致死量は、30~100ミリリットルで、毒劇物法で劇物に指定されている。署が入手経路や動機などを調べている。
滋賀県栗東市の当時の自宅で2023年、夫にメタノールを飲ませて視力障害を負わせたとして傷害罪に問われた妻森崎愛美被告(36)=同県湖南市=の判決で大津地裁(徳井隆一裁判官)は3日、無罪を言い渡した。求刑は懲役9年だった。
公判で被告は「そのような事実はない」と無罪を主張。弁護側は犯行を裏付ける客観的な証拠はないと主張していた。
被告は23年9月21~23日ごろ、メタノールを飲み物に混ぜるなどして夫に飲ませ、メタノール中毒で回復の見込みのない視力障害を負わせたとして起訴された。
検察側は、被告が事件前にメタノールを主成分とする燃料用アルコールを購入していたとし、第三者が飲ませる機会はなかったと指摘していた。
中道改革連合、立憲民主党、公明党の3党の合流協議が白紙に戻るなか、立憲の田名部幹事長は次期衆議院選挙には立憲としても候補者を擁立する考えを示しました。
立憲民主党 田名部幹事長
「我々も衆議院のいない立憲民主党というのを、これ以上長く続けていくわけにはいかないと思っているので、1つの党の中に衆議院と参議院がある形を作っていくことが大事だと思っています」
ことし1月、立憲と公明の衆議院議員によって中道が結党されたことから、現在、立憲には参議院議員のみが所属している状況です。立憲の田名部幹事長は、中道の立憲系と公明系とで分党に向けた協議を行っていることを念頭に、中道の判断を待った上で、立憲としても次期衆院選に候補者を擁立する考えを示しました。
ただ、これについて立憲の幹部は、「中道や公明と次期衆院選で戦うということでなく、選挙でも連携していくつもりだ」、「最大の力を発揮できるよう、野党の力の結集を丁寧に進める」などと説明しています。
■ 1. 論争の構図
- 堀口対暇空の対立:
- 堀口英利は暇空茜と喧嘩している人物
- 暇空が堀口を学歴詐称ではないかと攻撃している事象が起きている
- 双方の刑事上の立場:
- 堀口はストーカー規制法違反容疑で逮捕され21日ほど拘束されたが釈放された
- 今の情勢では罪はないと見るが、捜査が続いて起訴される可能性は残る
- 暇空はがっつり起訴されている
- つまり起訴されている人と、起訴されるかもしれない人の喧嘩である
- 発端はXでの学歴の応酬:
- 近畿大学かキングス・カレッジ・ロンドンかという学歴の話から始まった
- 互いに思うところがあり、永遠に続く争いになっている
- Grokに情勢を尋ねた理由:
- GrokはXやnoteをかなりモニターしており、特にXに詳しく今の情勢が分かる
- Geminiではここまでたどり着けない
- 資料のテキストはすべてGrokが生成したものである
- ネット上での断定は禁物:
- 「堀口は学歴詐称だ」とネットに書いてはならない
- 書けば負けるし、そういう判例も出ている
■ 2. 学歴詐称の型と堀口の学歴
- 争点は卒業ではなく在籍:
- 卒業の詐称なら卒業証明書を出させれば一瞬で終わる
- 在籍中の証明は難しく、学生証を出しても偽造だと言われると手詰まりになる
- 堀口の学歴経歴:
- 2016年から2019年まで大学の法学部政治学科に在籍し、ハラスメント被害を理由に中途退学した
- 2019年9月から2020年8月までSOAS、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院のインターナショナル・ファウンデーションに在籍した
- 2020年9月からキングス・カレッジ・ロンドン社会科学公共政策学部戦争学科の学部課程に在籍している
- 典型的な詐称とは型が違う:
- 卒業ではなく大学生であることを、本人はこれまでも隠していない
- 存在しない学位を卒業扱いにする、別大学出身を偽るといった典型的な型とは異なる
- 東大にも開成出身だと偽っていた者がいたが、そうした高校詐称とも型が違う
■ 3. 詐称を主張する側の根拠
- 清谷氏の主張:
- 軍事評論家で、暇空以前に堀口とレスバをしていた人物である
- 学歴詐称だとして訴えていた
- 堀口が学歴の証明として出したのは入学許可のものであり、すでに退学しているのではないかという主張である
- 暇空の主張:
- 学生証や構内写真、在学証明がサマースクールやオープンキャンパスのものではないかと疑う
- この細かい点は暇空側を見るしかないが、自分はあまり信じていない
- 暇空の番組づくりの手法:
- 証拠があるわけではなく、疑わしいのではないかという段階を番組にするタイプである
- 確定してからやるなら番組は1つしか作れない
- この論法で無限に番組を作っている
- 追及に費やされる膨大な時間:
- 資格取得には弁護士で3000時間から8000時間、公認会計士で4000時間かかる
- 暇空対堀口を追う時間があれば税理士や公認会計士の資格が取れる
- 日本で一番追っている人はすでに4年やっており、今から追いつくのは不可能に近い
- 冷静な議論の担い手:
- ある程度冷静な議論をして追っているのは自分たちだけである
- オイドンや赤木レイアは暇空を叩くための動画を作っている
- 赤木レイアや取材相手は元は暇空側だったが、今は堀口側として暇空を叩く仕事のようになっている
■ 4. 司法の判断状況
- 清谷訴訟の認定:
- 原告は清谷氏で、堀口が訴えられた訴訟である
- 積極的に学歴を詐称する意図はなかったとされた
- 学歴詐称という指摘は真実性を満たさないと裁判官が判断した
- 東京地裁の削除命令:
- 暇空の記事がKCLの学歴を詐称しているという印象を与え名誉を毀損すると判断された
- 記事の公共性と攻撃目的は認められず、削除が命じられた
- シークレットシューズ疑惑の写真など、どう見ても中傷目的の記事だったと見る
- Xの削除訴訟:
- 補助参加人側の「学歴詐称は真実だ」という主張が排斥されたと堀口側が報じている
- 補助参加とは、Xが訴えられた訴訟に暇空が参加させろと申し出て加わる仕組みである
- 立証責任は詐称を主張する側にある:
- 現時点の立証で「学歴詐称だ」と公然と書くのは違法である
- 清谷や暇空が出している証拠では詐称を立証できない
- 真実だと言えなければ名誉毀損になる
- 裁判所は在学を認定していない:
- 裁判所がKCLに在学して順調に履修していると確認したわけではない
- 現時点の証拠では詐称と言えないという判断にとどまる
- 裁判所がそれを明らかにする必要もない
- 資料の残し方の差:
- 堀口は自分に有利になるものをnoteに資料として残していく
- 暇空はそれをやらず、YouTubeとXの信者だけが基盤である
■ 5. 真実を知るのはKCLのみ
- 大学は情報を出さない:
- 個人情報を理由に問い合わせには答えない
- 裁判所に提供しろと言われても嫌がることがある
- 出したせいで負けたと言われて訴えられうるので、出さないほうが問題にならない
- 第三者が問い合わせても、大学が教える必要はない
- 堀口が公開した在学証明:
- KCLからエンロールメントの証明を取得したとして公開している
- 学籍番号や学年はマスキングされ、ダウンロードは有料である
- 有料でダウンロードした人は周囲にいないため内容を確認できていない
- 証明を出しても疑いは残る:
- 暇空は疑う前提で細かいところまで見る、疑い抜くタイプである
- そのため証明を出しても争いが終わらない
■ 6. 学籍ステータスの分類
- 在籍のまま欠席が多い状態:
- 休みがちなだけで学生であり、中退はしていない
- インタラプション・オブ・スタディーズ:
- 中断中を意味し、休学に近い
- 休学中は在学しており退学ではない
- サスペンション:
- 停学を意味し、大学が懲戒や調査中などを理由に就学を止める状態である
- 停学の場合でも在籍はしているので学歴詐称にはならない
- 堀口は停学を取り消せという趣旨でKCLを訴えているが、note由来の情報のためGrokは把握していない
- ウィズドローンとディスコンティニュエーション:
- 本人か大学が籍を消した除籍に近い状態である
- 籍が消えている状態で在学していると言えば、多少は詐称に近づく
- ただし、いつの時点の発言かという問題も残る
- ターミネーション・フォー・ノンエンゲージメント:
- 出席や課題提出がない状態が続くと大学が籍を切る
- 結果として退学扱いになる
■ 7. 在籍年数と通学実態の解釈
- 日本の大学の在籍年数:
- 東大は前期2年後期2年に分かれ、それぞれ4年まで在籍できる
- 早稲田はシステム上8年在籍でき、単位を1つも取らなくても8年まではいられる
- 8年で単位が足りなければ退学になる
- 自分自身は前期で1年、後期で2年留年し7年在籍した
- コロナ特例の可能性:
- KCLがどの基準で籍を切るのかは不明である
- コロナで通学できず単位が取れなかった学生に2年の猶予を認める特例があってもおかしくない
- 本国に帰らざるをえなかった、勉強どころではなかったという事情もありうる
- 3年課程が6年近くに伸びている:
- 本人も停学があり通っていない期間があると主張している
- 6年なら日本の常識でもまだ在籍できる範囲である
- コロナ特例があればさらに2年ほど在籍できる可能性がある
- 10年前ならもういないと言えるが、絶妙な線である
- 通学実態の薄さと退学は別:
- 通学の実態が少ないことは明らかで、日本にいた事実もある
- コロナ期はリモートがあったため、日本にいながら在学することもできた
- 通学していないことは退学の原因にはなるが、退学の事実そのものではない
- 確認すべき点:
- 現在の学籍がどの状態で大学に登録されているかを確認する必要がある
- 入学もしていなかったなら、それで勝負あり
■ 8. 8月30日から9月1日の新展開
- 証拠が暇空に渡った:
- 堀口と仲の良いハブ氏が資料を暇空に送った
- 暇空は罠だと言わずに内容を見て、メンバーシップで検証した
- メールの解析結果:
- 堀口が大学の証明として出したメールはKCLから届いた本物だと認めた
- 宛先には堀口の名前が出ている
- 堀口が語ってきた学歴は証明できず、むしろ疑惑が強まったと主張している
- サスペンデッドの記載:
- 在籍が停止・停学とあると書かれている
- 学生番号付きメールアドレスがあることを、普通に通っているBA学生ではない根拠と読んでいる
- BAはバチェラー・オブ・アーツで、文系学部の学士を指す
- 主張の切り替え:
- これまではメールの証明書を偽物・偽造だと言っていた
- 本物だが内容が学歴の証明には届かない、という形に釣り替えた
- 負けて批判され反撃を受けても攻撃自体は変わらないのが暇空流である
- 新たな改ざん主張:
- フォントの一部が歪んでいる、Cの字が歪んでいるなど改ざんの兆候があるとAIが言ったと述べている
- 疑わしいと思うのは自由だが、それは証明しなければならない
- 疑わしいというだけで番組が作れる構造であり、徳川の埋蔵金やツチノコと同じである
- 堀口側の反論:
- サスペンデッドの記載こそ、正規のフルタイム学生として学部課程にいる証明だと読む投稿もある
- 堀口は在籍も停学も事実として相手側に認めさせている
■ 9. 世論と勢力図
- 法廷では堀口が勝ち越し:
- 侮辱などで勝訴を重ね、横浜地検が暇空を侮辱罪で起訴している
- 請求は500万円だが認容は10万円から30万円程度が多い
- 違法とされるのは表現の仕方:
- 暇空の追及が全部違法とされているわけではない
- 断定の仕方と表現の反復が名誉毀損・侮辱になりやすい
- 拡散力は暇空が優勢:
- YouTube視聴と反復配信の定着では暇空が上である
- 学歴詐称・証明系の動画は数万再生に達する
- 証明の組織、停学通知、年数の長さ、通学の薄さを分かりやすい疑惑として固定した
- 暇空の思考様式:
- 自分がこうだと思ったことを言い続けるうちに、それが真実として定着していく
- 絶対的な証拠を突きつけないと変わらない
- 修正する際も誤りを認めず、ちょこちょこと話をそらしていく
- 物書きとしては悪い点だが、YouTuberとしては有利な点である
- 負けを認めない強み:
- 負けを認めないので抗争が続き、裁判でも止まらない
- 何度負けても同じテンションで向かう最高のヒールとして人気を得ている
- 裁判で負けても疑惑は変わらない
- 暇空の世界観と支持層:
- クジラの大きさを200mと述べるなど事実誤認がある
- 視聴者は物知らずな面より、堀口に対する推理小説的な楽しみを求めている
- その興行では暇空が一番の売れっ子であり、他の追及者は訴えられて消えていった
- 証拠の販売:
- 暇空は堀口の詐称の証拠を10万円で売り、役場ハル氏がそれを買った
- その翌日に同じものを無料で公開した
- 支持層の反応:
- 偽造という主張が変わったことで、支持層は更新された感を得ている
- 停学・中断なら通っている学生ではない、という以前の疑問と接続しやすい
- 堀口を下げたい人にとっては、詐称かどうかより通っていないことが重要である
- 堀口側の発信:
- 本人はXよりnoteで古い勝訴判決の解説を量産している印象が強い
- 既存の勝訴判決の再掲が中心である
- かつてのカルプス軍団は仁藤夢乃に名指しで批判されて以降、勢いを失った
■ 10. 未解明の本丸
- 2020年9月に戦争学のバチェラー・オブ・アーツへ正規入学したのかどうかが未解明である
- 現在の学籍がエンロールドかインタラプテッドかサスペンデッドかウィズドローンかが未解明である
- 郵送の原本とメール文書に食い違いがあるかどうかも争点になりうる
- KCLが裁判所の調査に何と答えたのかは公開されていない
- 情報が全部出ない理由:
- 堀口側に言いたくない何かがあって全部は出さない可能性がある
- 疑って騒ぐ側に余計なことを言わせるため、ちょこ出ししている可能性がある
■ 11. Grokの予想オッズ: 学籍の実態
- 前提条件:
- メールは本物だがエンロールドかサスペンデッドか不明という材料である
- 調査は非公開で、日本の民事は堀口の勝ち越しを前提とする
- 籍はあるが長期の中断・停学・未就学:
- 1.8倍で最も低いオッズの本命である
- 正規BA入学の事実が薄い:
- 3.5倍である
- ファウンデーションや条件付きオファー、短期、別ステータスをBA在学として見せている可能性である
- 2020年から問題なくBAに在籍:
- 8倍の穴である
- 遅延は病気と裁判だけで説明できるという想定である
- 学籍そのものが存在せずメールも偽物:
- 20倍の大穴である
- 本命の根拠:
- 追及側がメールを本物と認め始めたこと、停学の文言、3年課程が6年近く伸びていることが同じ方向を向いている
- 大学メールが本物なら、完全な幽霊学生は買いづらい
- 勝敗との対応:
- 上位2つなら暇空の勝ちで、詐称と言える
- 下位2つなら堀口の勝ちで、詐称ではない
■ 12. Grokの予想オッズ: 司法
- 詐称と書いてはいけないという堀口有利の判決が続く:
- 1.6倍で本命である
- 表現の反復による認定がすでに蓄積している
- メール文書がKCL発信と裁判所に認められる:
- 追及側が本物と言い始めたため倍率は低い
- 郵送の原本が偽造と裁判所に認定される:
- 3.2倍で暇空側の勝ちとなる
- 暇空が学歴の点で民事の本訴に勝ち真実性まで通す:
- 4.5倍である
- 調査嘱託が決定打になれば跳ねる
- 日本の判決が堀口の学歴詐称を積極認定する:
- 6倍である
- これまで複数の判決が詐称の主張を排斥している
- 法廷の点数と入学の事実は別レース:
- 堀口は裁判で勝ち続けて既成事実化する戦い方である
- 暇空は入学の事実を証明して一発逆転する戦い方である
- 暇空は勘は鋭いが論証過程が伴わないため負ける
■ 13. 1年以内に起きそうなこと
- 調査嘱託の中身が判決に一部出てくる:
- 通っている事実が出れば堀口が裁判で無双となる
- 暇空にはかなり厳しくなる
- KCLがSNS向けに公式コメントする:
- 個人情報を理由にほぼありえず15倍である
- 堀口が卒業したと発表する:
- 12倍である
- 3年課程で6年在籍しているため、いつ卒業してもおかしくない
- 双方の大型和解で学歴訴訟が終わる:
- 10倍でなかなか起きない
- 論争が2027年以降も続く:
- 1.5倍である
■ 14. 総括
- 本命は籍が緩く残った停学・中断型:
- 学生ゼロでも優等なBA学生でもない
- 一行にまとめたオッズ:
- 通学の実態が薄いのが1.3倍である
- それが日本の司法で学歴詐称になるのは5倍前後と薄くなる
- 暇空の「入学すらしていない」が全部通るのが3.5倍である
- 焦点はサスペンデッドの読まれ方:
- 偽装か本物かではなく、サスペンデッドの位置づけを裁判所がどう読むかが焦点である
- そこが動いた瞬間、オッズの表はまとめて書き換わる
■ 15. 大学教育と問いの力
- オックスブリッジ型の問い:
- 『東大はクイズを教えない』はオックスフォードとケンブリッジの難問に東大卒が挑む企画である
- この学校に行って何を学ぶのかという点に焦点を当てている
- 「あなたにとって悪い本とは何ですか」「幸せだとはどういうことですか」といった問いを扱う
- 「あなたは自分を利口だと思いますか」「あなたならりんごをどう説明しますか」といった問いも扱う
- りんごの説明という難問:
- 果物で赤いと答えたら終わってしまう
- 事実の説明だけでは、その大学で学ぶ知性を持っていると証明できない
- 前提と相手の設定:
- 誰に説明するかによって答えが変わる
- 視覚に障害のある方に言語で説明する場合を想定するなど、前提や定義にこだわる回答が多い
- 実業界寄りの回答:
- 鳥井氏は、正直に言えば食えば一発で分かると答えた
- 聞くより見ろという発想であり、実のある説明である
- 文化人類学的な回答:
- りんごが人類の中でどういう共有イメージを持って共感されているかを抽出する必要がある
- りんごは神話にも登場する通り、極めてポジティブなイメージを持つ
- 原初の人間が果実を見つけ、エネルギーを得て生存できるという希望を抱いた背景がある可能性がある
- その結果、栄養価が高く生命を長らえさせる象徴として人類に広く伝えられた
- 相手別の説明の例:
- りんごを知らない国の人に、貿易のために勧める説明ができる
- 果物を食べる習慣のない同世代には、食物繊維やビタミンCなど栄養学的に勧める
- 栽培したい人や農家志望者には専門知識が必要で、説明が難しくなる
- 「運命とは何か」という問い:
- 運命は宗教の話であり、宗教観によって変わる概念である
- 日本人の運命と欧米の人の運命は違うという地点から論じる
- そのうえで自分が運命をどう考えるかを、現在の事業の話と結び付けて答えた
- 「おのずから」と「みずから」:
- 学部では竹内整一の『「おのずから」と「みずから」の思想』を扱った
- 同じ「自ら」の字でありながら、意味は逆である
- 「みずから」は自分で主体的に行うことを指す
- 「おのずから」は勝手にそうなることを指し、神様寄りで敬虔さに通じる
- 絶対者はこちらが働きかけるのではなく、祈っているだけで自然にやってくれるものである
- 大学教育への肯定:
- 入学時にはできなかった答え方が、卒業時にはできるようになっている
- 日本の大学教育、東大を含めた教育は間違っていない
- 日本の大学入試を経た人はオックスブリッジの入試問題が苦手だが、出るときにはできるようになる
- 堀口も「運命とは何ですか」に答えられるはずである
- 議論で鍛えられた経験:
- 宗教学の合同ゼミ後の飲み会で、40人の前で神について一人ずつ意見を述べさせられた
- 2ちゃんねるでお宝動画を出した人が神と呼ばれることを、日本古来の神のイメージと結び付けて論じた
- AIとレポート:
- レポートをAIで書くため、真面目に書く学生が減っている
- 慶応の教員は、AIには読めて人間には読めない形で必ず入れる文を仕込むトラップを作った
- AIがその文言を入れてくれば、AIの使用が判明する
- レポートをAIに書かせても、自分で説明できなければ意味がない
■ 1. 発端となった堀口君の主張
- メールによる証明の提示:
- 堀口君がメールでもらったと言っている証明書は偽物であり、原本ではない
- 昨日メールでこういう返事をもらえたと言っている日付が示されている
- 原本提出日との食い違い:
- 原本が提出されているのは7月14日
- 堀口君が言及したのは3月7日と8月11日の書類
- 対象となる2枚の書類:
- 3月7日のものは堀口君が10万円で売っている証明書
- 8月11日のものは調べた結果、神原先生に提出した書類だった
- 8月11日のものはキングス・カレッジ・ロンドンにいた証拠として神原先生に出した証拠
- 証明の対象範囲:
- 堀口君が証明しようとしたのは、俺に出していない3月の書類と神原先生越しに出した8月の書類の2枚のみ
■ 2. AIによる7月・8月書類の比較
- AIによる検証の着手:
- 何かあると考え、AIに書類を調べさせたところ、極めて奇妙な事実が判明した
- 卒業予定日の行の消失:
- Expected Completion Date、すなわち卒業予定日の記載が7月にはあるが8月にはない
- 8月になるとこの行が消えている
- 追加加工の疑い:
- 増えている1行について、傾きや滲みが他のフォントと異なり、追加で加工された可能性が高いとAIが指摘
- 肉眼ではほぼ判別できないが、確かにわずかな差がある
- 行間の不一致:
- 同じものに1行を足したのではなく、行の隙間そのものが異なる
- 原本と提出証拠の食い違い:
- 原本の7月と、神原弁護士に出した8月とで、この行が変わること自体が非常におかしい
- 双方とも裁判所に提出された正式なものであり、片方は原本として提出されている
■ 3. 文字単位で検出された異常
- 傾きの検出:
- Complete以降の文字列が少し傾いているとAIが指摘した
- 傾きが異なる可能性があるという指摘は、線を引いて確認すると実際に確認できる
- 線を引いた検証結果:
- Completeから右上に浮いている
- Cの下が欠けており、右側が下がっている
- 横に並んでいるはずが右へわずかに上がっている
- 配置の不自然さ:
- 配置が完全に他から浮いており、mの頂点や上の数字と比べると傾いて見える
- 同一文字の形状差:
- ExpectedとCompletionで同じ小文字のPの末端形状が異なる
- 片方の書類ではSやDの末端、スラッシュの末端が揃うが、もう片方では揃わない
■ 4. 綴りと大文字小文字の不統一
- Full Time Studentの表記揺れ:
- フルタイムの綴りが書類ごとに変わり、大文字小文字が1ヶ月で入れ替わっている
- In War Studiesの表記揺れ:
- Iの大文字小文字が書類間で異なる
- その他の語句の表記揺れ:
- OF ARTS、Program of Study、Confirm、Term Timeでも差異がある
- 文法上の意味の相違:
- Term Timeは名詞、Termは形容詞であり意味が異なる
- 網羅的な不一致:
- 1つとして同じもののない書面であり、1、2、3、4、5、6行目と差異が連続する
- 10個程度は差異がありそうな状態である
- 逆説的な違和感:
- これだけ表記が揺れていながらスペルミスがない点も、かえって違和感がある
■ 5. 記号とレイアウトの不統一
- 句読点記号の不一致:
- 文末のキングス・カレッジ・ロンドンがコロンとピリオドで異なる
- ピリオドの有無が複数箇所で入れ替わっており、コロン、ピリオドなし、ピリオドありが混在する
- 黒塗り後の表記差:
- 黒塗りの後にJapanが付くものと付かないものがある
- 語の位置ずれ:
- On 3/1 2023のOnの位置がずれており、that normallyの下にある
- 改行位置の相違:
- 本文1行目の改行位置が異なる
- 全体の改行位置も一致しない
- 表題と宛先の順序:
- Confirmation of Study Letterという表題と宛先の順番が入れ替わっている
- 書式の根幹であり、変わるはずのない箇所である
- 箱と判子の位置:
- 1番下の箱が7月のものには表示されていない
- 判子はより下に押されている
■ 6. 大学発行文書としての不自然さ
- 発行元の一貫性:
- キングス・カレッジ・ロンドンが書類ごとに綴りを変えることはあり得ない
- Fランクの大学でも書式はそれくらい共通している
- 手打ち作成の疑い:
- 提出用書類を手打ちでタイピングして作成しているとしか考えられない
- 目コピで作成してもここまで間違えるはずがない
- テンプレート不使用への疑問:
- テンプレートを使わず一件一件作成しているのであれば、活版印刷よりレベルが低い
- 活版印刷は、手で写す写本の時代のミスを、版木を組み合わせて同じ字を印刷できるようにした印刷の始まりである
- 例外説明の否定:
- 特例措置で書式が異なるという説明は成り立たない
- 発行している組織が書類ごとに違ってよいはずがない
- 作成主体の推測:
- 違う業者に投げた、あるいは違う人間に作らせた可能性がある
- ミスの多いものと少ないものが混在している
■ 7. AIを用いた検証と公開
- AI活用の方針:
- 差異は1個ずつ手作業で追うのではなく、手元でAIに調べさせるのが無難である
- Grokにツイートの回答をかけるだけでもかなりの差異が出てくる
- 視聴者への共有:
- Xに画像をポストしたので、視聴者も各自AIに読み込ませて探すとよい
- 検証題材としての適性:
- AIの性能チェックの題材としてちょうどよく、間違い探しとして成立する
- AIが作った疑いのある書類をAIが検証する構図になっている
- 自身の校正能力:
- 日本語の校正であればパッと見ただけで違和感が浮いて見えるが、英語の校正は弱い
- 最初は8月の書類のおかしさだけを指摘するつもりだったが、AIの指摘から差異が次々に見つかった
■ 8. 3月・8月の書類が持つ意味
- 3月書面の位置づけ:
- 3月の書面は裁判所に一切提出されていない
- 堀口君は俺との裁判で出していない書面を証明しようとした
- 3月書面の内容推測:
- サマーコースか何かの書類を、詐欺にならないよう黒塗りにしたものだと考えられる
- あるいは完全に詐欺目的のものである可能性もある
- 8月書面の位置づけ:
- 神原弁護士に出したものは事前に提出済みである
- 提出先の推測:
- 3月のものはおそらく父親か誰かに出したものである
- 証明の宛先:
- 俺に出していないことを証明しようとしている以上、メールでの証明は俺ではない誰かに向けたものである
■ 9. 偽造に関する結論
- 少なくとも片方は偽物:
- 7月と8月を見比べるだけで、少なくとも片方は偽物である
- 誰がどう見ても片方は偽物である
- 両方偽物との判断:
- 片方が偽物である以上、両方偽物だと考える
- 本物を出せるのであれば偽物を作る必要がない
- 判別不能な状態:
- 片方が完璧で片方がミスだらけならミスの方を偽物と判断できる
- しかし双方にミスがあるため、そのような判別ができない
- 刑事的な問題:
- より偽物らしいものが原本だとして提出されている以上、それ自体が罪となる
- メールを書くだけでは、本物の書類を所持していることの証明にはならない
- 検証の結果:
- 2つを見比べるだけでこれほどの問題が見つかることは想定外だった
■ 10. 堀口君の状態と今後
- 躊躇のなさの意味:
- 躊躇なく提出してきた以上、すでに一線を越えた後だと考えられる
- まともな神経であればビクビクし、何度も見直すはずである
- 常習性の推測:
- 偽物で人を騙すことに慣れている
- おそらく2021年頃から続けている
- 引き返し不能点:
- ポイント・オブ・ノーリターンは想定よりも前の地点にあった
- 自首の勧め:
- この国の仕組み上、自首すれば罪が減る可能性はゼロではない
- 堀口君を心配しているのではなく、全てが明らかになってほしいため、警察に自首して保護されるべきだと考える
- 身の危険への言及:
- 堀口君が抱えている事情次第では、襲われても関知しない
- 明日にでも堀口君が大変な目に遭ったとしても同情しない
- 結論:
- 堀口君については警察に任せる
例の高校教師の自殺だけど、キリスト教系の学校なので本人もキリスト教徒だった可能性が高いんだけど(それが教員の正規雇用の条件とする学校が多い)、実際にキリスト教徒だったなら、キリスト教の理念に基づいた学校で教える立場だったのに自殺しちゃうんだって呆れる。
キリスト教はほとんどの宗派で自殺は大罪。死後に地獄に落ちるか、少なくとも天国(神様の側)には永遠に行けなくなる。どんなに慈悲深いローマ法王猊下でも残念だけどそれはそう自殺者に救いは無いと回答する。死後の世界への信仰心が薄かったのかね?
職場はキリスト教徒だらけで大学に神学部があり聖職者も周囲にいたろうに誰もこの人を救えなかったんだな。どんな大悪人であっても悔い改めてイエス様を救い主として受け入れれば赦されるという教義は、まさに今回の事件のような世間が絶対に許さない個人では償えない罪を背負った人間に救済を与える教えだろうに、現実に苦難に直面した人を救えなかった。
■ 1. バスローブ会見の発端
- AIデータセンター会見:
- 8月6日、秋田県が日本最大級のAIデータセンター建設に関する記者会見を開催
- 米国のAI関連企業と秋田市のIT関連企業が、秋田市北部の工業団地に建設を進める計画
- 県発表ではない急な説明:
- 県のウェブサイトに発表資料は掲載されておらず、地元紙は当該企業2社が計画を明らかにしたと報道
- 報道を受けた急な説明であり、秋田県からの発表ではなかったと見られる
- 問題視された映像:
- オンライン出席した県産業労働部の企業誘致推進監(当時)の男性が、カメラをオンにしていなかった
- 他の県職員に促された末に映ったのは、スマートフォンと思しき縦長の画面
- メガネをかけた男性が白いバスローブ姿で隣の人物と談笑し、時折鼻からタバコの煙のような白いものを吐いていた
- 県の当初説明:
- 翌7日に産業労働部長が記者会見を開き謝罪
- 8月5日に東京で公務があり、翌日秋田に戻り、体調不良で自宅療養していたと説明
- 横にいたのは妻であり、タバコは無意識に1本吸ったと説明
- SNSでの炎上:
- 県の幹部職員がバスローブにタバコ姿で会見に臨んだ点に批判が集中
■ 2. 訂正と処分の内容
- 14日の二度目の説明:
- 男性は自宅ではなくホテルにおり、配偶者ではない女性=不倫相手と一緒にいたと訂正
- 6日の勤務については、7日になってから提出された休暇申請を事後承諾したと明らかにした
- 寄せられた苦情:
- 8月14日午前8時半までに、県へ145件の苦情が寄せられた
- 県が課した処分:
- 停職6カ月と、課長級から主幹への2段階降格
■ 3. 橋下徹の「重すぎる」
- 庁舎外の行為はプライベート:
- 8月17日放送の関西テレビ番組で、庁舎外でバスローブを着て他の女性といた点はプライベートの問題であり構わないと橋下徹氏が発言
- 非難対象は虚偽の休暇:
- 非難されるべきはウソをついて休んだ点であり、そこだけを見れば処分は重すぎると橋下氏は主張
■ 4. 人事院指針との照合
- 秋田県に量定基準なし:
- 教職員向けの懲戒処分の基準は教育委員会が公表しているが、県職員の具体的な量定基準は確かめられない
- 教職員と同じく、人事院の「懲戒処分の指針」等を参考に量定を決定していると思われる
- 虚偽報告の量定:
- 指針では、今回の処分対象と思われる虚偽報告は減給又は戒告とされている
- 停職に相当する事案:
- 正当な理由なく11日以上20日以内勤務を欠いた長期の無断欠勤や、他の職員への暴行による職場秩序の混乱が該当
- 秘密漏洩、入札談合への関与、セクハラなど、刑法犯として罪に問われかねない事案も停職に当たる
- 半年間は短くない:
- 県条例では停職期間は1日以上1年以下と定められているが、半年間は短いとは言えない
■ 5. 専門家の見解と県の主張のズレ
- 加重を認める弁護士見解:
- 谷真介弁護士は、記者会見の姿が地方公務員法第33条の「信用失墜行為」に当たると解説
- 県幹部として責任者的な立場にあったことも、処分を加重し得る「加重事由」となり得ると解説
- 県が挙げた処分理由:
- SNSなどで様々な情報が発信され批判が殺到し、社会的に大きな影響を及ぼすに至ったと県は説明
- その後の聞き取りでも職員が虚偽の説明を繰り返した点を、重大な信用失墜行為と位置づけた
- 判明しているウソの範囲:
- 聞き取りの詳細が明らかにされていない以上、メディアに出ている限りでのウソは限定的である
- 自宅ではなくラブホテルだった点と、妻ではなく配偶者ではない女性だった点に留まる
■ 6. 不透明なプロセスへの不信
- 反復された虚偽の未説明:
- その後に繰り返されたという虚偽の説明の中身を、県は説明しなければならない
- 説明がない以上、その職の信用を傷つける行為=信用失墜行為が何なのか分からない
- 休暇申請の事後受理:
- 批判された会見の翌日に提出された休暇申請を事後的に受理した県の姿勢は問われる
- 休暇中だったから問題はないという言い訳で、事案をやりすごそうとした可能性がある
- 処分内容の未公表:
- 県のウェブサイトに今回の処分についての説明は見つけられない
- 人事院の公表指針では、職務遂行上の行為に係る懲戒処分は公表するものとされている
- 社会的に大きな影響を及ぼした以上、多くの人に分かる形で公にしなければならない
■ 7. ネット批判と処分の加重
- 加重の説明がつかない:
- 虚偽の説明=減給又は戒告に虚偽説明の反復=信用失墜行為が加わったとしても、6カ月の停職まで重くなるとは考えにくい
- 後者は県のサイトに公表されておらず、報道を見る限りでも詳らかではない
- 空気に抗えない行政への疑い:
- 批判が殺到する結果を行政機関が重く見て、処分の検討にあたって考慮した可能性がある
- 法令を最も遵守すべき行政機関が、減給又は戒告では炎上を鎮火できないと慌てて加重した可能性がある
- 問うべき論点:
- 県がどの事情をどの程度考慮したかという内部過程が不明である以上、SNSが処分を重くしたと断定はできない
- 問うべきは断定ではなく、SNS上の批判を行政機関が懲戒処分の理由としてどこまで考慮してよいかである
■ 8. 炎上はSNS以前から存在
- SNS悪玉論ではない:
- SNSが行政を歪めたと言いたいわけではなく、四半世紀以上前にも同様の幹部職員の炎上があった
- 長野県の名刺折り曲げ事件:
- 2000年10月、長野県知事選挙に当選した田中康夫氏の初登庁時、挨拶回りで名刺を配布した
- 当時の企業局長は、社員に名刺を渡す会社は倒産する会社だと知事に応じた
- それでも名刺を渡した知事に対し、企業局長はなかったことにしてよいかと言いながら名刺を折り曲げた
- 苦情殺到と知事の対応:
- やりとりがテレビカメラの前で行われ全国に報じられると、長野県庁には苦情の電話が殺到し、今で言えば炎上した
- 4日後に企業局長は辞表を提出したが、田中氏が慰留し、その職にとどまった
- 今回とは逆に、集まった苦情を逆手にとって知事がみずからの器の大きさを示した事案である
■ 9. 秋田県知事の対応の変化
- 「ガチャン」の前知事:
- クマの駆除への抗議電話を切るポーズを見せた佐竹敬久前知事は強気であった
- プレジデントオンラインの取材に対しても、その「ガチャン」を再現していた
- 謝罪する現知事:
- 鈴木健太知事は、県民に大変不快な思いをさせたことを深くわびるとコメントした
- 苦情件数の比較:
- 145件の苦情は、時代の違いを考慮した上でなお、2000年に長野県へ寄せられた1万件よりはるかに少ない
- 20日後に残る疑念:
- 批判が殺到してから20日ほど過ぎた今、橋下徹氏や谷真介氏らにより重すぎる、やや重い印象との疑念が呈されている
■ 10. 行政の原則と歯止め
- 炎上は短命、処分は長期:
- SNSで様々な情報が発信される状況はうつろいやすく、忘れられやすい
- ニュースそのものへの関心よりも、処分の妥当性のほうが今なお注目されている
- 炎上は短命だが処分の傷は長く残り、男性職員にとっては職を失うほどのインパクトを持つ
- 右往左往する行政の危うさ:
- こうした状況に右往左往していては、行政の原則はいくらでも捻じ曲げられてしまう
- 十分すぎる社会的制裁:
- 日本では大きく話題になった事件の刑事裁判で、社会的制裁を受けているとして量刑上考慮されるケースが少なくない
- 今回も実名でさんざん報道されており、十分過ぎるほどに社会的制裁を受けている
- 県がとるべき対応:
- 秋田県はまず処分の妥当性について、ウェブサイトなどを通じて広く理由を明らかにすべきである
- それが難しいのであれば、さまざまな基準に照らしてあらためて考え直すべきである
- 加重の歯止め喪失:
- ネットリンチに遭うだけでなく、リンチそのものが処分をさらに重くするなら、加重に歯止めがきかなくなる
2024年11月、埼玉県さいたま市西区の私立埼玉栄高校のグラウンドで、同校生徒らがグラウンド整備用の車を運転して横転させ、助手席の男子生徒=当時(17)=が死亡した事故で、男子生徒の両親が同校を運営する学校法人佐藤栄学園、同校教諭、運転していた男子生徒らを相手取り、計約1億3662万円の損害賠償を求めて、さいたま地裁に提訴することが31日、関係者への取材で分かった。9月1日にも提訴する。
事故は24年11月16日夜に発生。同校男子サッカー部のグラウンド整備用の軽乗用車に生徒ら4人が乗車し、のり面に乗り上げた際に助手席側を下にして横転し、助手席の男子生徒が死亡した。県警は昨年11月、車を運転していた男子生徒を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで書類送検。今年3月、サッカー部の男性教諭とコーチの男性教諭を業務上過失致死傷の疑いで、さいたま地検に書類送検していた。
訴状によると、両親が原告となり、学園、理事長、校長、サッカー部の部長や監督、コーチなど学園側と、運転していた男子生徒、同乗していた生徒とその親らを被告として損害賠償を求めている。
原告側は訴状で、車の管理体制に不備があったと指摘。鍵は監督室内で管理されていたが、23年3月以降は無施錠の車内に保管することが常態化していた。事故当時は車内に置いてあり、誰でも鍵にアクセスできる状態だった。生徒による無断運転も常態化し、事故の約1カ月前にも同じ場所で同じ生徒が車を運転して横転させる事故が発生していたが、学校側は調査や再発防止策を講じていなかったとしている。
ほかにも生徒らが生活をしていた寮はオートロック式だったが、寮生が無断外出することが容易であり、無断外出を放任していたとして舎監も責任を負うとしている。
今年2月に公表された第三者委員会による事故の調査報告書では、生徒や車両に対する学校側の管理体制の不備が野放しにされていたことが事故の背景にあると指摘されていた。訴訟では学園側が報告書が出た後も保護者への説明の場を設けず、遺族に対しても説明を行っていないことなどは国が学校設置者に求める対応の最低限の水準に達していないとした。これらの不誠実な事後対応は遺族の精神的苦痛を一層深めるもので、慰謝料の増額に十分酌量されるべきだとしている。
自由と民主主義を謳歌しているはずの日本人にもどこか権威主義をあがめる気持ちがあって、
ユーラシア大陸東側のロシア、中国といった権威主義大国に巻かれたいという気持ちがあるんだと思うよ。
元々忖度大好きだし、今ですら大日本帝国に自らのアイデンティティーを重ねる人も少なくないようだし。
まあ、日米同盟の保護下にあって、台湾とならんで西側諸国の一員として自由の恩恵を大いに被っているわけだから、
鞍替えなんてのは自分の立場を貶めることがあったとしても高めることはないわけだが。
ウクライナと同じように自由という理念のために西側の防波堤となって戦えるか、といわれると
米国や NATO のウクライナに対する支援が限定的なのを見ていると、
実際の所は足がすくんでしまう卑怯者の心理もある。
自由という理念にそこまで心酔しているわけでもない。
ウクライナとは違って、日本には日米同盟があり自衛隊に加え在日米軍もいる。
一方で中国はロシアよりははるかに強いだろうから、米国の関与に生殺与奪をゆだねている不安定な状態であることには変わりない。
ということで、有事のときにあわよくば平和裏に西側から東側に鞍替えできないか、ということを日本人は無意識に考えているのだと思う。
沖縄県名護市の辺野古沖で、研修旅行で訪れていた同志社国際高校の生徒らを乗せた船が転覆した事故をめぐり、研修旅行に関わっていた高校の教師1人が亡くなっていたことがわかりました。
名護市辺野古沖で3月、同志社国際高校の生徒らを乗せた小型船2隻が転覆し、高校2年生だった武石知華さんと船長の金井創さんが死亡しました。
きのう開かれた同志社国際高校の保護者説明会で、高校側は研修旅行に関わっていた教師の1人が今月23日に亡くなったと明らかにしました。自殺とみられます。
亡くなった教師について、「事故後はうつろな様子だった」とする保護者の証言があるほか、関係者によりますと、「事故について生徒に謝罪をしたい」と、教職員に相談していたということです。
高校はABCテレビの取材に対し「本校教員に関する個別の質問にはお答えできません」と回答しています。
中道改革連合・立憲民主党・公明党が31日午後、国会内で、党首会談を行い、現段階で、3党の合流を正式に断念することとした。
3党の党首会談は、中道改革連合の小川代表、立憲民主党の水岡代表、公明代表らが集まって、30分ほど行われた。
会談後、3党首は揃って記者会見に臨み、小川代表は「3党の合流がこの時点で実現しないのは残念なことだと思う」と述べた。
その上で「中道精神が揺らぐものではない、中道勢力と、政権交代に向けて再起動する新たな形態を目指していきたい」と述べた。
新たな形態については、秋の臨時国会に向けて、迅速かつ丁寧な対応を検討するとして、小川代表は衆議院で統一会派をめざす考えを示した。
水岡代表は、合流見送りについて「高市政権にどう対峙していくか改めて協議をしたい、との話し合いで『再起動』という言葉が出たが、改めて今後のスタートとしたい」と述べた。
竹谷代表は「公明党としては参議院も中道改革連合に合流を目指して努力してきた、合流した場合の地方組織の準備もしてきた」と述べたが、立憲民主党が合流を見送る中「公明党のみが合流することは控える」と述べた。
巨大与党への対立軸を目指した、野党勢力の結集は、1月の中道結成から7カ月あまりで中断することとなった。
沖縄県名護市辺野古沖で3月、研修旅行中だった同志社国際高(京都府京田辺市)の女子生徒ら2人が死亡した小型船転覆事故を巡り、同高は30日夜、校長の交代に伴う保護者説明会を開き、西田喜久夫校長の解任や、今年度の沖縄での研修旅行の中止を明らかにした。
出席した複数の保護者によると、学校側は同旅行を中止するとした上で、校外活動を再開する場合は、別の地域での実施を検討するとした。女子生徒の遺族が業務上過失致死傷容疑などで刑事告訴した引率教員らについて、2学期から生徒たちと直接関わらない配置に変更するとしたという。
学校側は、研修旅行に関わっていた別の教員1人が23日に事故で亡くなっていたことも明らかにした。学校側は「学校法人や学校としては生徒や保護者だけでなく、教員の心のケアについても努めていく」と説明したという。
■ 1. 買う側の勧誘処罰の新設案
- 検討会の報告書案:
- 法務省の「売買春に係る規制の在り方検討会」が公衆の面前で買う側が勧誘する行為を処罰する規定の新設を盛り込んだ報告書案を公表
- 背景には大都市の繁華街における路上売春、いわゆる「立ちんぼ」の社会問題化がある
- 拡張に反対する立場:
- 売春防止法第5条の非対称性の是正や風紀の維持として肯定されがちな動きである
- 他害性を基準とする危害原則や刑罰の謙抑性に照らせば、抽象的法益を理由とする刑事罰の拡張には慎重であるべき
■ 2. 現行法の非対称性とリーガル・モラリズム
- 売春防止法第5条の構造:
- 売る側である女性の公然勧誘や客待ち行為のみを6カ月以下の拘禁刑か2万円以下の罰金と定めている
- 条文上は主体が限定されていないが、判例は客である男性からの勧誘行為は該当しないとする
- 過去の改正構想の根拠:
- かつて買う側の処罰も射程に含める改正案が構想された
- その根拠は売買春の交渉が「社会の風紀」を害し支配的な道徳に反するという「リーガル・モラリズム(法的道徳主義)」であった
■ 3. 売春の定義と風営法との矛盾
- 「売春」の限定的な定義:
- 売春防止法が違法とする「売春」は性器間の(膣)性交に限定されている
- 風営法のもとでは店舗型・無店舗型の性風俗営業において「性交類似行為」の有償提供が合法的に容認されている
- 一律禁止ではない現状:
- 性的なサービスの売買そのものが一律に絶対悪として刑事法的に禁止されているわけではない
- 営業規制の枠組みで合法な性的行為が認められている
- にもかかわらず路上における勧誘や交渉のみを「風紀の乱れ」として刑事罰の網にかける構図になっている
■ 4. ハーム・プロダクションの危険
- 保護の名目と実態の乖離:
- 買う側の勧誘処罰は一見女性を保護する制度に見える
- 実際には最も脆弱なセックスワーカーの安全を脅かす「ハーム・プロダクション」につながる危険性がある
- 地下化による身体的リスク:
- 法を犯すことをいとわない悪質な客が残り、交渉が地下へと潜伏する
- 女性側が危険性を見極める時間的な余裕を奪われる
- 暴行や避妊具不使用、薬物摂取の強要といった身体的なリスクにさらされる
- 買う側を標的とした犯罪:
- 処罰を恐れる男性を標的とした美人局(つつもたせ)や恐喝が急増する懸念がある
■ 5. 議論すべきは売る側の勧誘罪の廃止
- 廃止こそが本筋:
- 規制の不均衡を問題にするなら、勧誘処罰の拡大ではなく売春防止法第5条の完全な廃止を議論すべき
- 現行法は困窮する女性らを問題にし、警察や福祉への安全なアクセスを阻害してきた
- 真のジェンダー平等と現場の安全を両立させるというなら勧誘罪そのものを撤廃すべき
■ 6. 刑事罰以外の代替手段
- 既存のソフトな規制枠組み:
- 一般市民の生活環境との調和や公衆の平穏を確保する規制としては都道府県の迷惑行為の防止や軽犯罪法がすでに存在する
- これらのよりソフトな行政的・警察的な規制枠組みに委ねるべき
- ゾーニングの有効性:
- 刑事罰による威嚇ではなく、場所や時間帯を限定・隔離するゾーニング(空間的・行政的棲み分け)が有効で合理的な手段として機能する
- 一般の住環境や青少年の健全育成を守ると同時に、地下化を防止して当事者の安全な労働環境や福祉的介入の経路を確保する建設的な調停策となり得る
■ 7. 被害者なき犯罪と国家の役割
- 抽象的法益による処罰の危険:
- 売買春はいわゆる「被害者なき犯罪」であり、第三者に具体的な危害を加えるものではない
- 「風紀」という主観的・抽象的法益のために重い刑罰を科すことは性的自己決定権やプライバシーを侵害する
- 刑罰の謙抑性を逸脱して国家による道徳の強制へと至る危険性が高い
- 国家が取り組むべき課題:
- 風紀の乱れは刑事罰を正当化する理由になり得ない
- 勧誘行為の刑罰を使った路上からの排除ではなく、貧困や虐待等に対する実質的な福祉的・労働法的支援こそ検討すべき課題である
■ 1. 想像可能な「野党のいない政治」
- 自民党一色の政治報道:
- 日本の政治報道は基本的に、ずっと与党の中心を占めてきた自民党を扱ってきた
- 野党政治家が週刊誌記事のトップを飾るのは、ごくたまに起きるスキャンダル程度しかない
- 有権者の野党認知:
- 一般庶民は自民党はそこそこ知っているが、野党は選挙のときに思い出す程度である
- 新興政党が現れては消える近年の状況下で、野党の認知度はますます低下している
■ 2. 中道改革連合の結成
- 総選挙後の勢力図:
- 今年2月の総選挙で自民党が歴史的圧勝を遂げ、野党の存在感はますます希薄になった
- 衆議院野党第一党は、公明党と立憲民主党が合同した中道改革連合で、50議席程度を有する
- 立憲と公明の連携協議:
- 昨年末より立憲民主党と公明党は連携協議をすすめていた
- 党勢が低落し刷新しなければ瓦解しかねない立憲と、連立政権から離脱し新たなパートナーを探していた公明党の思惑が合致した
- 高市総理の電撃解散:
- 連携に危機感を抱いた高市総理が今年1月に電撃的な解散を打った
- 立憲と公明は慌てて衆議院だけを合流し、中道改革連合を結成して総選挙に挑んだ
- 結果は惨敗だったが、1000万票を獲得したこの新しい器を拠点に野党を再建していくと思われていた
■ 3. 合流の破談
- 立憲の躊躇:
- 参議院と地方議員が残されていた立憲民主党は、総選挙の惨敗を受けて合流を躊躇するようになった
- 以後半年間、衆院と参院にまた裂き状態の公明党は統制の維持に必死で、早期の合流を促していた
- 今月28日の通告:
- 立憲が「やっぱり合流できません」と中道、公明に通告し、合流は破談となった
■ 4. プロセスへの無関心
- 有権者とメディアの反応:
- 有権者は結果をみるのであって、こうしたプロセスには興味がない
- 実際、週刊誌もこのプロセスにほぼ関心を示していない
- 予想される報道と読者の反応:
- 来週の週刊誌は、立憲民主党の無能さをはじめとする中道改革の混乱を面白おかしく取り上げる
- それを読んだ読者が「結局野党ダメじゃん」とさっさと頁をめくる姿が目に浮かぶ
■ 5. 2026年体制
- 解体後の野党第一党:
- 中道改革連合が解体し、衆議院議員が立憲系と公明系に分かれた場合を想定する
- 野党第一党は28議席の国民民主党と、同じく28議席の公明党になる
- 野党第一党が28議席しかない事態は、戦後初である
- 55年体制:
- 1955年の保守合同以降、自民党が過半数をもち、社会党が4分の1程度をもつ体制を指す
- ネオ55年体制:
- 2010年代の、自公政権が過半数を維持し、立憲民主党が4分の1程度をもつ体制を指す
- 2026年体制:
- 自民党が3分の2の議席を獲得し、あとは20議席程度の野党が散在する体制になりかねない
■ 6. 野党消滅がもたらす腐敗
- 存在感の喪失:
- 55年体制、ネオ55年体制では、野党第一党は週刊誌に取り上げられ、駄目だと言われながらも存在感があった
- 2026年体制では取り上げられることもなくなり、駄目とすら思われなくなるかもしれない
- 与党の変質:
- 自民党は政権陥落の心配が一切なくなり、結束よりも内部の権力闘争に専念していく
- スキャンダルがいくら出ても、代わりがいないから平気になる
- 野党の抑止機能:
- ダメな野党でも、存在していたから与党は襟を正さなければならなかった
- 野党がいなくなれば、政府与党は腐敗していく
- 中道改革連合の解体は、日本の議会制民主主義が壊れゆく引き金になりかねない
- 被害を負うのは国民:
- 来週の週刊誌では、なにもやらずダラダラ時間を浪費した立憲執行部の醜態が暴露される
- しかし、かれらの無能の被害を被るのはわたしたち国民である
■ 7. 公明党への要望
- 大局的判断の要請:
- 公明党は、立憲民主党が約束を破ったことに怒り心頭だろう
- しかし愚かな立憲を見捨てることが、衆院野党第一党の解体につながり、議会制民主主義の破壊に加担することを自覚してほしい
- 個々の政党の利害ではなく、日本の民主主義を守るという観点からの大局的判断をしてほしい
- 報じられることの価値:
- 「ダメな政党だな」とあきれられても、まだ読んでもらえるだけマシである
■ 1. 3党早期合流の断念
- 早期合流の断念:
- 立憲民主党が中道改革連合と公明党への早期合流を断念する方針を、8月27日の3党幹事長会談で伝達
- 地方組織などから反対意見が相次いだことを踏まえた判断
- 中間整理で優先された2案:
- 立憲と公明が解党ないし分党して中道と合併する「存続合併」
- 両党の議員が離党して中道に入党する「離党・入党」
- 7月末の中間整理で組織手続き上効率的な方法として優先し、8月末をめどに結論を得ることも確認
- 立憲執行部はその2案がいずれも困難だと判断
- 統一会派案の提示:
- 各党を存続させたうえで国会での統一会派を含む連携を模索する案を、水岡俊一代表が28日の3党党首会談で示す見通し
- 統一会派と合流の違い:
- 国会内の数の論理でいえば3党合流とほとんど同義
- 国民に与える印象はかなり異なり、過去15年と同じく「決められない野党」という印象を強くする
- 「大きな塊」形成の困難:
- 早期合流の断念は、野党側で急場に「大きな塊」をつくることの難しさを改めて示した
■ 2. 地方組織が合流を拒んだ理由
- 東京都連の反対表明:
- 8月上旬、所属議員143人を対象としたアンケートの結果を踏まえ、3党合流に反対する意向を党本部に伝達
- 回答したのは半数近くで、そのうち約8割が明確に立憲の存続を求める内容
- 公認作業との矛盾:
- 川名雄児会長は来年の統一地方選に向けた公認作業に触れ、公認したのに党がなくなったのでは説明がつかないという趣旨を語る
- 理念ではなく実務の問題:
- 地方議員にとって党名は看板であり、後援会や支援団体に対して説明してきた言葉そのもの
- 統一地方選まで残り7か月あまりで看板が架け替われば、説明を一からやり直すのは党本部の幹部ではなく候補者本人
■ 3. 財政難という逆方向の圧力
- 政党交付金の激減:
- 今年1月に衆院議員が離党して中道に移った結果、立憲の国会議員は参院の39人のみとなった
- 今年の政党交付金は31億1800万円まで減少
- 収入構造の崩壊:
- 2024年の収入は90億9400万円で、うち政党交付金が70億5600万円と8割弱を占めていた
- 繰越金が40億円超あるとはいえ、統一地方選以降の資金繰りは難しい
- 二律背反の構図:
- 合流しなければ資金が細り、合流すれば地方が離れる
- 今回の合流断念は地方の側を選んだ結果
■ 4. 有権者の突き放した反応
- 世論調査が示す「元に戻せ」:
- 共同通信が8月22日と23日に実施した調査で「合流は全て取りやめ、元の立民と公明に戻すべきだ」が51.0%と過半数
- 「全員が中道に合流し、1つの政党になるべきだ」は19.0%
- 「参院議員らは合流せず、今のまま3つの政党を残すべきだ」は17.9%
- 極めて低い政党支持率:
- 産経新聞社とFNNが8月8日、9日に実施した合同世論調査で中道1.7%、立憲2.0%、公明1.4%、合計5.1%
- 同じ調査で野党トップの国民民主党5.2%に3党を足しても届かない
- 「支持政党なし」は40.2%
- 3党側の説明:
- 行政を厳しくチェックし、実効性のある政策を提案して実現する力を備えた「中道勢力の大きな塊」をつくると説明
- 理屈としてはわかる
- 求められているのは塊ではない:
- データを踏まえれば、有権者が塊を求めているとはとても思われない
- 選択肢にはないが「興味がない」が多数派とも思われる
- 組織論理への不信:
- 再編が政策の中身より組織論理で動いている印象を有権者に与えている
- 目的の不明確さ:
- 政権交代を目指すのか、2月の衆院選で「溶けた」と形容された支持層の固め直しが主眼なのかが不明
- 目的が党内外で周知されないままでは、今後新党をつくっても信頼や党勢の回復にはつながりにくい
■ 5. 繰り返される野党再編の既視感
- 同じ経路をたどる10年:
- 2016年3月の民進党結成、2017年秋の希望の党をめぐる分裂、2020年9月の新しい立憲民主党と国民民主党の結成
- 野党第一党をめぐる再編はおおむね同じ経路をたどってきた
- 無党派層の離反:
- 有権者、特に無党派層の関心はそれぞれの政党からさらに離れていく
- 政党と政治家の双方が「社会と国民のために何ができるのか」を早く示す必要がある
■ 6. 公明と中道の立場
- 公明の完全合流要求:
- 公明党は完全合流を求め、衆参両院にまたがる国政政党を結党することで合意しているという立場
- 立憲が示す統一会派案は、公明からすれば約束の反故に近い
- 「議員引き揚げ」論:
- 公明内では、協議が調わなければ中道から公明出身の衆院議員を引き揚げるべきだという声も出ている
- 中道代表の難色:
- 小川淳也代表は8月24日、合流が困難な場合に立憲と公明が参院で統一会派を組む案に難色を示す
- 合流を頂点としてどのような連携がありうるかを議論している段階であり、慎重で丁寧な対応が必要という趣旨
- 三者すべてが望まぬ結論:
- 立憲の着地点は公明にとって約束の不履行であり、中道にとっては求心力の喪失
- 政治は妥協の産物とはいえ、なかなか難しい帰結
■ 7. 候補者調整と選挙協力への影響
- 選挙協力の方向転換:
- 次期国政選挙に向けた候補者調整や選挙協力の方向性も大きく変わる
- 公明との関係では、他党と候補者の棲み分けや推薦のあり方が改めて問われる
- 国政と地方の乖離:
- 9月の沖縄県知事選ではすでに3党の対応が割れており、国政での枠組みと地方での実際が乖離している
- 個別調整の負担:
- 合流がなくなれば個別調整は一件ずつ積み上げるほかなく、大変なコストとなる
- 地方議員や総支部は独自擁立か選挙協力かの判断を急ぐ必要が生じ、後援会や支援団体への説明責任も生じる
- 中央と地域の時間差:
- 候補者調整は党本部の大きな方針が決まらなければ動かない
- 一方で有権者との関係は地域で積み上がるものでもある
■ 8. つぶされる中道の若手候補
- 中道の総支部体制:
- 今年1月の結党時に衆院選の小選挙区と比例代表ブロックごとに総支部を置き、候補者がそれぞれ総支部長に就任
- 落選と総支部解散:
- 2月の衆院選では立憲民主党出身者を中心に180人以上が落選
- 8月上旬までに総支部の解散は30を超えた
- 活動拠点の消滅:
- 総支部は落選者にとって次の選挙までの活動拠点であり、その解散は政治活動の足場そのものが消えることを意味する
- 選挙区に地盤も知名度もないまま新しい看板で立候補した若手には、より大きなインパクトを持つ
- 若者を消費してきた野党:
- 野党は意欲ある若者に必ずしも優しくも手厚くもなく、むしろ消費してきた経緯がある
- 看板を掲げるときには「新しい顔」として前面に出し、選挙が終われば処遇の議論から抜け落ちる
- 若手処遇を考える必要:
- 野党はそもそも小さな存在だけに、若者たちの行き先と今後の処遇を各党で丁寧に考えるべき
- 人が入ってこなくなった組織が、あとから塊になれるはずもない
- 若者は将来の可能性そのもの
■ 9. 問われるべき論点
- 「誰と組むか」から始まる議論の限界:
- 日本の野党再編の議論はいつも誰と組むかから始まる
- 有権者が知りたいのは、組んだ先に何ができるのか
- 党首会談への警鐘:
- 8月28日の党首会談で語られるのがまたしても手続きと組織の話にとどまれば、無党派層の関心は離れていくばかり
■ 1. 訴訟の経緯
- 松竹伸幸氏の除名訴訟:
- 2023年に党首公選制の導入や自身の立候補について記した著書を出版した後、日本共産党から除名処分を受けたことに端を発する
- ジャーナリストである松竹氏が元党員として処分の是非を争っている
- 党側の位置づけ:
- 書籍で松竹氏が党首公選制を訴えたことなどが党規約に違反する
- 松竹氏側の反論:
- 著書の中でこれらが規約に反しないことを丁寧に説明しており、処分は違法である
- 8月27日の証人尋問:
- 東京地裁で午前10時30分から午後5時ごろまで、丸1日をかけて4人に対して行われた
- 都内での会見は同日に開かれた
■ 2. 結論ありきの処分決定
- 本を読む前に固まっていた方針:
- 処分を決定した党側の証人は、著書を1月20日から2月5日の判断までの間に読んだと述べた
- 一方で除名の方向性自体は1月20日には固まっていたことがうかがえる
- 出版前からの動き:
- 原告側の伊藤建弁護士は、書籍の出版前から除名に向けて動いていたことが明らかになったと指摘する
- 出版前のインタビュー記事などから、党はすでに処分の方針を決めていたというのが原告側の見立て
- 松竹氏の実感:
- 党中央の決定は常に正しく、それを貫くためにどうするかという立場で物事を組み立てている
■ 3. 再審査手続きの実態
- 再審査の建前と実際:
- 再審査は党大会で行うとされている
- 党大会に出席する648人の代議員は、松竹氏の除名を再審査することを事前に知らされていなかった
- 実際の審査は「大会幹部団」と呼ばれる21人に委ねられていた
- 株主総会になぞらえた説明:
- 原告代理人の平裕介弁護士は、大会幹部団を取締役や株主総会を運営する立場、代議員を株主になぞらえる
- 株主総会であれば株主に資料を配布し、株主がその資料を見て議題について判断するのが普通である
- 拍手による却下:
- 松竹氏の再審査では、急に幹部団の決定が一方的に代議員に報告された
- 代議員による決議をとることもなく、拍手で再審査の却下が決定された
- 一般社会と比べて非常に特殊な方法であり、重大な手続き上の瑕疵がある
- 松竹氏の受け止め:
- 再審査とは処分した側と処分された側の双方の意見を聞いて審査するものだと思っていた
- 実際にはそのようなことはなく、これが党のやり方かと知った
■ 4. 山下芳生筆頭副委員長の事前面会
- 代議員との面会:
- 党の“ナンバー2”である山下芳生筆頭副委員長の証言も焦点となった
- 松竹氏の処分に反対していた代議員1人と、党大会の10日ほど前に面会していた
- 山下氏の回答:
- 審査する側がそのような不公正なことをしてはいけないのではないかと問われ、会わなければならないと思っていたと答えた
- 平弁護士の評価:
- 裁判にたとえれば裁判官が事前に証人に会うようなものであり、ありえない
- これで松竹氏が不公正な手続きを経て除名処分されたことが明らかになった
■ 5. 弁明機会をめぐる争点
- 党規約上の二段階の機会:
- 調査の段階と、処分を決める前に弁明する段階で、それぞれ本人が異議を唱える機会が与えられるはずである
- 松竹氏への適用:
- 同じ時期に除名された党員には両方の機会が付与された
- 松竹氏には一度の機会しか与えられなかった
- 党側証言の食い違い:
- 一度だけしか機会が与えられなかった点は証人尋問で認められた
- 松竹氏が権利を放棄したという証言と、一度の手続きで2回分の機会を与えたという証言があり、言い分が食い違っている
■ 6. 党の変質
- かつての共産党:
- 2000年代に党規約が新しくなってからは、犯罪を犯したから除名といったケースはあった
- 政治的な見解の違いを理由に除名になる例は記憶になく、自由に意見が言える普通の政党になりつつあった
- 意見が違うからという理由で党員を排除する党ではなかった
- 空気の逆転:
- 普通の常識的な党になりつつあると思っていた空気が逆転しつつあるのを、今回の裁判で見せつけられた
- 党員の権利をどう尊重するかは考えられていない
- 中央の決定したことは正しいから従え、という政治になりつつある
■ 7. 今後の見通し
- 次回期日は12月10日で、双方が最終準備書面を提出したうえで結審する見込み
- 早ければ年度内にも判決が出る可能性がある
■ 1. AfDの躍進と州議会選挙
- ザクセン・アンハルト州議会選挙:
- ドイツ東部の同州で9月6日に投開票される
- 強硬右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が掲げる公約が波紋を広げている
- 世論調査で首位:
- AfDが主導する初の州政府が誕生する可能性がある
- 支持拡大の背景:
- ドイツ国内の景気悪化や移民の急増などに対する不満
■ 2. ナチスを想起させる公約
- 公約の過激さ:
- 障害児教育の見直しや「非ドイツ的」な活動への支援停止など、ナチスを想起させる内容
- 障害児教育をめぐる主張:
- 障害児と健常児が同じ教室で学ぶという実験は失敗した
- 障害児は授業の進行を妨げる
- 選挙公約の具体的内容:
- 全ての子供が共に学ぶ仕組みを廃止する
- 特別支援学校を強化する
■ 3. 教育現場の動揺
- 校長が受けた衝撃:
- 州中部の町のギムナジウム(日本の中学・高校に相当)のマルコ・ラーデビヒ校長(44)が公約を読んで強い衝撃を受けた
- 社会から特定の集団を排除する、まるでナチスの政策だと受け止めた
- 同校の実情:
- 生徒約750人のうち身体障害や学習障害がある生徒は約1割に上る
- 障害を持ちながら勉強する生徒と、その境遇を理解し支える同級生の姿は当たり前の光景
- ラーデビヒ氏の反論:
- AfDが主張するような不利益などない
- 生徒は障害を抱える仲間への配慮を通じて、社会は多様だと学べている
- 保護者の不安:
- 障害を持つ生徒の親から、AfDが勝利した場合でも通い続けられるのか不安の声が上がっている
担当者の「私信」を晒したという事が問題にされているが、
記事にある文面がそのままなのだとしたら、どう見ても私信ではなく、団体としての公式な返答なんだよね。
こういった返答をネットに上げるのが駄目だとは知らなかった。
当事者団体にも届いた「アニメ化に抗議して」 「みい山」めぐる担当者の「私信」晒されSNSでも拡散
漫画「みいちゃんと山田さん」巡り「啓発的な側面も」と返信 「私信」晒された担当者が明かす3つの根拠
「私信」の定義については、
し‐しん【私信】
1 私用の通信。個人的な手紙。
2 内密の知らせ。内報。
なので、団体への問い合わせの返答が私信に当たるという認識がなかった。
あと、「晒す」もスラングであって、記事の見出しに使うような言葉だとは思っていなかったので、その点についても違和感。
自分は企業のカスタマーサポートみたいな不特定多数からの問い合わせに対する返信って公的なものだと思っていたし、他者の個人情報を含むとかでなければネットに上げても何ら問題ないと思ってたよ。
問い合わせの返答を匿名掲示板のスレに書き込む事は、ゲームなんかの界隈だと珍しくないと思う。
自分自身が直接上げた事はないけれど、他人の書き込みに対して感謝したり質問したりした事はあるので、同罪かもしれんな。
しかし、何処までなら許されるんだろう。名誉毀損罪の例に倣うと、不特定又は多数人に見せるのが駄目なのか?
匿名掲示板は駄目として、SNSはアカウントに鍵をかけていたらいいのか?その場合もフォロワーが多数いたら駄目?何人から多数?
口頭なら?友達10人以上とかでも駄目なのか?
「何者かになれる」と言う言葉を「有名になれる」「サクセスできる」と同義語だと思い込んでる人もいて。それだと真意は伝わらないなあ。
■ 1. アニメ化をめぐる経緯
- 差別・偏見への懸念:
- 亜月ねね氏の漫画「みいちゃんと山田さん」(講談社)のアニメ化発表をめぐりSNS上で懸念が相次いだ
- 特定の障害や立場の人々への差別や偏見につながるのではないかという指摘
- 製作委員会と作品公式が声明を出す事態にまで発展した
- 協会に寄せられた要望:
- アニメ化への抗議を求める要望が「発達障害当事者協会」にも寄せられた
- 対応した担当者は抗議等の予定はないと返信した
- 作品自体が差別的であるとは考えておらず、「啓発的な側面もある」とも記した
- 私信の拡散:
- その私信の全文が匿名掲示板に公開され、SNS上でも拡散した
- 協会は、この文面が団体としての公式見解ではなく担当者個人による回答だったと説明する
- 取材の対象:
- 要望に対応した担当者本人と別の担当者、ADHDとASDの診断を受けた当事者に話を聞いた
■ 2. 作品が描く時代背景
- 舞台は2012年の歌舞伎町:
- 現在から10年以上前の時代を描いている
- みいちゃんと山田さんはいずれも21歳という設定
- みいちゃんが小学1年生だったのは1997年だと作中で明記されている
- 2010年代前半の認識水準:
- 発達障害に対する認識が現在ほど進んでいなかった
- 2005年に発達障害者支援法が施行されたが、それと同時に社会の理解が深まるわけではない
- 発達障害を適切に診断できる医師の数も少なかった
- 誤診された会員の存在:
- 協会の会員には、当時「統合失調症」と誤診され効果が出ない薬を10年以上処方され続けた人が多数いる
- 1990年代後半の学校現場:
- みいちゃんが小学生だった当時は、まだ発達障害者支援法も施行されていない
- 知的な遅れが見受けられる児童も、身体障害がある児童とともに「特殊学級」に編入させられるケースが多かった
- 90年代後半には「発達障害」という言葉すらなかった
- 担任の描写への評価:
- 作中には、担任がみいちゃんの認知や言語の遅れに気付き保護者に「特殊学級」への編入を勧める場面がある
- SNS上では、担任はより慎重な説明を行うべきだったとの意見も見られた
- 当時の時代状況を考えれば、教師が特性に気付きこのように伝えたこと自体が奇跡的である
■ 3. 当事者・長嶋さんの経験
- 診断までの経緯:
- ADHDとASDの当事者である長嶋さん(仮名・30代後半)は23歳のときに診断を受けた
- それまでアルバイトはどれもうまくいかず、周囲からも自分自身でも努力不足だと考えていた
- 出会い喫茶での就労:
- 大学4年生のときに出会い喫茶で働き、店長から働きぶりを褒められて嬉しく感じた
- 収入が物足りなくなり、別の出会い喫茶でも働くようになった
- そこではより高い値段で性行為もするようになった
- 客が喜ぶことで、今まで役に立たなかった自分が役に立っていると思えて嬉しかった
- 新卒入社後の挫折:
- 新卒で入社した会社は、仕事をうまくこなせず朝の起床も難しくなり3か月で辞めた
- 退職後は一時的に入院したが、このときは発達障害だと診断されなかった
- デイケアと夜職:
- 退院後は2年間ほどデイケアに通ったが浮いてしまい、スタッフからひどいことを言われることもあった
- やり場のない思いを抱えて街中を歩いていたときに声をかけられ、キャバクラで働くようになった
- 給与が適切に支払われないこともあったが、ここでしか働けないと考え、必要とされる以上は金銭を主張しなかった
- 半年ほど在籍した後、店で暴れて解雇され、以降は長期にわたりスナックで働いた
- 癇癪への自己投影:
- 作中ではみいちゃんが癇癪を起こす場面がたびたび描かれる
- 長嶋さんは、自身もみいちゃんのように暴れてしまったと重ねて語る
- 福祉とのつながり:
- 福祉制度に詳しい現在の夫がきっかけで、自立支援などの制度を知ることができた
- 精神科入院中の友人からは障害者手帳の取得を勧められた
- 当初は障害者だと認めることになると思い悩んだが、生活に支障が出ていると指摘され申請を決断した
- 当時こうして手を差し伸べてくれる人は非常に珍しかった
- 作品への受け止め:
- 作品には自分と重なる部分が大きく、2012年当時21歳のみいちゃんとは年齢も近い
- 安定剤を飲みながら漫画を読み過去の記憶を想起して涙が出るが、読み終えると少し心がすっきりする
- 作品をきっかけに当事者がやゆされたり攻撃されたりすることは自分も嫌である
- 生い立ちは一人ひとり違い、いろいろな意見があって当たり前である
- 作品が嫌いだったとしても、作品が存在すること自体は認めてほしい
- こういう辛い時代があったということを伝えてほしい
■ 4. 「啓発的な側面」の3つの根拠
- 返信の趣旨:
- 時代背景を踏まえ、作品を通じて現状の課題を社会に問いかける啓発的な側面もあると認識していると返信した
- 根拠1: 救いたい姿をしていない弱者:
- 福祉業界の格言として知られる「真の弱者は救いたい姿をしていない」という現実を正面から描いた
- 従来の作品には最後に困難を乗り越えて克服する展開が多く、支援からこぼれ落ちる人々を描いた作品は少なかった
- みいちゃんに対しては、腹立つ、暮らすのは無理、社会的な常識が一切なくイライラするといった読者コメントも多い
- こうした姿を見て石を投げる人たちは必ず現れるため、作品の広まりを危惧する人たちがいるのも十分理解できる
- 一方で、作品が描くような現実を知ってもらうことも重要である
- 根拠2: 家族の無理解:
- 家族の無理解により適切な支援を受ける機会が奪われる現実を描いた
- 担任が「特殊学級」への編入を勧めるが、母親と祖母が激しく反発しみいちゃんが小学校に通わなくなる
- この場面は1999年から2000年にかけての時代にあたる
- 当時は、自分の子どもを「特殊学級」に通わせることへの抵抗感が根強かった
- 根拠3: 障害認定と福祉申請:
- 障害者手帳の交付を受けるには、医師の診断や専門機関の判定が必要になる
- 福祉制度は、自分から手続きを行わなければ支援にはつながらない
- 作中には、みいちゃんと対照的なムウちゃんという人物が登場する
- ムウちゃんは刑務所からの出所後に療育手帳を取得し、みいちゃんに福祉センターへ行こうと提案する
- みいちゃんは「障害」ではなく「個性的」なのだと拒む
■ 5. 差別・偏見誘発への懸念と協会の要請
- 侮辱的な用法の発生:
- 担当者は、作品が差別や偏見を誘発する可能性があるとも捉えている
- すでに特定の人々を「みいちゃん」「みいちゃん枠」などと呼び侮辱する事例もある
- 講談社への要請:
- 啓発的な側面がある一方で、不特定多数がそう受け取るわけではない
- 差別や偏見を誘発しないような作品処理と、ゾーニングやレーティングの検討を求めた
- 表現の自由の範囲:
- 担当者本人も協会の公式見解も、作品自体に直接的な差別表現はないという立場である
- そのため、作品は「表現の自由の範囲にある」と結論付けている
- 製作委員会の対応:
- 協会が講談社に一定の対応を要請した後、製作委員会と作品公式が7月27日に声明を発表した
- 担当者の一人によれば、製作委員会は当初から監修を入れる方針だった
■ 6. 協会の立場と本来の活動
- 過去の抗議事例:
- ADHDやASDの当事者を動物のイラストで表現した書籍には抗議した
- この書籍は露骨に差別や偏見を助長する内容だった
- 本作を抗議対象としない理由:
- 作中でみいちゃんに知的障害・発達障害があると明示されているわけではない
- 作品が彼女を差別的に描いているわけでもない
- 作品を読んで特定の人々を「みいちゃん」と呼ぶのは問題だが、それは作品自体の問題ではない
- 私信拡散後の反発:
- 勝手に代表してコメントしないでほしい、こんな甘いものじゃない、といった意見も寄せられた
- 本来の活動内容:
- 抗議は協会の主な活動ではない
- 当事者の自助会を開く人たちを支援し、発達障害の理解が進むような啓発を行っている
- アンケートなどを通じて当事者から声を集め、広く社会に発信することを目的とした団体である
■ 7. 取材時点に関する注記
- 取材日:
- 一連の取材は2026年7月28日に行った
- 反映されていない論点:
- 取材後に作者や編集者の過去の言動がSNSで問題視されたが、この論点は反映されていない
- その後の意見書:
- 「全国手をつなぐ育成会連合会」が8月19日にアニメ化に対する意見書を公表した
- 「全国『精神病』者集団」が8月21日にアニメ化に対する意見書を公表した
■ 1. 「みいちゃんと山田さん」の概要
- 作品の完結と実績:
- 亜月ねね氏の漫画「みいちゃんと山田さん」(講談社)が2026年8月16日に完結
- 電子を含む累計部数は300万部を突破し、27年にはアニメ化も控える話題作
- 「このマンガがすごい!2026」オトコ編で第4位に選出
- 作品の内容:
- かわいらしい絵柄とは対照的に、夜の世界で働く女性たちの人間ドラマを描く
- 山田さんがみいちゃんの墓参りに訪れる場面から始まり、2012年の東京・歌舞伎町へさかのぼる構成
- キャバクラで働く女子大生の山田さんが新人のみいちゃんと出会い、みいちゃんが殺害されるまでの12か月間を描く
- みいちゃんの人物像:
- 仕事に意欲を示す一方で同じミスを何度も繰り返す
- 来店客に本名や住所を教え、彼氏の存在を明かすなどキャバクラのルールを破る
- 周囲から注意を受けても自分のやり方に強くこだわる場面がある
- みいちゃんの境遇:
- 複雑な家庭環境で育ち、小学生の頃から勉強についていけずクラスメイトとも衝突
- 担任教師が「特殊学級」(現在は特別支援学級)への編入を勧めたが、母親と祖母が激しく反発
- その結果みいちゃんは小学校に通わなくなる
- 対照的な人物ムウちゃん:
- 何度も万引きを繰り返し刑務所に入る
- 出所後に福祉事務所を紹介され、知的障害がある人に交付される「療育手帳」を取得
- その後、風俗の仕事からも身を引く
- そのほか作中では、壮絶なDVや性的な搾取なども描かれる
- 連載中盤からSNS上で注目を集め、作品内容や登場人物への感想が目立つようになる
■ 2. アニメ化発表をめぐる賛否
- 発表のタイミング:
- 最終話の公開を目前に控えた26年7月26日に、27年のアニメ化が発表される
- 賛成派の主張:
- 多くの人に届いてほしい、社会的意義があるといった声を上げる
- 反対派の主張:
- みいちゃんを広めないでほしい、差別や偏見を助長するといった声を上げる
- 特定の障害や立場の人々への差別や偏見につながるとの懸念が相次ぐ
- アニメ化への反対署名活動もインターネット上で行われる
■ 3. 製作委員会と作品公式の声明
- 製作委員会の声明:
- 27日にXで発表し、さまざまな懸念や意見を真摯に受け止めていると表明
- アニメーションで表現する意義があると判断してアニメ化を決定したと説明
- 原作のテーマやメッセージを尊重し、偏見や誤解を助長しないよう配慮すると記載
- 専門家の助言等も得ながら、適切なレーティングや注意喚起を記載し慎重に制作を進める方針
- 作品公式アカウントの声明:
- 同日に発表し、特定の障害や立場の人々を差別・蔑視する意図で制作したものではないとの見解を示す
- 製作委員会と同様に、倫理的な配慮を行いながらアニメ制作を進めると報告
■ 4. 当事者団体への抗議要望と担当者の返信
- 発達障害当事者協会:
- 15年に設立され、発達障害の当事者や支援者から構成される団体
- アニメ化への抗議を求める要望が同協会にも寄せられる
- 要望の内容:
- 知的障害・発達障害があると示唆されるみいちゃんの行動や失敗が、嘲笑や侮辱を招きやすいように描写されていると指摘
- すでにインターネット上で特定の人々をみいちゃんと呼び侮辱する事例が広がっているとも伝える
- 担当者の返信内容:
- 現時点では作品自体が差別的であるとは考えていないと回答
- むしろ作品を通じて現状の課題を社会に問いかける「啓発的な側面もある」と認識していると記載
- 問題の本質は作品そのものではなく、それを差別的に取り扱う一部の人々の行為にあるとの立場を示す
- 協会として本件に関して抗議等の予定はないと結論づける
■ 5. 私信の流出と炎上
- 匿名掲示板への公開:
- 要望を寄せた人物がスレッドを立て、返信の内容が残念だったと投稿
- 返信の全文が公開され、900件を超えるコメントが殺到
- 放火を促す書き込み:
- 要望を寄せた人物に対し、協会のビルへの放火を促すような書き込みも現れる
- 担当者の一人によれば、スレッドを見た人物からの問い合わせで文面のスクリーンショットの拡散を把握
- 放火に関する書き込みについては警察に相談
- 後日、要望を寄せた人物本人からも謝罪の連絡が来る
- SNSへの転載:
- 一部の投稿者が今回の私信をXにも転載
- あたかも当事者全体が作品は差別的でなく啓発的な側面もあるとの立場を示しているかのように発信
- 転載後の論争:
- 賛成派はこの文面を反対派批判の論拠として紹介し、過剰な反発が起きていると主張
- 反対派は一団体の見解に過ぎず当事者の総意のように扱うのは問題だと反論
- 一部には協会そのものに批判を向ける投稿も見られる
■ 6. 協会の公式見解
- 私信の位置づけ:
- 不特定多数への公開を想定していない、問い合わせに対応した担当者個人による回答であると説明
- 匿名掲示板等を通じて流布することは想定しておらず、協会としての公式見解ではないと明言
- 総意扱いへの反論:
- 個人の回答が本人の意図しない形で拡散し、知的障害・発達障害当事者全体の総意であるかのように扱われているケースがあると指摘
- それを事実と異なるものとして受け止めていると説明
- アニメ化の是非については、特定の作品についてコメントする立場にはないとの姿勢を示す
- 原作漫画への見解:
- 救済を目的とした描写ではないにせよ、弱者を揶揄する意図を持ったものではないと認識
- 表現の自由の範囲にあるとの見解を示す
- 現実の当事者への影響:
- 作品をきっかけに現実の当事者が揶揄され、不愉快な思いをする人がいることも承知していると言及
- 課題の存在を踏まえ、講談社に対して一定の対応を要請したと明らかにする
■ 7. 今後の焦点と時系列
- 講談社の対応が焦点:
- 差別を誘発しない表現をアニメ制作に反映するなど、出版元である講談社の対応が問われる段階
- 協会としては追加の対応を予定していないとの方針を示す
- 一連の時系列:
- 協会が講談社に一定の対応を要請した後、製作委員会と作品公式が7月27日に声明を発表
- 担当者の一人によれば、製作委員会は当初から監修を入れる方針だった
- 取材は26年7月28日に行われた
■ 1. 堀口英利の入学に関する事実
- 2020年の入学実績なし:
- 堀口英利は2020年に入学できていない
- 学費で揉めた通り、ファンデーションコースに行ったとおそらく主張した
- 学内IDの取得時期:
- 学内ログインシステムにログインし学校のIDを手に入れたのは2021年6月15日
- 6月15日までログイン画面を出さなかったのは、その時点までIDを持っていなかったため
- 実際に受講したコース:
- 2021年9月からのファンデーションコースに通うと言いつつ、実際はサマーコースだった
- AIによる裏取りの容易化:
- 英語のサイトやキングス・カレッジ・ロンドンの公式ページから制度を調べられ、確認が容易になった
■ 2. KCLの学生ID付与制度
- 付与はコース開始1ヶ月前:
- 受講するコースの開始1ヶ月前に学内ID、生徒IDが付与されるのはKCLの制度として共通
- 学部生の場合:
- 確定オファーや確定の成績を持っていても、システム的にIDが解放されるのは8月
- ファンデーションコースの場合:
- 開始の1ヶ月前にあたる7月中旬に付与される
- 6月中旬付与の意味:
- 6月中旬にコースが付与されるのはサマーコースだけ
■ 3. 学費と奨学金の疑い
- 2020年の学費振込:
- 入学していないにもかかわらず、2020年にファンデーションコースの学費の振り込みがある
- 資金源への疑義:
- 奨学金か親の支援かであり、奨学金を詐取した可能性が非常に高い
■ 4. 学生証と偽造書類
- ぐるぐる巻きの学生証:
- 学生証は現地に行くまで受け取れず、公開されたのは10月
- 受け取っておいて隠していた可能性がある
- 隠蔽の意図:
- ぐるぐる巻きで見えないようにされており、この時点から人を騙す気持ちが満点
- 偽造書類が示すもの:
- 本当に入学しているのなら偽造の書類を出す必要はない
- 偽造書類を錦の御旗のように掲げる時点で、入学すらできていないことは確定的に明らか
■ 5. 調査嘱託で仕掛けた罠
- 同意を装う画策:
- 調査嘱託そのものを成功しないようにさせる画策をしつつ、全部断ったら露見するため同意するふりをする
- 停止の想定ルート:
- 調査嘱託を外務省か何かで止めるやり方であり、これが分からない者は頭が悪い
■ 6. コメント欄の工作
- 入学を認める書き込み:
- 堀口が入学については調べていいと言っているのを見て、入学はしていたと述べる者がいた
- 連動した削除:
- 1件消すと怪しい書き込みが3件ほど消えたことから、工作員とみなす
■ 7. コメント主マルコポロへの追及
- 要領を得ない問いかけ:
- それが本当かどうかは違うのでは、という趣旨のコメントに対し、何を指すのかの説明を求めた
- 説明なき沈黙:
- 説明しなければブロックすると通告したが、コメントは返ってこない
- アカウントの不自然さ:
- アカウント作成は11年前でありながら初コメントであり、コメントの付け方も変
- 誘導への感度:
- 誘導されようとすると、かえって違和感として顕著に見えるタイプである
- 沈黙が示す性質:
- ただのバカであれば謝罪して弁明を始めるはずが、完全に固まっている
- なぜ目をつけられたか、なぜ浮いているか、なぜ咎められているかが分からないタイプである
■ 8. マルコポロの正体推測
- アカデミー系との見立て:
- 逮捕が迫るほど切羽詰まった層ではなく、名前を出されたら怖いという程度の距離感のコメント
- 何か自分にできることはないかと考えてつい書き込んだ類とみなす
- 名前からの推測:
- 男は「マルコ」という名前をつけない
- マルコから連想されるのはちびまる子ちゃんかマルコ・ポーロ程度である
- 「ポーロ」でなく「ポロ」:
- 綴りPoloを現地発音に寄せてカタカナ化することを洒落と考えるのは、大体アカデミー系の女性という偏見に基づく
- 田中東子との類似:
- 言葉だけで相手に言うことを聞いてもらえるタイプでなければ出てこない文章である
- 田中東子ではないかと勘で思うが、決めつけているわけではない
■ 9. 田中東子と堀口のつながり
- 5000円のカンパ:
- カルピス軍団に5000円をカンパするといいと聞いたとして、5000円をカンパしたと誇らしげに発信し、アーカイブに残っている
- 5000円という情報の出所:
- 5000円の件は支持者も、おかしな発言をし始めた文長すら言わず、堀口しか言っていない
- 田中東子は5000円というメッセージを堀口から聞いたとしか思えない
- その他の痕跡:
- 似た人物が並んで写る動画も残っており、堀口とのつながりがあると考える
■ 10. 裏アカウント黒沢子の言動
- 傲慢さの表れ:
- 自分の言っていることは理解してもらえるという驕りが見える
- 親の立場によるマウント:
- ジャニーズのS君の親が経産省の官僚だという話題に、その人物の父は自分の父の部下だったと割り込んだ
- 自分のことならまだしも親の立場でマウントを取る点に、上級国民の驕りと苦労のなさが表れている
- サインをめぐる逸話:
- 父はとうに退職しているが嵐デビューの頃だったのでサインをもらっておくかと母に言ったところ、田中はジャニーズに興味がないと返され、母の目は節穴だと思ったと述懐している
- 性格の悪さがにじみ出ている
■ 11. コメント主の誘導意図
- 疑義の連鎖による誘導:
- 6月にログインできたことも本当ではないかもしれない、スクショも偽物かもしれない、ゆえにサマーコースではない、という誘導
- 原本をめぐる擁護:
- 原本が折れるのを嫌ってコピーを出したかもしれない、という意味不明な擁護
- 本人は原本と称し、カ原先生にまで原本と書かせている
- 誘導の破綻:
- なぜ堀口のこの発言だけが信じられるのかを理解していない
- 6月15日に入手した途端にログインしたとしか思えない
- 近すぎる立場:
- ここから疑えばうやむやにできると考えており、対象に近すぎて見えていない
■ 12. 配信の扱い
- メンバーシップ限定で公開し直し、3日後ぐらいに一般公開する設定にする
昔とある女性コスプレイヤーに粘着して開示請求されて慰謝料を支払ったことのある女です
りくりゅうを叩いている人への反応として「なんでりくりゅうを叩くの?」「嫉妬か?」みたいなポストをよく見かけるので、私自身の認知行動療法ついでにその心理を解説したいと思います
幸い私は精神科への通院とカウンセリングによっていまではある程度症状が寛解したのですが、とはいえりくりゅうを見ると普段抑え込んでいる何かが疼き出してXで暴言を吐きたくなります
それがなぜなのかを紐解いて自分の精神の安定の糧にしたいと思います
まず前提として、
私を含めてりくりゅうを叩きたくなるような人というのは大変な抑圧を受けて育ってきた経験があります
私の場合は両親が厳格かつ夫婦仲が非常に悪く、幼少期から人の顔色をうかがう癖がつきました
ここに中学時代に開花したオタク趣味が合わさって、いわゆる女オタクの村ルール的なものを内面化させてしまいました
平たく言えば自己肯定感が低く自他境界があいまいな上に精神的には潔癖症で、とにかく人の和を乱す行為が許せない、暗黙のルールを破る奴が許せない
自分を許せないのと同じくらい人に対しても潔癖さを求めるクソめんどくさい人格が形成されました
おそらくりくりゅうを叩いている人も両親からの精神的な虐待とか学校でのいじめとか男子からのからかいとか思春期にそういう抑圧をたくさん受けてきた人なのだと思います
私が開示請求を受けたのはとあるコスプレイヤーを愚痴垢で叩きまくっていたからですが、この行為は上記の人格に由来します
そのコスプレイヤーは私の好きなゲーム作品のとあるキャラについて露出の多いコスプレをよく投稿していました
その光景を見て私のインナーチャイルドが暴れてしまったのです
「なんでキャラを汚すの?」
「ていうか普通鍵垢にしない?」
「なんでおっぱいを晒してインプ稼ぐの?」
「なんで恥ずかしいと思えないの?」
「ゲームの制作者に失礼だと思わないの?」
「お前のせいでこのゲームのファンの品位が落ちているんですけど?」
「ゲームの純粋なファンの名声を落として楽しいの?」
自分で書いていて恥ずかしい限りですが自他境界があいまいすぎて、このコスプレイヤーを叩くことはゲームのファンのためでもありキャラを守るためでもありみんなのためなのだと本気で思っていました
実態としては自分と他者の境界が曖昧なため、そのコスプレイヤーの行動を自分の体験としてシミュレーションしてしまい、「自分みたいなデブスがもしそんなコスプレを披露したら周囲からどう批判されるか」「ネットでどんなふうに叩かれるか」という恐怖心や羞恥心に苛まれ、その不快感に耐えられず攻撃に走ってしまっていただけです
りくりゅうを見ているときに感じる苛立ちもこれに非常に近いです
りくりゅうは人前でイチャつきます
それが私みたいな人格の人間には耐えられないのです
「普通そんなイチャつかないよね?」
「普通みっともないって思うよね?」
「別に興味ない人からしたら不快なだけなんですけど?」
「婚約発表して幸せアピールですか?」
「それって性格悪くない?」
「品位にかけるよね?」
といったように「周りの人が迷惑なんですけど!?」といった皮を被って攻撃したくなります
この皮をめくって自分の心理を分析すると、「私のようなデブスがりくりゅうみたいに公然とイチャついたらデジタルタトゥーとして一生残る」「バカみたいな勢いで晒し者にされてぶっ叩かれる」という羞恥と恐怖心が立ち表れてきます
お察しの通り私の両親は性的な面についても厳格で、それゆえに思春期からR18のBLをある種の背徳として隠れながら楽しんできました
人前でイチャイチャするのはとてもとても恥ずかしいことだという抑圧を強固に内面化してしまっています
これに自他境界のあいまいさが合わさってりくりゅうペアと自分が重なってしまい、羞恥心と恐怖心に耐えられず攻撃性が立ち上がってしまうのです
私の場合はコスプレイヤーの方に訴えられたという経験がある種の劇薬になってりくりゅう叩きをせずに済んでいます
最近知ったことですが、普通の人は駅前とかでカップルが公然とイチャついていても殺意を抱かないそうですね
私は未だに羞恥と恐怖からそのカップルをぶん殴りたくて仕方なくなります
というわけで、りくりゅう叩きについて一概に「嫉妬」だとまとめるのは正鵠を射ていないと思います
認知行動療法ついでのn=1の経験談ですがなにか参考になれば幸いです
■ 1. 田久保前伊東市長の新たな闘争
- 学歴詐称騒動の当事者:
- 静岡県の田久保眞紀・前伊東市長は学歴詐称騒動で世間の注目を集めた
- その田久保氏が新たな闘争を始めた
- 直撃取材の場面:
- 8月上旬、伊東市内の関係先に現われた田久保氏に声をかけた
- 逡巡の末、田久保氏は自ら語り始めた
■ 2. 住民訴訟と訴訟参加への逡巡
- 市民二人による住民訴訟:
- 7月30日、伊東市民二人が静岡地裁に訴訟を提起した
- 市議選費用約4950万円を田久保氏に請求するよう市に求める内容である
- 訴訟に至る経緯:
- 除籍の事実を隠して東洋大学卒と偽ったとして、田久保氏は昨年9月に不信任決議を受けた
- 田久保氏は議会を解散し、翌月に市議選が行われた
- 訴訟参加をめぐる本人の態度:
- 田久保氏はこの事態に非常に驚いていると語る
- 利害関係や当事者適格があれば訴訟参加制度で第三者も裁判に参加できると説明する
- 自分にも資格はあるが、参加すればまた注目を集めるため迷っていると述べる
■ 3. 学歴詐称に対する本人の認識
- 卒業したと思っていたという弁明:
- 田久保氏は自分も大学を卒業したと思っていたため、特に問題を感じていなかったと語る
- 堀江貴文氏の発言の援用:
- 堀江貴文氏が「東洋大なんてFラン」で除籍か卒業かなど誰も気にしていないと言っていたと引用する
- 田久保氏はその見方が本当に正しいと同調する
■ 4. 母親が語る学歴問題の経緯
- 卒業アルバムの違和感:
- 大学から卒業アルバムを購入できるという案内が来て、母親は1万円を払って購入した
- そのアルバムに眞紀が写っておらず、母親は違和感を抱いた
- 除籍の連絡がなかった事実:
- 除籍になるなら大学から保証人に連絡が来るはずだが、それがなかったのも事実だと母親は語る
- 学費の支払い:
- 母親は4年分の学費をきちんと振り込んでいた
- 今となっては知らぬは親ばかりだったのかと母親は振り返る
■ 5. バイク便時代の回想
- 大学卒業後という言い間違い:
- 田久保氏は大学を出てと言いかけ、出ていなかったと言い直して笑う
- バイク便の仕事:
- 田久保氏は個人事業主として業務委託でバイク便の仕事を始めた
- 週2回、貸切ライダーとして『週刊新潮』と『FOCUS』の仕事も担当した
- 主に写真のフィルムの運搬を受け持っていた
- スピード違反による免停:
- スピード違反で免停となり、バイク便の仕事は3〜4年で辞めることになった
- ご成婚パレードの思い出:
- 免停の直前にあたる1993年6月、今上天皇のご成婚パレードがあった
- カメラマンと共にベタ張りしたことを懐かしい思い出として語る
■ 6. 刑事処分の状況と再出馬の意向
- 三つの容疑での不起訴:
- 今年6月、田久保氏は公職選挙法違反など三つの容疑に関して不起訴となった
- 有印私文書偽造・同行使罪などでは在宅起訴されている
- 地元での再出馬のうわさ:
- 地元では早速、再出馬のうわさがささやかれている
- 政治家へのこだわりの否定:
- 田久保氏は今のところ再出馬は考えていないと語る
- 強制終了されたが、流れに乗って市長になっただけで政治家へのこだわりはないと述べる
- 現在の日課:
- 来たる裁判に備えて資料を作り、誹謗中傷対策に取り組む毎日である
■ 7. 誹謗中傷対策としての削除要請
- 四六時中パソコンに向かう日々:
- 眞紀は四六時中パソコンを見ていると母親は明かす
- 自分の写真を無断で使ったり誹謗中傷したりするユーチューバーやSNSを見つけている
- 片っ端からの削除要請:
- 見つけたアカウントに片っ端から電話などをして削除要請を行っている
- 個人情報を勝手に使って金儲けするのは許せないというのが本人の言い分である
- もう1000件くらいは削除したと本人は話している
■ 8. 伊東市民の受け止め
- 不屈か懲りないだけなのかは判然としない
- 伊東市民の悩みの種は尽きない
■ 1. 日本人裁判官への米制裁
- 制裁対象となった日本人:
- ICC(国際刑事裁判所)所長を務める日本人裁判官の赤根智子氏が、アメリカ政府から経済制裁を受けている
- 2026年8月18日、トランプ政権が赤根所長を制裁対象に指定した
- 赤根氏はテロリストでも犯罪組織幹部でもない:
- 日本で長く検察官を務め、日本政府の推薦でICC裁判官となり、現在はそのトップを務める人物
- 問題の本質:
- 一人の裁判官の処遇にとどまらず、「法の支配」に関わる問題である
■ 2. ICCとは
- 重大な国際犯罪を裁く常設国際裁判所:
- ジェノサイド、人道に対する犯罪、戦争犯罪、侵略犯罪など、国際社会全体の関心事である最も重大な犯罪を対象とする
- 犯罪を犯した個人の刑事責任を追及するためにつくられた
- 発足と日本の加盟:
- 2002年に発足し、日本は2007年に加盟している
- 日本政府自身もICCを「法の支配」を推進する重要な存在として一貫して支持してきた
- ICJとの違い:
- ICJは国家と国家の争いを扱い、ICCは重大な国際犯罪を犯した個人の刑事責任を扱う
- どちらもオランダのハーグにあり名前も似ているため混同されやすい
- ICJは国連の主要機関の一つだが、ICCは「ローマ規程」という条約に基づく独立した裁判所で国連の一機関ではない
- ICCの最大の特徴:
- 相手が国家元首や軍の指導者であっても、重大な国際犯罪について「一人の人間」として責任を問える
- 当然ながら、それを快く思わない国家も存在する
■ 3. 赤根智子の経歴
- 刑事司法の専門家:
- 1956年愛知県生まれ、東京大学法学部卒業後に検察官となる
- 法務省法務総合研究所長、国際司法協力担当大使、最高検察庁検事などを歴任した
- 日本政府による正式指名:
- 2016年、日本政府が赤根氏をICC裁判官選挙の候補者として正式に指名した
- 外務省は理由を、我が国が重視する国際社会における法の支配の推進にも寄与する、と説明している
- 選出とICC所長就任:
- 2017年のICC裁判官選挙で第1回投票88票を獲得し、トップ当選した
- 2024年3月、日本人として初めてICC所長に選出された
- 日本政府による歓迎:
- 政府はICCの役割がますます重要になっているとして就任を歓迎した
- 国際社会における法の支配の推進に積極的に貢献していくと表明している
- 本人は当初消極的だった:
- 自ら裁判官になりたいと手を挙げたわけではなく、日本政府・法務省側から出馬を強く要請された
- 迷った末に引き受けたとインタビューで語っている
■ 4. 制裁の実態
- 制裁の内容:
- 米国内の資産凍結、米国への入国制限、米国人・米国企業との取引禁止などが科される
- アメリカに行かなければ済む話ではない:
- 現在の世界経済は、米ドルやアメリカ企業のサービスと切り離して生活することが非常に難しい
- 赤根所長への実害:
- 8月26日のインタビューで、すでにクレジットカードが使えなくなっていることを明らかにしている
- 他のICC判事の事例:
- 2025年に制裁を受けた別のICC判事は、AmazonやGoogleのアカウントが突然停止した
- 購入済みの電子書籍まで利用できなくなった
- 制裁の性質:
- ある日突然クレジットカードやGoogle、Amazonが使えなくなり、場合によっては銀行取引にも影響する
- 一人の人間を世界規模の経済・情報インフラから締め出す力を持つ制裁である
■ 5. 制裁の背景にある逮捕状
- ネタニヤフ首相らへの逮捕状:
- ICCは2024年11月、イスラエルのネタニヤフ首相と当時のガラント国防相に逮捕状を発付した
- ガザでの戦争犯罪や人道に対する犯罪の疑いによるものである
- ICCの判断内容:
- 民間人を飢餓状態に置くことを戦争の手段として用いた戦争犯罪、殺人、迫害などの人道に対する犯罪について、両氏が刑事責任を負う合理的な根拠があると判断した
- 民間人に対する攻撃を意図的に指揮した戦争犯罪についても責任を問うている
- イスラエルと米国の反発:
- イスラエルと同国を強く支持するアメリカが猛反発した
- そもそもアメリカはICCの加盟国ではない
- 大統領令による制裁:
- トランプ政権は2025年2月、ICCへの制裁を命じる大統領令を発出した
- 大統領令にはネタニヤフ首相とガラント元国防相への逮捕状を根拠のないものと非難する文言が明記されている
- 制裁の背景にネタニヤフらへの捜査・逮捕状があることは、アメリカ政府自身が認めている
- 制裁対象の拡大:
- トランプ政権はICCの検察官や裁判官らを次々と制裁対象に指定した
- 2026年8月18日、対象がついにICCのトップである赤根所長にまで及んだ
- 裁かれる側ではなく、裁こうとした側が制裁されている
- プーチン大統領への逮捕状:
- 2023年、ICCはウクライナ占領地域からの子どもの違法な移送・追放に関する戦争犯罪の疑いでプーチン大統領に逮捕状を出した
- この逮捕状を出した3人の裁判官の一人が赤根智子氏だった
- その後、ロシアは赤根氏を指名手配した
- 赤根氏の立ち位置:
- プーチンであろうがネタニヤフであろうが、国家の力とは関係なく国際法に基づいて判断するICCの最前線にいた人物である
■ 6. 批判の自由と制裁の別問題性
- ICC批判そのものは否定しない:
- 米国側はICCを政治化された裁判所などと批判している
- ICCの判断を批判する自由はあり、逮捕状の妥当性を議論することもできる
- 司法機関だからといって、その判断が絶対に正しいわけでもない
- 批判と個人制裁はまったく別の話:
- 気に入らない司法判断をした裁判所の裁判官個人に、国家が経済制裁を科すことは別次元の問題である
- 赤根氏自身が何か犯罪を犯したわけではなく、国際司法機関の裁判官として職務を遂行しただけである
- その結果、世界最大の経済大国から個人として制裁され、実際にクレジットカードまで使えなくなっている
- 制裁の広がり:
- ICCの18人いる裁判官のうち9人が、アメリカの制裁対象となっている
■ 7. 日本政府の関与と対応
- 日本はICCを支持してきた国:
- 2007年の加盟以来一貫してICCを支持しており、外務省のページにも日本はICCを強く支持していますと明記されている
- 高市首相の支援表明:
- 今年1月7日、赤根所長は首相官邸を訪れ高市早苗首相と会談した
- 高市首相は、日本は法の支配を重視しており、ICCがその役割を果たせるよう日本政府としてICC及び赤根所長を力強く支援していく、と伝えた
- わずか数か月後の制裁:
- 日本政府が送り出し、法の支配の象徴として支援してきた日本人が、日本最大の同盟国から制裁された
- 政府の公式声明:
- 8月19日、日本政府は今回の措置は大変残念です、との声明を出した
- 関係国等と意思疎通を取りつつ、国際社会における法の支配の強化に取り組んでいくとした
- 高市首相も大変残念と述べた
- その後の表現の強まり:
- 日本の立場と相いれるものではない、大変深刻に受け止めている、と表現を強めている
- 高市首相は制裁発動前に赤根所長を対象にしないよう米側に累次にわたりぎりぎりまで働きかけたと説明している
- 事前の働きかけと事後対応の違い:
- 高市首相の説明はあくまで日本政府側の説明であり、重要なのは制裁された後である
- 少なくとも現時点で、日本政府がアメリカ政府に正式に抗議した事実は確認できない
- 制裁を撤回するよう正式に要求した事実も確認できない
- ハシゴ外しではないか:
- 本人が躊躇していたICC入りを強く後押ししておきながら、実際に制裁されれば正式な抗議も撤回要求も確認できない
- わずか7か月前に力強く支援すると本人に伝えた日本人であり、大変残念で終わっていい話ではない
- 自ら国際社会へ送り出した日本人すら守り切れないなら、誰が安心して国の要請に応えられるのか
■ 8. 赤根所長が日本に求めたこと
- 日本記者クラブでの会見:
- 8月26日のオンライン会見で、繰り返し語ったのが法の支配だった
- 日本政府への評価:
- これまでの日本政府の対応そのものを否定しているわけではなく、日本からの支援に感謝を示している
- 日本への要請:
- ICCと世界の法の支配を守り抜くための最大限の努力を求めている
- 日本はアメリカの同盟国だからこそ、ICCの重要性と正当性をアメリカに伝え、これ以上の制裁のエスカレートを防いでほしい
- 日本が中心となることへの期待:
- アジアの大国としてアメリカと太いパイプを持つ日本が中心となって動いてほしい
- 締約国と連携しながら、アメリカの強い制裁に対して抗う手段を提供してほしい
- 各国の態度を見るにつけ、日本に頼りたいし頼るしかないとの思いを強めている
- 世界が見ている:
- 日本が圧力に負けるのか、周辺国と協力してICCを支えるのかが問われている
■ 9. 法の支配か力の支配か
- 法の支配は相手を選ばない:
- 相手が日本最大の同盟国であるアメリカになった途端に大変残念で済ませるのは、都合のいい相手にだけ適用する態度である
- 相手が強大であればあるほど、法によって権力を縛る必要がある
- それこそがRule of Law、法の支配という考え方である
- 個人制裁が常態化した先にあるもの:
- 気に入らない司法判断に関わった裁判官を経済的に締め上げることが当たり前になれば、裁判官は法律に照らして正しいかではなく、この判決を出したら大国から何をされるかを考えざるを得なくなる
- それは司法ではなく、力の支配である
- 普通の人間にも及ぶ影響:
- 遠いハーグにある国際機関だけの話ではない
- 権力より法が上にあるという原則が崩れれば、その影響を最後に受けるのは権力を持たない普通の人間である
- 分岐点:
- 法によって力を縛る世界を守るのか、力のある者が法までねじ伏せる世界を許すのか、その分岐点にいま私たちは立っている
■ 10. 署名活動への呼びかけ
- 赤根所長の言葉:
- 8月26日の会見で、ICCは決して負けませんと語った
- 最後に英語でJUSTICE WILL AND SHOULD PREVAILと続けた
- これは正義は勝つだけでなく、正義は勝たなければならないという言葉である
- 正義は自動的に勝たない:
- 正義は黙って見ていれば勝手に勝ってくれるものではない
- 署名活動の開始:
- 赤根所長への制裁撤回と、日本政府に支持・保護の具体的行動を求める署名活動が始まっている
- 宛先は高市首相、茂木外相、平口法相、そしてアメリカ政府である
- 要求内容は制裁の即時撤回、日本政府による具体的な支持・保護、ICCの独立性を守るための行動である
- 署名への反響:
- 8月26日の時点で署名は8万を超えた
- 赤根所長自身が毎朝毎晩署名サイトを見ており、市民から寄せられる声について時々涙が出るほどうれしいと語っている
- 呼びかけ:
- 一人の市民として、日本政府には赤根所長を守ってほしいと声を上げたい
- アメリカ政府には、赤根所長をはじめとするICC関係者への制裁を撤回してほしい
- 賛同する方はぜひ署名に参加してほしい
- 署名の意味:
- 一人の日本人を応援するためだけの署名ではなく、法よりも力が強い世界にしないための署名である
■ 1. 下地幹郎の不出馬と構図の変化
- 下地幹郎の不出馬表明:
- 沖縄県知事選の告示前日に自身のXで不出馬を表明し、自民党と政策協定を結んだ
- 従来の構図:
- 現職の玉城デニーと対抗馬の古謝玄太の二択に、第三極として下地が出馬表明していた
- 三つ巴なら玉城有利:
- 下地に当選の確率はほぼないが一定の支持基盤があり、現政権以外の側で票が割れる
- 票が割れれば現職の玉城デニーがかなり有利になる情勢だった
- 下地の合流先:
- 自民党と政策協定を結んだ以上、古謝側に入ったことになる
- 玉城陣営へのサプライズ:
- 下地の支持者が全員そちらに乗るかは難しいところだが、玉城陣営にとっては驚きの展開
- 古謝優勢の空気:
- ざっくり言えば古謝玄太が行けるかもしれないという空気感がこの時点で出てきた
■ 2. 自民党内部調査が示す情勢
- 門田隆将による公表:
- 保守系ジャーナリストの門田隆将がXやYouTubeで自民党の独自調査結果を入手したと公表した
- ネット上の驚き:
- 玉城デニーがリードするという数字に、この期に及んでまだ優勢なのかと驚きが広がった
- 8月15日・16日調査の数字:
- 玉城デニー45.5%、古謝玄太41.1%、下地6.0%
- ポイント差の推移:
- 7月上旬は9ポイント差
- 7月中旬と8月上旬は6ポイント差
- 8月中旬は4ポイント差
- 情勢の解釈:
- わずかな差で玉城がリードするが、その差は着実に縮まり古謝玄太が追い上げている
■ 3. 下地の政局的判断
- 自民党総裁選のような展開:
- 地方の選挙では珍しいパターンとなった
- 当選見込みのない立場の活用:
- 下地は沖縄の有力者だが、知事選に関しては当選の見込みがない
- いったん出馬を表明して一定の支持基盤を示せば、どちらに味方するかで絶大な恩を売れる
- レバレッジ効果:
- 出馬してから取りやめることで自分の実力にレバレッジを効かせ、次の知事に恩を何倍にもして売れる
- 判断のタイミング:
- 直前までどちらが勝つかを見極め、古謝が追い上げる情勢を踏まえて古謝陣営に乗った
- 勝算の確証:
- 自分の支持者や人脈をフル動員して古謝に乗れば勝てるという確証を得たからこその決断
- 結果の不確実性:
- 実際の結果は蓋を開けてみなければ分からない
■ 4. 自民党の総力戦
- 選挙の構図:
- 自民党などが推薦する新人で前宜野湾市副市長の古謝玄太(42歳)が、3選を目指す現職の玉城デニー(66歳)に挑む
- 日程:
- 27日告示、投票は9月13日
- 高市首相の号令:
- 25日の党役員会で推薦候補をしっかり応援していこうと呼びかけた
- 首相と選対委員長の面会:
- 西村康稔選挙対策委員長と2人で面会し、勝利に向けてやれることを全てやると強調した
- 自民の構え:
- 県政奪還の好機と見て総力戦の構えを見せ、告示後には党幹部が続々とてこ入れに入る予定
■ 5. 日本対中国の戦い
- 沖縄の地政学的位置づけ:
- 国防の最前線にならざるを得ないお国柄
- 分断のリスク:
- 自民党政権と沖縄が分断された状況では、中国がまた入り込んでくるためまずい
- 選挙の本質:
- 玉城デニー対古謝玄太の戦いではなく、日本国政府ないし自民党と中国共産党の戦い
- 勝敗の必要性:
- どう考えても日本に勝ってもらわないと困るため、自民党政権は絶対に勝たなければならない
■ 6. 両陣営の勢力
- 古謝陣営の推薦:
- 自民と日本維新の会のほか、国民民主、参政、日本保守の各党から推薦を得た
- 公明党県本部も推薦し、自民県連幹部は保守勢力が結集する玉城包囲網だと語る
- 玉城陣営の勢力:
- 立憲民主党や共産党などのオール沖縄勢力
- オール沖縄への評価:
- 全然オールではないと散々繰り返し指摘されている
- 立憲や共産といった左翼の人たちであり、普通に考えたら終わっている
■ 7. 沖縄の情報環境と同調圧力
- 数字に表れる難しさ:
- 世論調査や自民党独自調査を出しても、現職の玉城デニーにかなり有利な数字が出てしまう
- 情報源の違い:
- ネット社会になっても、沖縄の高齢者には昔から言われてきたことや沖縄で作られた常識が効いている
- 沖縄のメディアの影響がいまだ強い
- 基地問題の空気:
- とにかく基地反対と言っておかないといけないという同調圧力が極めて強い
- 議論の偏り:
- 正しい情報に基づくフェアな議論ではなく、最初からかなり偏向し歪んでいる
- その結果、ただの反基地活動家たちに引っ張られやすくなっている
■ 8. 物理的圧力と現職の権力
- 応援先による報復:
- 玉城デニーを応援しないとひどい目に遭う、古謝玄太を応援するなら知らないという話が割とリアルにある
- 選択の困難:
- 純粋にどちらがよいか選べる状況なのかが難しい
- 現職の権力:
- 現職知事は絶大な権力を持ち、沖縄の特殊なお国柄も加わる
- 反基地の絶対化:
- 盲信的な反基地活動が絶対的な正義として長年ずっと言われてきた
■ 9. 玉城県政の行き詰まり
- 異常な情勢:
- 今年春の辺野古での同志社国際高校の悲惨な事件があってなお、玉城デニーに当選の目があるのは異常
- 本来あるべき結論:
- 反基地は頭がおかしい、中国に乗っ取られる、玉城デニーに任せてよいわけがないという結論が当たり前
- これまでの不祥事や事件も玉城デニーの責任という結論に、普通の議論が行われていれば至るはず
- 国との訴訟での敗訴:
- オール沖縄は2014年の知事選から普天間飛行場の辺野古移設反対を全面に掲げ、勝利を重ねてきた
- 23年に移設先の設計変更を巡る国との訴訟で県が敗訴し、工事阻止の手立てを失った
- 反対派の詰み:
- 無理なことを掲げても無理なものは無理であり、反対派は論理的にも現実的にも打つ手がゼロ
- 玉城の板挟み:
- 手立てを失い基地問題には触れたくない状況でも、今まで言ってきた以上は言わなければならない
- 選挙での後退:
- 24年に県議会で少数に転じ、今年2月の衆院選では県内全4選挙区で自民党に敗北した
- 抗議船の転覆事故:
- 3月に玉城氏を支援する移設反対団体のヘリ基地反対協議会が運航した船が抗議中に転覆した
- この事故で女子高生らが死亡した
■ 10. 普天間移設反対の論理矛盾
- 移設が必要な理由:
- 普天間飛行場の周囲に市街地や施設ができ、住民が多く住み学校も近い
- 事故が起これば住民が犠牲になるため、住民を守る必要がある
- 市街地の基地の危険:
- 市街地の中に基地があれば騒音がひどく、事故の確率もあり危ない
- 移設合意の経緯:
- 日米で合意してより安全な場所を選定した結果、現実的に辺野古への移設という形になった
- 反対の矛盾:
- 危険だからどこかへ行けと言っていたのも左翼であり、右左に関係なく物理的に危ないなら移設した方がよい
- 移設に反対するなら普天間はそのままでよいと思っているのかという話になる
- 命の軽視:
- 論理的にも現実の政治としても意味が分からず、人の命を何だと思っているのかという話
- 継続期間:
- 意味の分からない主張を10年、20年ほど続けている
■ 11. 沖縄への呼びかけ
- 共産党への見方:
- 本音では日本が潰れて中国の属国になった方がよいと本気で思っていそう
- 議論の無意味さ:
- 日本人が中国に占領されればよいと内心思う相手に、日本や沖縄のためと真面目に提案しても意味がない
- 危機としての認識:
- 議論するまでもなく、こうした勢力に権力を持たせる危険を日本の危機として沖縄の人たちにも考えてほしい
- 今回の見通し:
- 古謝玄太が追い上げる中で下地幹郎が乗ったインパクトは大きい
- まだ油断はできないが、結構いけるのではないか
大学の卒業証書を偽造した罪などで在宅起訴されている静岡県伊東市の田久保真紀前市長のパソコンから、偽造された卒業証書のデータが見つかっていたことが関係者への取材で新たに分かりました。近く始まるとされる裁判の重要証拠になるとみられます。
田久保前市長は去年、インターネットで注文した東洋大学学長ら印鑑を使って卒業証書を偽造し議長らに見せた有印私文書偽造などの罪で在宅起訴されています。
捜査関係者によりますと田久保前市長の自宅から押収したパソコンをサイバー捜査により解析したところ偽造した卒業証書のデータが見つかったということです。
この事件に関する裁判は間もなく始まるとされていますが、田久保前市長側が無罪を主張する方針を固めたことも分かりました。
現在、事件の争点や証拠を事前に整理する「公判前整理手続き」が行われていますが、田久保前市長側は24日、「本人は(卒業証書を)作成していない」という旨の主張を書面で裁判所に提出したということです。
田久保前市長側は、学長などの印鑑を自ら注文したり受け取ったりした事実はなく、印鑑などが注文されたのは学歴詐称疑惑が公になる前で偽造する動機がないした上で「卒業証書が偽物だとすれば第三者が作成したものである」と主張する方針だということです。
また、百条委員会で虚偽陳述した地方自治法違反罪に関しても無罪を主張する方針です。
チラ見せした卒業証書を巡っては県警が任意で提出を求めていましたが田久保前市長側は「押収拒絶権」を主張し、提出を拒否しています。
■ 1. 証拠公表後に起きた事象
- 学歴詐称の証拠公表:
- 堀口英利の学歴詐称の証拠をメンバーシップで8月18日に公表した
- 直後に始まった爆破予告:
- 翌8月19日の朝9時から、自分の名前を使った爆破予告が各所に飛んでいる
- 8月19日から20数日にかけて爆破予告が急に活発になったらしい
- アンチスレッドの荒らし:
- 5ちゃんねるの自分に対するアンチスレッドが、IPを変えながらの荒らしで埋まっている
- 幕末の長州の比喩:
- 暗殺の犯人が長州で確実という状況で、なぜか長州の屋敷の近くでぼや騒ぎが起きる
- そこで「長州は被害者だ」と主張する構図と同じである
■ 2. 擁護側から出ている言い訳
- 提示されている二つの弁解:
- 秋パンスレやアンチスレで「原本と勘違いしただけ」という主張が出ている
- 「原本を折ってはいけないのでコピーしただけではないか」という主張も出ている
- 突拍子もない弁解:
- ある意味で論理的思考力テストのようなものである
- 弁解が出る背景:
- KCLの発行実態が判明した以上、こうした言い訳が出てくること自体は理解できなくはない
■ 3. KCLの証明書発行の実態
- 公式用紙への印刷:
- KCLは証明書を印刷して出す場合、必ず公式の書面、公式の用紙に印刷する
- 厚紙などではない
- 押印と署名は手作業:
- 押印と署名を手で行うことが明らかである
■ 4. 2025年9月18日付の訴訟書面
- 引用の位置づけ:
- 堀口が神原弁護士をつけて自分を訴えた訴訟で、2025年9月18日に出された書面である
- 裁判所に残っている記録であり、当時動画で扱ったがその動画は現在消えている
- スペルミスへの反論:
- フォームにドットやコロンがついたりスペルミスが生じている点を偽造ミスだと指摘した
- これに対し、ドットやコロンがつく程度のスペルミスは通常あり得る動きであり本物だと反論された
- 神原弁護士の逃げ道:
- 「偽造とまでは言うことはできない」と述べ、本物であるとは断言していない
- 直筆でない署名への反論:
- 直筆の署名によるものではなく偽造であるという指摘に対する反論が書面にある
- 大学が必ず透かしのセキュリティをするという決まり事はないと主張している
- 住民票の写しだって1個1個判は押さないと主張している
- 厚紙への反論:
- その種の厚紙を使用することも偽物である根拠にはならないとまで言っている
■ 5. 「コピー」という保険の消滅
- 原本であると主張済み:
- 「本当に原本なのか、厚紙はおかしくないか」という指摘に対し、すでに原本であると答えてしまっている
- コピー説は成立しない:
- 「原本は原本のコピーである」という言い訳はもはや通用しない
■ 6. 残る言い訳の候補と不成立
- 想定される弁解:
- 国際郵便という設定であるため、配達した郵便局がすり替えたという説がある
- 郵便物を受け取った時に心身喪失状態にあったという説がある
- KCLが特例の嫌がらせをしたという説がある
- すり替え説の破綻:
- 受け取って開封した瞬間に厚みかどうかは見られたはずである
- その後すり替えられたという主張は通用しない
- 結論:
- 挙げた候補の中で現実的にあり得るものは一つもない
■ 7. 犯罪の確定
- 確定という判断:
- 学歴詐称はすでに確定しており、ついでに犯罪も確定した
- 主張をさせた狙い:
- 神原弁護士を使ってこうした主張をさせ、裁判所で認定させれば偽造も犯罪もバレなくなる
- 嘘の押し通しの帰結:
- 嘘をついている者はその嘘を押し通そうとする
- 結果として犯罪がより硬くなっただけである
■ 8. 神原弁護士の関与
- 偽造への関与はない:
- 好き嫌い.comに神原弁護士が証拠を偽造したという話があるが、偽造はしていないと考える
- 堀口が「国際郵便で受け取った本物です」と言って渡した以上、神原弁護士に偽造の余地がない
- 騙された立場:
- 神原弁護士はあくまで堀口に騙された側である
- 弁護士としての責任:
- 責任があるとすれば、一般的社会人としてありえない主張をした点が弁護士としていかがなものかという話になる
- クライアントを信じる前提に立つとしても、無理があるという点で争うのなら理解できる
- 共犯の可能性:
- 偽造証拠で行こうというやり取りの証拠が堀口から出てくれば、共犯として一緒に追及する
- 現時点でそれを見込むことはなく、堀口1人の犯行だと考える
■ 9. 結び
- 今のうちにシャバを楽しんでおけ
リベラル派がリベラルでなくなってしまっている原因は、大きく内的要因と外的要因に分けられます。
■ 1. 自殺相談事業の補助金不正受給
- 不正受給の内容:
- 東京都の自殺相談事業でNPO法人が補助金を不正受給し、約3780万円の返還請求を受けた
- 相談窓口や出前授業の実施回数、人件費を水増しして請求した
- 作文コンクールの審査員に対し、実際には支払っていない謝礼の架空の領収書を提出した
■ 2. 若年被害女性等支援事業との比較
- コラボの実績不足:
- 若年被害女性等支援事業では、コラボが原則週1回程度のアウトリーチ活動で受託した
- 実績は34件であり、1年52週に対して12回程度不足している
- 個別に精算していないだけで、計画通りに実施できなかった活動があっても満額を受け取っている
- 両事業の構造的同一性:
- 自殺相談事業は相談や授業の回数を水増しして請求した
- 若年被害女性等支援事業は不正受給ではないと主張されている
- どちらもやっていない分の金を請求しており、大きな構造としては同じ
- 判断を分ける唯一の差:
- 自殺相談事業は「やった」と嘘をついた
- 若年被害女性等支援事業は「やらなかったけどお金ください」が通っている
- 東京都に嘘をついたかどうかが判断の違いになっている可能性がある
- 納得できないため住民訴訟を提起している
■ 3. 破産による返還逃れと偽装解散疑惑
- 破産を理由とする返還拒否:
- 当該NPOは既に破産しており返還できないとしている
- 代表者に返金させるべきである
- 実質的に同一の後継団体:
- いじめ自殺防止国民運動本部なる団体が、はっきりとNPO法人再チャレンジ東京を名乗っている
- 新宿区のNPO活動団体登録簿では、代表者・平林とも、ホームページ、創立日がいずれも同一である
- ほぼ偽装解散に等しい
- 東京都に求める対応:
- 別名義の事実上同一団体と見られるが、資産や資金の移動の有無をまず調査すべきである
- その上でNPO法人再チャレンジ東京から返還させるべきである
■ 4. 代表者と公明党のつながり
- 平林とものプロフィール:
- 公明新聞記者を務め、月刊『公明』の編集長であった
- 公明新聞では1面コラムを15年担当していた
- 参院選出馬歴:
- 1989年の第15回参議院議員選挙の全国比例に、同じ誕生年で同名の平林ともが公明党公認で出馬し落選している
- 同じ年に生まれた同姓同名の別人が偶然2人いたのでなければ同一人物である
- 補助金利権としての性格:
- 自公政権の頃は自公利権と批判していた層が、公明党が立憲と合流すると市民の側に変化した
- これは補助金利権の類いである
■ 5. 弁明への批判
- 「持ち出しを埋めるためで、私腹を肥やしたわけではない」は何の免罪にもならない
- 赤字を埋めるためなら架空の事業を報告し領収書を偽造してよいわけではない
- 私腹を肥やしていないのではなく、自分たちの赤字事業を都民に無断で税金で穴埋めさせている
■ 6. 東京都の監督責任
- 再発防止より先にすべきこと:
- まず不正の全容を説明すべきである
- 平林ともとその周辺の関係者を明らかにすべきである
- 対応の遅れ:
- 返還請求の発表は2026年8月24日だが、不正の発覚は2024年までの聞き取りで浮上していた
- 2025年に破産して逃げられており、疑いの把握から現在まで黙って破産手続きを待っていたに等しい
- 債権届出もしていないはずである
- 被害者ではなく監督行政の問題:
- 東京都と小池百合子は騙された被害者ではない
- チェックできない補助金制度を何年も運用した
- 疑惑把握後も回収不能になるまで処分できなかったのは監督行政の問題である
- 活動継続への批判:
- 平林ともは2026年6月に平気な顔で茨城県教育委員会に出てきている
- 不正を行った人物に、学校や子供を相手に活動する資格は残っていない
■ 7. 名義貸しの責任
- 呼びかけ人と支援団体・企業:
- いじめ自殺防止国民運動本部には呼びかけ人や支援団体・企業として著名人や企業が並んでいる
- どうせそのうちシレッと名簿から消してもらって終わりになる
- いつ何を確認しどのような支援をしたのかを明らかにすべきである
- 名義貸しの実質:
- 無名の団体が自殺防止活動を名乗っても、行政や学校や記者は警戒し詐欺師と区別がつかない
- 著名人や大企業の名前が並べば、これだけの人が支えているならきちんとした団体だという信用が生まれる
- 名義貸しとは名前だけの提供ではなく、自分たちが長年築いてきた社会的信用を貸す行為である
- 確認義務:
- 団体の会計も運営体制も確認せず、自殺防止やいじめ撲滅という耳当たりの良い看板だけで協賛してはならない
- 「善意で応援しただけ」という説明も免罪にはならない
- 大義を掲げる団体こそ危険:
- 警戒されにくいのは、最初から悪そうに見える団体ではなく誰も反対しにくい大義を掲げる団体である
- 子供の命、いじめ防止、自殺防止、困っている人を救うといった大義が該当する
- だからこそ不正を試みる者も同じ大義を掲げる
- 大義の立派さではなく、会計や実績を確認しなければならない
- 相互のイメージ商売:
- 自分の善人イメージを団体に貸し、団体の善人イメージを自分の宣伝に利用している
- 社会的影響力のある人間が影響力だけ貸し、結果には責任を負わない構図である
- 著名人の名前が悪質な団体の信用調達のためのフリー素材になっている
- 呼びかけ人が負うべき責任:
- 不正受給そのものの責任があるとまでは言わない
- 十分な確認もせずに社会的信用を貸した責任がある
- 問題発覚後にその信用を回収する責任がある
- 自分の名前によって団体を信用した人々に説明する責任がある
- 名前だけ貸して問題が起きれば「私も騙された」で済ませる社会貢献は、むしろ社会悪になり得る
■ 8. リベラル側のダブルスタンダード
- リベラルは普段、自民党に対して同じことを言っている
- 世界平和統一家庭連合という名前だけは平和を願っていそうな団体に協賛を呼びかけられ、実態を知らずに応じた自民議員がいた
- その議員に「お前らは共犯者だ」と言っていた態度はクソである
■ 9. 今後の見通し
- 同種のニュースはどうせすぐ出る
- 補助金利権、公金チューチューは蔓延りすぎている
告発人・関川永子さん:
事務所金庫にある卒業証書らしきもの。これを早い段階に公表していれば、長きにわたりこの問題が長引くことはなかったと確信している
静岡県伊東市の市民が開いた会見。
前市長・田久保眞紀 被告の代理人である福島正洋 弁護士が証拠を隠滅したとして、東京地検に刑事告発しました。
田久保被告はニセのハンコを作って東洋大学の卒業証書を偽造し、議長たちに見せた罪などで在宅起訴されています。
卒業証書とされる文書は福島弁護士が事務所の金庫に保管していると主張していました。
当初警察への提出も示唆していましたが、強制捜査の際には・・・
福島正洋 弁護士:
今の時点で捜査側に話をして供述調書を作られても、こちらから証拠を渡しても、なにもいいことはない。もしこちらから何か出すとすればそれは公判段階
告発では、福島弁護士が卒業証書が偽造された可能性を認識したうえで、証拠を隠滅したと指摘しました。
告発人・関川永子さん:
公人であった田久保前市長の説明責任を回避するアドバイスをし、市民の知る権利を奪った
東京地検は告発を受理するかどうか検討するということです。