臨死体験の背後にある正確なメカニズムは不明のままだが、これまでの研究によると、呼吸と心拍が停止した後の2~20秒間、意識が保たれているという。自分が死んだ状態であることを自覚できるということになる。
呼吸や心拍が止まった後も、2秒から20秒は意識は残っていると、パーニア博士は言う。これは、酸素がなくても大脳皮質が持ちこたえられると考えられている時間だ。
大脳皮質は思考や意思決定を行う場所で、五感から集めた情報を読み解く役割も担っている。
脳に異常が無いのであれば、心停止しても血液に残った酸素によって脳死まで若干のタイムラグが生じるという仮説は確かに有り得そうな話だ。
脳死していないのであれば、感覚器からの入力を理解する猶予があるかもしれない。
気になるのは「それは苦痛を伴うのか?」であるが、脳への血流停止による脳の機能停止は柔道などの絞め技で失神する現象と共通するものがあるので、恐らく苦痛はないと考えられる。
単に意識が切れた後、速やかに脳死し生命活動の停止につながるのだろう。
であれば、老衰など穏やかな死の場合は苦痛が無いということであり、これはひとつの救いではないだろうか。
人工心肺装置に似たデバイスと特殊な保護液を利用することで、死後1時間が経過したブタの血液循環を回復させ、心臓などの重要な臓器機能を復活させることができたという。
この「OrganEx」の技術があれば、移植用臓器を守り、それを必要とする患者に臓器を届けやすくできると期待される。また心臓発作や脳卒中によって損傷した臓器や組織の治療にも役立つかもしれないとのことだ。
つまり死体の再起動に成功したというわけか
ブラックバス、日本の内水面で釣れる魚としては最強クラスに面白いんだよな。
他の魚とは格が違う感じある。
三菱重工によると、マイクロ炉の設計寿命は25年を目標としており、その間の燃料交換を不要にする。想定する熱出力は1MW、電気出力は500kWほど。大まかな比較だが、原子力発電所の大型軽水炉1基あたりの電気出力を1GWとすれば、マイクロ炉は数千分の1。前述のSMRと比べても、数百分の1程度の規模である。
マクセルは、硫化物系固体電解質を使用したセラミックパッケージ型の全固体電池「PSB401010H」を開発、製品化した。構造やプロセスに関する新技術の採用により、従来のセラミックパッケージ型全固体電池と比べ約2倍のエネルギー密度を実現。京都事業所(京都府大山崎町)で生産する方針で、医療や工場自動化(FA)、車載機器といった市場に展開したい考え。
セラミックパッケージ型全固体電池の従来品「PSB401515L」の容量や出力特性、耐熱性などを維持したままエネルギー密度を向上。FA機器やインフラ用機器のメーカーなどからの要望に応じて小型化も実現した。
また、新製品は105度Cの環境下で10年間使用できるほか、最大温度が約250度Cのリフローはんだ付けによる基板への表面実装を可能とする。
現在のパワー半導体の主流はSiで作製されているが,Siの物性値に起因し,モーター駆動制御時に一定の割合で熱エネルギーが発生し,CO2排出量の増加の原因となる。
モーター駆動用パワー半導体をSiからSiCに置き換えることにより,この熱エネルギーの大幅な削減が可能となり,2030年で1億4000万トン,2050年で2億8000万トンのCO2排出削減効果が見込まれるという。
現在,昇華法で作製されたSiCパワー半導体用基板が社会実装されているが,基板が高価かつ結晶欠陥密度が高いという問題がある。結果としてSiCパワー半導体デバイスが高価かつ低信頼性となり,市場拡大に踏み切れていない。
そこで研究グループは,AI技術を応用したプロセスインフォマティクスを用いて,コンピューター内に実際の結晶成長を疑似的に実現する装置を構築した(デジタルツイン)。これを用いることで,数百万回レベルの試行をコンピューター内で短時間でできるようになり,遺伝的アルゴリズムなどの最適化手法を用いることで,条件を素早く求めることができるようになった。
結果として,3inchから6inchまでの口径拡大を昇華法の10年程度に対して約1年実現し,溶液成長法において世界で初めて6inchの結晶を実現した。さらに,8inch単結晶基板の開発に取り組んでおり,現在,7inch弱の結晶を実現している。
「なぜ環境保護は大切なの?」って疑問に、倫理観や道徳に訴える回答をするのは非科学的で好きじゃない。この話題でいつも思い出すのは、(通信販売じゃないほうの)アマゾンでウレタンを分解するキノコが発見されたってニュース。18世紀には何の役にも立たないキノコだった。
ポリウレタンを分解できる微生物は、その後、世界中のゴミ捨て場で発見されるのだけど……それはまた別のお話。
重要な点は二つ。この世界には、思いもよらない「役に立つ生物」がたくさんいるってこと。そして、23世紀に役立つ生物を、21世紀の現時点では予測できないってこと。
1種のキノコを守るためには、そのキノコが棲息する環境を丸ごと保護する必要がある。一つの森の中で食物連鎖がどういう風に絡まり合っているのか、すべて解明するのは現実的には不可能だからだ。1種の昆虫が滅んだら受粉できなくなった別の木が滅び、その枯れ木に生えるキノコも滅ぶかもしれない。
もしかしたら、ステラーカイギュウの脂肪から素晴らしい抗癌剤を発明できたかもしれない。リョコウバトから、鶏肉の生産効率を数倍にする遺伝子を発見できたかもしれない。フクロオオカミの血から減量薬を作れたかもしれない。
でも、現在では確かめようがない。彼らはもう地球上に存在しないからだ。
生物とは生きた情報記録媒体であり、彼らの体内には私たちの生活を豊かにする遺伝情報が――膨大な情報が――眠っている。環境破壊とは「役に立つ情報があるかどうか」を調べもせずに、ハードディスクドライブを叩き割るようなものだ。
ペニシリンが発見される以前の世界で、果物に生えたアオカビを指さして「これが将来、人類の命を救う」と訴えても、周囲の人々からは気の狂ったバカだと笑われただろう。「未来は予測できない」とは、そういう意味だ。大抵の人は、今と同じ暮らしが何百年、何千年も続くと信じて生きている。
一万年ちょっと前、私たちの暮らす集落の近くに変わったオオカミが現れるようになった。ヒトをあまり恐れず、ヒトの出す残飯をあさる汚いオオカミだ。
私たちの中でも変わり者の誰かが、それに餌を与え、飼育するようになった。おそらく周囲の人々は「そんな動物が何の役に立つ?」と笑っただろう。
私たちがイヌやネコと生活できるのは、その祖先が絶滅していなかったからだ。私たちが絹の衣服を着れるのは、私たちが蜂蜜を味わえるのは、私たちが牛肉や鶏肉、豚肉に舌鼓を打てるのは、その祖先が絶滅していなかったからだ。このリストは、どこまでも長く続く。
生物は生きた情報保存媒体であり、自然環境は有用な情報の眠る鉱脈のようなものだ。じつのところ、この情報を丸ごと保存するのにもっとも安上がりな方法が、自然環境を保護することだ。生物を一種ずつ単離して、飼育して、冷凍保存するよりも、自然をそのまま保護するほうが安い。
たとえば何の変哲もない池にも、数百~数千種類の動植物が生息している。微生物まで入れれば数万~数十万という桁になる。それら一種ずつを水槽やシャーレに移して飼育するのと、池を一つ丸ごと保全するのとを比較して欲しい。誰が飼育するのか?一体どこで?まず間違いなく、前者のほうが高くつく。
人類が養蚕を始めたのは5000年ほど前だという。蚕の祖先と出会う以前の人類は「絹の服」など想像できなかったはずだ。繊維業が20世紀の日本の経済発展を助け、先進国の仲間入りを果たす原動力になることなど、5000年前の人々には絶対に想像できなかった。
でもまあ、「将来世代のために生物多様性という遺伝情報の資産を残しましょう」という発想も〝倫理観〟の一つではないか?というツッコミは正しい。「将来のことなど知らない、私は今が良ければそれでいい」という倫理観の持ち主もいるからだ。とはいえ、
「固有種が可哀想だから」とか「人類の罪を償いましょう」とか、そういう倫理観に訴える議論よりは、同意を得やすいのではないか。自分の子供や孫、甥や姪の姿を思い浮かべたときに「彼らの未来のためになることをしたい」と考える人のほうが、きっと多いはずだ。(※包括適応度から言って)
俺の過去作『女騎士、経理になる。』の中で「正しい帳簿さえあれば、世界だって救ってみせる」という決め台詞がある。俺はわりと本気でこの台詞を書いている。環境破壊が進む原因の一つは、将来のコストを正しく見積もることができず、引当金を積むこともできないという点にある(と俺は思う)。
環境破壊にせよ、戦争にせよ、それによって生じるコストを正しく計算できれば――そして、コストを負うべき者がきちんと負えば――確実に減る。たとえ根絶は無理だとしても、大幅に減る。正しい帳簿さえあれば、世界は救える。
ただし問題は、「正しい帳簿」という理想があまりにも高いということ。
MITのプラズマ科学核融合センターとスピンアウト企業Quaise Energyが、「ジャイロトロン」と呼ばれる強力マイクロ波(ミリ波)発生装置を用いて、深い地殻層の岩石を溶融して地熱井を掘削し、地熱エネルギーを取り出す壮大な計画を推進している。休止した火力発電所の土地を利用し、温泉地や火山帯地域にある従来型の地熱発電所よりも深い地熱井を掘削することで、既存のタービンや送電網インフラを有効活用し、経済性の高いカーボンフリー発電を行うのが狙いだ。2026年までに、岩石温度が500℃に達する深さまで掘削できるパイロットプラントを用いた発電を開始する予定だ。
研究チームは、プラズマ科学核融合センターにある小型ジャイロトロンを用いて、深い地殻層に相当する岩石にミリ波を照射した結果、岩石を溶融し蒸気化できることを確認した。その後、MITの投資ファンドの支援のもと、スピンアウト企業Quaise Energyを設立し、より大型のジャイロトロンを用い、10倍の深さの地熱井を掘削する概念実証研究を開始した。
超強力電子レンジ的なもので岩盤を融解させて穴を掘ることができると?
気化した岩盤はすぐに冷えて個体化しそうだがその辺は解決できるのだろうか。
やばい、何度でも復唱したくなる。水産庁「水産物は持続的に利用してくことが重要なため、原因が特定できていない状態で消費者が購入を控える必要はないでしょう。」(原因が特定できないまま消えていったイカナゴ、タイラギ、アサリ、ハマグリ、アゲマキ、その他いろいろ・・・・・)
原因が特定できていない状態で消費者が購入を控える必要はない>消費者は制限なく購入>スーパーは消費者の需要に応えるため確保>漁業者はスーパー値段で採算あわせるためにたくさん捕る>原因が特定できない状態で消費者が購入を控える必要はない>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>資源消滅
そもそもな、原因の特定なんてふつう無理やねん。つまり、水産庁の理屈でいけば消費者は一生、どんな水産物も、購入を控える必要がない、ということになる。
庭のプールじゃないんやぞ。
極めて高効率でクリーンな発電手法として注目される核融合。国際熱核融合実験炉(ITER)の完成が近付くなか、ある重大な“問題”が指摘されている。稼働が見込まれる2035年ごろには、燃料となる水素の放射性同位元素のトリチウムが不足している可能性があるというのだ。
砂を加熱して、断熱容器に保管することで熱エネルギーを保存するという発想らしい。
例えば、太陽光パネルで発電→電力で砂を加熱→エネルギー保存→必要に応じてスターリングエンジン的な何かで電力に再変換、みたいなシステムが作れたりしないだろうか?
それによりますと、将来、人類が月や火星で暮らす場合、地球と同じ程度の重力が欠かせないとして、月や火星の地表面に、直径200メートル、高さ200メートルから400メートルのグラスのような形をした施設を建設し、これを回転させた遠心力で重力を人工的に発生させるとしています。
そして、施設の中には居住エリアに加えて、海や森林などの地球環境を再現した小さな生態系を設けて、人類が生存できる基盤をつくることを目指し、必要な資材は地球から搬送するほか、重量があるものは現地で調達して建設を進めるという構想です。
重力制御が発明されたのかと思ったけど、やっぱり遠心力か
話題となった技術はCO2を分解し、取り出した炭素で黒鉛を製造する。同志社大学発ベンチャー企業のアイ’エムセップ(京都市下京区)と18年から共同研究し、溶融塩電解技術でのCO2の分解に成功した。
コークスなど化石資源を使わずに黒鉛を生産できるだけでも脱炭素に貢献するが、CO2由来の黒鉛はリチウムイオン電池材料に適しており、引き合いが殺到している。
電池の充電性能向上は、負極材料の黒鉛粒子のきめ細かさが鍵となっている。SECカーボンの経営企画室の矢野賢氏は「CO2由来の黒鉛は、できあがった瞬間から粒子が細かい」と強調する。しかも不純物がない高品質な黒鉛であり、性能向上が期待できる。
SECカーボンは新たなカーボンリサイクルを自社の京都工場で始める計画だ。化石燃料の燃焼で生じたCO2を回収し、黒鉛を製造する。その黒鉛を採用したリチウムイオン電池を京都工場に設置。再生可能エネルギーの電気を充電し、操業に必要な電気を賄う。「CO2を減らしながら工場を動かす」(矢野氏)構想だ。25年までに試験機を稼働させ、30年には年1トンの黒鉛を生産する。
CO2から黒鉛を生産できるのか。
その黒鉛からダイヤモンドを作れば錬金術になりそう。
小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰った砂から、23種類のアミノ酸が見つかったことが、岡山大惑星物質研究所(鳥取県三朝町)や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの分析で分かった。生命の源でたんぱく質の材料になる複数のアミノ酸が、地球外でまとまって確認されたのは初めて。生命の起源や、宇宙には地球以外にも生命がいるのかといった謎に迫る結果になりそうだ。
日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」で採取したサンプルについて、2つのチームが分析した結果がそれぞれ公表され、「リュウグウ」には水と反応してできた鉱物が豊富に含まれていたことから、「リュウグウ」の元となった天体には大量の水があったと考えられるとしています。
DNAの類似物で、生物の最初の遺伝物質であると考えられているリボ核酸(RNA)が玄武岩質溶岩ガラス上で自然発生的に形成されることを、応用分子進化学研究所の研究者たちが発表しました。このようなガラスは、43億5千万年前の地球上には豊富にありました。似たような太古の生き残りである玄武岩は、火星上にもあります。
一方、今回の研究では、もっと単純な側面からきりこんでいます。エリザ・ビオンディさんに率いられた研究では、100から200塩基対の長いRNA分子が、ヌクレオシド三リン酸が玄武岩ガラスに染み込む以上のことはしていないのに形成されることが示されました。
単純な化学作用でRNAが自然発生するならやはり炭素系生命は宇宙に普遍的に存在することが予想できるな。
プラチナは触媒として非常に優れていますが、工業用に固体のプラチナを使用する場合、炭素ベースの触媒系だと10%程度のプラチナが必要です。プラチナそのものの価値が高く、運転に必要なエネルギーコストも重なるため、工業規模ではあまり採用されていないのが現実。しかし、今回研究者らが考案した液体ベースの触媒系は固体ベースのそれより1000倍以上効率的であるため、化学産業に大きな革新をもたらす可能性があります。
研究者らによると、プラチナとガリウムを化合させ触媒を構築する初期段階のみ高温での処理が必要になるとのことですが、それでも300度前後の温度で1~2時間程度であり、工業規模の化学工学でしばしば必要とされる連続的な高温処理にはほど遠いとのこと。
さらに液体ベースであるため、いずれ目詰まりを起こし機能しなくなる固体ベースの触媒よりも信頼性が高くなるとのこと。噴水が組み込まれた水槽のように常に循環するため、長期間にわたって効果を発揮すると研究者らは述べています。
プラチナを液体ガリウムと組み合わせることで、二酸化炭素の削減や肥料製造におけるアンモニア合成など、化学工業における多くの可能性が期待されています。
しゅごい
[...]ソーラーパネルが太陽光で発電を行っているときにも、パネルのポリマーは紫外線を浴びることでフリーラジカルが発生することが知られていました。
酸素が存在すると、そこで材料に酸化が起きてしまいます。
酸化とは対象から電子を奪い取ることを意味しています。電子が抜かれると、そこには正孔(いわゆるアナ)ができます。つまり材料がボロボロになってしまい、これが腐食や劣化の原因となるのです。
これは発電効率にもダメージを与えます。
そこで今回、吉林大学の研究者たちは、次世代型ソーラーパネル「ペロブスカイトソーラーパネル」をお肌にみたてて、トマトのリコピンを加えてみることにしました。
リコピンはペロブスカイトソーラーパネルの内部でも期待通りの抗酸化能力を発揮し、パネルの酸化を抑えて安定性の増加に役立っていたことが判明します。
さらにパネルの結晶構造内部で電流の邪魔となっていた微小粒子を減らすことで、電気の流れを改善しており、最終的には光から電力への変換効率を3~4%向上させることが示されました。
東京大学(東大)は5月9日、鉄系超伝導体「Fe(Se,Te)」において「量子液晶」の量子臨界点を発見し、これに由来した相互作用が高い超伝導転移温度をもたらすことを実験的に明らかにしたことを発表した。
今回の研究成果について研究チームでは、これまで確立していた磁気的相互作用によるものとは異なる機構で実現していることが考えられるとしており、今後、この仕組みをよりさまざまな実験で精査していくことが、非従来型超伝導体の研究における新たな潮流となることを期待したいとするほか、銅酸化物超伝導体においても量子液晶状態の量子臨界点と高温超伝導の関係が議論されていることから、そのメカニズムの解明や、今後の超伝導物質の開発に向けた指針となることも予想されるとしている。
フワフワした話ばかりで具体的なエネルギー効率や持続可能性を実現するプランが無いんだよな
研究を進める中で、活性炭よりも大きい平均直径150ナノメートルのマクロ孔を持つ「多孔質炭素」が、O157が生み出す病原性たんぱく質の大きさにあっていることが判明。この炭素をO157の培養液に添加すると、病原性たんぱく質を強く吸着し、無毒化することが確認できた。
O157の代替菌に感染させたマウスを使った実験でも、多孔質炭素を経口投与したグループには治療効果がみられ、副作用などもみられなかったという。
米国立標準技術研究所(NIST)の研究者らが、3cmから1.7kmの距離のどこにでもフォーカスを合わせられるカメラレンズを開発したと発表した。このレンズは通常のものとは異なり、約5億年前に生息していた三葉虫の一種が持っていた、特殊な眼の構造からヒントを得ている。
研究チームは、近点がわずか3cm、遠点が1.7kmに設定された39×39のメタレンズアレイを設計し、さらにこの合計1,521個のメタレンズから得た収差をすべて補正するため、マルチスケール畳み込みニューラルネットワークを使用した画像再構成ソフトウェアを構築した。
そして、このカメラを使って撮影したデータをソフトウェアで処理することで、3cmから1.7kmまでの間のすべてにおいてピントがくっきりと合い、さらに収差もないという、これまでにはなかった被写界深度の画像が生成できたという。
今回開発されたメタレンズは、画像の解像度を犠牲にすることなく集光性能を向上させられる。さらに収差を自動的に補正するため、誤差の許容度が高いと研究者は述べており、この技術を使ったライトフィールドカメラを作るのは、技術的にはそれほど難しくないとしている。
監視カメラやドライブレコーダーなんかに採用するのがよさそう
北海道大学の大場康弘准教授などの国際的な研究グループは、50年余り前にオーストラリアで見つかった「マーチソン隕石」と呼ばれる隕石に含まれる物質を詳しく調べました。
その結果、生命の設計図として機能するDNAやRNAに使われているアデニンやチミン、それにウラシルなど合わせて5種類の核酸塩基と呼ばれる物質すべてが検出されたということです。
大場准教授は「隕石によってもたらされたこうした物質が、地球での生命誕生に関与した可能性が示唆される」と話しています。
アダマンド並木精密宝石(東京都足立区)と佐賀大学は4月19日、量子コンピュータのメモリとして使えるダイヤモンドウエハーの量産化に成功したと発表した。ウエハーは直径約55mm(2インチ)ながら、Blu-rayディスク10億枚分(25エクサバイト)もの記憶容量を持つとしている。2023年の製品化を目指す。
固体溶融塩を180度まで加熱し、液体となった電解液に充電する。電池を室温まで冷やすことで溶融塩が固化し、エネルギーを伝達するイオンがほぼ静止した状態になりエネルギーが封じ込められる。エネルギーが必要なときは、電池を再加熱し放電する。
実験ではコストを抑えるため、アルミ・ニッケルを使用した溶融塩電池プロトタイプを開発した。プロトタイプは電解液に硫黄を添加し、電池の蓄電量を増やし、負極と正極の間にはグラスファイバーのセパレータを埋め込んだ。
プロトタイプを試した結果、12週間経過しても初期容量の92%を維持でき、貯蔵と放電ができたという。理論上のエネルギー密度は1kg当たり260W/hであったという。
液体ナトリウム自体に充電ができるのか
(CNN) 2014年に太平洋に落下した隕石(いんせき)が、太陽系外からやって来た「恒星間天体」だったことが、このほど公開された米国防総省宇宙コマンドの通知で確認された。恒星間天体の観測は極めて珍しく、地球への衝突が確認されたのは初めてだった。
東京大学(東大)、埼玉大学、東京工業大学(東工大)の3者は、空間反転対称性の破れた「3回回転対称性」を有する、鉛・タンタル・セレンで構成される単結晶の層状超伝導体「PbTaSe2」が、外部磁場や磁気秩序が存在しない条件下でも巨大な整流特性を示すことを発見したと発表した。
ライス大学の化学者であるジェームス・ツアー氏の研究室が、生ごみやプラスチック、その他の材料をベースにグラフェンの粉末を生成する方法を開発しています。このプロセスは迅速かつ安価です。ツアー氏はごみからグラフェンを作成する方法を「フラッシュグラフェン」と呼称しており、既存のグラフェンバルク製造方法のコストの何分の1に抑えることが可能。つまり、大量の石炭・食品廃棄物・プラスチックをグラフェンに変換することができます。
ツアー氏は「世界では食品の30~40%が廃棄されています。また、プラスチック廃棄物も世界的に懸念されています。一方で、混合プラスチック廃棄物やゴムタイヤといった固体炭素ベースの物質をグラフェンに変換できることは証明されています」と語り、フラッシュグラフェン技術の重要性を語っています。
フラッシュグラフェン技術は、炭素含有材料を華氏5400度(摂氏約3000度)に加熱し、わずか10ミリ秒経過するだけでグラフェンが生成できるというもの。グラフェンを生成する際の原料となるべき材料は炭素を含むものなら何でもOK。ツアー氏によると、材料の有力候補は食品廃棄物・プラスチック廃棄物・石油コークス・石炭・木材・バイオ炭であるとしています。なお、ツアー氏は「既存のグラフェンの商業価格は1トン当たり6万7000~20万ドル(約820万~2400万円)であるため、フラッシュグラフェン技術は素晴らしいものになると思われます」と語りました。
本当かな?
ヒトの「からだの設計図」ともいわれる遺伝情報「ヒトゲノム」について、アメリカの研究機関などはこれまで解読が困難だった部分も含め、完全な解読に成功したと発表しました。
ヒトの遺伝情報「ヒトゲノム」は2003年、日本やアメリカなどの研究機関が参加した「ヒトゲノム計画」のもとで解読が終了したと発表されましたが、ゲノムを構成する2つで1組となる塩基配列30億対のうち、およそ8%は繰り返しの配列が多いなどといった理由で正確な解読ができていませんでした。
3月31日、アメリカの国立ヒトゲノム研究所などで作る大規模な研究グループは、これまで技術的に解読が困難だった部分も含め、完全な遺伝情報のデータベースを作成したとする論文を科学雑誌「サイエンス」に発表しました。
それによりますと、研究グループは染色体の末端にあって老化すると短くなる「テロメア」と呼ばれる部分などを解読する新たな手法を開発し、ヒトゲノムの完全な解読に成功したということです。
研究グループは、今回解読できた部分からはたんぱく質を作り出すのに関わる遺伝子とみられるものが99個見つかっているとしています。
イメージ的には全体の配列構造の解析に成功したところで、これから具体的な機能や相互に関連する遺伝情報を分析していくことになるっぽい。
デザイナーズベイビー誕生にはまだ時間が掛かりそうである。
今回の研究では、研究チームが独自に合成した有機分子の「大環状分子」でできた“分子の落とし穴”を、電極基板上に規則正しく並べ、C60が1つずつはまり込むようにすることで、これら3つの課題解決を目指したとする。
実際には、大環状分子を電極基板上で自己集合させて分子シートを形成させることで、規則正しく並んだ分子の落とし穴を形成。あらかじめ大環状分子の分子設計に組み込まれていた分子間相に働く「CH-π相互作用」を活用し、分子の落とし穴にC60を補足させることで、C60は大環状分子の配列上できれいに4nmずつの間隔で整列することが確認されたという。また、溶媒や熱による意図しないC60の拡散を防ぐ必要があるため、200℃まで加熱し、どのような状況になるかが調べられたところ、その状態でも整列構造が維持されることが判明したとするほか、超高真空下でも、空気中でも安定に扱うことができることも確かめられたとする。
金や銀、白金(プラチナ)など貴金属と呼ばれる8種類の元素を全て混ぜた合金の開発に世界で初めて成功したと、京都大などの研究チームが米国化学会誌に発表した。水から電気分解で水素を製造する触媒として、既存の白金と比べ10倍以上の性能があるといい、研究チームは「青銅器時代から約5000年間、誰も成功しなかった夢の合金ができた。エネルギー問題の解決にもつながる可能性がある」と期待する。
8元素は他にパラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウム。いずれも希少で耐腐食性がある。水と油のように混ざらない組み合わせがあり、全て合わせるのは困難と考えられてきた。
京大理学研究科の北川宏教授(無機化学)らのチームは「非平衡化学的還元法」と呼ばれる手法で、8元素の金属イオンを均一に含む溶液を200度の還元剤に注ぎ、瞬間的に還元させてナノ(ナノは10億分の1)メートル規模の合金を作ることに成功した。高温・高圧の環境で大量生産する方法も見つけたという。
北川教授らのチームは2020年に金と銀、オスミウムを除いた白金族5元素の合金を開発している。白金族は触媒に多用されており、5元素の合金は水素発生の触媒に使われる白金の電極に比べ2倍の活性を示した。金と銀、オスミウムはそれぞれ単独では水素発生の触媒として機能しないが、これらも混ぜた8元素の合金は10倍以上の高活性を示した。企業と協力して量産化を進めるという。
コストもプラチナの10倍になりそう
Jxivの開設の理由を同機構は「論文が学術誌で公開されるまで、査読や校正に時間が必要なため長いと数年かかることもある」と説明。そのため、学術誌への投稿前などに、プレプリントを公開するケースが急増しているが、日本で本格的なプレプリントサーバは存在しないため、日本からの公開は現状では少ないという。
プレプリントサーバすらまともなものが無かったのはちょっと衝撃である
米メリーランド大学医学部(University of Maryland Medical School)のチームによると、1月7日に手術を受けたデービッド・ベネット(David Bennett)さん(57)は、今月8日に亡くなった。術後数週間は拒絶反応もなく経過は良好だったが、数日前に健康状態が悪化。回復の見込みがなくなったことから緩和ケアを受け、死の直前まで家族と意思疎通ができたという。
CO2電気分解を利用した蓄電と、炭素と空気を用いた化学反応による発電を組み合わせた固体酸化物型の大容量蓄電システムを世界で初めて開発
理論放電効率は100%であり、水素ガスを用いた既存のシステムよりも高い理論体積エネルギー密度1,625 Wh/Lを有する
再生可能エネルギーの大規模利用において必要となる、大容量蓄電システムとしての活用に期待
地球以外の生命を探す科学者たちにとって、火星はますます目が離せない場所になっている。このたび、ゲール・クレーターで活動しているNASAの探査車「キュリオシティ」が、地球であれば生命の証拠とみなされる炭素を含む岩石を発見したという研究結果が発表された。
しかし、研究を率いた米ペンシルベニア州立大学の宇宙生物学者クリストファー・ハウス氏は、結論までにはまだほど遠いとして、この現象について3つの可能性を挙げている。
第1に、本当に古代の微生物に由来する可能性。第2に、大昔に太陽系が特異な炭素同位体比を持つ星間雲の中を通過し、その痕跡を火星に残した可能性。実際に、このような雲が存在することは知られている。そして第3の可能性は、紫外線が火星の二酸化炭素の大気と反応してできたというものだ。
「答えはわかりません。生物学的なものかもしれませんし、そうでないかもしれません。3つの可能性は、すべてデータに当てはまります」とハウス氏は語る。
(中略)「銅と酸素からなる平面構造が超伝導の駆動源だ」ということだけは,定説として広く認識されてきました。今回,新潟大学自然科学系の佐々木進准教授,大阪大学大学院基礎工学研究科の椋田秀和准教授,青山学院大学理工学部物理科学科の下山淳一教授,琉球大学理学部物質地球科学科の與儀護准教授らの研究グループは,この定説を超える超伝導を,独自の超高感度装置で実証することに成功しました。つまり「物質としては確かに超伝導となるのに,平面構造は電気を流さない状態にある」ことを実証したのです。
手間がかかりコスパが悪いからです。
地熱発電って「地底奥深くのマグマに水かけて水蒸気を取り出してタービン回す」みたいなもんです(厳密にはもちろん違いますが)。
- 水はあらゆるものを溶かします
- 温度と圧力が上がると水に溶けやすくなり、温度と圧力が下がると水に溶けにくくなります
ということで、マグマに水をかければ高温の水はマグマの主成分ケイ素を溶かします。ケイ素を含んだ水の細かい粒が水蒸気と一緒にタービンに向かいます。管の中で冷えて管にケイ素が析出します。なまじ水の温度と圧力が高いのでケイ素めっちゃ解けてます。
すぐにこうなります。こうなると菅を交換しないといけません。地熱発電所があるエリアは山の中なので交換しに行くのも時間かかりますし、そこまでしても大して発電できません。あまり進まないのは「手間がかかるから」です。しかも定期的に突発の仕事が入るような手間です。
原発も手間はかかりますが、「常に監視する」みたいな手間です。これなら常駐させられます。突発だと交換のたびに契約するか、常駐させて無駄なお金を垂れ流す必要があります。しかも原発ならけた違いに発電できるので常駐費もペイできます。理論上使用済みの核燃料を更に燃料化することが出来、これを実用化すれば世界中が処理に困っている使用済み核燃料をお金貰って引き取って燃料に出来ます(増殖炉だっけ)。残った劣化ウランはタングステンの次に重たい金属なので、軍事用途にも使えます。戦車にぶつけたら鋭く割れて刺さりやすくなりますし、割れた時の破片は燃焼(核ではなく火の方)して延焼効果もあります。劣化ウランというと放射線が心配ですが、本来放射線を出すような成分は燃料として有効なので核兵器や核燃料としてギリギリまで絞り出してるんです。
脱線しましたが、脱炭素については地熱発電は「交換が滅茶苦茶めんどくさい上に金にもならん捨てるのに金が要るシリカスケールという廃棄物を出すわりに発電量が小さい」ので欧州は「脱炭素ならやっぱ原発だよね」となっています。日本は火力発電の効率をかなりあげているので、石炭からも欧州の天然ガス火力並みのCO2排出量で発電する技術があるのですが、論破すべき環境大臣が国際会議で洗脳されて帰ってきちゃってあーあ……日本はSLみたいに石炭燃やしてるんじゃないよ石炭を一旦別の燃料に変換してるんだよ以下略
【香港共同】香港政府は18日、新型コロナウイルスのデルタ株に感染したペットショップ店員らについて調べた結果、オランダから輸入され、販売されていた店内のハムスターから感染した可能性があると発表した。
それによると、同店のハムスターは昨年12月22日以降にオランダから香港に輸入された約2千匹のうちの一部。政府は残りのハムスターを売っているペットショップ全てを一時営業停止とした。ハムスターはPCR検査した上で殺処分する。
またハムスターを昨年12月22日以降に購入した市民に対し、強制的な検査を求めた。ハムスターが陽性なら飼い主は隔離される。
ハムスターからも経由するなら野生のネズミも感染を広げる可能性は高そう。中世のペストみたいになってきたな。
核変換(かくへんかん、英: nuclear transmutation、核種変換ともよばれる)とは、原子核が放射性崩壊や人工的な核反応によって他の種類の原子核に変わることを言う[1]。元素変換(英: transmutation of elements)、原子核変換とも呼ばれる。
使用済み核燃料に含まれる半減期が極めて長い核種を、短寿命の核種に変える群分離・核変換技術により、環境負荷を低減する研究開発が進められている。
京都大学(京大)は1月12日、1973年に予言されて以来、50年にわたって観測が続けられてきた、温度が下がっていくと電磁波が「止まった波」として自然に現れるという、「超放射相転移」と呼ばれる現象を、磁性体「エルビウムオルソフェライト」(ErFeO3)中において初めて観測することに成功したと発表した。
超放射相転移は、電磁波/光と物質との結合強度、つまり相互作用の強さがあるしきい値を超えると、臨界温度Tcよりも低い温度において、静的な(=時間的に振動しない)横波の電磁場と電磁気分極(物質場)が、熱平衡下で自発的に現れる現象とされている。
なんか凄そうだけど、なんも分からん
火山の噴火の概要
噴火発生日時 1月15日13時頃(日本時間)
火山名 フンガ・トンガ-フンガ・ハアパイ火山
噴煙高度 約52,000フィート(約16,000メートル)
津波警報等の発表状況(16日00時15分発表)
津波警報 奄美群島・トカラ列島
津波注意報 北海道太平洋沿岸東部 北海道太平洋沿岸中部 北海道太平洋沿岸西部 青森県日本海沿岸 青森県太平洋沿岸 岩手県 宮城県 福島県 茨城県 千葉県九十九里・外房 千葉県内房 伊豆諸島 小笠原諸島 相模湾・三浦半島 静岡県 愛知県外海 伊勢・三河湾 三重県南部 和歌山県 徳島県 高知県 宮崎県 鹿児島県東部 種子島・屋久島地方 沖縄本島地方 大東島地方 宮古島・八重山地方
メンデルの遺伝学の訳語として使われてきた「優性」「劣性」は、遺伝子の特徴の現れやすさを示すにすぎないが、優れている、劣っているという語感があり、誤解されやすい。「劣性遺伝病」と診断された人はマイナスイメージを抱き、不安になりがちだ。日本人類遺伝学会とも協議して見直しを進め、「優性」は「顕性」、「劣性」は「潜性」と言い換える。
他にも、「バリエーション」の訳語の一つだった「変異」は「多様性」に。遺伝情報の多様性が一人一人違う特徴となるという基本的な考え方が伝わるようにする。色の見え方は人によって多様だという認識から「色覚異常」や「色盲」は「色覚多様性」とした。
現実問題として不便さを抱える障害に対してフラットな意味を連想させる「多様性」はかなり違和感があるんだが。
送電時の損失がほぼゼロの技術「超電導送電」が実用段階に入った。JR系の研究機関がコストを大幅に減らした世界最長級の送電線を開発し、鉄道会社が採用の検討を始めた。欧州や中国でも開発が進む。送電ロスを減らしエネルギーの利用効率を高められれば地球温暖化対策につながる。
送電ロスは主に電線の電気抵抗により電気が熱に変わることで起こる。送電線を冷やして超電導状態にすると、電気抵抗がゼロになるため損失をほぼなくせる。
課題はコストだ。かつてはセ氏マイナス269度に冷やす必要があったが、マイナス196度でも超電導の状態にできる素材の開発が進み、冷却剤を高価な液体ヘリウムから、1キログラム数百円と1割以下の液体窒素に切り替えられるようになった。超電導送電線の費用の相当部分を占める冷却コストが大きく減ったため実用化が近づいた。
仕事で鬼首地熱発電所に出入りしていたことがあります。
詳しい方は判ると思いますが、鬼首地熱発電所は熱水が吹き出し、作業員が亡くなる事故が起きて停止中です。
熱水と聞くとたかがお湯だろ?と思うかと思いますが、現場はこんなです。実質噴火と変わりませんよ。
活火山に穴開けて熱水を取り出すわけですから普通に危険なんですよ。地熱発電を推す方は火山に穴開けるって意味をもう少し考えた方がいい気はしますね。
熱関係なく硫化水素が常時出ているのでガスマスクの携帯は必須ですし、ガスの影響で金属も腐食しまくりでボロボロになります。
そしてその大変な労力とリスクをかけて得られる電力はたったの1.5万キロワット。原発の100分の1です。
死期を迎えた巨大な恒星が超新星爆発を起こす現象が初めてリアルタイムで観測されたとして、米カリフォルニア大学などの研究者が6日の天文学会誌に研究結果を発表した。
観測を行った赤色巨星は地球から約1億2000万光年離れた銀河「NGC 5731」に位置していた。爆発前の質量は太陽の10倍もあった。
恒星が最後の輝きに包まれる前には激しい爆発が起きたり高温のガスが噴出したりすることもある。しかし今回の現象が観測されるまで、赤色巨星は比較的静かな状態が続いた後に大爆発して超新星になったり、崩壊して高密度の中性子星になったりすると考えられていた。
ところが今回の赤色巨星は研究チームが見守る中で、劇的な自己崩壊を起こしてII型超新星になった。巨大な質量をもつ恒星は、中心核の水素やヘリウムなどを燃焼し尽くして急速に崩壊し、激しい爆発を起こして死を迎える。
新たに開発された光誘導システムは、脳内の「ニューロン(神経細胞)」による「神経伝達物質」の放出を制御することができる。これを利用することで、マウスの記憶を一時的に消すことができたという。
片方のニューロンの興奮がシナプスに伝わると、その末端にある「シナプス小胞」が「神経伝達物質」を放出。これがもう一方のシナプスに結びつくことで、ニューロンからニューロンへとシグナルが伝えられる。
オプト・vトラップは、青色光を照射してシナプス小胞をまとめてしまい、神経伝達物質を放出できないようにする。膜電位を利用しないので、グリア細胞などに対しても効果を発揮する。
NASAのジョンソン宇宙センターにある「イーグルワークス研究所」を創設したハロルド・ホワイト氏は、発表した論文をもとに「ワープ・バブルの生成に成功した」と発表しています。SF映画に出てくるような「ワープ」を可能にする亜空間・ワープ・バブルを作り出したという主張に対し、天体物理学者のイーサン・シーゲル氏は「科学的な証明が不十分」だとして、主張の問題点を指摘しています。
しかし、シーゲル氏はホワイト氏が過去にEMドライブという宇宙船のエンジンについて物理法則に矛盾する内容を主張していたことを挙げ、「十分な裏付けなしに壮大な主張をする人物」だと指摘。「ワープ・バブルの生成に成功した」という主張についても問題点がいくつかあると指摘しています。
研究チームが示したのは、「カシミール空洞によって生み出された三次元的なエネルギー密度が、アルクビエレ・ドライブが必要とするエネルギー密度といくらかの定性的な相関関係を示したということであり、定量的な意味での一致はなかった」とシーゲル氏。また内容は実験的なものではなく、数値的に計算されたものにすぎず、「微視的な規模と非常にわずかなエネルギー密度の限定的なものであり、憶測や推測が多く、全てが証明されているわけではない」とも指摘しています。ホワイト氏の主張は将来的には証明されるかもしれない興味深いアイデアではあるとしつつも、シーゲル氏は「真実に近づきたいときほど、考えに対して懐疑的になるべき」だと述べました。